建設業に転職したいけど、どのように志望動機を伝えれば効果的なのか分からない…
建設業への転職では、他の応募者と差がつく志望動機を考えなくてはなりません。
大手転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア株式会社の調査によると、履歴書の内容で最も重視する項目は「職歴」だと回答した企業がもっとも多く(38.8)、二番目に「志望動機・志望理由」(23.3%)が多いという結果※でした。
建設業の転職でも、志望動機はとても重視されやすい項目です。
今回は、建設業への転職で志望動機をどのように伝えれば採用率が上がるのか、解説します。
未経験の場合の例文や、施工管理・営業・現場作業員といった職種別の例文も掲載しました。
※調査期間:2018年12月。調査対象:過去3年以内に中途採用での書類選考を担当した103人
- 建設業の志望動機では「建設業を志望した理由」「建設業の中でもその会社を選んだ理由」を伝える。
- 「自分の強みを活かして、どのように貢献できるのか」も伝える。自分の今までの経験と、転職先のニーズを関連づけるのがコツ。
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建設業への転職の志望動機で伝えるべき内容【書き方】
建設業の転職で志望動機を伝える時は、以下3つの内容を盛り込みましょう。
- 建設業を志望した理由
- 建設業の中でもその会社を選んだ理由
- 自分の強みを活かしてどのように貢献できるのか
履歴書に志望動機を記入するときや、面接で話すときは、「1」→「2」→「3」の順番で伝えるとスムーズです。
①建設業を志望した理由
志望動機では、なぜ建設業に転職したいと思ったのか伝えます。
よくある建設業を志望した理由
- ものづくりが好きだから
- 体を動かす仕事に興味があったから
- 仕事を通じて体を鍛えたいと思っていたから
- 手に職をつけたいと思ったから(未経験者の場合)
- 自分の仕事が形として長く残る建設業の仕事を、面白いと感じているから(経験者の場合)
特に建設業未経験の場合、「なぜ建設業に興味を持ったのか」と面接で聞かれることが多いです。
もし履歴書では建設業に転職したいと思った理由を記入しきれなかったとしても、面接では聞かれる可能性があります。
具体的な理由を準備しておきましょう。
建設業で働いた経験がある人は、「今までの経験を通じて、なぜ引き続き業界で働きたいと思ったのか」を伝えると、説得力が生まれます。
②建設業の中でもその会社を選んだ理由
「なぜ建設業に転職したいと思ったのか」を伝えるだけでは、「では、なぜ建設業の中でもうちの会社なのか」と質問されることがあります。
「なぜ建設業の中でも、この会社を選んだのか」も、明確に伝えましょう。
建設業の中でもその会社を志望した理由を考えるときのポイントは、その会社ならではの強みに注目することです。
- どんな建造物を作っている会社か(木造住宅、大規模なビル、インフラなど)
- どんな形で人や社会に貢献している会社か
- ほかの会社にはない、その会社ならではの強み
- その会社だからこそ関われる仕事・身につく技術
この会社だからこそ関われる仕事や、学べること、身につく技術などを考えてみてください。
また、その社会がどんなふうに人や社会に貢献しているか、という点に着目する方法もおすすめです。
まずは入社したい会社についてリサーチし、その会社の特色をリストアップしてみてください。
③自分の強みを活かしてどのように貢献できるのか
建設業の転職で志望動機を伝える時は、自分の強みがその会社でどのように役立つのかもアピールしましょう。
企業は「この人を採用したら、入社後にどのように活躍してくれるのか」を知りたがっています。
具体的な活躍のイメージが湧くように、言葉や表現を選んで、わかりやすく伝えましょう。
- 「もし採用していただけたら、一生懸命頑張ります」と伝えるだけでは抽象的です。
- 「前職で培ったこういう能力を活かして、御社の成長に貢献していきたい」などと伝えます。
建設業への転職の志望動機で伝えるときのチェックポイント
建設業の転職で志望動機で伝えるときは、以下の点に問題がないかチェックしましょう。
POINT
- 会社があなたに期待していることを理解しているか
- わかりやすく簡潔にまとまっているか
会社があなたに期待していることを理解しているか
建設業の転職で志望動機で伝えるときは、会社がその求人で採用する人材に何を期待しているのか、分析しましょう。
企業が期待している内容は、求人票に書かれている「求める人物像」や、建設業の動向、その職種でニーズが高い資格などから考えます。
企業があなたに期待している内容の例
- 能力・スキル
- 特定の資格
- その仕事で覚悟しなければならない点に耐えられるか
- 将来的に目指してほしいと思っているポジション
そして、自分の強みや、転職後にどのように貢献できるか伝えるとき、「自分は会社のニーズに合う人物である」と思ってもらえるように意識します。
これがしっかり伝われば、採用してもらえる確率は高くなるでしょう。
反対に、その会社がどんな人材を魅力的に思うのか理解できていないと、見当違いなアピールをしてしまう可能性があります。
会社側のニーズとズレているアピールをすると、「うちの会社のことを正しく理解できていない」「入社後にミスマッチが起きそう」というマイナスイメージを抱かれかねないので、注意しましょう。
わかりやすく簡潔にまとまっているか
志望動機は伝えたいポイントを絞って、的確にまとめましょう。
今回ご紹介してきた志望動機で伝えるべきポイントを、すべて1から詳細に説明しようとすると、長文になってしまいかねません。
