転職を視野に入れている人の中には、中途採用でNTT東日本に入りたいと考えている人もいることでしょう。
国内でも有名な大企業であるNTT東日本についての情報はネットも含めてたくさんあるので、どこから調べるべきか悩んでしまいがちですよね。
このページではNTT東日本の概要や、採用職種、平均年収、働く環境など、転職を考えている人に役立つ情報をまとめています。
また、転職を行うために欠かせない準備についてもお伝えします。
NTT東日本へ転職をするかどうか考える際に、ぜひ参考にしてください。
NTT東日本の企業概要
転職を考えるにあたって、その企業について情報を集め研究することは欠かせません。
では、NTT東日本はどんな企業なのでしょうか。
NTT東日本が行っている代表的な事業内容や、代表者のメッセージ、企業の大まかな概要を見てイメージをつかみましょう。
事業内容
NTT東日本は関東、甲信越以北の固定電話通信やIP網サービスを主に扱う会社です。
インターネット回線業界で、7割ものシェアを占める通信インフラ企業として広く知られています。
大企業であるNTT東日本はたいへん幅広い事業展開を行っています。
今回は、NTT東日本が扱っている代表的な事業内容を3つ紹介しましょう。
法人事業
NTT東日本の代表的な事業には、「法人事業」があります。
これは企業のサービス向上や業務効率化を進めるためのコンサルタントとしての働きです。
ICT(情報通信技術)ソリューションを提供して、企業の課題を解決する役割を果たしています。
さらに、各エリアの都道府県でビジネスを展開し、地域密着型の柔軟な解決策を提供しています。
コラボレーション事業
2015年には「光コラボレーションモデル」がスタートし、NTT東日本は医療業界をはじめ、スポーツ業界、ガス会社など、さまざまな業界とのコラボレーションにより事業フィールドを拡大し続けています。
また、多様な顧客のニーズに応えるため、丁寧なマーケット分析が行われているのも特徴です。
コンシューマー事業
コンシューマー事業では1道1都15県において各エリアの営業やコールセンター、業種を超えた販売パートナーを通し、一般消費者向けのサービスを扱っています。
フレッツ光を中心に「フレッツ・テレビ」などに代表される新しい商品やサービスの企画、提供を行なう事業です。
トップのメッセージ、企業理念
2018年6月に代表取締役社長に就任した井上福造氏のメッセージです。
情報通信事業を取り巻く市場環境は、日々進化する技術革新や多様なビジネスモデルの台頭により、大きく変化してきています。
こうした中、弊社は、社会のデジタル化の進展やクラウドへのシフトに対応し、地域やお客様の課題解決に貢献するため、以下の取り組みにチャレンジしていく考えです。
まず、新たな光需要の創出に向け、光コラボレーション事業者様のご要望に対応した支援メニューの拡充や、先端技術を持つ企業様とのオープンイノベーションの推進など、ビジネスパートナーとの連携をよりいっそう進めていきます。
加えて、企業様や自治体様の抱える様々な課題の解決に向け、「光+Wi-Fi」を軸としたIoTビジネスやクラウドソリューションを展開するとともに、クラウド時代に対応したサポートサービス、ネットワークサービスを拡充していきます。
また、自社においても、経営の効率化・生産性向上を目指し、ICT技術を用いた業務変革や仕事のやり方の大胆な見直しに取り組むことで、自らのデジタルトランスフォーメーションも推進します。
弊社は、「地域とともに歩むICTソリューション企業」として、地域の皆様を全力でサポートするとともに、地域通信事業の新たな未来を切り拓いていきたいと考えています。
会社概要
会社名 | 東日本電信電話株式会社(NTT東日本) |
---|---|
所在地 | 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 |
資本金 | 3,350憶円 |
事業内容 | 東日本地域における地域電気通信業務及び、これに付帯する業務、目的達成業務、活用業務 |
従業員数 | 4700人(2018年3月31日現在) |
NTT東日本の採用職種・仕事内容
NTT東日本の公式サイトの採用情報を見ると、
‘’大学、大学院卒業見込みの方または大学、大学院卒業の方
・2018年4月~2019年3月に四年制大学を卒業見込み、または大学院を修了見込みの方
