介護士としてそれなりの経験がある固の中には、何度か転職を繰り返している方も多いです。
介護士は働く職場の環境によって働きやすさが全然変わります。
働きにくい職場に当たってしまうと、すぐ次の職場に転職…なんてことが十分考えられます。
しかし転職を何度も繰り返すと、転職先から「またすぐ転職するのでは」と思われてしまうものです。
なるべく転職回数は少ないのに越したことはないですが、すでに何度か転職してしまっている介護士も多いでしょう。
今回は、介護士の転職回数が多くなるとどうなるのか、転職回数がすでに何度か重なっている方はどのように転職活動を行うべきか、考えていきたいと思います。
転職回数が多いとどんなデメリットがあるか?
介護士の転職活動において、転職回数が多いとデメリットがあります。
転職回数が多いとデメリットがあるのは介護士だけではないのですが…。
転職回数が介護士の転職を妨げる理由を紹介します。
転職先が決まるまでストレスがある
転職活動は大きなストレスが伴います。
収入が途切れるストレスや、自分の将来が宙ぶらりんな状態になるストレス。
たとえ転職先が決まったとしても、新しい職場で働くストレスは大きいです。
人間関係もリセットされますし、仕事もそこから覚え直しになります。
転職前も、転職中も、転職後も、すべてのフェーズで大きなストレスがかかってくるのです。
それまで築いてきたキャリアがパーになる
転職すると、それまであなたが仕事で築いてきたキャリアはすべてリセットです。
転職先の職場で、再びコツコツキャリアを積みなおすことになります。
その分昇進が難しくなり、結果的に生涯賃金が減ります。
長い目で見ると、転職で大きな損害が生まれてしまうのです。
転職回数が増えるたびに転職が難しくなる
転職回数が増えると、転職できる職場の選択肢がどんどん狭まります。
つまり転職回数が増えることで転職の難易度がましていくのです。
企業にとって、1年か2年そこらで転職されるようでは、教育のコストなどを考えると収支が会いません。
その職場も、「少しでも長く働いて、企業に利益を生み出してほしい」と思っているものです。
すぐ辞める→転職を繰り返している職員を採用したいとは思わないのです。
転職回数が多いだけで採用されないのか?
転職を繰り返す社員の転職活動が難しいのはお伝えしたとおりです。
それでは、転職活動が多くなるだけで、転職活動はうまくいかなくなるのか?
そこのところも調べてみましょう。
転職回数が増えた理由を説明できれば問題ない
一般的に、転職回数が3回を超えると、採用担当者は「多い」と感じるようです。
特に20代で3回以上転職しているということは、かなり短いスパンで転職していることになります。
そこで「採用しても大丈夫か」という疑念を晴らすには、「転職回数が多い理由」をきちんと話すのが大切です。
転職理由はネガティブではなく、ポジティブな理由に変えるようにしましょう。
事実としてネガティブな内容があった場合でも、前職に対するマイナスな情報は書かないことが大切です。
「やりたい仕事ができなかった」「職員の利用者に対する対応に納得できなかった」
などは、前向きに仕事への意欲を見せた転職理由を告げるのをおすすめします。
また転職の度にスキルアップをしたことを伝えるのも良いでしょう。
転職に意味を持たせた理由を伝えることで、転職回数が多くても問題ありませんよ。
介護業界は人手不足もあり転職回数で不利にはなりにくい!