履歴書の志望動機欄に書ける文字数は、限りがあります。
面接では履歴書と違って、文字数の制限がないとはいえ、ダラダラと長く話してしまうと、悪い印象を抱かれやすいです。
あまりにも話が長すぎて、「簡潔にまとめてください」と途中で遮られることもあります。
建設業への転職で志望動機を伝えるときの例文【経験・職種別】
では実際に、どんな志望動機が考えられるか、例文を見てみましょう。
建設業で活躍している職種別・経験別に、具体的な例文を紹介します。
- 未経験
- 設計
- 施工管理
- 営業
- 現場作業員
未経験の志望動機
まだ建設業で働いたことがない未経験の人は、「なぜ建設業界に転職したいと思ったのか」をしっかり盛り込みましょう。
この志望動機では、「ものづくりに強い関心があった」と説明しています。
履歴書では文字数の関係で、なぜものづくりに興味を持ったのかまで説明できないこともありますが、面接ではものづくりに興味を持った理由まで説明できるとベターです。
設計の志望動機
設計は建設業界の中でも、転職のハードルが高い職種です。
志望動機もよく練る必要があります。
「なぜ設計の仕事がしたいと思ったのか」「自分は設計職の魅力をどのように感じているか(未経験の場合、的外れではないか)」などを伝えましょう。
この志望動機では、「お客様の希望を形にする仕事」としての設計職に魅力を感じていると伝えています。
また、「美術系の学部を卒業している」という点を自分ならではの強みとしてアピールしています。
施工管理の志望動機
施工管理は、コミュニケーション能力やリーダーシップなど、周囲をまとめる能力が求められる職種です。
前職で部下の指導をしてきた経験がある人や、マネジメント経験を持っている人は、その点を強みとしてアピールするとよいでしょう。
この志望動機では、「施工管理の経験が約5年ある」「以前の職場では、細かいスケジュール管理やチーム間の調整業務を担当していた」とアピールしています。
自分の経験を詳しく伝えると、入社後も同様に活躍してくれそうだというイメージを企業側が抱きやすくなるでしょう。
営業の志望動機
営業職は建設業界の中でも、人と関わる機会が多いです。
前職での経験も交えて、人と接するのが得意であること、人と接することで喜びを感じた経験などを伝えましょう。
この志望動機では、「保険の営業をしていた」「顧客ニーズの把握と解決策の提案を行ってきた経験がある」と伝えています。
これらの経験は、建設業の営業でも役立つと思ってもらいやすいでしょう。
現場作業員の志望動機
現場作業員の職種には、「大工」や「とび」などがあります。
現場作業員に向いているのは、体力がある人、チームワークを大切にできる人、技術を磨いていく意欲がある人などです。
志望動機としては、「ものづくりが好き」「体を動かすことが好き」などが考えられます。
この志望動機は、「体を動かすことが好き」だという裏付けとして、「スポーツをしてきた」と自分の経験を話せている点が好印象です。
また、「スポーツで培った体力とチームプレイを重視する精神」をアピールしています。
志望動機が考えられないときは転職エージェントの助言を得よう
志望動機が思いつかない、あるいは自分の志望動機に自信が持てないというときは、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは、求人の紹介から内定後のフォローに至るまで、転職のプロが転職活動をトータルサポートしてくれるサービスです。
履歴書の書き方や、面接での受け答えに関しても、無料でアドバイスが受けられます。
特に建設業に強い転職エージェントは、建設業ならではのニーズや事情に詳しいです。
どんな風に志望動機を伝えれば採用率が上がるのか、よく知っている傾向があります。
建設業に強い転職エージェントは、次の2つです。
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おすすめ ポイント |
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建設業界の資格・経験を活かせる |
求人数 | 約5,800件 | 約11,300件 |
※2024年4月調査時点の求人数を掲載。
GATEN職
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公式サイト
https://gaten.info/
運営会社
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例文・書き方を参考に建設業への転職で志望動機を伝えよう
今回ご紹介した例文・書き方を参考に、建設業への転職で志望動機を伝えましょう。
企業側のニーズを的確に捉えて、その上で魅力的に思ってもらえるような自分の経験や強みをアピールすることが大切です。
また、「ものづくりが好き」のような建設業でよくある志望動機だとしても、その志望動機を抱くに至った経緯を過去の体験とともに具体的に説明できれば、説得力が高まります。
自己分析と業界・職種・企業研究を徹底することも意識しましょう。
常日頃からものづくりに強い関心を持っており、特に建設業界の仕事に対して深い興味を抱いてきました。皆様の会社が手掛けるプロジェクトに触れ、その技術力と社会に対する貢献に感銘を受けたため、未経験ながらもこの業界でキャリアを築きたいと思い志望しました。私はこれまで接客・販売の仕事を通じて、コミュニケーション能力とチームワークを大切にする姿勢を学びました。これらの強みを活かし、貴社のプロジェクトに貢献できると確信しております。