・2015年4月~2018年3月に四年制大学を卒業、または大学院を修了し、その後正社員として就労経験のない方‘’
という記載があります。
中途採用についての記載はなく、新卒採用がメインとなっていることがわかりますね。
NTT東日本の採用職種や仕事内容について、ここでは新卒採用の場合を参考に取りあげましょう。
募集職種は総合職で、エントリーの際に事務系か技術系を選びます。
NTT東日本にはたくさんの職種があり、業務内容もそれぞれ異なります。どのようなフィールドがあるか見ていきましょう。
コンサルティング営業
コンサルティング営業とは、法人や公共機関などが個々に抱える経営課題やニーズを親身になってヒアリングし、最適なソリューションを提供するという仕事です。
コンサルティング営業を行う人材には豊富なICT知識やスキル、経営知識に加え、それぞれのクライアントの事業内容を把握しておくことが求められます。
マーケティング
販売企画を行なうマーケティングの分野では、市場を細かく分析し適切な販売ターゲットを見極める仕事が行われます。
また、マーケティングはプロモーション施策の計画を立てたり、サービスの販売拡大をめざして戦略策定を行ったりする役割も担っています。
サービスマネジメント
サービスを安定して提供するためのフィールドがサービスマネジメントです。
年間を通じて通信ネットワークを24時間体制で監視し、トラブルを未然に防ぐとともに万が一の時のトラブル対応を行います。
通信サービスの安全や信頼を守る仕事です。
システムエンジニアリング
システムエンジニアリングはICTの活用方法を検討したり、サービスやシステムの導入、構築を行ったりする仕事です。
ICTの豊富な知識をフル活用し、コンサルティング営業と協力しつつ、プロジェクトマネジメントや技術サポート面で働きます。
研究開発
研究開発が担当するのは次世代コミュニケーションの通信サービスについての企画や開発、検証といった分野です。
国内外の大学やメーカー、NTT研究所などが開発した最先端の技術のリサーチも欠かさず、得た情報に基づいた開発を進めています。
テレアドバイザー
テレアドバイザーの役割はクライアントのニーズをヒアリングし、最適なサービスやソリューションを提案することです。
NTT東日本の総合窓口となるコンタクトセンターでの業務です。
テレアドバイザーの仕事を通して、顧客満足度の向上や企業の売り上げにも貢献することができます。
NTT東日本の給与・年収
転職を考えるにあたって、給与や賞与を合わせた年収などは特に気になる情報ではないでしょうか。
転職後の自分の年収をある程度予想するためにNTT東日本の社員の平均的な年収や、年代別の年収の推移を調べてみましょう。
全体の平均年収
NTT東日本の社員全体の平均年収は、口コミ等による参考値では640万円ほどです。
給与体制は毎月の基本給に加えて扶養手当、外勤手当、交代手当、通勤手当などの各種手当、年2回の賞与(6、12月)から成り立っています。
昇給は年に1回、給与見直しの機会が設けられています。
また、残業代は10分単位で計算されて支給されるというシステムです。
年代別の年収
年代別の平均年収と、その内訳に関するデータです。左から、年齢、年収です。
年齢 | 年収 |
---|---|
20~24歳 | 301.0万円 |
25~29歳 | 419.0万円 |
30~34歳 | 486.4万円 |
35~39歳 | 558.3万円 |
40~44歳 | 606.4万円 |
45~49歳 | 663.3万円 |
50~54歳 | 706.2万円 |
55~59歳 | 701.5万円 |
60~64歳 | 467.5万円 |
NTT東日本の競合企業と平均年収比較
NTT東日本の平均年収を、国内の通信事業の競合企業と比較してみましょう。
企業名 | 年収 |
---|---|
NTT東日本 | 640万円 |
ソフトバンク | 810万円 |
NTTドコモ | 840万円 |
KDDI | 950万円 |
NTT東日本の平均年収は決して低くはありませんが、他の通信キャリアと比較すると少し低めの水準に感じられるのではないでしょうか。
競合としてよく比較されるソフトバンクは成果主義のため、人によって年収に開きがあります。
また、ソフトバンクやNTTドコモなどと比較してKDDIの年収が高めなのは、残業時間が長いからという点があげられます。
年収だけでなく残業時間や福利厚生など、さまざまな要素もふまえて比較検討するのが良いでしょう。
