一般的に20代や30代前半のような若年層が有利と言われることの多い転職市場。
40代で転職を考える場合、こうした情報は不安なものですよね。
若い人材が多く集まりやすいベンチャーへの転職となるとなおさらで、二の足を踏んでしまう40代の人も多いことでしょう。
この記事では、40代でもベンチャーへ転職することができるのか、転職を成功させるためには、どのようなポイントがあるのか、といった点について、詳しく解説していきます。
ベンチャーへの転職を検討している40代の人はもちろん、それ以外の年代の人にも有益な情報なので、ぜひ最後まで目を通してくださいね!
40代の転職事情
まずは転職市場における、40代の転職事情を確認してみましょう。
記事の冒頭でもふれたとおり、転職市場では一般的に年齢が若い人材が優遇されがちです。
しかし、40代であっても転職が不可能というわけでは決してありません。
厚生労働省の調査結果によると、令和2年1月から6月までに転職した40歳〜44歳の人は、男性が4.0%、女性が4.3%となっています。
20歳から24歳の場合は、男女でそれぞれ7.7%、9.6%となっており、若年層と比較すると少ないものの一定数の人が転職をしていることがわかります。
40代で転職に失敗してしまう人の多くは、企業が自分の年代に求めるものを理解していなかったり、きちんとした対策を取れていなかったりする場合が多いです。
たとえ40代であっても、きちんと手順を踏んで転職活動を行えば、ベンチャーへの転職も決して不可能ではありません。
40代でもベンチャーへの転職は可能!
上で開設した通り、40代であってもベンチャーへの転職は可能です。
では、一般的に若い人材が多いケースがほとんどのベンチャーに、なぜ40代の転職者が入社できるのでしょうか?
主な理由を2つ解説します。
40代でもベンチャーへの転職が可能な理由
- マネジメント能力が歓迎される
- 豊富な経験が重宝される
しっかり目を通してくださいね!
マネジメント能力が歓迎される
ベンチャー企業は、多くの場合設立からあまり日が経っておらず、在籍している社員も、20代や30代などの若年層が目立ちます。
そのため、課長や係長などの役職の経験や、マネジメント能力などがどうしても不足しがちです。
これらの経験のある40代であれば、社内に不足している要素を補える可能性があることから、マネジメント能力に期待してもらいやすくなります。
もちろん、それまでに役職やプロジェクトリーダーなどの経験が何もない場合には採用は難しい場合もあります。
豊富な経験が重宝される
先ほども解説したとおり、ベンチャー企業の多くは設立して間もない事が多いうえ、働いている社員も比較的若い事が多いです。
逆に言えば、そうした環境で社会人経験の豊富な人材が不足しがちとも言えます。
そのため、業界に関する知識が十分でない場合も少なくありません。
加えて、ベンチャーは成長スピードが早い反面、優秀な人材を育てるための余裕が無いことも多いです。
業界に関する知識が豊富な40代や、即戦力になれるだけの技量がある40代であれば、ベンチャーか否かにかかわらず、転職を成功させる事は十分に可能といえます。
ベンチャーへの転職に成功する40代の特徴5選
つづいては、ベンチャーへの転職に成功する40代に共通する特徴をみてみましょう。
以下に挙げる5つの特徴を見てください。
ベンチャーへの転職に成功する40代の特徴5選
- ベンチャーへ転職したい明確な目標がある
- 年下相手に威張らない
- 自ら率先して仕事を生み出せる
- 大企業での経験に未練がない
- 安定よりも変化を求める
もしも現時点でこれらの特徴を持ち合わせていなかったとしても、心配する必要はありません。
本気でベンチャーへの転職を成功させたいのであれば、今からでもこれらの特徴を身に着けることは十分可能です。
それぞれしっかり目を通してくださいね!
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①ベンチャーへ転職したい明確な理由や目標がある
40代に達してからベンチャーへの転職を考えた裏には、かならず大きな理由があるはずです。
この理由が明確になっていないと、転職先のベンチャーにどのような条件を設定すればよいのかわかりません。
「年功序列がいやになったので、実力主義のベンチャーへ転職したい!」、「古い慣習やしきたりに囚われず、常に新しいやり方を模索したい!」など、なぜ自分が40代というタイミングでベンチャーへ転職したいと思ったのかハッキリしている人は、ミスマッチの少ない求人探しができます。
また、目標を設定しないままベンチャーへ転職してしまうこともよくありません。
何の目標もないままベンチャーへ転職してしまうと、新しい職場でどのように活躍すればよいのかわからず、暗中模索の日々を送ることになってしまいます。
そのような状態では、周囲からの信頼を得ることはおろか、仕事にやりがいを見つけることが難しくなることも…。
20代や第二新卒者と比較すると、40代でのベンチャーへの転職はある程度のリスクも伴います。
「なぜ40代の今ベンチャーへ転職するのか」、「転職後にどのような活躍をするのか」といった要素をしっかりと押さえている人ほど、ベンチャーへの転職が成功しやすくなりますよ。
②年下相手に威張らない
40代といえば、社内での地位や実績がある程度確立しつつある年齢です。
しかし、そのようなキャリアを鼻にかけることなく謙虚にふるまえる40代は、転職先でも信頼を得やすくなります。
特にベンチャー企業では、若い社員が多数在籍していることがほとんどです。
そのような場合、年下の社員に対して威張らずに接することができれば、職場に溶け込むことも難しくありません。
もし逆に、これまでのキャリアを鼻にかけて年下の社員に傲慢なふるまいをしてしまうとどうでしょうか?
