「美容業界で働いてみたい」そう思ったことがある方はいませんか?
美容業界は、多くの女性が一度は憧れたことがある、とても人気の職業です。
私は男性ですが、美容業界に憧れて美容師として働いていた経験があります。
美容業界と言っても、様々な職種があり、国家資格が必要な職業や無資格でもできる職種などたくさんあるのです。
そこで、今回は未経験からでも挑戦できる美容業界の職種や、転職を成功させるポイントをご紹介していきます。
美容業界に未経験からの転職を考えている方はぜひご覧ください!
未経験からでも挑戦できる美容業界のおすすめ職種
皆さんが一番に思いつく美容業界の職種は「美容師」ではないでしょうか?
美容師は国家資格がないと働けない職業なので、専門学校に通って美容師免許を取得する必要があります。
美容師のように国家資格がないと活躍できないと思われやすい美容業界ですが、未経験からでも始められる職種もあります。
具体的には以下の職種が代表例です。
未経験からでも挑戦できる美容業界の職種
- ネイリスト
- エステティシャン
- 美容部員
上記の職種は未経験からでも研修制度を用意している会社が多く、お給料をもらいながらスキルアップすることが可能なので、とてもおすすめです。
未経験の場合だと、職種に関係する資格を取得しておくことで応募企業へのアピールとなり、転職を実現しやすいので、資格取得を検討してみましょう。
例を紹介すると以下の資格があります。
未経験からも挑戦しやすい美容系資格
- ネイリスト技能検定試験
- JNAジェルネイル技能検定
- ネイルスペシャリスト技能検定試験
- 認定エステティシャン
- 美容薬学検定
- 日本化粧品検定
- メイクアップアドバイザー検定試験
- アロマテラピー検定
- スキンケアマイスター検定
転職を成功させたいのならば、これらの資格取得も検討してみましょう!
これから一つずつ職種の紹介をしていきます。
ネイリスト
ネイリストは施術した人の喜んでいる人の姿を間近で感じられる、とてもやりがいを感じられる仕事です。
普段からネイルサロンに通っている方であれば、ネイリストに興味を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、未経験からネイリストを目指すのはハードルが高いと感じている人が多いのも事実です。
実際は未経験からネイリストに挑戦する方も多く、異業種から転職する方もたくさんいます。
また、最近ではメンズのネイルの需要が高まっており、少しずつ男性ネイリストも増えてきています。
男女関係なく活躍できる職種なので、興味があればネイリスト人生をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
エステティシャン
エステティシャンの資格は民間のものなので、美容師のように国家資格がなくても働く事ができる職種です。
スクールもたくさんありますが、時間的、金銭的に通うのが難しい方は多いですよね。
未経験OKのエステサロンの求人はたくさんあるので、就職することで現場にて必要な知識や技術を、お金をもらいながら身につけることができます。
研修制度が充実している会社が多く、未経験からの転職の間口は一番広いので、ぜひ興味がある方は挑戦してみてください。
美容部員
美容部員の仕事は、百貨店やドラッグストアなどで化粧品を販売するお仕事です。
お客様に化粧品を購入していただくために、お客様の肌に合った化粧品を紹介したり、スキンケアのアドバイスを行ったりしています。
実際にお客様の肌に触れながら提案するという接客は、他の接客業とはだいぶ異なります。
未経験からでも就職できるケースがほとんどですが、技術や経験を求められることもあるので、未経験からの転職は狭き門です。
美容業界の経験者からの応募も多いので、未経験の方はよっぽど印象を残せないと内定はもらえないです。
なので、未経験の場合だとメイク関連の資格を取得しておくことでアピールすると良いでしょう。
資格を持っている事で未経験でも知識はあるという証明になるので、転職活動の際に有利になります。
未経験から美容業界への転職を成功させるポイント
美容業界へ未経験から転職する場合、勤務体系や仕事内容が大きく変わるケースが多いです。
美容業界への憧れだけで転職すると、入社後にギャップに苦しめられることがあります。