給与に関する口コミ・評判
給与は民間企業の平均くらいの水準だと思うが、残業手当が10分単位でしっかりもらえるのがありがたいです。
年齢だけでなく実力によっていろいろな角度から評価してもらえるので、頑張っている人は給与が高くなっています。
給与も賞与も一般の企業のなかではなかなか良いレベルだけど、通信業界の給与、賞与水準が高いので比較すると少し物足りなく感じる面もあります。
NTT東日本の福利厚生制度
大企業であるNTT東日本は福利厚生制度がたいへん充実しており、社員が働きやすい環境が整っています。
社員にとって大切なポイントである福利厚生について確認し、どんな制度を利用できるのか理解しておきましょう。
社会保険、厚生年金保険
NTT東日本では、労働者の立場を守るのに必要な制度である社会保険が完備しています。
失業給付金を受け取るための「雇用保険」、仕事や通勤中のケガや病気に対する「労災保険」、治療費の補填をしてくれる「健康保険」などの社会保険に加え、「厚生年金保険」が備わっています。
育児、出産のための制度
NTT東日本は女性に働きやすい環境を目指し、育児や出産のための制度が整えられているのが魅力です。
育児を行うための時間短縮勤務が可能で、子どもが生まれた後も時短勤務を利用して働き続けている女性がたくさんいます。
また、育児のために退職した社員の再採用システムも設けられているのも注目です。
退職後3年以内に再就職を申し出たケースで、会社の選考により再採用を行っています。
カフェテリアプラン
カフェテリアプランと呼ばれる選択型福利厚生制度が導入されています。
これは希望するメニューを自由に選ぶことができるシステムです。
宅や寮、住宅補助費支援、持家取得支援など住宅系のサービスに加え、財産形成支援、人間ドック、育児、介護支援などの私生活を広くサポートするものがあります。
また、リゾート施設やスポーツ施設の利用も可能です。
事業所保育所
2012年には育児と仕事の両立をサポートとするために事業所保育所が本社に開設されました。
テレビ電話で保護者が子どもの様子を観察できたり、水族館や動物園の画像をタブレット配信したりとICTがここでも活用されています。
子育て世代が安心して仕事に集中できる環境づくりが進められています。
福利厚生に関する口コミ・評判
有名企業らしく福利厚生が充実していて、私生活も安定しやすい環境だと思います。
定期的な健康診断や、レジャー施設の利用などができて良かったです。
給与がすごく高いわけではないが、住宅関連や出産の制度など福利厚生がとても整っているのが素晴らしいです。
勤務時間・休日休暇
転職の際にはワークバランスも重視したいものですよね。
毎日の勤務時間や残業がどれほどの長さか、休暇が取りやすいかといったポイントも大切です。
NTT東日本の勤務時間や休日休暇などの条件についても確認しておきましょう。
勤務時間
NTT東日本の勤務時間は原則7時間30分と定められていますが、職種によって就業時間が異なります。
職種によってはフレックスタイム制度が導入されており、自分のライフスタイルに応じて毎日の始終業時刻を決めることができます。
また、残業時間の月平均は26時間程度です。
休日休暇
休日制度はたいへんよく整っており、週休二日制を採用しているほか、祝日や年末年始、5日間の夏季休暇があります。
また、年間20日間ある有給休暇はすべて消化するよう管理されています。
2016年の有給取得率は99%という数字からもわかるとおり、休暇を取りやすい雰囲気が魅力的です。
特別休暇
出産や育児にかかわる特別休暇制度が設けられているのも注目です。
出産の予定日の6週間前から、出産後8週間目まで有給が取得できます。
また、生後1年未満の子どもの育児のために1回45分以内、1日2回の休暇が認められています。
ライフプラン休暇
私生活のさまざまな用途に応じて積立日の範囲内で有給を取得できるのが、ライフプラン休暇の特徴です。
リフレッシュや自分自身のスキルアップのため、介護や不妊治療、子どもの学校行事への参加などのためにたくさんの社員がこの制度を利用しています。
勤務時間・休日休暇に関する口コミ・評判
育児と仕事を両立する女性にうれしい環境が整っていると思います。
子育て中は時短勤務が可能だし、在宅勤務やフレックス勤務など自由な働き方ができるのが強みだと感じています。
NTT東日本では有給消化は絶対という風潮があるので、長期休暇を取りやすいです。