上記で転職回数が多くても、理由の伝え方や内容によって問題ないと紹介しました。
加えて介護業界は常に人手不足です。
そのため、転職回数が多いからといって大きく不利になることはないと考えて良いでしょう。
介護施設には従業員不足で困っているところも多く、とにかく人材を欲していることが多いです。
転職回数が多いとしても、人手不足の介護業界であれば比較的転職しやすく、自分に合った求人も見つかりますよ。
高齢化に伴い今後も介護業界の需要は高まると考えられるので、将来的にも転職に困ることは少ないでしょう。
転職回数が多くても不安にならずに、明確な理由を持って面接に臨みましょう。
転職回数が多い介護士が転職を成功させるには
すでに転職回数がそれなりに多くなってしまった介護士も多いはず。
そんな介護士が、転職活動を成功させるためのコツも、今回ご紹介しておきます。
面接で「スキル」「これからの意欲」をアピールする
転職活動において重要なのはやはり「面接」です。
この面接でどれだけ熱いアピールができるかで、転職活動が成功するか否かが決まります。
そして転職回数が多くなってしまったあなたに言いたいのは、この面接でのアピール方法。
面接では、自分がそれまでの仕事のなかで得た「スキル」、そしてもっと大事なのが「これから仕事でやりたいこと」をしっかり伝えることです。
採用担当者は、面接に来た人の「将来性」を見ます。
この人は、これからうちでどのような利益を上げてくれるのか。
その面接官が感じた「利益」が、重ねた転職回数で生じるデメリットを上回れば、無事採用となります。
どんな介護士なら転職回数が多くてもほしいか?想像する
面接で大切なのは、「面接官が言ってほしいこと」を言うことです。
自分が面接官なら、転職回数が多い人が来たとして、どんな条件なら採用するか。
向こうの立場になって考えることができれば、転職回数が多くても採用される道筋が見えてきます。
面接官が求める人材としては、例えば以下のことがあります。
- 施設で働く他のスタッフと円滑なコミュニケーションが取れるか
- ここの施設で今後長く働ける人材か
- 仕事内容や働き方において自分の施設への適正はあるか
転職回数にかかわらず、面接間は上記の条件や事柄も面接でみています。
面接では、人柄や人間性が重視される傾向にあるため、話し方や表情も意識すると良いでしょう。
資格を取得することもおすすめ
転職回数が多い介護士が転職を成功させるには、資格取得もおすすめです。
資格を取ることで介護職への意欲をアピールできるので、転職回数が多いことからすぐにやめてしまわないか、という不安を減らせるでしょう。
また資格があれば、自分が身につけている知識やスキルを明確に伝えられます。
そのため即戦力として働ける強みとして活かすことで、面接官に欲しいと思ってもらえるでしょう。
介護業界は人手不足なので、求人が多いと紹介しました。
その中でも資格を持っている方や即戦力になり得る方は、求められている人材なので、面接も比較的有利に進められますよ。
求人には資格が必要であることや優遇される資格があるなど、条件がついている場合も多いです。
資格を持っていることで求人の選択肢も広がり、転職成功に近づけますよ。
これ以上転職回数を増やさないために優良な職場を見つけるべき
転職回数をこれ以上増やすのは、今後の人生を考えても不都合しかあり得ません。
ということは、これ以上転職回数を増やさなさい努力が必要なのです。
転職しないためには、転職する必要のないくらいいい職場で働けば良いだけのこと。
次回はもっと慎重に働く職場を選ぶようにしましょう。
転職回数を増やさないためには以下の点が重要です。
- 自分が転職する理由を明確にする
- 自分の適性に合った職場を知る
自分が転職する理由を明確にする
まずは、自分が今までなぜ転職をしてきたのか、考えてみましょう。
転職するまでの思考をまとめてみることで、自分が転職にいたった経緯を明確にする必要があります。
自分が転職したいと考える理由や原因が分かると、次の転職において見るべき点も分かるでしょう。
転職するということは、自分の理想と職場にギャップがあった場合が多いです。
できるだけギャップをなくすには、自分の理想と実際に働いて感じた違和感を知ることが大切です。
転職がしたいと考える原因が明確になると、職場に求める理想も分かるので、転職成功に役立てられますよ。
自分の適性に合った職場を知る
自分の適性にあった職場を知ることも重要です。
介護職として働ける職場には、多くの施設や種類あります。
そのため、自分の適性に合わない職場も多く、結果的に転職にも繋がりやすくなるでしょう。
まずは、自分がどのような働き方をしたいのか、将来どのように活躍したいのか考えてみましょう。
例えば介護職として日勤のみで働きたいのであれば、デイサービスがおすすめです。
夜勤があっても良いからとにかくスキルを磨きたいという方には、特別養護老人ホームが向いているでしょう。
他にも小規模施設か大規模施設かでも、利用者との関わり方は大きく異なります。
自分にとってどのような介護方法が合っているのか考えて、職場における優先順位を決めましょう。
優先順位に沿って転職活動をすすめることで、成功に繋げられますよ。
そもそも介護職の離職率は高い?
