警備員は年収がどのくらいなのか、また平均より高いのか低いのかなど、あまり想像がつきませんよね。
警備員は「雇用形態」「地域」「業務内容」によって年収が変わります。
「雇用形態」「地域」「業務内容」それぞれの特徴や、どれくらい年収が変わるのかについて詳しく解説します。
警備員の収入は?
警備員の平均年収は、338万円で、月給は25万円です。
また平均年齢は51.2歳です。
日本の平均年収と比べると低く、平均年齢も高い傾向にあります。
どの年齢でも、収入は350万円前後で、40~44歳の年収が一番多く、平均420万円です。
警備員の雇用形態別年収
警備員の雇用形態として「正社員」「アルバイト・パート」「派遣社員」の3種類があります。
それぞれ年収が違いますが、どれくらい違うのでしょうか。
それぞれの年収をご紹介します。
正社員
警備員の正社員の平均年収は約340万円です。
他の職業と同様、年収は一番高く、資格を持っている人が多いです。
年収が1,000万円を超えることは難しいですが、責任者になったり、会社を選んだりすれば、日本の平均年収を越すことはできます。
アルバイト・パート
警備員のアルバイト・パートの平均年収は約240万円です。
アルバイト・パートからの正社員雇用も行っているため、経験を積んで、資格をとることで年収もあがるでしょう。
派遣社員
警備員の派遣社員の平均年収は約300万円です。
アルバイト・パートよりは多いですが、正社員よりも少ない結果です。
警備員の地域別年収ランキング
警備員の年収を地域別に見ると、どこの都道府県が年収が高く、またどれくらい違うのでしょうか。
都道府県 | 年収(円) | |
1位 | 三重県 | 364万円 |
2位 | 岐阜県 | 347万円 |
3位 | 愛知県 | 332万円 |
警備員の年収の1位は三重県でした。
2位と約20万円違うという結果でした。
全体的に見ると東海地方が高いということがわかりました。
地域別でみると、東海地方の平均年収は342万円でした。
警護する施設が多い関東が一番年収が高そうだと思いましたが、平均年収は340万円でした。
最も年収が低い都道府県は青森県で、252万円という結果でした。
警備員の業務内容別年収
警備員の年収は業務内容によっても変わります。
業務内容としては、主に「施設警備」、「交通誘導警備・雑踏警備」、「輸送警備」、「身辺警備」の4種類があります。
身辺警護は大変で危険なイメージがあるため、年収は身辺警護が一番多そうですよね。
業務内容別の年収をご紹介します。
施設警備
施設警備は、ビルやショッピングセンターなどを警備する仕事です。
平均年収は約300万円です。
施設警備の中の機械警備業務を行う場合、平均年収は100万円ほど上がります。
交通誘導警備・雑踏警備
交通誘導警備・雑踏警備は、工事現場やお祭りなどで誘導する仕事です。
平均年収は、約260万円です。
夜は交通誘導警備を行うなど、掛け持ちする人が多いです。
輸送警備
輸送警備の警備員は、貴重品やお金を輸送する車の警備を行います。
平均年収は、約350万円です。
普通自動車免許や、貴重品運搬警備業務の資格を持っている人が多いため、他の警備業務と比べて高い結果でした。
身辺警備
身辺警備の警備員は人の身辺を警護する、いわゆる「ボディガード」「SP」です。
芸能人や首相などを守ることが多いです。
身辺警護は危険で、命をかける仕事なので死亡する可能性もあるため、平均年収は420万円~550万円ととても高い傾向にあります。
危険ですが、依頼者の一番近くで守ることができるため、感謝される機会も多く、やりがいは一番あるでしょう。
身辺警護には、「公的な身辺警護」、「私的な身辺警護」と2種類あります。
「公的な身辺警護」は、皇居警備や総理大臣などの警護を行う人で、「私的な身辺警護」は警備会社に依頼される警備で、クライアントから直接依頼を受けて警護を行う人です。
私的な身辺警護は、セコム、ALSOKなどです。
警備員の収入は男女で違う
警備員の年収は男性と女性で、約100万円違います。
危険な場面も多く、体力面でも男性の方が有利であることが原因です。
平均年収(円) | |
男性 | 364万 |
女性 | 275万 |
警備員の年収はどうしたらあがる?
警備員の年収は地域によって異なります。
年収が高い地域で働くことも一つの手です。
その場合は、先ほどご紹介した、地域別年収ランキングを参考にしてみてください。
また、大企業に就職することもおすすめです。
警備の大企業は、「セコム株式会社」「ALSOK」「セントラル警備保障株式会社」などがあります。
大企業の平均年収は450万円~600万円です。
もう一つの方法として、時給の高い夜勤勤務を増やす方法もあります。
しかし、体力的にも厳しい面もあるのでおすすめはできません。
年収をあげるために資格を取得することもおすすめです。
資格を取得すれば、年収もあがり、正社員になりやすくなります。
それでは、警備員への転職に使える資格を4つご紹介します。
警備員におすすめの転職サイト
警備員の平均年齢は51歳ととても高く、50歳近くなってからの転職にとてもおすすめです。
研修制度もあり、安心して始められます。
警備員への転職を考える方のために、探しやすく、評判のよい転職サイトをご紹介します。
警備員の転職におすすめの転職サイトを2つご紹介します。
doda
dodaの特徴
- 取り扱い求人数が約20万件
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
- 転職フェアなども豊富
dodaは、約22万件の求人数があり、業界最大級で、転職満足度も高いです。
転職サイトと転職エージェントが一体となっている仕組みで、自己PR発掘診断や転職タイプ診断等もあり、便利なツールが揃っています。
その中でも、スカウトサービスは、自分にあった求人を知るきっかけになったり、知らなかった企業を知るきっかけにもなるのでとても便利です。
また、転職カウンセリングも行っています。
面接対策、強みを発掘してくれるなどの悩みに答えてくれます。
求人企業実績として、「Money Forward」「SoftBank」「NEC」などがあります。
リクナビNEXT
リクナビNEXTの特徴
- 求人数が多い
- 若年層向けの求人に強い
- スカウトサービスがある
リクナビNEXTは、株式会社リクルートが運営する転職者に向けた求人サイトで、約5万の求人数があります。
業界最大手のリクルートが運営しているので、安心して利用できます。
オファー機能があり、オファーして待つだけで良い仕事に出会えます。
履歴書が簡単につくれる、検索しやすいなどの魅力があります。
しかし、先ほどのdodaの方が求人数は何倍もあるため、もっと求人をみたいという場合に使うことをおすすめします。
【まとめ】警備員の年収は雇用形態・地域によっても違う
警備員の年収を雇用形態・地域・業種別に解説しました。
- 警備員の平均年収は約338万円
- 身辺警護の年収が高い
- 三重県の警備員の年収が高い
- 資格取得することがおすすめ
警備員は夜勤もあり、体力が必要な仕事です。
しかし、資格を取得すれば、正社員に慣れる可能性や、身辺警護の仕事で、他の警備員より高収入を得られる可能性があります。
また、働く環境も整えられているところも多く、やりがいがある仕事です。
近年では、防犯カメラ、警報機などもあり、必要がなくなっていくのではないかと思ってしまうかもしれませんが、防犯カメラや警報機などで人を実際に守ることはできません。
したがって、とても重要な仕事だと言えます。
雇用形態、地域、業務内容もたくさんあり、年収や仕事内容はそれぞれ違うので、自分に合う働き方を探してみましょう。