20代に多い転職理由って?
面接や履歴書で転職理由を正直に伝えてもいい?
好印象な転職理由の伝え方は?
20代の転職理由ランキングを見ていきましょう。
また、20代に多い転職理由をポジティブに言い換えて、面接官に好印象を与えるコツについて、例文つきで説明していきます。
- 20代の転職理由ランキングは1位「長時間労働や休日の少なさ」、2位「給料や収入が少ない」、3位「人間関係」
- 面接では、ネガティブな転職理由をポジティブに言い換える。嘘をつく必要はないが、前向きに聞こえるように伝える。
合わせて、転職理由が思いつかないときの考え方や、転職以外の方法で仕事の不満を解決することについても説明していきます。
- 総合ランキングは、厚生労働省が実施した『令和4年雇用動向調査』の『転職入職者の状況』のデータから算出。
- 各理由の割合を4つのカテゴリ(20~24歳男性、25~29歳男性、20~24歳女性、25~29歳女性)で合計し、その平均を取り、合計割合をカテゴリ数(4つ)で割った結果。
- 第二新卒やフリーターの転職に特化
- 経歴や学歴に自信がなくても求人を紹介してもらえる
- キャリアアドバイザーのサポートが手厚い
【男性】20代転職理由ランキング
厚生労働省が実施した『令和4年雇用動向調査』の『転職入職者の状況』をもとに、男女別の20代の転職理由ランキングを見ていきましょう。
20代前半・20代後半ともに、男性の転職理由ランキングは、1位「長時間労働や休日の少なさ」でした。
年齢 | 20~24歳【男性】 | 25~29歳【男性】 | ||
---|---|---|---|---|
順位 | 割合 | 順位 | 割合 | |
長時間労働や休日の少なさ | 1位 | 14.3% | 1位 | 16.9% |
人間関係 | 5位 | 6.0% | 3位 | 8.9% |
給料や収入が少ない | 6位 | 5.4% | 4位 | 8.5% |
契約期間の満了 | 4位 | 6.7% | 6位 | 5.9% |
仕事内容に興味を持てない | 2位 | 9.6% | 7位 | 4.4% |
会社の将来が不安 | 3位 | 7.5% | 2位 | 9.2% |
個性・能力・資格を 活かせない |
7位 | 5.1% | 8位 | 4.0% |
会社都合 | 8位 | 1.0% | 5位 | 7.3% |
その他 (出向等を含む) |
6.7% | 9.7% |
20代男性に多い転職理由は「長時間労働・会社の将来に対する不安」
20代男性に多い転職理由は、長時間労働や、会社の将来に対する不安だと総括できます。
「結婚」「出産・育児」「介護・看護」と回答した人もいましたが、割合は低いです。
20代女性と比較して、ライフイベントのために仕事を辞める20代男性は少ないといえます。
【女性】20代転職理由ランキング
厚生労働省の同調査で明らかになった20代女性の転職理由ランキングでも、1位は20代前半・20代後半ともに、「長時間労働や休日の少なさ」でした。
年齢 | 20~24歳【女性】 | 25~29歳【女性】 | ||
---|---|---|---|---|
順位 | 割合 | 順位 | 割合 | |
長時間労働や休日の少なさ | 1位 | 13.5% | 1位 | 11.1% |
人間関係 | 2位 | 8.5% | 4位 | 7.4% |
給料や収入が少ない | 3位 | 7.4% | 2位 | 9.8% |
契約期間の満了 | 4位 | 6.6% | 3位 | 7.9% |
仕事内容に興味を持てない | 5位 | 6.1% | 7位 | 4.9% |
会社の将来が不安 | 9位 | 1.8% | 5位 | 7.2% |
個性・能力・資格を 活かせない |
7位 | 3.9% | 8位 | 4.4% |
結婚 | 8位 | 2.0% | 6位 | 5.1% |
出産・育児 | 10位 | 0.3% | 9位 | 3.9% |
介護・看護 | 11位 | 0.0% | 11位 | 0.5% |
会社都合 | 6位 | 5.8% | 10位 | 3.7% |
その他 (出向等を含む) |
15.4% | 7.7% |
20代女性に多い転職理由は「長時間労働・給料の少なさ」
