転職に関して情報収集を行っているなかで、転職フェアというイベントを目にしたことはありませんか?
一度も参加したことがなければ、「どんなイベントかよくわからないから不安」、「情報収集ならネットで十分できる」などと考えて、つい腰が重くなりがちです。
しかし、面倒に思って転職フェアに参加をしないと、実は損をしている可能性もあります。
転職フェアでどのようなことが行われているか、参加するとどんなメリットがあるかを知って、転職活動に役立ててみましょう。
転職フェアとはどんなイベント?
転職フェアはたくさんの企業が一堂に集まって、合同企業説明会を行うイベントです。
幅広いジャンルの企業が集まるため、一度の参加でたくさんの情報を集めることが可能です。
誰でも気軽に参加できる
転職フェアは無料で参加できるイベントです。
自由に入退場ができるため、気軽に参加することができます。
また、予約不要であることも多いため、「ちょっと空き時間ができたから行ってみよう」と気負わずに参加することも可能です。
ただし、フェア内での特別な催し物に参加するには予約が必要な場合もあるので、気になる転職フェアがある場合には予約の有無を確認しておきましょう。
色んな参加者がいる
転職フェアは転職を考えている人であれば誰でも参加可能です。
初めて転職フェアに参加する人であれば、どんな感じのイベントか想像できずに「自分なんかが行くのは場違いになってしまわないだろうか」と不安に思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、そのような心配は全く必要ありません。
転職フェアには実に様々な人が参加しています。
年齢層は20代~40代と幅広く、性別も関係なく参加しているイベントが多いです。
しかしながら、イベントによってはターゲット層が決められている場合もあるので、予め確認をしておく必要があります。
事前準備は必要なし
企業に面接を受ける際には履歴書や職務経歴書などの準備が必要になるでしょうが、転職フェアはあくまでも説明会なので、これらの書類を準備することなく企業の採用担当者と話をすることができます。
ただ、準備不要と言っても参加企業の事前確認くらいは済ませておいた方が、イベント当日を有意義に過ごすことができるでしょう。
メリットその1:採用担当者と話せる
転職フェアに参加する企業の人間は採用担当者であることがほとんどです。
そのため、面接の本番前に採用担当者から直接、企業や採用に関する情報を聞き取ることができます。
求める人物像がわかる
どのような経歴や資格を持った人を求めているかは、企業の募集要項からわかります。
しかし、具体的な人物像をそこから知ることは難しいと言えます。
その点、直接採用担当者から話を聞いた場合はどうでしょうか?
せっかく参加したフェアであるため、採用担当者は少しでも多くの有望な人材を集めたいと考えています。
したがって、募集要項以上の情報を提供してくれることが多いです。
また、採用担当者の雰囲気から、どのような雰囲気の企業なのかイメージできる場合もあるでしょう。
採用担当者から得た情報や、直接話して感じた印象を総合して分析することで、その企業が求めている人材の具体的なイメージをつかむことができます。
感触を知れる
面接前に採用担当者と直接話せるメリットは、情報収集の面だけではありません。
転職フェアはあくまで情報交換の場なので、当日いきなり採用になることはまずありません。
しかし、面接前に採用担当者と直接話すことで、自分がどう思われたか感触を知ることができます。
初めて会った採用担当者といきなり面接を行って、いい感触を得られなくともやり直すことはできません。
しかし、転職フェアは面接ではありません。
いい感触が得られずとも、その経験を面接当日に活かして挽回することは可能です。
本物の採用担当者を相手に面接練習ができるのは転職フェアならではです。
貴重な機会を有効活用しましょう。
メリットその2:いろいろな職種が分かる
転職フェアには様々な業種の企業が集まっているため、一度参加しただけでもたくさんの企業を見ることができます。
応募するまでもないけど少しだけ気になっていた職種や企業に対して、気軽にコンタクトを取れるのも転職フェアの魅力です。
自分に合った仕事のヒントを見つけられる
心機一転、今までとは違う仕事に就いてみたいと思っても、どんな仕事が自分に合っているかわからないこともあるでしょう。
そんなときに転職フェアを利用して、様々な企業の採用担当者と話をすることで、何かヒントを見つけられることもあるかもしれません。
たくさんの企業が一堂に会する転職フェアだからこそ、ヒントはたくさん転がっているものです。
掘り出し物の業種を見つけられることも
一人で転職活動を進めていると、ついつい視野が狭くなるものです。
そんな人にも転職フェアは打って付けのイベントです。
イベントにもよりますが、転職フェアには様々な企業が業種に関係なく集まっている場合が多くあります。
そんなイベントに参加することで、視野から外れていた業種の企業を見つけることができるかもしれません。
今までチェックしていなかった業種でも、話を聞いてみたら意外と自分に合っているということもあるでしょう。
新しい業種の企業との出会いを求めるのなら、転職フェアに参加してみるのも一つの手です。
メリットその3:プロに相談できる
転職フェアは企業説明会がメインのイベントですが、転職者をフォローするための催し物を開催していることも多いです。
プロカメラマンによる写真撮影
応募人数の多い人気企業では、書類選考の段階で何人かに絞り込むこともあるでしょう。
そこで、大切になってくるのが履歴書の写真です。
写真の写りだけが原因で落とされることは考えにくいですが、印象はいいに越したことはありません。
プロのカメラマンによる無料の履歴書写真撮影体験を行っているイベントがある場合は、一度体験してみてはどうでしょうか?
