「Uターン就職」とは、就職をきっかけに都心に移り住んだ地方出身者が再び地元に戻ることを指します。
さまざまな働き方がある現在、都心での利便性の高い生活よりも、地方のようなゆったりとした環境で自分に合ったライフスタイルを送りたいと考える方は増えてきています。
また、自分自身のキャリアプランだけではなく、親の介護や子育てがしやすそうといった理由で地元に帰らざるを得ないケースも!
では、実際Uターン就職をすることでどんなことが起きるのでしょうか?
今回は、Uターン就職をすることで生まれるメリット・デメリット、さらにUターン就職をする上で気を付けるべきポイントについてご紹介します。
是非、参考にしてみてくださいね。
Uターン就職のメリット
では、Uターン就職を行うことで得られるメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、大きく5つのメリットについてご紹介します。
①家族の近くに住める
Uターン就職をすれば、いつでも親など親族との距離が近くなるといったメリットがあります。
特に、病気やケガなどによって介護が必要となったり、出産や育児をきっかけに周囲に頼れる人がいてほしいと思っている人にとって地元は心強い場所。
実際、Uターン就職をする方の中には、こうした家庭・家族の都合によるもので戻ってくるケースは少なくありません。
また、地方は都心と比べて地域とのつながりが強いので、親族以外にも知り合いをつくりたい方にとってはオススメです。
②プライベートな時間を確保しやすい
都心でのハードな働き方に悩まされてきた方は、Uターン就職によって改善されることもあります。
なぜなら、地方は都心に比べ仕事量が少ない傾向にあると言われているからです。
もちろん職種によっても変わりますが、その土地に住んでいる人たちも基本的には定時に帰ることが多く休日出勤も少ないので、プライベートな時間も確保しやすくなります。
また、Uターン就職の場合、満員電車から解放されることも魅力。
都心は通勤ラッシュ・帰宅ラッシュに巻き込まれやすく、そこにストレスを感じる方も多くいますよね。
地方は車出勤が基本なのでそういったストレスからは解放されますし、最近ではテレワークも進んでいるので通勤時間自体がゼロになるケースもあります。
③節約になる
一般的に、地方での暮らしは都心での暮らしよりも安くつく傾向にあるとされています。
その一番の理由は、やはり家賃の低さにあるでしょう。
どの地方に住むのかによっても多少変わってきますが、同じような家賃でも地方では広い家や設備のいい家に住めたりします。
さらに家庭の都合などによって、「家族と同居する」「実家に帰る」のであれば、家賃だけではなく、光熱費や食費が浮くためかなり節約になります。
ほかにも、家族にとっても必要なものだったり家事の負担も軽減するメリットもありますよ。
多少、家にお金を入れることがあったとしても、都心での一人暮らしに比べればかなりの経費削減が期待できます。
④自治体・就職に有利な制度が受けられるケースがある
地方によっては、Uターン就職者を支援する制度があるところもあります。
少子高齢化が進んだ地方では労働者も高齢化していることから、後継者や社員の年齢層の偏りが出ないように、あえてUターン学生を採用する会社や自治体も!
例えば、転職時の引っ越し代や家賃補助、求人を積極的に斡旋してくれたりなど。
また、企業によってはUターン用の採用枠が特別に設けられていることもありますよ。
こういった就職に有利に働くことがあるため、新卒や中途でもUターン就職を選ぶ人が増えてきています。
もしUターン就職に興味があるのであれば、地元の自治体サイトや移住者向けの相談会などに参加してみてください。
⑤慣れ親しんだ土地で暮らせる
金銭的なメリット以外には、「これまで慣れ親しんだ土地で過ごしたい」といった精神的な理由でUターン就職をする方もいます。
一度、都心で過ごしてきたからこそ「やっぱり地元が一番」と思ったり、都心では新しい人間関係を自分から作っていかなければ遊べないため、学生時代の知り合いがいる地元の方が気が楽という理由が多いようです。
また今は何も起きなくても、親の介護が必要となったり自分自身が何かしらのトラブルに巻き込まれることもあります。
そんな時、いつでも気軽に相談できる相手が近くにいれば心強いですよね。
\無資格・未経験でも転職可能!/