20代女性に多い転職理由は、長時間労働や、給料の少なさだと総括できます。
また、人間関係が原因で転職する人も多い傾向です。
20代後半女性は、「結婚(5.1%)」のために仕事を辞めた人の割合の高さが目立ちます。
【男女総合】20代の転職理由ランキング
厚生労働省が実施した『令和4年雇用動向調査』の『転職入職者の状況』をもとに、20代の転職理由総合ランキングを算出しました。
転職理由 | 順位 | 割合 |
長時間労働や休日の少なさ | 1位 | 14.0% |
給料や収入が少ない | 2位 | 7.8% |
人間関係 | 3位 | 7.7% |
契約期間の満了 | 4位 | 6.8% |
会社の将来が不安 | 5位 | 6.4% |
仕事内容に興味を持てない | 6位 | 6.3% |
会社都合 | 7位 | 4.5% |
個性・能力・資格を活かせない | 8位 | 4.4% |
結婚 | 9位 | 1.8% |
出産・育児 | 10位 | 1.1% |
介護・看護 | 11位 | 0.1% |
ランキング1位:長時間労働や休日の少なさ(14.0%)
20代で最も多くの転職理由として挙げられたのは「長時間労働や休日の少なさ」で、14.0%です。
なおこの中には勤務地等のさまざまな労働条件に関する不満が含まれており、これらは転職を考える大きな理由となっています。
特に20代は、ワークライフバランスを重視する傾向があり、自身のライフスタイルに合わない労働条件を理由に転職を考える人が多いです。
忙しさは職場によってかなり違います。のんびりとネットサーフィンをする余裕がある職場もあれば、ゆっくり昼食を取る暇すらなく、残業が当たり前の忙しい職場もあります。
ランキング2位:給料や収入が少ない(7.8%)
20代で2番目に多い転職理由は「給料や収入が少ない」で、7.8%の割合を占めています。
20代前半より、20代後半のほうが、男女ともに転職理由として給料の少なさを挙げている人が多いです。
「入社したばかりの頃よりも責任がある仕事を任されるようになったのに、給料は上がらない」「結婚や経済的な自立、将来に向けて、収入を増やしたいと考えるようになった」などの事情があると予想できます。
また、同年代や業界平均と比較して収入が低いと感じた場合に転職を検討するケースもあります。
ランキング3位:人間関係(7.7%)
第3位は人間関係です。
職場の人間関係が原因でストレスを感じ、新しい職場を求める若者が多いことが伺えます。
良好な人間関係は働く上で非常に重要な要素であり、改善が難しい場合に転職を考える人が多いです。
職場の人間関係は、ネット上の口コミサイトで転職前に情報を集めても、実際に入社してみないと良好かどうか分かりにくいという難しさがあります。
ランキング4位:契約期間の満了 (6.8%)
契約期間の満了に伴う転職も、20代では6.8%となっています。
これは契約社員や派遣社員として働いている人の転職理由です。
契約更新の機会がない、または正社員への転換が見込めない状況で転職を考える人が、このカテゴリーに含まれます。
安定した雇用形態を求める動きが見られます。
ランキング5位:会社の将来が不安 (6.4%)
会社の将来性に対する不安から転職を考える人も多く、20代の男女の6.4%がこの理由を挙げています。
次のような理由で、「この会社は大丈夫だろうか」と感じ、自身の将来的なキャリアのために転職を検討する人が多いです。
- 経営状況の悪化
- 業績の低下
- 将来的な成長性の欠如
- パワハラがある
- 非合理的な人事異動がある
- 離職率や休職率が高い
ランキング6位:仕事内容に興味を持てない (6.3%)
仕事内容に対する興味の欠如も転職理由として挙げられており、20代男女総合ランキングで6.3%です。
自分の興味や適性と合わない仕事を続けることに疑問を感じ、やりがいや情熱を持てる仕事を求めて転職活動を行う人が、このカテゴリーに含まれます。
1日24時間のうち、8時間、つまり3分の1は仕事をしていると考えると、興味がない仕事を続けるのは辛いと感じて当然です。
最初はやりたい仕事をしていたものの、異動で興味がない仕事に回されてしまい、転職を考えるケースもあります。