そもそも介護職は比較的離職率が高いと言われています。
そのため転職回数が多い方も珍しくない場合もあるでしょう。
しかしこの先もずっと転職を続けたくはありませんよね。
同じ職場で長く働くためには職場選びが肝心ですね。
転職活動を成功させて長期間働くには、事前に介護職に多い転職理由を知っておくことも重要です。
介護職における転職理由を把握することで、職場選びの際に見るべきポイントも分かりますよ。
ここで紹介する介護職に多い転職理由は主に以下の2つです。
- 人間関係が良くない
- 仕事内容に見合わない給与
人間関係が良くない
介護職の転職理由として多く上がるのは、人間関係が良くないことです。
人間関係には、職場のスタッフから介護相手となる利用者まで対象となります。
介護職は働く施設にもよりますが、スタッフ同士協力しながら働く場合も多いです。
そのためスタッフと利用者、利用者の家族と積極的にコミュニケーションを取る必要があります。
多くの方と関わる介護職だからこそ、人間関係が上手く築けないことも多いでしょう。
人間関係に対して不安がある方は、訪問介護などスタッフとの関わりが少なく、一人ひとりの利用者と関わる職場がおすすめです。
また事前に施設見学に行き、実際に働いているスタッフの雰囲気や利用者を把握することで、自分が馴染めるか判断しましょう。
特に40代や50代の転職となると年下の上司も増えることから、人間関係が上手くいかないことがあるので注意が必要です。
仕事内容に見合わない給与
介護職は利用者の身体介助や夜勤など、身体的な負担も大きい仕事です。
身体介助では移動や入浴、排せつなどの介護を行いますが、精神面でも負担があるため、きつい仕事だと感じる方もいるでしょう。
夜勤がある職場だと生活スタイルも崩れるので、体力も必要になります。
介護職の方には腰痛を持っている方も多く、仕事内容が大変なことは分かりますね。
介護職は仕事内容が大変なのに給与が安いと感じ、転職する方は多いです。
最近では給与の改善も見られるので、今後給与は上がる可能性がありますが、自分の許容できる給与を決めておくと良いでしょう。
また仕事の大変さが厳しい場合は、日勤やパートにするなど働き方を変えてみることもおすすめですよ。
良い職場を見つけるために役立つ介護士転職エージェント
いい職場に転職するためには、転職エージェント利用が一番の近道です。
転職エージェントで転職すると、担当のキャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を進めることができるからです。
キャリアアドバイザーに、「人間関係が良いところ」「福利厚生がしっかりしているところ」など、要望を出すことで、今度はもう転職する必要ないくらいにいい職場で働くことができるようになります。
具体的に、転職が多くても転職しやすくなる、おすすめの転職エージェントを紹介します。
クリックジョブ介護
全国で転職に対応しているクリックジョブ介護はおすすめです。
非公開求人が多く、良い条件の求人の中から自分の転職先を検討することができます。
クリックジョブ介護のキャリアアドバイザーは、「求人情報ではわからない情報まで教えてくれる」といい評判が集まっています。
マイナビ介護職
マイナビ介護職もおすすめです。
マイナビといえば、その名を知らない人はいないほどの大手企業。
さすが大手の転職エージェントらしく、キャリアアドバイザーの対応はよく、手厚いサポートを受けることができます。
転職回数が多い介護士 まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、「転職回数が多い介護士は転職が難しいか」という観点で情報を考えました。、
転職回数が多い介護士は、単純に転職回数が増えれば増えるほど転職しにくくなります。
転職回数が多かったとしても、採用したくなる介護士を目指してください。