「東芝に転職して働いてみたい」
そう考える人も多いと思います。
しかし、東芝はとても大きな企業ですよね。
そこに転職するとなると、どのように転職活動を始めればよいのか検討もつかないですよね。
求人広告をどこで見ればよいのか。どのエージェントを利用するべきなのか。
どのような職種があるのか。どのような対策をとるべきなのか。
東芝とはどのような会社なのか。
今回は、東芝への転職活動で役立つ情報を、提供したいと思います。
東芝の企業概要
まずは、東芝の企業概要について見ていきたいと思います。
事業内容
東芝は製品の製造からサービスの提供にいたるまで、広い事業を展開しています。
細かい事業内容を説明するとキリがないほどなので、今回は東芝の代表的な事業を3つ紹介します。
エネルギー事業
東芝は創業以来培ってきた技術を活用して、火力、原子力、風力、地熱、水力、太陽光発電などのシステムを提供しています。
- そこで作った電気を家庭や商業・産業向け施設に届ける送配電システム
- エネルギーを無駄にすることなく蓄える蓄電池システム
- 作ったエネルギーをその土地で利用することを可能にする自立型水素エネルギー供給システム
そして再生可能エネルギーの分散電源と各種施設などのエネルギー需要の統合を行い、効率的に電力の需給バランスの調整を行うエネルギーアグリゲーションなど様々な事業を展開しています。
社会インフラ事業
東芝は、公共インフラ、ビル・施設、鉄道・産業システムへのソリューションの提供を通じて、国内だけにとどまらず持続可能な社会の形成へ貢献しています。
まず、公共インフラ向けには以下の社会を支えるようなシステムソリューションを提供しています。
- 上下水道システム
- 道路システム
- 防災システム
- 放送システム
- 電波システム
- セキュリティ
- 自動化機器システム
ビル・施設向けには昇降機・空調・照明などの高い省エネルギー性能で環境面に配慮しながらも、快適性も向上するシステムソリューションを提供しています。
鉄道・産業システム向けには、鉄道システム・モータ/インバータシステム、電池システム・車載システムなどのシステムソリューションを提供しています。
そして、オフィスや店舗・物流向けにはビジネスを支えるようなリテールプリンティングソリューションを提供しています。
電子デバイス事業
東芝は、飛躍的に情報量が増大しているビッグデータ化や、省エネ社会の進展、自動車の電子化などの課題を解決し、誰もが快適に、また安心して暮らせる新しい社会作りに貢献しています。
ディスクリート半導体分野では、機器の電力消費を制御するパワーデバイスなどに力を注いでいます。
システムLSIの領域では、IoT、車載、通信、電源向けLSIなどによって、世界中の電子機器の進化を支えています。
ストレージプロダクツについては、データセンターなどの、エンタープライズ向け大容量製品の開発を進めています。
トップのメッセージ、企業理念
平素は、東芝グループに対する格別のご支援、お引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
本年4月1日付で、車谷暢昭が代表執行役会長CEOに就任いたしました。
今後、代表執行役社長COOの綱川智と力を合わせて東芝グループの信頼回復と再生に向けて、顧客第一の精神の下、全力で取り組んでまいります。
一連の不正会計問題や海外原子力事業での大規模損失発生などの問題を踏まえ、2015年よりコーポレート・ガバナンス体制を刷新し、社外取締役から構成される監査委員会の下に内部監査組織を立ち上げるなど、内部統制機能を拡充しております。
また、社外取締役比率の過半数以上への引き上げをはじめ、トップマネジメントの監督機能強化を図っています。
また、各社内カンパニーを分社し、各分社会社が自律した事業体として運営を行う体制へ移行いたしました。
東芝グループは、新たな事業体制の下、企業グループとしての一体化の深耕とともに、各事業体が最適な事業運営体制を確立し、今後も、生命・安全・法令遵守を最優先に、CSR経営を進め、事業活動を通じて社会的責任を果たすとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
私たちは、現在の厳しい局面を乗り越えることで、従業員一人ひとりがより強い存在となり、企業としてのプレゼンス向上を目指しています。
現在、私たちを取り巻く環境は、情報通信技術の発達をはじめ、よりスピードを上げて変化を続けています。
人口増加に伴う資源・エネルギー問題や気候変動、環境問題など、さまざまな課題が顕在化・複雑化しています。
当社はこのような変化に対応し、社会の発展に貢献するため、「社会インフラ」を核に、「エネルギー」「電子デバイス」「デジタルソリューション」の4つの事業領域に注力し、世界規模での競争に勝ち抜ける事業構造への変革に取り組んでまいります。
また、当社の技術的な強みを活かしながら、次世代への成長の種を育て、時代に適合した新しい価値を提供することで、お客さまの課題解決に努めてまいります。