ランキング7位:会社都合(4.5%)
会社都合によって転職した人の割合は4.5%です。
リストラや組織再編、事業撤退、会社の倒産など、会社側の事情によって仕方なく転職をする場合がこのカテゴリーに含まれます。
これらの状況は予期せぬものであり、急な転職を余儀なくされてしまったパターンです。
採用面接では事情を詳しく聞かれやすいため、対策しておきましょう。
ランキング7位:個性・能力・資格を活かせない(4.4%)
自身が持つスキルや資格を活かせない、あるいは個性を発揮できない環境にいることから、転職を考える20代も多いです。
4.4%がこの転職理由を挙げています。
「入社してみたらやりがいを感じられない仕事だった」と感じた人や、自己実現の願望を持っている人などが含まれます。
専門性の高いスキルや資格を持つ人は、それを活かせる環境で働きたいと考える傾向が強いです。
ランキング9位:結婚(1.8%)
結婚を機に転職した人は、20代総合で1.8%です。
ライフステージの変化に伴い、「現職では家庭と仕事の両立が難しい」「配偶者の実家のそばで暮らすことになった」などの理由で、転職を考えるケースがあります。
特に20代後半の女性は、結婚によって転職する人が多いです。
なお厚生労働省『令和元年人口動態統計月報年計』によると、女性の平均初婚年齢は29歳(平成26年~令和元年)となっています。
20代転職理由ランキングの結果と初婚の年齢は、重なり合っています。
ランキング10位:出産・育児(1.1%)
出産・育児を理由に転職を考える20代もおり、1.1%がこの理由を挙げています。
出産を機に退職した20代女性や、育児と仕事の両立を支援する環境を求めて転職活動を行う20代がこのカテゴリーに含まれます。
特に20代後半の女性は、出産・育児を理由に転職する人が多いです。
ランキング11位:介護・看護(0.1%)
介護・看護のために転職した20代は0.1%です。
家族の介護・看護が必要になった場合、仕事との両立や、地理的な都合で転職を検討するケースがあります。
割合としてはかなり少ないです。
なお介護は日常生活のサポート、看護は病気・怪我の治療・療養のサポートという意味合いです。
面接で転職理由を聞かれる理由
企業が面接で転職理由を聞いてくる理由は、主に以下の3つです。
面接で転職理由を聞かれる理由
- 早期離職のリスクを判断するため
- 自社との相性を確認するため
- 仕事への姿勢を確認するため
早期離職のリスクを判断するため
企業は長期間安定して働いてくれる人材を求めています。
企業にとって、採用した人材が短期間で離職してしまうことは、大きな損失です。
そのため、面接で転職理由を聞くことで、応募者がすぐに辞めてしまう可能性がないかどうかを判断しようとしています。
応募者が前職で経験した不満やストレスの原因が、新しい職場でも問題になるようであれば、採用を見送られてしまう可能性があります。
反対に、 応募者が転職を決意した背景にある不満や課題が、応募先企業で改善可能であれば、納得のいく転職理由として受け取ってもらいやすいです。
自社との相性を確認するため
企業は、自社の理念やビジョンに共感してくれる人材を求めています。
また、職場環境に適応能力できるか、社内で協調性を発揮してくれるか、企業文化と合うかといった点も重要です。
面接で転職理由を聞くことで、応募者の価値観やキャリアプラン、個性などが、自社と合致しているかどうかを見極めようとしています。
つまり、ミスマッチを防ぐためです。
仕事への姿勢を確認するため
転職理由は、応募者の仕事に対する考え方を判断する材料となります。
履歴書や職務経歴書だけでは、応募者の考え方や人柄を十分に理解できません。
面接官は転職理由を聞くことで、「応募者がどのような課題に直面し、どのように解決しようと努力したのかを知りたい」「問題解決能力や仕事に対する情熱を持っている人なのか判断したいと」と考えているのです。
転職理由を聞かれたら「このような課題があったから」で終わるのではなく、「解決のためにこう行動したが、解消されなかったため転職を決意した」と話すことで、受け身なだけではない姿勢をアピールできます。