社内の教育・研修制度
NTT東日本は社員教育が盛んで、新人研修やOJT研修などにより社員のスキルアップを目指しています。
以下、社内の教育・研修制度になります。
- 階層別研修
- 社外研修プログラム
- 社内検定制度
「階層別研修」では、新入社員から役員まで各ステージに応じIT技術、コンサルティング、マーケティングなどさまざまなフィールドの知識を学ぶことができます。
「e-learning、通信教育などの自己啓発支援」や国内外の大学への留学、外部企業への派遣などを行なう社外研修プログラムも人気です。
「社員の資格取得のため、社内検定制度」が整っています。
約150の社内資格や、約300の社外資格に対し、資格取得のための費用を補助するサービスもあります。
教育・研修制度に関する口コミ・評判
専門知識がない状態でスタートしても、研修制度のおかげでさまざまな技術が身につくのがメリットです。
新人への研修では電話やインターネットなど、通信業界に関する初歩的な知識からみっちり教えてもらえます。
経験が少なくても大きな案件にかかわることができるので、スキルアップしやすい環境です。
職場の雰囲気や社風
正社員として入社すると、1日のかなりの部分を職場で過ごすことになります。
職場の雰囲気は仕事のしやすさに直結しますよね。
転職を決める前に職場の雰囲気や社風が自分に合っているかどうかイメージしておくのは大切です。
NTT東日本の社風や職場の雰囲気はどうでしょうか。
従業員同士の協力体制が整っている
NTT東日本では基本的に常に複数名がチームとなって業務を行います。
そのため、従業員同士の結束力が高く、協力体制が整っているのが特徴です。
チームとして円滑に案件を進めるため、協調性や交渉力、リーダーシップなどの対人スキルが高い人が多いです。
一匹狼タイプよりも周りと共同して働くことのできる人が求められています。
堅実な社風
旧国営企業でもあるNTT東日本は、比較的堅実で落ち着いた社風だという声が目立ちます。
企業の規模が大きいこともあり意思決定のスピードがゆっくりで、NTT法規制により新規参入にも慎重になりがちな傾向があります。
新しいことにどんどんチャレンジしたい人よりも、堅実に仕事をしたい人に向いている企業といえるでしょう。
職場の雰囲気や社風に関する口コミ・評判
どちらかというと年配の社員が多く、堅実で落ち着いた社風です。
個性よりも、どちらかというと協調性が重視される雰囲気があります。
地方と本社でだいぶ雰囲気が違いますが、全体として穏やかな社員が多い印象です。
NTT東日本への転職で役立つ転職サイトorエージェント
前述の通り、NTT東日本の公式サイトでは中途採用に関する記載がありません。
転職を考えている人は中途採用の募集がかかるのをこまめにチェックする必要がありますが、なかなかたいへんな作業ですし見逃してしまうことも考えられますね。
NTT東日本への転職を希望しているなら、転職サイトやエージェントに会員登録をしておくのがスマートです。
登録をしておくと新規求人が発生した時にすぐメールなどで連絡をしてもらえるので便利です。
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大企業への転職実績も多数あります。
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NTT東日本への転職を考えているなら、第一に登録を考えるべきエージェントといえるでしょう。
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ハイキャリア案件に関しての量、サービスともに質が高く、キャリアやスキルに自信がある人にとって強力な味方になってくれることでしょう。
担当者の提案力が高く、希望求人以外にも幅広い提案をしてもらえることでも評判です。
まとめ
大手通信事業を担う企業であるNTT東日本は、福利厚生や休日休暇の制度がしっかりとしており、働きやすい環境が整っています。
競合と比較すると年収が多少低く感じるかもしれませんが、一般の企業と比べると決して低い水準ではありません。
NTT東日本の堅実な社風や充実した研修制度などが気に入ったらぜひ、転職エージェントに登録することをおすすめします。
自分自身のスキルとキャリアをアピールしつつ、転職エージェントを活用してNTT東日本への転職を目指しましょう。