自分で気をつけておかないと、仕事上のストレスは知らず知らずのうちにどんどん溜まってしまいます。
仕事をしていれば大なり小なりストレスはあるものですが、普段の生活の中で上手に解消していくことができれば、新たな気持ちで仕事に取り組めますよね。
今回は、日々の暮らしで心がけておきたいストレス解消法を解説していきます。
気持ちをリフレッシュすれば、仕事の能率が上がり、プライベートの生活も一層充実するようになりますよ。
何がストレスの原因になっているかを見つけ出す
仕事の中でストレスを感じていても、何が原因かはっきりとわからないこともあるのではないでしょうか。
実のところ、長いことストレスにさらされていると、自分でも何が原因になっているのかわからなくなってしまうことがあります。
原因がつかめないと、ストレスの解消法もわからないままになってしまうのが問題です。
仕事でつらいことを紙に書き出す
言葉にして紙に書くことは、ストレスの原因を知るための1つの方法です。
紙に書くプロセスでは、頭の中で漠然と考えていたことが整理されます。
つらいことを書き出すことで、自分が何に対してストレスを感じているかを自身で改めて確認できるわけです。
解決するための方法を考えてみる
自分がつらいと感じていることが大体わかったら、今度はその問題を解決するための方法を考えてみましょう。
ストレスの原因によっては、いろいろな解決法が可能です。
気持ちの持ち方を変える、生活や仕事の習慣を見直してみる、などの方法は、ストレスを減らすうえでも役立つアプローチになります。
自分に合った方法で、解決に向けて行動していくことが大切です。
人間関係の悩みは受け流すことも大切
業務を進めていくなかでは、ときに自分とは合わない人とも一緒に仕事をしなければならなくなります。
このような場合は、相手の言動に対して違和感を覚えることが多くなるかもしれませんね。
ただ、何らかの違和感があったとしても、あまり考え込んでしまうとストレスを感じる原因にもなってしまいます。
人間関係の悩みは、ときに受け流すことも大切です。
自分と相手との価値観の違いを冷静に受け止める
同じ職場で働いていても、個人の価値観は実のところ千差万別です。
「合わない」と感じてしまう相手は、大体において自分とは価値観が違うことが多いです。
こういった相手と一緒に仕事をするときには、お互いの違いを冷静に受け止めるのがストレスを減らすためのコツになるでしょう。
「自分とは違う人もいる」という事実を素直に受け入れるだけで、気持ちが軽くなることがありますよ。
無難な話題でコミュニケーションを取る
一緒に仕事をするうえでは、たとえ合わない相手であっても最低限のコミュニケーションは必要になります。
相手に対してネガティブな感情を抱いてしまうと、業務上必要な相談などもしにくくなってしまいます。
無難な話題を見つけて折に触れてコミュニケーションを取るようにすれば、苦手意識がなくなってストレスが減るかもしれません。
自分の課題と他人の課題を切り分ける
仕事熱心な方の場合、知らない間に同僚の仕事まで引き受けてしまっていることが多々あります。
やみくもに仕事を進めていると、ほかの人の仕事まで抱え込んでしまうケースも少なくありませんので、概して真面目な方ほど仕事のストレスが多くなりがちです。
仕事のストレスを減らすためには、自分がこなさなければならない課題と、ほかの人の課題をきちんと切り分けて考えることも必要になってきます。
仕事を始める前にワンクッション置いて考える習慣をつける
あれもこれもと仕事を抱え込みすぎないためには、仕事に取り掛かる際に自分がやるべき業務であるかどうかを考えるゆとりが必要です。
知らず知らずのうちに仕事の幅を広げすぎていると、たくさんの課題を抱えてしまうことにもなりかねません。
仕事を始める前にワンクッション置いて考える習慣をつけることで、ストレスが減るケースもありますよ。
他人の課題には極力タッチしない
完璧主義の方などは、仕事を他人に任せるのが苦手な場合もあるでしょう。
ただ、たくさんの業務をこなさなければならない仕事の場では、役割を分担することも大切です。
担当者が不在といった特別な状況を除き、他人の課題にできるだけ手をつけないのもストレスを減らす方法になります。
仕事以外の身近な人に相談をしてみる
仕事に関する悩みは、職場の同僚や上司といった仕事関係の人よりも、身近な友人や知人に相談をしたほうが解決につながることもあります。
人間関係のいざこざや仕事への不安などは、あまり思い詰めてしまわずに、信頼できる相手に気軽に相談することも時に重要です。
友人や家族を相手に仕事の悩みを相談すれば、気持ちが楽になる可能性があるでしょう。
学生時代の友人は年齢が近いこともあり、仕事の悩みを相談するのにも最適です。