20代が面接で好印象な転職理由を伝えるコツ
面接で転職理由を話すときは、好印象を与えられる表現にしましょう。
転職理由を伝えるコツは、次の通りです。
面接で好印象な転職理由を伝えるコツ
- ポジティブに言い換える
- プロフェッショナルな姿勢を示す
- 言わないことを決めておく
- 志望動機と一貫性を持たせる
- 具体的に伝える
- 自分の言葉で転職理由を話す
- 3社以上経験しているときは反省をもとに話す
- 転職エージェントに相談する
ポジティブに言い換える
企業は、前向きな理由で転職を希望する人材を採用したいと考えています。
そのため、面接ではネガティブな理由ではなく、自身の成長やキャリアアップのための前向きな理由を伝えるようにしましょう。
とはいえ、前職に不満があって転職するということは、面接官も分かっています。
無理に嘘の理由を話す必要はありません。
嘘の転職理由を話して採用されても、結局は企業とのミスマッチが生じ、すぐ辞めたくなってしまいます。
重要なのは、20代の転職理由ランキングで上位の「給料が低い」「労働時間が長い」などの理由をそのまま伝えるのではなく、新たなチャレンジやキャリアアップと結びつけてポジティブに言い換えることです。
具体例を見ていきましょう。
転職理由「人間関係」のポジティブな言い換え
転職理由を「人間関係」と伝えると、協調性がない、転職先でも人間関係の問題を生じさせるのではないかといった、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
以下にポジティブな言い換え例を紹介します。
- より協調性やコミュニケーション能力を発揮できる環境を求めて
- 多様な価値観を持つ人々と働きたい
- より自分の意見を積極的に言える環境で成長したい
例文は次の通りです。
この転職理由では、人間関係が悪いというネガティブな表現を避け、前向きな理由を強調しています。
また具体的なエピソードを交えて、説得力を増しているところもポイントです。
転職理由「給料が少ない」のポジティブな言い換え
「給料が少ない」というのも20代に多い転職理由ですが、そのまま伝えるとネガティブな印象を与えかねません。
好印象な言い換え例は、次の通りです。
- 貢献に見合った評価を得られる環境を求めて
- より高いスキルを身につけて、収入アップを目指したい
- より大きな裁量権を持ち、責任のある仕事に挑戦したい
- より専門性の高い仕事に集中したい
例文は次の通りです。
転職理由「残業が多い」のポジティブな言い換え
「残業が多い」という転職理由は、次のように言い換えられます。
- 効率的に成果を出せる環境で働きたい
- メリハリをもって業務に取り組みたい
- 努力や成果に見合う評価を求めて
例文は以下の通りです。
「体調を崩してしまった」「結婚し、仕事と家庭の両立が難しくなった」などの、それなら仕方ないと思ってもらえる理由を述べてもいいでしょう。
プロフェッショナルな姿勢を示す
転職理由を伝えるときに、噓をつく必要はありませんが、愚痴になってしまうことは避けましょう。
前職に対する不満や批判を並べるのではなく、自己成長やキャリアアップへの意欲を前面に出し、プロフェッショナルな姿勢を示します。
仕事への意欲が高い人、熱意がある人だと思ってもらえるようにしましょう。
言わないことを決めておく
嘘の転職理由を言う必要はないとお伝えしてきましたが、すべて包み隠さず話したほうがよいというわけではありません。
面接で好印象を与えるためには、言わないことを決めておくのも重要です。
ビジネスパーソンとして不適切な内容は、言わないようにしましょう。
- 前職の上司や同僚の悪口
- プライベートに関する内容
- 政治や宗教に関する意見 など
志望動機と一貫性を持たせる
転職理由と志望動機に一貫性を持たせ、自分がなぜその企業を選んだのか、どのように企業に貢献できるかを論理的に説明すべきです。
採用担当者に、あなたのキャリアプランの明確さを伝えられます。
転職理由と志望動機は似た部分があり、混同してしまう20代は多いですが、それぞれ次の通り異なると覚えておきましょう。
- 転職理由…なぜ前の会社を辞めるのか
- 志望動機…なぜこの会社に入りたいのか
