「勝ち組」とは
「勝ち組」とは、社会的に成功したり経済的に裕福な人のことを指す言葉として使われることが多く、2006年に新語・流行語大賞にもノミネートされたほど、人々の共通認識となりました。
人生の勝ち負けは地位やお金で決まるものではありませんが、「お金に不自由なく暮らしたい」という共通の気持ちからこのような勝ち組ラインの指標が生まれたのかもしれません。
では、実際に「勝ち組」と言われる人たちの年収はどのくらいでしょうか?
「勝ち組」の明確な定義はありません。
各メディアが独自に定義を定めており、年収600万円以上、年収800万円以上、定義の切り口もさまざまです。
勝ち組年収ラインは諸説ありますが、令和における勝ち組は「年収1200万円」であると推察します。(世帯年収も同様)
もちろん、年齢によっては年収500万円でも勝ち組と呼べるかもしれませんが、全年代と生活環境、物価高である現状から年収1200万円が妥当だと考えます。
今回は、最新のデータを用いながら令和の「勝ち組」について考察していきます。
年収500万円の女性は勝ち組なのか?手取りや生活実態を把握しないと生活が回らない
令和の勝ち組の年収ラインは「年収1200万円」
勝ち組の年収ラインは「年収1200万円」が1つの指標と言って良いでしょう。
理由は、日本で年収1000万円以上稼ぐ人はわずか5%(女性は1%)しかいないからです。
(参考:国税庁令和3年民間給与実態統計調査)
年収が上がれば上がるほど勝ち組になると言えますが、どこからが勝ち組か?というラインを決めるとすると、全サラリーマンの上位5%に選ばれし者は「勝ち組」と言えるでしょう。
日本の平均年収は「443万円」
令和3年度に行われた国税庁の調査によると、日本の平均年収は443万円です。
年代別の平均年収は次のグラフをご覧ください。
平均年収の443万円やピーク時年収の529万円を見ても、年収1200万円がいかに勝ち組年収ラインであるかがわかります。
選ぶ職種・職業で生涯年収は変わってきますので、まだ選べる余地がある人はしっかり検討していきましょう。
勝ち組は教育に十分お金をかけられる
勝ち組ならば教育費を惜しまず使えるかと思います。
文部科学省の令和3年度 子どもの学習費調査によると、一般の公立中学に通う世帯の年収に最も多いのが年収600〜800万円に対して、私立中学に通う世帯の年収は1200万円以上という結果が出ています。
私立中学の授業料は公立中学に比べて年間2.5倍以上。
教育にお金をかけたいのは山々ですが、生活費で手いっぱいなのが一般庶民です。
子どもを私立中学に通わせるためには、2.5倍の教育費が支払える世帯年収1200万円以上の経済的余裕が必要になりそうです。
勝ち組は東京都内に新築マンションが買える
勝ち組ならば、東京都内に新築の分譲マンションも買えるかと思います。
株式会社不動産経済研究所の調査(2023年8月)によると、東京23区の新築分譲マンションの平均価格は8597万円という結果が出ています。
では、平均8597万円の物件を無理なく支払うには年収いくら必要でしょうか。
ほとんどの方が住宅ローンを組みますので、生活を圧迫しない程度に返済できる年収を考えてみましょう。
一般的に、住宅ローンは年収の5〜6倍まで借りることができると言われていますので、年収1000万円だとすると借入可能額は5000〜6000万円。
各金融機関によって基準は異なり、中には8倍で審査が通ることもあるそうなので、最大で8000万円まで借りることができそうです。
平均8597万円の家を買うには、年収1000万円では不足という結果になります。
東京23区で新築分譲マンションを買うには少なくとも年収1200万円以上が必要。
勝ち組らしい住居に住めます。
年収800万円、600万円が勝ち組と呼ばれることも
勝ち組年収ラインには明確な定義がなく、年収800万円や年収600万円でも勝ち組年収ラインだという話もあります。
理由を見ていきましょう。
年収800万円が勝ち組年収ラインである理由
年収800万円が勝ち組年収ラインだと言われる理由は、単純ですが平均年収443万円の約2倍であるからです。
2人分の収入がある、という意味で勝ち組と言えるでしょう。パートナーのどちらかが専業で家事や子育てをすることもできる年収です。
年収800万円は、会社の役職で言うと部長クラスにあたります。
平社員から始まり、部長まで上り詰め社会的地位も手にしたという点でも評価されます。
年収600万円が勝ち組年収ラインである理由
年収600万円が勝ち組年収ラインだと言われる理由は、平均年収以上であれば勝ち組だと言える、という考え方です。
住宅金融支援機構の調査では、首都圏で住宅を購入する世帯年収は「400万円以上600万円未満」が最も多く、平均世帯年収は「634万円」でした。