Uターン就職にはデメリットもある
Uターン就職にはいい面だけではなく、人によってはデメリットと感じるものもあります。
Uターン就職を考えている人は、以下のリスクがあることを理解しておくといいでしょう。
①求人・仕事数が少ない
やはり地方は都心に比べ人口が少ない関係から、仕事数や求人数がかなり少ない傾向にあります。
ですので、都心での経験やスキルをそのまま活かそうと思っても、それが地方でも通用するかどうかは保証できません。
またたとえ就職したい会社があっても、現職よりも収入が減ってしまったり、やりたいことができない可能性も充分考えられます。
さらにUターン就職をするにあたって、地方の求人や会社の内情など情報収集自体が難しい傾向にあるとされています。
選択肢が少ない上、条件や待遇が悪くなることを考えると、非常にUターン就職はリスクが高いと言わざるを得ないでしょう。
近年はリモートワークを推奨する会社も増えてきているので、転職をせずに現職と相談・交渉してみるのも一つです。
②思わぬ負担がある
Uターン就職における大きなデメリットの中には、思わぬ金銭的・時間的な負担も含まれます。
地方での暮らしにはどこへ行くのにも距離があるため、基本的に車での移動が必須となることがほとんど。
都心での電車通勤にストレスを感じている方にとってはメリットになりますが、別でガソリン代などが必要になるので、かえって支出が増えることもあります。
また、車の運転免許証がない方は取得を義務付けられる会社もあり、教習所に通うためのお金や時間を取らなければいけません。
車の購入費、保険料や維持費などを踏まえ、「本当に地方に住むことで節約できるのか」を慎重に考える必要があるでしょう。
③娯楽が制限される
駅などが発展している地方も中にはありますが、基本的にと比較すると地方は娯楽施設が少ないことの方が多いです。
例えば、都心なら徒歩で行けていたコンビニの数も、地方だと車でないと行けない場所にしかなかったり、スーパーの数が限られているなど。
ほかにも、遊べる場所がほとんどなくて必ず知り合いに遭遇する、趣味・仕事に関わるイベントが開催されにくいので遠征が必須となることもあります。
ですので、都心での生活の便利さに慣れてしまった方や、ショッピングを頻繁にする方にとっては地方の生活は物足りなく感じる面があるでしょう。
Uターン就職は難しいって本当?地方に戻るメリット・デメリットについて紹介
Uターン就職に向いている人はこんな人
では、Uターン就職に向いている人はどんな人が挙げられるのでしょうか?
①地元愛が強い人
「地元での生活が好き!」「地元でやりたいことが明確にある」タイプであれば、Uターン就職に向いていると言えるでしょう。
性格的に地元の方が合っているのであれば、人間関係に悩まされることも少なく、長く住み続けられますからね。
また、元々地元に帰って仕事をするつもりでいた方や、明らかな希望職種・やりたい仕事があれば、面接時でも具体的に志望動機を説明しやすくなるメリットもあります。
そうなれば、ほかの「地元で働きたい」と思っているUターン就職希望者よりも、会社は将来性を感じたり「すぐ辞めたりしなさそう」といった好印象にも繋がります。
②家庭の事情など地元に帰らないといけない人
自分自身の意志とは別に、親の介護や子育てといったはっきりした理由がある方もUターン就職向きです。
正直向いているというよりも、人生のライフプランが決まっているからこそ、そこから転々とする可能性が低いという意味の方が近いでしょう。
ただし、Uターン就職の面接時に家庭の事情をそのまま志望動機にしてしまうのはNGです。
なぜなら、Uターン就職であっても会社はあくまで「長く働いてくれそうか」「人となりが会社と合いそうか」を重視しているからです。
ですので家庭の事情があるにせよ、志望動機ときっかけを混同しないように気を付けましょう。
新卒でのUターン就職を成功させたい!疑問点や不安点を解消します
Uターン就職を成功させるために抑えておくべきポイント
Uターン就職にはメリットもデメリットも存在します。
また、実際に住んでみると「こんなはずじゃなかった!」と後悔するケースも少なくありません。
今回は、Uターン就職を検討している方に向けて、抑えるべきポイントについていくつかまとめてみました。
是非、参考にしてみて下さいね。
Uターン就職者は補助金や助成金を利用しよう!制度の内容を解説します!