入社後に気づくのでは遅いので、これから転職活動をする上で大切なポイントを紹介します。
徹底的に自己分析をする
美容業界に未経験から転職したいのなら、徹底的に自己分析を行う必要があります。
自分が今までに経験した業務でどんなスキルがあるのか、仕事をする中でどんな時にやりがいを感じるのかを振り返ってみてください。
技術でお客様を喜ばせたいのか、美容商品が好きで商品を販売する仕事がしたいのか、どちらに興味があるかをよく考える必要があります。
美容業界は基本的に接客業なので、初対面の人と話す事が苦痛でないかどうかもよく考えてみてください。
人と話す事が好きな方でないと、美容業界でずっと働き続けるのは難しいです。
私が美容師として働いていた時にも、お客様と上手くしゃべれず、つらくなって辞めてしまったスタッフも実際にいました。
仕事をしていく中で人見知りが改善される可能性はありますが、転職してしまうとなかなか辞められないので自己分析をしてよく考えましょう。
応募前にお店のリサーチをしっかりする
美容業界は店舗によって求められるスキル、雰囲気が大きく異なります。
そのため、応募したい求人が見つかったら、応募する前にリサーチを行うようにしましょう。
サロンやショップならば、インターネットで検索して会社の情報を手に入れられる可能性は高いです。
もし、自宅から通える場所にあるなら、実際に店舗を訪れてみるのがおすすめです。
職場のスタッフの雰囲気、接客の質、自分がそこで仕事をして活躍するイメージがもてているか、など実際に訪問することでわかることがたくさんあります。
スタッフの方に聞けるのなら、直接会社の事を聞いてみると良いです。
未経験歓迎の求人でも、実際に訪れた際に「何か違うな」と感じてしまったなら、応募は見送った方が良いかもしれません。
その感じた違和感は大体当たっていることが多いです。
転職後、会社に合わないと感じてしまっても、すぐに辞めるわけにはいかないので、苦しい思いをすることになります。
何度も転職をしてしまうと、自分の市場価値が下がってしまいますので、未経験職種への転職だからこそ、応募前にリサーチをしっかりして転職するようにしましょう。
面接対策をしっかりする
面接対策を行うことも、転職を成功させるためには必要な事です。
いくら面接を受けても、面接官に好印象を残せなければ内定をもらえることはできません。
ましてや未経験からの転職となると、経験者と比較してハードルはグッとあがっているので、なかなか転職活動が上手くいかない方が多いです。
面接では、ハキハキと笑顔で話す事を心がけましょう。
志望動機、転職理由などは面接の際にほぼ必ず聞かれる内容なので、スラスラと答えられるようにする必要があります。
「なぜ美容業界を志望するのか」「美容業界でなければいけない理由」を深堀して自分の言葉で話せるように準備しましょう。
第三者に面接練習をしてもらう事もおすすめです。
なるべく若いうちに美容業界に転職する
美容業界で働いている方は、20代、30代の若い方がほとんどです。
20代であれば全く問題はありませんが、未経験の分野だと、30歳以降となると途端に転職活動が難しくなります。
ただし、未経験の分野でもこれまでのキャリアをアピールし、美容業界でも活かせるとアピールできるのであれば、30代の方でも十分転職を成功させることは可能です。
今転職しようか悩んでいる方は、迷っている間にもどんどん月日が経ってしまうので、一度美容業界に挑戦してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントに相談する
未経験から美容業界への転職をする場合は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
未経験からの転職だと、自分にとってどんな会社が合うのかわからないですよね。
転職エージェントの方はプロなので、あなたの希望に合わせて転職活動のサポートをしてくれます。
また、様々な企業と関りがあるので、紹介してくれる会社の内部の雰囲気などの情報も教えてくれる可能性があるのです。
履歴書、職務経歴書の作成サポートや添削をしてくれ、美容業界の情報も教えてもらえるので、異業種への転職でも安心して転職活動に臨むことができます。
転職活動に不安がある方は、一度転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?
