移住者の確保や就業人口の増加などを狙って、国が実施している「Uターン支援」。
都市部に上京した人が地元に戻って働く場合には、ぜひ活用したい制度です。
しかし中には、「言葉はきいたことあるけど、実はどんな制度かよくわかっていない…。」という人も中にはいる事でしょう。
この記事ではUターン就職者が知っておくべき、Uターン就職者に支給される補助金や助成金について詳しく解説します。
ぜひ最後まで目を通してくださいね!
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Uターン就職ってなに??
まずはUターン就職について押さえておきましょう。
「Uターン就職」とは、地方で生まれ育った人が大学進学のために都市部へ引っ越し、大学を卒業をした後、再び地方へ戻ってきて就職することをいいます。
また、大学進学ではなく就職のために都市部へ引っ越し、その後地方へ戻ってきて転職することを「Uターン転職」といいます。
Uターン就職に補助金や助成金が支給される背景には、地方の人口増加や、高齢化による過疎化の抑制・改善、地方経済の再生など様々な要因がありますが、Uターン就職者にとっては非常に頼れる存在です。
次に挙げる2つのパターンをみてみましょう。
- 地方自治体が移住者個人に支給する場合
- 政府が企業に支給する場合
それぞれ解説していきます。
地方自治体が移住者個人に支給する場合
地方の過疎化を防いだり、若い移住者を増やしたりする目的で、地方自治体が移住者個人に対して支給するパターンです。
内容は実施する自治体により様々な内容のものがあり、奨学金返済サポートや引っ越し費用の負担など、Uターン就職者にとって非常に心強いものもあります。
政府が企業に支給する場合
地方経済の活性化や就業人口の増加、都市部への人材の集中の抑制などを目的に、政府が企業に対して助成金を支給するパターンもあります。
「Uターン就職者個人に支払われるのでなければ、私には関係ない。」と思う人も中にはいるかもしれません。
しかし、企業に助成金が支払われることで財政面に余裕ができれば、将来的な待遇の改善にもつながる可能性もあるだけでなく、Uターン就職者を積極的に採用する企業が増えれば、就職の幅が広がるため、Uターン就職者自体にもメリットがあると言えるのです。
「Iターン就職」とUターン就職の違いとは??
Uターン就職と混同されがちな言葉に「Iターン就職」があります。
混乱してしまわないためにも、Iターン就職についてもおさらいしておきましょう。
Iターン就職とは、「都市部で生まれ育った人が地方へ移住して就職すること」の事です。
Uターン就職が都市部からもともと生まれ育った地方へ戻ってくるのに対し、Iターン就職は、逆に都市部から地方へ移住すると覚えておきましょう。
各自治体が実際に支給しているUターン補助金の例5選
では次に、実際に支給されているUターン補助金・助成金の具体例を5つ見てみましょう。
実施している自治体によって内容には違いがあるため、自分が帰省する自治体の内容を詳しく調べてくださいね。
また特に注意すべき点として、各自治体によって支給条件に違いがある事も忘れないでください!
- ながさきUIJターン就活費用補助金
- 大町市定住奨励事業
- 移住支援金(宮城県仙台市)
- 群馬県移住支援金事業
- 渡航費助成(沖縄県石垣市)
それでは、順番に見ていきましょう!