同年代ならではの視点でアドバイスをしてもらえることもあり、話をしているだけで気持ちが軽くなる場合が多いでしょう。
恋人も、相談相手に適任と言えるかもしれません。
話を聞いてもらうことで安心感が得られれば、ストレスに向き合えるだけの活力が湧いてくるでしょう。
仕事の悩みがあるときには、気心の知れた家族に相談するのも良い方法です。
兄弟姉妹や配偶者、親などに相談すれば、必要に応じていろいろなサポートが受けられますよね。
また、業界経験者など、その業界の実情に詳しい知人がいれば、仕事上のアドバイスをもらうのも一案です。
ランチタイムをしっかりと過ごす
ストレスを感じているときは、概して食事が疎かになってしまいがちです。
忙しいときには、ファストフードなどで手短に食事を済ませてしまう場合もあるかもしれません。
食事は、ストレスをうまくコントロールするうえでも大切です。
ストレスを感じているときこそ、ランチタイムをしっかりと過ごすことが重要です。
社員食堂やレストラン、カフェで食事をする
仕事の合間のランチタイムは、気持ちをリフレッシュできる貴重な時間になります。
お昼休みがしっかりと取れる職場であれば、社員食堂や社外のレストラン、カフェなどに出かけて食事をするのも、ストレスの解消法になるでしょう。
場所を変えることで、いったんストレスから離れることが大切です。
新メニューを試してみる、話題のお店を利用してみる、などの方法を取れば気分転換になります。
お気に入りのランチアイテムで食事をする
忙しい職場の場合、お昼休みに外出ができない場合もあるでしょう。
また、ダイエットのために外食は避けたい、といった方もいるかもしれません。
こういった場合は、自分でオリジナルのお弁当を用意してランチタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
お気に入りのランチボックスやスープジャーなどをそろえておけば、デスクで食事をとるときでも何となく楽しい気分になれるかもしれません。
軽いストレッチを取り入れてみる
日々の小さなストレスが溜まると、肉体的にも疲れを感じてしまうことがあるでしょう。
本格的な疲れを感じる前に座ったままできるストレッチなどをうまく取り入れてみると、毎日のストレスを解消できることがありますよ。
むくみの解消に役立つつま先を上げ下げするストレッチ
デスクワークが多い方にとって1つの悩みになるのが、足のむくみです。
職場でハイヒールなどを履いている方は、とくに足の血行が悪くなりがちです。
こういった方には、例えばつま先を上げ下げするストレッチがおすすめできます。
足の筋肉に適度な刺激を与えられるのが、このストレッチの良い点。
血行が良くなり、むくみも解消する可能性がありますよ。
首や肩の凝りをほぐす肩甲骨のストレッチ
パソコン作業などが多いと、首や肩が凝って気分が悪くなってしまう方も多いのではないでしょうか。
また、ストレスで自律神経が乱れている場合も、首や肩の凝りを感じることがあります。
このような凝りを少なからず楽にしてくれるのが、肩甲骨のストレッチです。
息を吸いながら腕を後に伸ばし、その後、息を吐きながら腕を前に伸ばします。
腕を前後に伸ばすだけの簡単なストレッチですが、肩甲骨に刺激を与えられるため、肩や首の凝りに悩む方にもおすすめです。
仕事に優先順位をつけてみる
やらなければならないことがどんどん溜まってしまうと、仕事に対するストレスをやたら大きく感じてしまうことがあります。
このようなときには、今取り組むべき仕事が何かを明確にするために、仕事に優先順位をつけてみることが大切です。
優先順位をつけると、以下のようなメリットが得られます。
- 精神的な焦りがなくなる
- 仕事の予定を立てやすくなる
- 仕事の遅れが少なくなる
いろいろな仕事を抱えている場合、一遍にすべての業務をスタートしてしまうとパニックに陥ることもあり得ます。
優先順位をつければ、順位にしたがって1つ1つ仕事をこなしていけるため、混乱してしまうこともなく、精神的な焦りが解消されます。
また、急ぎの仕事と急ぎでない仕事がわかれば、締め切りや納期に合わせて仕事の予定を立てていくことができるでしょう。
優先すべき業務から取り組むようにすると、仕事の遅れも少なくなることが多いです。
業務がスムーズに進むようになれば、心配事も少なくなり、余計なストレスが減りますよね。
スケジュールを組み直すことも大切
目の前の仕事だけを片付けようとすると、いつの間にかスケジュールがぎっしりと埋まってしまっていることも多いです。
仕事とプライベートを明確に分けるためにも、定期的なスケジュールの組み直しは必要です。
予定変更が生じたときはもちろん、普段からより効率的な組み方がないかどうかを定期的に見直してみましょう。