美容業界の現状
美容師やネイリスト、エステティシャンなど、美容業界の仕事にあこがれを抱く方は少なくないです。
しかし、長く働くのであれば、憧れだけでなく業界の現状をしっかり把握する必要があります。
特に美容業界はトレンドの変化が激しい業界なので、業界事情もどんどん変わっていきます。
美容業界へ転職を考えている方に向け、美容業界の現状を説明していきますので、ぜひご覧ください。
美容業界の最近の動向
美容室に関しては、独立して自分のお店を持つ流れがあり、美容室の数自体は増えている状況です。
最近ではシェアサロンという形で独立する美容師さんもたくさんいらっしゃいます。
エステサロンに関しては、脱毛分野の進出や店舗増加により価格競争が激しくなり、全体的に市場は伸び悩んでいるのが現状です。
ボディメイクに関しても、美容家電やスポーツジムと競合しており、大手のエステサロンはメンズエステ分野、化粧品市場に進出して売り上げ向上を図る動きを強めています。
ネイルサロンに関しても、市場が成熟期に入っているため低価格競争に陥っているのが現状です。
なので、価格競争にさらされないように、あなた自身の魅力を出していき、指名客をたくさん獲得する必要があります。
美容業界は実力主義の世界。低年収に悩む人も多い
美容師の平均年収は約280万円と低く、特にアシスタント時代は月収18万円前後というケースが珍しくないです。
スタイリストになれば指名が増え、役職がつくことによって収入が高くなる人もいます。
しかし、高収入を得ている人は本当に一握りなのが現状です。
エステティシャンは正社員で初年度の月収が18~23万円前後なのが一般的です。
サロンによって、基本給+歩合、完全歩合など異なるので、よく調べて転職活動をするようにしましょう。
歩合給の職場であれば、20代でも指名が多く取れる方なら高年収を目指せる仕事です。
実際は、平均すると30代で年収300~400万円ほどと言われています。
あくまで平均なので、指名客がたくさんいる売れっ子の方であれば、より多くの給料をもらうことができるので、実力主義の職場でバリバリ働きたい方には向いています。
ネイリストは、月収20万円前後からスタートし、年収は300万円前後が平均です。
ネイリストも歩合制の会社が多いので、指名を多く獲得するか、独立開業することによって高収入も可能な職種です。
ネイルサロンは、美容室と比較すると独立にかかる費用もそれほど多くないので、若いうちに独立して高収入を目指すことができる夢のある職業です。
美容業界に転職するメリット
美容業界は、お客様を自らの手で美しくできる、とても素晴らしい職業です。
実際に私も美容師として勤務していた時は、毎日やりがいを感じながら楽しく働いていました。
ここからは、美容業界経験者の私が思う、美容業界に転職するメリットをご紹介します。
スキルが身につく
お客様に直接触れ施術する美容業界の仕事では、求められるレベルが高いので、研修制度を整えている会社が多いです。
研修は会社によって異なりますが、施術スキルはもちろん、接客マナーなども学びます。
美容業界のお仕事は施術スキルと同じくらい、接客スキルも重要です。
施術スキルがいくら高くても、感じの良い接客ができないとお客様にリピートして貰えることはありません。
そして、一度スキルをみにつければ、一生モノのスキルとなるので大きな資産となります。
スキルがあれば一度離職したとしても、再就職先が見つかりやすくなるメリットがあります。
お客様に寄り添えて、やりがいを感じることができる
美容業界で働く一番のメリットは、毎日やりがいを感じることができる事だと私は思います。
お客様は、美容サロンに訪れる際に、何かしらに悩みがあって来店をします。
「綺麗になりたい」「スリムな体になりたい」など、人それぞれ悩みも様々です。
こういった悩みを持ったお客様に寄り添い、綺麗になるお手伝いができる素晴らしい職業です。
身につけたスキルを駆使しながら、お客様に合った提案や施術をしていきます。
お客様に満足していただいて、直接感謝の言葉をいただいたときは、とてもやりがいを感じられるでしょう。
自分自身の美意識が高くなる
お客様を綺麗にするサポートをするためには、様々な美容知識を身につける必要があります。
知識をみにつけていくうちに、自分の美意識も自然と高くなるのです。
また、美容業界で働く以上、自分自身も綺麗でいる必要があるので気が引き締まり、結果としてどんどん綺麗になっていきます。