とても周囲からの信頼を得ることはできませんよね。
今までどれだけ華々しいキャリアを積んできた40代であるとしても、転職先のベンチャーでは1年生です。
このことをしっかりと理解できている人は、転職先でも信頼される社員になれるでしょう。
③自ら率先して仕事を生み出せる
ベンチャーでは、スピード感を持って仕事をすることが要求されます。
そのため、常に自ら仕事を生み出していくことが、とても大切です。
仕事が一段落したとしても、率先して周囲のサポートを行ったり、後に予定されている業務を先行して進めたりといったように、常に「攻めの姿勢」をもっていれば、ベンチャーのスピード感にもついていけます。
④大企業での経験に未練がない
大企業での勤務を経験した40代の場合、前職での高い待遇や充実した福利厚生などを受けられないことが多いです。
そのようなものに未練を感じず、新たな職場で心機一転してスタートを切れる40代は、目の前の仕事にのみ集中することができます。
また待遇だけでなく、経歴や実績にしがみつかないことも重要です。
加えて40代でベンチャーへ転職する上では、年収や福利厚生、業務内容といった労働条件をしっかりと現在の職場と照らし合わせることも忘れてはいけません。
こうした作業を怠らない人は、入社前と入社後との待遇にギャップを感じることも少ないです。
またベンチャーは設立後間もないことが多く、大企業と比較すると福利厚生などが整備されていないことも少なくありません。
たとえそうした場合であっても、前職といたずらに比較することなく、転職先のベンチャーに素早く順応することが大切です。
⑤安定よりも変化を求める
ベンチャーでは、常に新しい手法や戦略を取り入れることが好まれます。
そのため、安定した手法よりも革新的なやり方を好む40代であれば、こうした考え方にもマッチしやすいです。
転職先のベンチャーでは、時には前職では考えられなかった戦略を採用することもあるでしょう。
そうした場合においても、過去の経験や事例にこだわりすぎずに、臨機応変な対応を心がけることは、ベンチャーで活躍するために非常に重要な要素といえます。
ベンチャーへの転職に失敗する40代の特徴5選
では次に、ベンチャーへの転職に失敗する40代に多く共通する特徴を確認しましょう。
40代は、一般的には転職が難しいとされる年代です。
そのため、ベンチャーへ転職する上では様々な要素がネックになりがちですが、ここでは特に大きな要素を5つに絞って解説します。
ベンチャーへの転職に失敗する40代の特徴5選
- 前職での癖やこだわりが抜けない
- 定時で帰りたい
- 率先して動くよりも与えられる指示をこなしたい
- 年功序列を重んじる
- プライドが捨てきれない
もしも当てはまるものがあれば、すぐにでも考え方を見直すことがおススメですよ!
それぞれ詳しく見ていきましょう!
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①前職での癖やこだわりが抜けない
先ほども解説した通り、ベンチャーでは革新的なアイデアや戦略を採用することが多いです。
そのため、前職での癖やこだわりがなかなか抜けない人は、こうした考え方に賛同することが難しくなります。
特に40代という年齢は、前職での成功体験や実績などが確立していることが多い年齢のため、当時の手法や仕事に対する考え方などを応用し続けようとしがちです。
確かに過去の成功体験や事例を忘れないことは大切ですが、それらをそのまま転職先のベンチャーで活かそうとするのは考えものです。
ベンチャーでは、失敗を恐れずに次々と新たな戦略を打ち立てる事も多くあります。
前職の癖が抜けない40代の場合、こうした理念についていくことは難しいのです。
②定時で帰りたい
設立後間もないことが多いベンチャーでは、人材が不足している企業も少なくありません。
そのため、一人で様々な業務に携わる機会も多いです。
結果的に任される業務量が増え、残業をしなければならない日も多くなります。
前職では定時で帰ることが当たり前であった40代の場合、こうした残業をつらく感じてしまう可能性が高いです。
特に40代という年齢は、新卒や20代の頃と比べると体力的にも無理がきかなくなりつつある年齢です。
「年齢のことを加味して定時で帰りたい」と考えている40代は、頻繁に発生する残業に疲弊してしまう可能性もあります。
③率先して動くよりも与えられる指示をこなしたい
ベンチャーでは、自ら主体的に仕事ができる人材を歓迎します。
そのため、上司からの指示を受けてから仕事をこなすタイプの40代は、こうしたニーズに合致しないことが多いです。
ベンチャーの多くはスピード感をもって仕事に取り組むことをよしとするので、指示待ちタイプの40代は、仕事の進め方に大きな違和感を感じてしまうでしょう。
④年功序列を重んじる
ほとんどのベンチャーでは、年功序列ではなく実力主義や成果主義を採用しています。
そのため、業務成果次第では年下の上司を持つことになるケースも珍しくありません。
年功序列の考え方に染まってしまっている40代の場合、こうした事態に非常に大きなストレスを感じてしまう可能性があります。
現在、日本では様々な現場で年功序列が崩壊しつつあり、中でもベンチャーはその筆頭格といえます。