今回の一連の問題では、皆さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けいたしましたことについて、改めて心よりお詫び申し上げます。
当社は今後もグループ一丸となり、お客さまや株主さまをはじめすべてのステークホルダーの皆さまや社会からの信頼回復を目指していく所存でございますので、引き続きご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
会社概要
会社名 | 株式会社 東芝 |
---|---|
所在地 | 東京都港区芝浦1-1-1 |
資本金 | 4,999億9,999万7,000円(2018年3月31日現在) |
事業内容 | 141,256人(2018年3月31日現在) |
従業員数 | エネルギー事業、社会インフラ事業、電子デバイス事業、デジタルソリューション事業 |
東芝採用職種・仕事内容
さて、現在東芝では、どのような職種の募集が行われているのでしょうか。
現在東芝が募集している職種を見ていきましょう。
研究開発
東芝には幅広い研究体制が広がっています。
先端研究は、未来の社会を変えうるような技術を、中長期的な視点で研究します。
また、応用研究では、先端研究で得られた結果をもとにして、新たな価値を生み出すような最先端の要素技術を創り出します。
研究開発の中には、電力システム、ビル、鉄道などの社会インフラシステム、半導体を含む工場向けシステムなどを対象にして、データマイニング、機械学習、メタヒューリスティック最適化、強化学習のアルゴリズム、そしてそれらを活用したデータ分析や応用に関する研究開発を行うAI・機械学習・最適化研究開発技術などがあります。
開発設計
東芝では、研究開発部門が創り出した最先端の要素技術を、マーケットニーズに対応したような次世代製品・サービスを創る開発設計の人員を募集しています。
開発設計の中には、オープンソースソフトウェアを用いた共通基盤ソフトウェアに関する研究開発を行うオープンソースソフトウェア技術者(基盤ソフトウェア技術者)があります。
フィールドエンジニア
工事をマネジメントし、システムを稼働できる状態にしてお客様に引き渡す仕事です。
工事提案、工事計画の作成を経て、施工管理をも担います。
現地では工事の安全確保や、工期や品質面の管理を行う責任者として活躍することになります。
フィールドエンジニアの中には、以下のようはものがあります。
- 電源システム
- ビルマネジメントシステム
- 防災システム等における電気設備の工事エンジニアリング・施工管理を行う社会インフラシステムの施工管理(監理技術者/電気)
- 下水道
- 産業排水処理
- 下水汚泥処理プラント等における電気設備の工事エンジニアリング・施工管理を行う水・環境システムの施工管理(監理技術者/電気)
法務
他社と締結する契約を確認したり、訴訟事件等の法的対応をしたりするだけでなく法令の制定、改正等の社内、グループ会社への提供等に加え、東芝グループ全体のガバナンス体制、リスク・コンプライアンス管理体制の構築と、これらを徹底するための法務教育等を行う法務部門で、募集が行われています。
法務部門の中には、以下のようなものがあります。
- コーポレートガバナンス
- 契約検討
- M&A
- 全社意思決定
- リーガルリスクマネジメントを行う東芝及び東芝グループ会社における法務業務
知的財産
知的財産部門では、各社の意匠・商標を調査した後に、出願権利化し、権利化された意匠・商標により、事業収益への貢献を目指します。
また、他社との共同研究や共同出願における知的財産に関する契約が、法令違反とならないよう助言したり、著作権法・不正競争防止法などの知的財産権に関する法改正に関して、政府・社外団体から情報を収集したりします。
時には、他社との契約・係争に参加したり、社員の教育を実施することもあります。
知的財産部門の中には、以下のようなものがあります。
- 共同開発契約等の技術契約対応業務
- 知的財産遵法リスク対応業務
- 知的財産渉外・契約・訴訟対応業務
- ブランド管理・模倣品対応業務を行う東芝及び東芝グループ会社での知的財産業務(法務系・文系)
- 国内外の特許出願・権利化対応業務(公知技術調査、発明発掘、出願、中間処理等)
- 知的財産渉外・契約・訴訟対応業務(自他社特許の有効性・リスク評価、ライセンス交渉等)を行う東芝及び東芝グループ会社での知的財産業務(技術系)
財務・経理
各部門と連携し、会社全体をお金の面から把握・コントロールし、今後、事業としてどれだけお金を生み出し、それをどの分野に投資していくかの議論をサポートし、社内の調整を図る仕事です。
財務・経理部門の中には、東芝及び東芝グループ会社での経理業務全般、や決算・税務・勘定管理・資金や為替等の財務会計業務、原価計算・業績管理・予算や中計策定等の経営管理等の管理会計業務を行う東芝及び東芝グループ会社での経理・財務業務全般での募集があります。