時間のロスがないかどうかをチェックする
業務にかかる時間を読み違えると、時間のロスが生じてしまうこともあります。
所要時間をより短縮できないかを探ることで、多少なりともスケジュールにゆとりが生まれるかもしれません。
できるだけ残業しなくても良い方法を考える
スケジュールの組み方次第では、毎日のように残業が発生してしまう場合もあるかもしれません。
プライベートの時間を確保するためには、特定の曜日だけは残業をしない、といったスタイルを貫くのも1つの方法です。
他の曜日のスケジュールにゆとりがあるようであれば、あえてその曜日に仕事を集中させ、プライベートの時間を楽しめるようなスケジュールを組んでみましょう。
ほかの人に任せられる部分を見極める
仕事は、自分一人で完結することは少なく、実際にはほかの人と一緒に取り組んでいることのほうが多いと言えます。
仕事に対して自分の責任を果たすことは重要ですが、ほかの人に任せられる部分があれば、思い切って頼んでしまうのも仕事をうまく進めるための方法です。
同僚などに任せられる部分がないかを改めて考えてみて、スマートに仕事をこなしていきましょう。
ほかの人に任せられる仕事を見極めたいときには、以下のような方法を試してみると良いかもしれません。
- 役割分担表を作る
- 業務範囲について同僚や上司と相談をする
部署やチームの中で役割分担表を作ると、とくに担当が決まっていなかった業務が本来誰の仕事であるかが見えてくることがあります。
分担表がない場合には、ミーティングの際に導入について提案するのも一案です。
また、業務の範囲について同僚や上司と改めて相談する機会を設けると、自分の仕事の範囲をよりはっきりと把握することができるでしょう。
効率的な割り振りの方法を提案して相談をすれば、自分のやるべき業務がより明確になります。
1日ごとに気持ちをリセットする
前日に起こったトラブルや悩みをそのまま引きずってしまうことは、仕事にストレスを感じてしまう原因の1つです。
ストレスを減らすためには、その日にあった出来事はその日の問題として、1日ごとに気持ちをリセットすることが大切になってくるでしょう。
ストレスから解放されて体調が良くなる
気持ちをリセットすると、ストレスも一時的に和らぐケースが多いです。
ストレスは、体にも悪影響を与えます。
帰宅後や休日もトラブルや悩みが頭を離れない場合は、胃腸障害などを抱えてしまう場合もあります。
体調を良好に保つうえでも、気持ちをリセットしてストレスを解消することはプラスになります。
新たな視点で物事を考えられるようになる
不安や悩みで頭が一杯のときには、概して物事の見方がネガティブになっています。
ネガティブな考え方に捕らわれてしまうと、良い解決策が思いつきにくくなるのが、厄介なところです。
気持ちをリセットすると、別な視点で状況を考えられるようになるかもしれません。
考え方を変えることで解決策が見つかれば、トラブルのフォローも可能になるでしょう。
自分の好きなことに打ち込んでみる
仕事のストレスは、仕事以外の場で解消する方法を見つけることも大切です。
趣味などに夢中になる時間をあえて作って、仕事の後や休日にはできるだけリラックスができるように意識してみましょう。
仕事のストレスを解消できるのが、例えば次のようなアクティビティです。
- テニスや水泳などのスポーツ
- 心身をリラックスさせるヨガやストレッチ
- ピアノなどの楽器演奏
- 陶芸や絵画といったアート
スポーツは、種類を問わずストレスの解消にうってつけのアクティビティです。
体を動かすことで血流が良くなり、ネガティブな感情も解消する可能性があります。
首や肩の凝りに悩む方におすすめできるのが、ヨガやストレッチ、ピラティスなどのアクティビティ。
こういったアクティビティは、体のみならず自律神経にも良い影響を与えるケースが少なくありません。
ピアノなどの楽器の演奏に打ち込んでみるのも、ストレスの解消法の1つで、お気に入りのメロディを奏でることで、ストレスも一掃できるかもしれませんよ。
また、一心不乱に打ち込める陶芸や絵画も、ストレスの解消には役立ちます。
その他、旅行やカフェ巡り、釣りといったのんびりと楽しめるようなアクティビティもおすすめです。
資格の取得やセミナーに参加する
時に将来のことを考えてみると、今の自分を冷静に捉えられることもあります。
キャリアプランと照らし合わせて、資格取得やセミナーへの参加にトライしてみれば、仕事のストレスもうまく取り除けるかもしれませんよ。
セミナーは今後の方向に迷っているときにもおすすめ
自己分析やキャリアプランをテーマにしたセミナーに参加してみると、これからの自分の進む道が見えてくる場合があります。
その業界のプロからレクチャーを受けることで、新たな目標が持てるようになれば仕事との向き合い方も変わってくるでしょう。