年功序列を重んじる40代の場合、ベンチャーへの転職を成功させる上では、キャリアアップに対する考え方を大きく変える必要があるでしょう。
⑤プライドが捨てきれない
40代という年齢は、部下に対して指示を出したり、プロジェクトリーダーとしてチームをまとめ上げたりといった経験を積んでいることが多いです。
しかし、そのような経験を持っていたとしても、転職先のベンチャーでは年下の上司に逆に指示を受ける事も珍しくありません。
その様なときに前職でのプライドが捨てきれない人は、日々の仕事に大きなストレスを感じてしまうことが多いです。
最悪の場合、ストレスが鬱積して年下の上司に無意味な反発をしてしまったり、体調を崩してしまったりといった事態にも陥りかねません。
40代でベンチャーへ転職する上では、たとえ前職で大きな活躍をしていた場合でも、余計なプライドにしがみつかないことが大切です。
40代がベンチャーへの転職を成功させるポイント6選
上では、ベンチャーへの転職に成功しやすい人、失敗しやすい人の特徴を解説しました。
それらの内容を踏まえ、ここでは40代がベンチャーへの転職を成功させるためのポイントを5つ解説します。
40代がベンチャーへの転職を成功させるポイント6選
- 40代でも新人であることを忘れない
- 若さになじむ事を意識する
- 企業研究を徹底的に行う
- 応募先の候補はなるべく多く持つ
- 可能な限り早くから行動を起こす
- 転職エージェントを活用する
どれも大切な要素ばかりなので、見落しのないようにしっかり確認してください。
それぞれ詳しく解説していきます!
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40代でも新人であることを忘れない
40代であっても新人であることをまずは忘れないでください。
これまで積み上げてきた実績やキャリアから、転職後のベンチャーで大きな態度をとってしまう40代も中にはいます。
しかし、それらはあくまでも転職後のベンチャーで活躍するための武器であり、尊大に振舞うためのものではありません。
40代でベンチャーに転職した場合に求められるものの1つとして、年齢相応の落ち着きと余裕があります。
年齢を笠に着ることなく、つねに大人として謙虚な姿勢を心がけてください。
②若さになじむ事を意識する
これまで何度も触れている通り、ベンチャーの多くは若い社員を中心に構成されていることがほとんどです。
そうした環境では、大きなジェネレーションギャップを感じてしまうこともしばしばあります。
40代でベンチャーへ転職する上では、そうした事態にひるむことなく、常に年下の社員と密にコミュニケーションをとることが重要です。
若い世代の考え方についていけないからと言って交流をおろそかにしてしまうと、周囲から浮いた存在になってしまいますよ!
③企業研究を徹底的に行う
転職活動を行う上では、応募先の経営理念や業務内容などの情報を収集する、いわゆる「企業研究」が必須です。
特に40代という年齢でベンチャーへ転職する場合にはなおさらで、より深い企業研究を行わないと、ミスマッチが発生しやすくなります。
多くの40代は家庭を持っていることが多いこともあり、年齢的にも転職失敗が許されない事がほとんどです。
せっかく採用されたベンチャーに違和感を覚えないためにも、ニーズや経営理念、強みといった様々な要素を可能な限り収集してください。
④応募先の候補はなるべく多く持つ
転職市場では、40代の人材は第二新卒者や若年層と比較した場合には、採用される可能性が低くなることが多いです。
そのため、応募先の候補は可能な限り多く集めることが求められます。
たとえ不採用になったとしても、すぐに次の候補に応募することができるからです。
また、応募先の候補が多ければ多いほど、これまでの経験やノウハウを活かすことができる職場をより比較することもできます。
⑤可能な限り早くから行動を起こす
ベンチャーへの転職を決意したら、転職に向けてなるべく早く行動を起こしてください。
一般的に転職市場では、高齢になるにつれて採用される可能性が低くなります。
転職活動に踏み出すことは時に大きな勇気が必要です。
40代という年齢では、なおさら大きな不安を感じることもあるでしょう。
しかし、まごまごしていても時間は待ってはくれません!
年齢によるネックを少しでも減らすためにも、一日でも早くアクションを起こすことが大切ですよ!
⑥転職サービスを活用する
40代という年齢でベンチャーへの転職を成功させるためには、転職エージェントの活用が不可欠です。
独力のみで転職を成功させるのは、第二新卒者や20代の転職者であっても難しいものです。
40代ともなるとなおさらで、プロによるサポートなしでベンチャーへの転職を成功させるのは、至難の業といえます。
また、転職サービスを最大限活用する王道の方法は、複数のサービスを併用するということです。
求人数の増加や多角的なサポートなどが期待できるため、必ず複数のサービスを併用するようにしてください。
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40代でベンチャーに挑戦する人向けの転職サービス3選
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