収入アップや独立を目指せる
エステティシャン、ネイリストなどの職種は、努力すれば収入アップが目指せる職種です。
働き方によって差はあるのですが、初年度の平均月収は18万円ほどです。
ここから努力をして評価されれば、収入アップも夢ではないです。
歩合制のサロンも多いので、たくさんのお客様に支持される人材になればなるほど、収入は右肩上がりで増えていきます。
また、独立もしやすい業界です。
美容業界で働く方は、独立志向がある方がとても多いです。
独立するのは簡単なことではないが、夢を持ち続ければ必ず叶えられます。
実際に私の友人でもネイルサロンを開業している友人もいますし、20代の若いうちから独立も十分可能です。
独立支援をしてくれる会社もあるので、独立に興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。
美容業界に転職するデメリット
美容業界に転職することによるデメリットを紹介します。
メリットだけではなくデメリットも多少あるので、今から紹介するデメリットを考慮して転職するか決めてみてください。
ノルマがある場合がある
美容業界は、売り上げのノルマを設けている所が多いです。
美容業界の中には、ノルマを達成するための営業活動が嫌だと感じている方も多くいらっしゃいます。
美容業界は売り上げを上げてなんぼの職業なので、ノルマがあるのは致し方ないですが、どうしてもノルマがあるのが嫌な方もいると思います。
そういった方は、ノルマを設けていないサロンを探すようにしましょう。
拘束時間が長い職場が多い
美容業界はサービス業のため、労働時間が他の職種と比較して長くなりやすいです。
お客様は、仕事終わりにサロンへ来店することが多いです。
そのお客様に合わせて出勤するため、閉店時間がどうしても遅くなってしまいます。
また、土日休みのお客様が多い関係で、土日に休めることはほとんどありません。
土日は特に忙しく、ランチの時間さえ十分に取れないような予約状況になっている日も多いです。。
拘束時間が長いうえに休憩も取れない可能性があり、疲労がたまりやすい勤務体制です。
また、土日休みの友人が多い方にとっては、休日が合わなくなってしまうのもデメリットと言えます。
面接を受ける前に、休憩はしっかり取れるか、休日はしっかりあるかなど確認しておきましょう。
クレームを受けることがある
お客様と直接触れ合う美容業界は、他の業種と比較してクレームが発生しやすいです。
お客様が支払う金額は決して安くないですし、「雑に扱われた」と感じられてしまうとクレームに繋がりやすいです。
クレームをなるべく防ぐためには、施術中にお客様への気遣いを忘れず、声掛けなどを徹底していくことが大切です。
気遣いを忘れないようにすれば、クレームの数はかなり少なくすることが可能です。
1年目などは、業務に慣れていないこともあり、気遣いまで上手くできずにクレームをもらってしまう方が多いですが、ある程度経験を積んでいくと、クレームを受ける数はだんだん減っていくのが一般的なので、そこまで過剰に心配する必要はないです。
些細な事ですが、細かい気を使えるか使えないかがとても重要なので、お客様への気遣いを忘れないようにしましょう。
美容業界で働くために大切な事
美容業界といっても、その中には多くの仕事があります。
ただし、すべてに共通しているのは「お客様をきれいにする」という事です。
美容分野はどんどん技術が進歩しており、それをキャッチアップするためのスキルが求められます。
なので、誰も知らないような情報をいち早くゲットし、向上心を持って仕事できる人は向いていると言えます。
そして、美容業界の魅力は、自らの手でお客様を美しくできる事です。
誰かの毎日に良い影響を与えられたら嬉しいですし、仕事に対するモチベーションもあがりますよね。
「誰かの役に立つことが好き」という方であれば、美容業界は天職となるでしょう。
まとめ
今回は未経験から美容業界に転職可能な職種、転職を成功させるポイントを紹介しました。
美容業界はとてもやりがいを感じられる素晴らしい業界なので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
少しでも転職活動のお役に立てれば幸いです。
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