プロに表情の作り方や姿勢の正し方を指導してもらうだけでも、今後自分で写真を撮るときの意識が変わります。
人数制限がある場合が多いので、体験してみたい人は事前確認をして、早めに来場するようにしましょう。
キャリアアドバイザーの無料相談
キャリアアドバイザーという存在を知っていますか?
簡単に説明すると、どんな仕事が合っているか、どうすれば望みの仕事に就けるかなどの相談にのってアドバイスをくれる人のことを言います。
転職に関する知識が豊富なプロの目線で、あなたに合った仕事は何か、そもそも転職すべきかのアドバイスをもらうことができます。
こちらも人数制限がある場合がほとんどなので、早めに来場しておきましょう。
メリットその4:セミナーへの参加
転職活動に役立つセミナーを開催している転職フェアも数多くあります。
セミナー内容は、自分に合った仕事の見つけ方などの初歩的なものから、履歴書や職務経歴書の書き方に面接でのアピール方法などの実践的なものまで、イベントによって様々です。
「そんなこと教えてもらわなくても知っている」と思っている人でも、実際にキャリアアドバイザーなどのプロの話を聞くと、意外と知らなかったお役立ち情報を知ることができるかもしれません。
特に転職活動が思うように進んでいない人にとってプロの話を聞くことは、見落としていた失敗に気が付くチャンスでもあるでしょう。
どんなセミナーを開催しているかはイベントごとに違うので、興味のあるセミナーを開催している転職フェアがないか探してみましょう。
セミナーは予約制の場合もしばしばあるので、参加してみたいという人は事前確認が必要です。
メリットその5:未公開求人がある
転職フェアに参加している企業は、必ずしも求人サイトや求人誌に求人を載せているとは限りません。
すなわち、掘り出し物な未公開求人を見つけられる可能性もあるのです。
あなたにピッタリの企業が求人サイトに求人を出していたとしても、全ての求人サイトに登録しているとは限りません。
あなたが登録している求人サイトと違う求人サイトに登録していた場合、あなたがその企業を見つけ出すことは難しいでしょう。
また、たくさんの企業が集まった求人サイトでは情報が多過ぎるため、あなたが使っている求人サイトに登録していた場合でも、その中から見つけることは容易ではありません。
しかし、転職フェアならばそのような企業と巡り合える可能性が大いにあります。
企業ブースは大体どの企業も同じ大きさであるため、他の企業に埋もれるなんてことはありません。
会場内を一周すれば確実に一度は目にすることができます。
求人サイトや求人情報誌では探せなかった企業を見つけるためにも、一度転職フェアに訪れてみてはどうでしょうか?
メリットその6:空き時間に行ける
転職フェアは入場するだけならば、基本的には予約は必要ありません。
したがって、面接のように時間を調整しなくても、自分に都合のいいタイミングで参加することができます。
転職活動を行っていると、面接などの先約が入っている場合も多いでしょう。
また、まだ退職していない場合ならば、転職活動に割ける時間はわずかしかありません。
転職フェアは土曜日などの開催も多いため、現在勤めている仕事の都合で平日は時間が取れない人でも参加しやすくなっています。
また、平日開催でも遅い時間まで開催していることが多いため、仕事終わりに参加することも可能でしょう。
転職フェアは少しでも多くの人を呼び込むために、開催日や開催時間を工夫していることが多いため、空き時間を利用して気軽に参加してみましょう。
転職フェアの活用方法とは?