①家族でしっかり話し合う
Uターン就職は地元に住んでいる家族や、すでに都心で一緒に住んでいるのならパートナーとの相談が必要不可欠です。
やはり住む場所が変わると環境もガラッと変わるので、自分自身だけの負担だけでは済まない部分がありますからね。
特にパートナーや子供がいるのなら、今通っている学校や習い事、働き場所などをすべてやめなければいけなくなります。
自分にとっては心置きなく過ごせる場所であっても、他の人にとっては慣れない土地で人間関係を築いていかなければいけないという不安や不満があることを理解することが大事です。
例えば、子供がいるのなら教育面や金銭面はどうするのか、Uターン就職は引っ越しも伴うのでどんな条件の家を選ぶのかなどのポイントも抑えておかなければなりません。
誰かが納得していない状態だとその後の関係性にも影響が出ますし、自分自身も後悔しやすくなる恐れがあるので家族との十分な話し合いを持つようにしましょう。
②Uターン就職の志望動機を固める
一般的な転職活動であれば企業の志望動機を聞かれますが、Uターン就職の場合だとそれに加えて「なぜUターンをするのか」と理由を聞かれることがあります。
そこで、「ただ地元に戻りたいから」といった理由だけを述べてしまうとよくありません。
就職時のアピールとしても弱く、会社から見ると「本当に自社で長く働いてくれるのか」と疑問を感じざるを得ません。
また、「なんとなく」でUターン就職をすると、「やっぱり都心の方が良かった」「こんなはずじゃなかった」など失敗してしまう可能性も高くなります。
Uターン就職をするのなら、「なぜUターン就職をするのか」「Uターン就職のメリット・デメリット」「地元企業で何をしたいのか」などをしっかり見つめ、慎重に決定するようにしましょう。
③情報収集を徹底する
先にも述べたように、地方は都心よりも求人数が少なく、職種・業種も限られた中から選ばなければいけません。
また採用人数も少ないことから、一般的な転職活動よりも情報収集を徹底する必要があります。
実際に地元に住んでいる知人や友人に聞くのも一つですが、その地域や業種に特化した転職サイト・エージェントを利用するのもオススメです。
メリットはいろいろありますが、自分では見つけられなかったような非公開求人を紹介してもらえたり、Uターン就職用の面接・書類対策などを行ってくれます。
Uターン就職は転職と引っ越しを伴うため苦労する部分も多いですが、焦らず準備期間をしっかり取りながら進めていくことが大事です。
Uターン転職における退職理由って?面接時のポイントについても紹介!
Uターン就職におすすめの就職サイト・エージェント
最後にUターン就職におすすめのサイト・エージェントを紹介します。
具体的におすすめのサイト・エージェントは以下の通りです。
- マイナビエージェント
- doda
- リクナビNEXT
これらについてそれぞれ解説します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
- キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
- 非公開求人が多い
- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
マイナビエージェントは20~30代向けの転職エージェントです。
20~30代向けの求人が多数掲載されているため、若いうちからUターンを希望している方におすすめ!
またキャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれるため、初めての転職だとしても安心して利用できます。
非公開求人も多く、条件の良い求人を見つけやすいです!
それ以外にも転職サービスが充実しているため、とてもおすすめですよ。
20~30代でUターン就職を検討している方は、ぜひ利用してみてくださいね。
\無資格・未経験でも転職可能!/
dodaエージェント
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaエージェントの特徴
- 取り扱い求人数が桁違い
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
- 転職フェアなども豊富
dodaは取り扱い求人数がかなり多く、自分の希望する求人を見つけやすいです!
地方の求人も多いため、Uたーん
面接対策や履歴書の添削等いろいろ対応してもらえるので、安心して利用できます。
ほかにもエージェントサービスも手厚いと定評があるので、ぜひ利用してみてくださいね。
\最短60秒で登録完了!/
dodaのエージェントは転職におススメのサービス!評判・口コミを徹底解説
リクナビNEXT
リクナビNEXTの特徴
- 求人数が多い
- 若年層向けの求人に強い
- スカウトサービスがある
リクナビNEXTにはキャリアアドバイザーによるサポートはありません。
しかし掲載されている求人の数はトップクラスなので、非常におすすめ!
マイペースに就職・転職活動を進めたいと考えているのであれば、ぜひ利用してみてくださいね。
キャリアアドバイザーによる求人紹介はありませんが、スカウトサービスはあるので効率的に進めることはできます!
\求人数ナンバーワン!/
まとめ~Uターン就職では生活がガラッと変わる!~
Uターン就職は、一般的な転職と異なり生活環境が変わるという大きな違いがあります。
ですので、これまで住み慣れた土地に戻れることに安心感を覚える人であればメリットに捉えられるでしょう。
しかし、都心である程度住んでいた期間に慣れてしまうと、地元に対して不便さを感じたりするなどマイナスに働いてしまうことも!
Uターン就職には、メリットやデメリットがあることを把握しておくことが大事です。
また、Uターン就職には引っ越しと転職を伴うため、スケジュール調整やタイミングが重要。
事前の情報収集や準備を怠らず、Uターン就職におけるリスクや長期的なライフプランをイメージして検討するようにしましょう。
\無資格・未経験でも転職可能!/