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転職理由を年収アップにすると危険な理由と転職理由の上手な伝え方

転職理由を年収アップにすると危険? 転職コラム

「年収アップ」は、転職理由の定番です。

現在の年収に満足してない方が、手っ取り早く年収アップする方法、それが転職です。

転職すると、まったく違う場所で働くことになります。

勤務環境がいっさい変わるので、それまでもらっていた以上の年収をもらうことができる可能性も高くなります。

しかし私は、転職理由を「年収アップ」とするのはかなり危険だと思っています。

いえ、厳密には年収アップ目的の転職を行うのも良いのです。

問題は、人事の人や転職先の企業に対してバカ正直に「年収アップ目的で転職したい」と伝えることです。

年収アップ目的で転職活動していると思われると、転職先企業は様々な理由で警戒します。

ということで今回は、「年収アップ」目的で転職するリスクについて主に説明していこうと思います。

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ありがちな転職理由ランキング

まずは、よくある転職理由をランキング形式でみていきましょう。

自分の思っている転職理由が、ありがちなものかどうか。

人はどんな理由で転職するのか、他人の考えを知るための助けにもなりますよね。

以下ランキングです。

今回のランキングは、doda 退職理由ランキングを参考にしました。

順位 転職理由
1位 ほかにやりたい仕事がある
2位 会社の将来性が不安
3位 年収アップ
4位 残業が多い
5位 専門知識を習得したい
6位 幅広い経験を積みたい
7位 Uターン・Iターン
8位 土日祝日に休みたい
9位 市場価値を上げたい
10位 会社の評価制度に不満がある

ここでは年収アップが3位という結果に。

やはりよくある転職理由は、「自分ではどうにもならない課題」が並んでいるのがわかりますね。

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年収アップの転職理由が危険な理由

年収アップの転職理由は大変ありふれたものであることはお伝えしました。

しかしそれでも、年収アップのための転職理由を面接官に伝えるのは危険です。

どうして年収アップの転職理由を面接で伝えるのはリスクがあるのか?

その理由をお伝えしたいと思います。

自分のメリットばかり考える人だと思われる

「年収アップ」というのは、転職する本人にとってのメリットです。

転職する上でいの一番に年収アップを持ってくるのは、面接官に対して自分のメリットばかり考える人なのかな、という認識を持たせてしまいます。

転職活動を成功させる人というのは、会社、自分双方のメリットを考えて、それを言葉にできる人です。

面接官にポジティブな印象を持たれるか、ネガティブな印象を持たれるか、それで転職活動の成功が決まるといっても過言ではありません。

当然転職活動は、本人にもメリットがあって然るべきですが、その自分のメリットを提示するのは後からで十分なはずです。

年収アップの根拠がないと考えなしだと思われがち

年収アップの転職理由を伝えるのはかまいません。

しかしそこで大切になるのが、年収アップに繋がる根拠を伝えることです。

面接官に「年収アップしてもいいな」と思わせるだけの理由、根拠がないといけません。

「以前の会社では、○○にて売上を○○円あげた」

など、数字でわかりやすく提示できる根拠があれば、転職によって年収アップの願いがかないやすくなります。

面接官が面接で知りたいのは、「この人を採用した時にどんなメリットがあるか」です。

メリットを提示できない時点で、その人は採用するに値しませんよね。

仕事の不満を持ちやすい人だと思われる

年収アップだけにとどまりませんが、面接において「前職は年収が低かった」など不満ばかり述べる人というのは、面接官から「仕事で不満を持ちやすい人なのかな」と思われるリスクがあります。

たとえ本当に年収アップでの転職を考えていたとしても、「年収アップ」の目的を伝えるのはやめましょう。

すぐに不満を溜め込むタイプ、という認識を持たれると何が起こるかというと、採用側から「また辞めるのでは」と思われてしまいます。

営業が出来ない人だと思われる

営業では、「報酬」「単価」などお金の話はすぐに持ちかけません。

まずは双方のメリットを話したあと、会社にとって大切なお金の話に話題がシフトしていく感じです。

もし採用面接ですぐお金の話を持ちかける人がいたなら、面接官は「営業が下手な人なのかな」という印象を持ってしまいますよね。

昨今の採用で一番重要視されるのが「コミュニケーション能力」なのは周知の事実のはずです。

年収アップの転職理由を上手に伝える伝え方

前述したように、年収アップのための転職は、転職する人にとってありふれた理由です。

問題はその年収アップの転職理由を、いかに上手にオブラートに包んで面接官に伝えるかです。

では具体的に、上手に年収アップをオブラートに包んで伝える方法を学びましょう。

年収アップの根拠をみせる

前述したように、面接官に「年収アップも納得だ」と思わせるだけの根拠を持ってくることができれば、転職によって年収アップしやすくなります。

根拠に現実味があり、売上と直結するものならば、年収アップ転職が成功しやすくなるはずです。

愚痴を言わない

面接において愚痴は厳禁です。

前述したとおりネガティブなことを言うと、面接官からもネガティブなイメージを持たれます。

少しでも好意的なイメージを持ってもらって、採用される確率、そして年収アップの確率を上げましょう。

上手な年収アップ転職理由の伝え方の例

前職は給与水準が低いのが転職の直接的な理由です。月収は18万円程度で、今後も給与水準が上がる見込みがないので転職を考えました。現在結婚を考えるパートナーがおり、両親も年老いてきたタイミングで、売上と評価、そして給与が直結した御社で働かせていただこうと考えました。御社はインセンティブを導入しており、ポジションもしっかり定まっているので、御社に貢献すると同時に自身のキャリアアップも図りたいと考えています。

転職理由を聞くことで面接官がみたいもの

面接でかならず聞かれると言っていいほど定番の質問である「転職理由」ですが、面接官は転職理由を効くことで面接を受ける人のどんなところを見たいのか。

転職理由を聞けば見えてくる要素も知っておきましょう。

人間性

基本的に面接の話題はポジティブな話題が多いです。

面接を受ける人の強み、今後どんな仕事がしたいか、どれだけの売上をあげたか。

しかし転職理由となると、自身が根に持っているネガティブな気持ちを話す場面もあるでしょう。

「前職のどこに対して不満を持っていたか」を聞けば、面接官はその人の人間性をキャッチすることができるのです。

転職理由を聞くことで、面接官は「当社の理念とフィットするか」を知ることができるのです。

実勢に転職した人の声

年収アップのために転職しました。しかし当然面接では「年収アップしたい」とは伝えませんでした。「キャリアアップしたい」とか「御社の評価制度に共感した」など伝えて、もっとお金をもらいたいということを遠回しに伝えました。大事なのは、転職活動における大切なフェイズ「年収交渉」でいかに有利になる話題ができるかだと思っています。

年収アップの転職理由 まとめ

今回お話したのは、年収アップを転職理由にする場合のリスクと、転職理由の上手な伝え方についてお話しました。

年収アップを転職理由にするのは何も悪いことではありません。

大切なのは、「年収アップさせても良い」と思わせるだけの人間性を、面接の場において面接官に伝えることができるかということです。

くれぐれも、面接官にネガティブなイメージをあたえないように、「年収アップ」の転職理由を全面に持ってくることのないようにしてください。

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