東芝の給与・年収
東芝へ転職後の自分の年収を把握するために、社員の平均年収について調べておきましょう。
全体の平均年収
東芝社員全体の平均年収は「800万円」でした。
東芝は巨大企業というだけあって、平均年収も高いですね。
年代別の年収
年代 | 年収 |
---|---|
20~24歳 | 298.0万円~328.0万円 |
25~29歳 | 568.0万円~618.0万円 |
30~34歳 | 608.6万円~708.6万円 |
35~39歳 | 629.4万円~733.4万円 |
40~44歳 | 703.0万円~824.0万円 |
45~49歳 | 800.9万円~922.9万円 |
50~54歳 | 878.8万円~988.8万円 |
55~59歳 | 870.6万円~980.6万円 |
60~65歳 | 567.4万円~980.6万円 |
東芝の競合企業と平均年収比較
企業名 | 平均年収 |
---|---|
東芝 | 800万円 |
日立製作所 | 834万円 |
三菱電機 | 776万円 |
パナソニック | 755万円 |
ソニー | 897万円 |
東芝と、他の電気機器会社で平均年収を比較してみます。
「ソニー」「日立製作所」に比べると、平均年収は低いです。
ですが、「パナソニック」「三菱電機」に比べると平均年収は他社を上回っています。
平均年収に限って言うと、東芝社員の平均年収は競合と比べて特に目立った特徴はなく、「普通」といえるでしょう。
給与に関する口コミ・評判
非管理職の人は、残業手当も働いた分だけしっかりと支給されるのでありがたいです。年に一度の昇給もあって、その内訳まで記載されているので非常にわかりやすいです。賞与についてもはっきりとした計算式のもとに支給額が決まっています。
金額的には平均以上ですね。子供2人を育て上げるには充分な額で、年金制度も充実しています。30歳代前半で係長クラスになれれば、十分な生涯年収は確保出来、課長級に昇格できれば年収1,000万円台も可能になります。
毎年、労使交渉を行い、その結果に基づいて、ボーナス支給が行われました。金額的には、住宅ローン返済に支障をきたさない程度だったので、その点は良かったと思います。
東芝の福利厚生制度
社員にとって大切な、福利厚生制度についても見ていきましょう。
カフェテリアプラン(選択型福祉制度)
東芝では、会社が年度初めに従業員へポイントを付与し、そのポイントを使って、用意されたさまざまな福利厚生のメニューの中から自分の好みに合った必要なサービスを利用することができる制度があります。
これは、従業員の多様なニーズに対応するためできた制度です。
福利厚生施設
東芝は、従業員の健康維持と心身のリフレッシュを支援するために、保養所・保養施設、従業員クラブ、総合病を用意しています。
従業員クラブでは、各種会合・会食・文化活動などが行われています。
文化活動
東芝グループ社員による企業内アマチュアオーケストラ「東芝フィルハーモニー管弦楽団」は、社員によるオーケストラとしては世界最大規模のものとなっています。
1996年のニューヨークでの海外公演をはじめとしたさまざまな公演を行い、高い実力を持っています。
それだけでなく、色々な文化活動が行われています。
スポーツ活動
強化スポーツは福利厚生の一環として運営しており、東芝グループ従業員の士気高揚や一体感やの形成のため活動しています。
野球、ラグビーは全国大会にも数多く出場しており、プロの選手も輩出しています。
福利厚生に関する口コミ・評判
提携先のホテル、旅館、スポーツクラブなどの多くの店舗で、社員証を見せれば10%割り引きなどを受けることが出来るのでいいですね。年間700ポイントがもらえ用途により異なりますが、1ポイント100~150円くらいで使えます。
サービスは充実していると思います。寮や社宅も存在するので、生活しやすい環境を整備してくれていると思います。
個人の希望で他の部署へ異動できる制度があるので、ある程度はキャリア形成に関してフレキシブルだと思います。
勤務時間・休日休暇
- フレックスタイム制(コアタイムは各事業所で異なる)
- 標準労働時間7時間45分/日
育児・介護休職制度
育児や介護を理由とした休職が可能です。
また、子どもが小学校6年生を修了する年の3月末までは、1日2時間を限度に、所定労働時間を短縮することができる短時間勤務制度まで用意されています。
ステップアップ休暇
会社生活において節目となる時期に、勤務年数に応じた連続休暇を取得できるステップアップ休暇制度が用意されています。
勤続満10年以降、5年ごとに取得できます。
定時退社デー
毎週水曜日に定時退社デーが設けられており、社員全員が定時に退社することを目標としています。
有給休暇やその他休日休暇
東芝では、有給休暇(初年度23日,2年目以降24日)が用意されています。
また有給休暇だけでなく、
- 赴任休暇
- 結婚休暇
- 慶弔休暇
- フリーエントリー休暇
なども用意されています。
そして、完全週休2日制、祝日・年末年始の休暇も整えられています。