転職理由と志望動機に一貫性を持たせるとはどういうことか、具体例を見ていきましょう。
良い例①
この例では、「よりチームワークを活かせる環境を求めて」という転職理由が、「チーム全員で一丸となって目標に向かう社風に強く惹かれた」という志望動機と、自然につながっています。
また、転職先でどのように貢献できるかについても、明確に示されています。
良い例②
この例では、「コンサルタントとして成長したい」という転職理由と、「貴社は業界トップクラスの実績と豊富な経験を持つコンサルティング会社」という志望動機が、自然につながっています。
悪い例
この例では、転職理由と志望動機の間に一貫性がありません。
前職での問題が新しい職場で解決できる具体的な理由や、志望企業でどのように価値を提供できるかについて、言及されていません。
また、転職理由がネガティブであり、志望理由が自己中心的な動機に基づいています。
このような理由では、採用担当者に良い印象を与えることは難しいでしょう。
具体的に伝える
面接で転職理由を伝えるときは、具体的なエピソードや数字を交えましょう。
単に「スキルアップしたい」「大きな成果を上げた」と抽象的に伝えるより、説得力が増します。
また志望する企業で実現したい具体的な目標を示すと、転職に対する真剣な姿勢と、企業への強い想いをアピールできます。
自分の言葉で転職理由を話す
転職理由は、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
これまでにさまざまな転職理由の例文を紹介しましたが、あくまでも例です。
求職者が置かれている状況は、一人一人違います。
今の仕事の何に不満を感じていて、それをどうしたいのか、自分で整理して自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
なお当然ながら、転職理由ランキング上位の理由をそのまま伝えれば面接を突破しやすくなるわけではありません。
3社以上経験しているときは反省をもとに話す
3社以上経験している20代に対して、面接官は「この仕事も長続きしないのではないか」と不安を抱きます。
3社以上経験している20代は、過去の転職先がなぜ自分に合わなかったのか原因を明らかにし、どうすればミスマッチを防げたのか、反省点をまとめておきましょう。
そして現在応募している企業では長期的に働けることを、説得力がある根拠とともに伝えます。
過去の転職に対する反省がしっかりとできていれば、面接官の不安を払拭できる可能性があります。
今回の転職では、過去の反省を踏まえた明確な目的意識のもとで行動しているとアピールしましょう。
転職エージェントに相談する
転職エージェントは仕事の紹介だけではなく、応募書類の作成や面接対策のサポートも無料で実施しています。
転職エージェントに相談すると、自身の強みや弱みを分析し、適切な転職理由をアドバイスしてくれます。
転職エージェントは、あなたの採用が決まれば企業から歩合給を受け取れるため、選考通過の可能性を上げるための相談をためらう必要はありません。
「考えた転職理由を見てほしい」「客観的な視点からアドバイスしてほしい」というときは、転職エージェントを活用しましょう。
20代が転職理由を思いつかないときの考え方
転職理由が思いつかないときは、次の流れで考えてみましょう。
転職理由が思いつかないときは
- 退職を考えたきっかけを振り返る
- 不満点の裏にある希望を考える
退職を考えたきっかけを振り返る
転職を考え始めた具体的な理由や、状況を思い出してみましょう。
たとえば、残業の多さ、職場の人間関係、キャリアアップの機会の不足などが挙げられます。
これはネガティブな本音の内容で構いません。
不満点の裏にある希望を考える
不満や問題点を挙げた後、それに対して「どうありたいか」を考えてください。
たとえば、「残業が多い」を不満に感じるなら、「効率的に働き、プライベートの時間も大切にしたい」という希望があるはずです。
そしてお伝えしてきた通り、不満を直接的に言うのではなく、ポジティブな転職理由に言い換えてみましょう。
「上司と合わない」ではなく、「より自分の考えを尊重してくれる環境で働きたい」などです。