①ながさきUIJターン就活費用補助金
長崎県が実際に実施している例として、「ながさきUIJターン就活費用補助金」の内容を見てみましょう。
これは、県外在住で長崎県内の企業に就職を検討している学生に対し、住んでいる地域に応じてそれぞれ補助金を支給する制度です。
北海道在住・・・最大4万円
関東・中部地方在住・・・最大3万円
近畿・四国・中国・沖縄在住・・・最大2万円
九州在住・・・最大1万円
長崎県が認定する就職活動に参加し、申請書を提出する事が主な手続き内容です。
煩雑になりがちなUターン就職の補助金申請の手続きが非常に簡略化されていることがうれしいですね。
②大町市定住奨励事業
次に、長野県大町市が実施している「大町市定住奨励事業」をみてみましょう。
大町市ではUターン就職者に対し、「おかえりなさい!ふるさと事業」と題して、以下の様な支援を行っています。
「一年以上市外に転出し、定住を目的に再び市内に転出した大町市出身者にたいし、最大で3万円分の地域商品券を支給する」という内容で、Iターン就職者に対しても同様の支援を実施しています。
自治体への加入や、申請時に就業していることなど条件があるため、申請前にこれらの応募条件を満たしているかしっかりと確認してください。
また、支給される商品券には有効期限があるため、貯金には使えないことを覚えておきましょう。
③移住支援金(宮城県仙台市)
次は宮城県の例をみてみましょう。
宮城県は、東京23区に在住、もしくは東京圏在住で23区内に勤務している人で、尚且つ仙台市内へ移住する人に対し、単身60万円、世帯100万円の移住支援金を支給しています。
Uターン就職者はもちろん、Iターン就職者に対しても適応されるのがうれしいですね!
また、世帯への支給は、18歳未満の家族一人につき、30万円が加算される非常に手厚いものです。
ただし、「仙台市に転入済みであること」、「仙台市に5年以上定住する意思があること」など、細かな条件が設定されているため、支給条件は隅々まで目を通してください。
参考:仙台市HP 移住支援金
④群馬県移住支援金事業
上で解説した移住支援金は、仙台市以外でも行われています。
群馬県も同様の移住支援金事業を実施しており、こちらも東京23区内在住、もしくは東京圏在住で23区内に勤務している人に対し、世帯100万円、単身60万円の支援金を支給するものです。
仙台市の例と非常に似ていますね!
ただしどちらの場合においても、あらかじめ用意された予算が無くなり次第終了になるので、注意してください!
参考:群馬県移住支援金事業
⑤渡航費助成(沖縄県石垣市)
保育士免許をもっている移住者に対し、沖縄県石垣市は県外からの移住者に50万円の補助金を支給しています。
このように、Uターン就職の補助金・助成金の中には資格に対して支給されるものも多くあります。
都市部の大学で資格を取得した人は、見落としの内容を確認してください!
Uターン就職のメリットとデメリット
では次に、Uターン就職のメリットとデメリットについても解説します。
両方とも、しっかりおさえてください!
Uターン就職のメリット3選
上で解説した通り、Uターン就職者に対して各自治体は様々な内容のサポートを行っていますが、Uターン就職におけるメリットは、それらのサポートだけではありません。
ここでは、Uターン就職をする事で得られる様々なメリットの中から、特に嬉しいものを3つに絞って解説します。
- 慣れ親しんだ土地で仕事ができる
- 近くに両親がいる
- 家賃がやすくなる
順番に見ていきましょう!
①慣れ親しんだ土地で仕事ができる
知らない土地での生活は、思っている以上に疲れるものです。
土地勘のない場所では、移動や買い物などに時間がかかってしまうだけでなく、新たに友人を作ったり、生活サイクルを確立させたりする中で、仕事も並行して習得していかなければなりません。
しかし、慣れ親しんだ地元で仕事ができればそれらの負担は軽くなるでしょう。
自然と仕事にも集中して取り組むことが出来るようになります。
②近くに両親がいる
特に子育て中の人にとって嬉しい点として、両親の近くにいる環境で働くことで子育てのサポートやアドバイスなどが受けられやすいということも押さえておきましょう。
仕事と子育ての両立は非常に困難で、慣れない土地であれば尚更ですよね。
急な出張や外出の時に、子供の面倒をお願いできる両親が近くにいる事は、とても心強い事です。
また、高齢の両親の近くに住んでいれば、両親のケガや病気の時にも対応しやすくなります。
③家賃がやすくなる
特に土地が多く余っている地方では、都市部と比較した場合家賃がかなり押さえられるのも嬉しい点です。
東京では駐車場代別で月6万円前後の物件が、都市部では半分を切る家賃で住めると言うことも珍しくありません。
住居が賃貸である場合、月々の家賃という絶対に避けられない出費を安く抑えられることは、経済面でも非常にうれしいですね。
Uターン就職のデメリット
しかし、Uターン就職にはメリットしかない訳ではありません。
以下に、主なデメリットを3つ解説します。
- 収入が下がってしまう事も
- 求人の数や種類が少ない
- 交通網が発達していない
Uターン就職での補助金や助成金を検討する前に、メリットだけではなく、デメリットにもキチンと目を向けてくださいね!