資格取得で自信をつけるという方法も
ストレスを感じていると、自分にも自信が持てなくなることがあるかもしれません。
そういったときには、資格取得の勉強をスタートしてみるのも良い方法になります。
仕事に関係がある資格を取れば、職場でのステップアップはもちろん、転職も可能になります。
また、資格の種類によっては、将来会社を辞めて独立できることもあるでしょう。
目の前の仕事にばかりとらわれずに、将来に目を向けられるようになるのが資格を取得する1つのメリットです。
自信がつけば、ストレスの捉え方も変わる可能性があります。
思ったことを口にしてみる
ストレスを感じるときは、自分の心のなかに何でも溜め込んでしまいがちです。
周りのことを意識しすぎて自分の意見を口にしないと、ますますストレスが溜まる原因を作ってしまうのが問題と言えます。
時には思ったことを口にするのも、ストレスを減らす方法になるでしょう。
ネガティブな感情を一人で抱えていると、何も手につかなくなってしまう、などの問題が生じてきます。
常に嫌なことに意識が向いてしまうため、気持ちをリセットしにくくなってしまうわけです。
他人の悪口や愚痴はできるだけ言いたくない、という方の場合も、仕事の場を離れたら少し自由に思っていることを口にしてみるのも良いかもしれませんね。
また、相手からカチンとくる言葉を投げかけられたときには、差し障りのない範囲でやんわりと切り返すこともストレスを減らす方法になります。
言われっぱなしにするのではなく、自己主張をすることも時には必要です。
小さな目標を設定しておく
仕事でストレスを感じるときは、やりがいや達成感を抱けなくなる方が多いです。
やりがいや達成感は、何らかの目標をクリアしたときに感じることが多いですが、他人が設定した目標だけを目指していると、知らず知らずのうちにストレスが増えてくることがありますので注意をしましょう。
ポジティブな感情を実感できるようにするためには、自分なりの小さな目標を設定してみることが大切になります。
小さな目標を1つ1つクリアしていくことで成功体験が増えれば、自分にも自信が持てるようになるでしょう。
また、ほかの人からの評価に惑わされ過ぎないことも重要なポイントです。
他人が定めた目標を達成しても、一向に自信が持てるようにならないといったことはよくあります。
自分で自分を認められるような目標を持つのが、ストレスを減らす近道です。
自分に合った仕事への転職を考える
さまざまな工夫を凝らしてもストレスが減らない場合には、仕事そのものを変えるのも現実的な解決法になるでしょう。
自分に合った仕事を見つけることによって、ストレスを減らすきっかけがつかめる可能性があります。
自分の資質や能力に合った仕事は、一般的にやりがいを感じやすくなりますので、ストレスも減るかもしれません。
相性の良い仕事を見つけたい場合は、転職サイトや転職エージェントのサービスを利用してみるのも1つの方法になってきます。
例えば、
- 転職サイトの適職診断を利用する
- 転職エージェントでカウンセリングを受ける
「リクナビNEXT」や「doda」などの転職サイトでは、自分に合った仕事がわかる適職診断を用意しています。
求人検索をする前にこういった適職診断を受けておくと、自分に合う仕事を見つけやすくなるでしょう。
また、「エンエージェント」を始めとする転職エージェントでは、キャリアカウンセラーによるカウンセリングを実施しています。
この手のサービスを賢く利用するのも、適職を見つけるための方法になります。
メリハリをつけた生活を送ることが肝心
自分が取り組むべきことがハッキリとしていれば、むやみにストレスにさらされる機会が少なくなります。
毎日をただ漫然と過ごしていると、取り組むべき課題が見えてこないため、余計なストレスを抱えてしまうケースがありますよ。
ストレスをできるだけ減らすには、メリハリをつけた生活を送ることが肝心。
例えば、その日1日の課題や目標を設定していれば、日々達成感を感じられるようになるでしょう。
将来の目標を設定し、達成までのステップを楽しむのもストレスの解消に役立ちます。
仕事とプライベートを分けましょう
また、仕事とプライベートの時間をきちんとわけることもストレスを減らすコツです。
会社を離れたら、悩みやストレスを引きずらずに気持ちをリフレッシュしましょう。
自宅に持ち帰って仕事をする習慣がある方は、とくに要注意。
勤務時間内にこなせるような仕事であれば、わざわざ自宅で行う必要はありませんよね。
業務の空き時間などを見つけて、できる限り仕事は職場で終わらせるようにしてみてはいかがでしょうか。
ストレスを減らすためには、実のところ自分の時間を自身でコントロールする努力が必要なのです。