豊かな暮らしの指標の一つとして挙げられる「住まいの確保」ができるので、勝ち組の年収として考えられています。
しかし物価高で以前よりも家計が圧迫している現状、年収が600万円では厳しいはずです。
パートナーと合わせて年収1200万円以上を確保できると勝ち組に近づくでしょう。
年収500万の手取り額は400万円?生活レベルや月収について解説
勝ち組年収の職業
勝ち組の年収に近づくためにはどのような職業に就けばいいでしょうか。
勝ち組を目指すために、ぜひ勝ち組年収の仕事を参考にしてください。
- 航空機操縦士(パイロット)
- 医師
- 法務従事者(弁護士、司法書士、行政書士等)
- 大学教授
- 大手商社
- 大手テレビ局
- 大手新聞社
- 大手出版社
- フルコミッション型営業(証券、保険、不動産)
- M&Aアドバイザー
- 経営者
他にも芸能関係、スポーツ選手、国会議員、最近ですとライバーやYouTuberなど様々です。
転職で狙いやすいのが大手「商社」「テレビ局」「新聞社」「出版社」の社員です。
基本給が高い上に賞与も100万円単位でもらえます。
ただし残業がかなり多いので覚悟しておきましょう。
営業が得意な方は、フルコミッション型営業(完全歩合制)がおすすめです。
特に不動産は扱う額が大きいので高収入を狙えます。
その会社の社員ではなく業務委託契約なので、契約は自由自在。契約した額が全て自分の取り分になります。
今から勝ち組の年収を稼ぐ方法3選
年収1200万円という夢の年収に少しでも近づくために、いくつか方法をご紹介します。
お金に不自由しない人生を手に入れるために、環境やマインドを変えていきましょう!
勝ち組の年収を稼ぐ方法3選
- 昇給・昇格・歩合で高収入を狙う
- 本業プラスで副業や資産運用をする
- 高収入の仕事に転職する
昇給・昇格・歩合で高収入を狙う
現職の会社に長く勤めることは確実に年収アップの道となります。
勤続年数が長いほど会社への貢献度が高く昇給が見込めますし、退職金も多くなります。
勝ち組年収を目指すならば、自社の管理職、役員にまでなるつもりで動いていきましょう。
営業職の方は、可能ならフルコミッション型営業にするのも手です。
もし自分の上司を見てみて、「勝ち組年収には程遠いな…」ということであれば転職を検討しましょう。
本業プラス副業、資産運用をする
現職を辞めるのは難しいな、という方は副業や資産運用がおすすめです。
おすすめの副業
今副業として人気があるのが
- アフェリエイト
- Webライター
- Webデザイナー
- 動画クリエーター
- SNS代行運用
パソコンがあればすぐにはじめることができ、未経験でも十分収益に繋がります。
YouTubeやネット上で無料で情報が得られるので初期費用も少なく済むでしょう。
本職と同様にして副業でもしっかり稼ぐ人は、月に100万円の収入を得ている人も珍しくはありません!(本業の給料を超えてしまう場合も)
ただし、しっかり稼ぐ場合は税務署への申告をお忘れなく。
会社で副業を禁止されている場合は、会社での申告とは別の方法で対応できる場合もあるので、税務署に相談したり、同じ境遇の方のブログを読んで勉強しましょう。
資産運用をする
資産運用で手元のお金を増やすのも手です。
日本は貯金大国で、お金を預ける場所といえば「銀行」という方がまだまだ多いようです。
日本銀行調査統計局によると、日本の金融資産内訳の第1位が「現金・貯金」54.3%、次いで「株式」10.2%、「投資信託」が4.5%という結果に。
米国では5割以上を「株式」と「投資信託」を金融資産にしています。
現在銀行の金利は0.001〜0.20%ほどで、仮に100万円を預けていても1年で10円〜2000円です。これでは勝ち組年収には到底届かないどころか、お小遣いにもなりません。
勝ち組年収に近づきたいならば、然るべきところにお金を預け、運用して増やしていくのがベストです。
高収入の仕事に転職する
勝ち組年収を目指すなら、勝ち組年収の環境に身を置くべし。
思い切って転職するのもおすすめです。
ただし下手に転職すると年収が初期設定に戻ってしまう恐れがあるので、今までの実務経験をフルに生かし、厳選した転職活動が必要です。
高収入案件を扱った転職サイトや、優秀な転職エージェントを頼りましょう。
まとめ
今回は勝ち組の年収についてご紹介しました。
豊かに暮らせる勝ち組「年収1200万円」のデータと目標に近づく方法をぜひ参考にしてみてください。
年収1200万円と聞くと途方もない金額に思えるかもしれませんが、今からの行動によっては夢が現実になります。
実践すればするほど、年収は上がっていくでしょう。