収入が下がってしまう事も
一般的に地方と都市部では、収入に差がある事が多いです。
そのため、Uターン転職をする場合には、現在よりも収入が下がってしまう場合がある事を覚えておきましょう。
求人の数や種類が少ない
地方では、都市部ほど求人の数や種類が充実していない事にも注意が必要です。
特に、当初は都市部での就職を検討していた人は、地方での仕事選びの幅が狭いことに戸惑ってしまう事も多いでしょう。
Uターン就職する場合には、計画的に就職活動をしたいところですね。
交通網が発達していない
あらゆる場所にまで電車やバスの路線が張り巡らされている都心とちがい、地方ではこうした交通網が整備されていないことが珍しくありません。
そのため、都市部で生活していた時には不要だった車の購入や、運転免許の取得などもしなければならないことがおおいです。
どちらも大きな出費なので、Uターン就職の補助金を上手く活用したいですね!
Uターン就職の支援を受ける上での注意点
Uターン就職の補助金・助成金の受給には、自治体によってさまざまな条件が設定されています。
各自治体のホームページには、支援の内容や支給条件などが記載されていますが、読んだだけでは分からないほど複雑なものも少なくありません。
そのためUターン就職の支援を受ける場合には、申請資格や支給条件などを必ず自治体に直接問い合わせてください。
文章だけで理解できていたつもりでも、「思わぬところで申請資格を満たしていなかった」ということも珍しくないのです。
まずは自分のUターン就職の計画を担当者に伝えてみてください。
申請資格や支給条件を満たしているか判断してくれますよ!
Uターン就職には転職エージェントのサポートを
先ほど、Uターン就職のデメリットの中で、地方は都会と比較した場合求人数が少ないと解説しました。
そのような環境での仕事探しは想像以上に困難で、せっかく就職できたとしても、すぐに転職を考えるような会社に就職してしまう可能性さえあります。
Uターン就職は、補助金や助成金を受け取ること自体が目的ではなく、地方で長く働きたいと思える会社に就職することが真の目的です。
そんな時に頼りになる存在が、「転職エージェント」です!
ここではUターン就職に強い転職エージェントを3つ紹介します。
ぜひ活用してくださいね!
- doda
- ハタラクティブ
- マイナビエージェント
それぞれ見ていきましょう!
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doda
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaエージェントの特徴
- 取り扱い求人数が桁違い
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
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全国の求人を非常に多く所有しているため、地方でのお仕事探しにとても心強い存在ですよ!
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ハタラクティブ
ハタラクティブの特徴
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- アドバイザーのサポートが手厚い
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20代の就職や転職に特に強いため、大学を卒業したてのUターン者には、とても頼れる存在になるでしょう。
また、アドバイザーのサポートも非常に手厚く、LINEで手軽にカウンセリングができるなど、若い就活者に嬉しいサービスが充実しています!
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マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
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- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
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20代など若年層の就職や転職に強く、非公開求人も多数取り扱っているため、地方でのお仕事探しもスムーズにすすめられます。
また、面接通過率をアップさせるために、自己PRのコツや完成度の高い応募書類の作成方法なども、丁寧に指導してくれます。
地方でのお仕事探しに活用してください!
まとめ〜Uターン補助金・助成金を活用しよう!〜
この記事では、Uターン就職をする人がぜひ利用したい制度である、Uターン就職者への補助金や助成金について解説しました。
申請資格や受給条件を満たしている場合、これを利用しない手はありません!
この記事を参考に、Uターン就職したい先の自治体がどのような支援を行っているのかよくおさえて、上手に利用してくださいね!
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