勤務時間・休日休暇に関する口コミ・評判
有給が年間24日付与され、申請も事後で良い上に、年休取得推奨日もあるので、休みは取りやすいです。むしろ積極的に連休を取らないと使いきれない程です。
多くの人は残業時間40時間以内の中で、それぞれのペースで勤務時間をコントロールしています。個人の事情で遅めに出勤したり早めに退勤したりしても問題ないのでうれしいです。
残業時間削減に向けた取り組みがしっかり行われています。上司も定時退社デーには積極的な姿勢を示していますし、無理に帰宅させられることもないので仕事がしやすいです。
社内の教育・研修制度
様々な系統によって内容は異なりますが、基本的な研修内容としては、
- 東芝人教育
- グローバル研修
- 節目研修
- 職能別研修
- 経営人材研修
などがあります。
また、個人のニーズに合わせた研修も用意されています。
教育・研修制度に関する口コミ・評判
個人や部署で技術やノウハウを抱え込むことなく、気軽に質問に答えたり、手伝ったりして協力する文化があるので、早く仕事を理解できます。
どうしても仕事が手に負えなくなった時でも、無理強いされることはありません。協力することが出来ます。
まじめに仕事をやれば、周りの人も自然とサポートしてくれるようになります。
職場の雰囲気や社風
働く上で職場の雰囲気や社風は気になるものだと思います。
東芝で働く社員が感じる、会社の雰囲気や社風について見ておきましょう。
刺激的な毎日を味わえる
東芝は、先端技術を多く生み出す、世界的な企業です。
その中で働くと多くの刺激を味わうことが出来ます。
完成品を満足してもらえた時の喜びは、何物にも代えがたいものとなるでしょう。
また、グローバル採用者も増えているので、海外についての話題など、コミュニケーションも刺激的になるようです。
休暇も取りやすいので、オフの日に同僚と色々なことするなど、仕事以外の側面でも刺激的な毎日にすることができそうです。
そして、そのコミュニケーションが仕事につながることもあるので、充実した毎日になりそうですね。
自分自身が成長できる
新たなこと生み出し、多くのことに関わっていく中で、今まで知らなかったことに出会うことも多くあるようです。
その中で、様々な人がサポートしてくれるので、多くの知識や経験を身に着け、成長していくことが出来ます。
社内全体として、協力的で丁寧な雰囲気があるようです。
そのため、様々な人の協力を得て、着実に、企業と共に自分自身も成長していくことが出来ます。
職場の雰囲気や社風に関する口コミ・評判
目標に向かって自身の努力だけでなく、関係者も、巻き込んで努力、工夫をするところがいいと思います。社員のモチベーションが上がりますね。周囲が協力的なのも魅力です。
人柄のいい人が多いです。上司もおっとりとした人で、 入社したての頃はよく助けてもらいました。周りのサポートをしっかり受けることが出来るので、とても成長できる環境でした。
ものすごく慎重で、壁に当たっても団結して取り組む社風がとてもいいです。また、そのような課題を乗り越える刺激は、本当に毎日を楽しくしてくれます。
東芝への転職で役立つ転職サイトorエージェント
東芝へ転職するなら、転職エージェントを活用すべきでしょう。
転職エージェントを活用することで、独自の非公開求人をもらえたり、企業に特化した対策が可能だったりと、多くのメリットがあります。
また、転職エージェントを利用することで、待遇の交渉も行うことが出来るかもしれません。
では、具体的に利用すべきエージェントを紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、最大手のエージェントですよね。
案件総数・内定決定数ともに一位を誇っており、培ってきた信頼による、非公開求人の獲得も期待できます。
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求人数 | 約260,000件 |
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対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaも有名な転職エージェントで、豊富な求人数があります。
キャリアコンサルタントの評判がよく、当たりはずれが少ないので、こちらもぜひ登録しておきましょう。
JACリクルートメント
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ハイクラス求人に特化しているので、的確なアドバイスをもらえるはずです。
ぜひ利用を検討してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。世界的な会社である「東芝」への転職で役立つ情報を紹介しました。
転職は、他の企業と比べて難易度は高いです。
しかし、十分な対策を行えば、きっと転職を成功させられるでしょう。
ぜひ東芝への転職を成功させてください!