せっかく参加するのだったら、活用しないと非常にもったいないものですね。
どうすれば活用できるのか、ポイントを抑えて転職フェアに臨みましょう。
面接では聞きにくい質問をする
新卒採用の場合、待遇に関しては募集要項にはっきりと記載されています。
しかし、中途採用ではその人のキャリアなどによって異なるため、実際に合格するまでは待遇面がどのようになるかはわかりません。
しかし、待遇に関して面接のときに聞いてしまうのは、印象を悪くする恐れがあるため、簡単に確認することは難しいでしょう。
転職フェアならば面接ほど気負う必要がないため、待遇に関する質問をしても問題ないでしょう。
他にも、面接時に聞くのは気が引ける質問があれば、せっかくの機会だと思って聞いておくのも一つの手です。
ただし、あまりにも待遇に関した質問ばかりしていると印象はよくないので、本命の企業に対しては加減して聞くように気を付けましょう。
企業情報を事前にチェック
気になる企業がある場合には、まずは事前に企業情報を調べておきましょう。
そうすることで、どんな質問をすれば欲しい情報が得られるのかわかるようになります。
また、企業情報が頭に入った状態で質問をすれば、採用担当者にも「うちの会社のことを予め調べてきてくれているんだな」と好印象を与えることができます。
面接を有利にするいい機会だと思って、準備をしっかりしておきましょう。
転職フェアはこんな人に向いている
転職フェアは転職をしたいと考えている全ての人に向いているイベントです。
年齢や性別はもちろん、実際に転職活動をしているかどうかも関係ありません。
情報収集したい人
様々な企業が集まる転職フェアは、情報収集には打って付けの場です。
採用担当者の生の声が聞けるため、ネットなどでは知り得なかった情報を引き出す絶好のチャンスと言えます。
幅広く情報が欲しい人
どんな業種にしようか迷っている人、ざっくりした方向性しか決まっていない人にとっては、まずは視野を狭めずに幅広く情報を集めることが大切でしょう。
業種に縛りのない大規模な転職フェアであれば、一度の参加でたくさんの幅広い情報を得ることができるはずです。
初めての転職活動の人
初めて転職活動を行うとなると、わからないことがたくさんあるものです。
そのような場合には、転職フェアでどんな企業があるのか、採用担当者はどんな人なのか雰囲気だけでも知っておくことで、転職活動への不安が少しは減ることでしょう。
また、会場内で開催されているセミナーやキャリアアドバイザーの無料相談を積極的に利用することで、今後の転職活動の道筋が見えるかもしれません。
ネット検索が苦手な人
ネットで希望に合った企業を探すには慣れとコツが必要です。
しかし、転職フェアならば自分の足で一つ一つブースを回っていくだけなので、特別なコツは必要ありません。
必ずしも自分に合った企業と巡り合えるわけではありませんが、ネットで思うように企業を探せないのならば、一度参加してみる価値はあるでしょう。
面接前に感触を知っておきたい人
求人情報だけでは、その企業がどのような雰囲気か知ることはできません。
公式サイトを見ても得られる情報には限りがあるでしょう。
しかし、実際にそこで働く人間に直接話を聞くことで、なんとなくの感触を知ることはできます。
いきなり面接だけでは不安だと思う人は、転職フェアを利用して、採用担当者にコンタクトを取るのも一つの手です。
迷っている人は気分転換にもいい
転職フェアはたくさんの企業が一堂に会する貴重な情報収集の場です。
実際の採用担当者が赴いて企業説明を行うので、企業が求めている人物像や企業の雰囲気を知ることができます。
また、業種に関係なく企業が集まっているので、転職活動中に狭まった視野を広げるきっかけにもなるかもしれません。
イベントによっては転職活動を支援する催し物を開催していることもあるので、転職活動に行き詰った人はセミナーや相談会なども利用するといいでしょう。
転職フェアに参加したからといって、すぐに採用されるわけではありません。
しかし、面接前に採用担当者とコンタクトを取れるということは、その分だけ好印象を与える機会が増えることにも繋がります。
転職フェアは気軽に参加できるイベントです。
転職活動に悩んだり、疲れたりしている人ならば、気分転換もかねて参加してみるのもいいでしょう。
何か新しい発見があるかもしれません。