このステップを踏むことで、自然と納得のいく転職理由が考えられます。
20代におすすめの転職エージェント・転職サイト
20代におすすめの転職エージェント・転職サイトは、次の通りです。
「転職理由が思いつかない」「転職理由の好印象な伝え方がわからない」という人は、転職エージェントへ相談を検討してみてください。
サービスロゴ | ||||
---|---|---|---|---|
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タイプ | 転職サイト・ 転職エージェント |
転職エージェント | 転職エージェント | 転職サイト |
特徴 | 求人数が多い | 20代に特化 フリーター・既卒・第二新卒におすすめ |
20代ニート・フリーター・既卒の転職に強い | 求人数が多い |
公開求人数 | 240,756件 | 3,594件 | 非公開 | 99,244件 |
※2024年調査時点の求人数を掲載。
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20代の転職者に企業が求めること
転職理由や志望動機、自分の強みなどを採用担当者に伝えるときは、20代の転職者に対する企業側のニーズも知っておく必要があります。
20代の転職者に企業が求めること
- 20代前半は需要が高くポテンシャル採用も多い
- 20代後半には一定のスキルが求められている
20代前半は需要が高くポテンシャル採用も多い
20代前半の転職者に企業が求めることは、ポテンシャルの高さです。
20代前半で転職する人は、「入社して早期に退職してしまった」というケースも珍しくありません。
しかし第二新卒をはじめとした若者の採用ニーズは高いため、たとえ早期離職していたとしても、早い段階で内定をもらえる可能性があります。
前職でほとんど実務経験がない、未経験職に応募したという場合でも、ポテンシャルの高さをアピールできれば採用されるケースがあるのです。
第二新卒という言葉に明確な定義はありませんが、一般的には、新卒3年以内の人を指します。新卒採用で若年層の人材を十分に採用できていない企業が多いことから、第二新卒の採用は積極的に行なわれています。
ただ需要が高いとはいえ、20代前半で転職活動をしているということは、新卒での就職活動に一度失敗して早い段階で会社を辞めてしまった人という風に、シビアに捉えることもできます。
一度失敗してしまった経験を踏まえて、どのように考えて就職活動を行っているのか、しっかりと説明することが内定獲得のカギです。
入社してもまた同じようにすぐ辞めてしまうと判断されないよう、対策をして面接に挑みましょう。
20代後半には一定のスキルが求められている
20代後半の転職では、実務経験や仕事で得たスキルも求められます。
未経験職に応募してポテンシャル採用されることもありますが、一定のスキルが期待されることも多いです。
即戦力になれる人は、転職で年収アップやキャリアアップを実現することも可能ですが、20代後半とはいえ「フリーターをしていた時期があり、社会人経験が浅い」「転職したいけどアピールできるスキルが身についていない」と悩む人も少なくありません。
未経験職に応募する場合や、スキルがない場合は、今までの経験を整理して、転職先でも役立つ自分の強みを採用担当者が納得できるように説明する必要があります。
「チームの中での自分の役割」、「直面した困難をどういう方法で乗り越えたか」、「自分なりに工夫していたポイントはどういうところか」など、様々なポイントに沿って経験を整理していきましょう。
20代は転職だけが解決策になるとは限らない
転職することだけが、現在の状況に対する不満や不安を解決する方法とは限りません。
転職にはメリットだけでなく、失敗するリスクもあります。
まずは今の職場で不満を解消するために行動してみる
いきなり転職して環境を変えるのではなく、まずは自分が変わることで状況を改善できないか試してみることも大切です。
「給料がなかなか上がらない」「休みが少ない」などの不満は、会社の制度によるものなので、改善は難しいかもしれません。
しかしそれ以外の不満は、自分の努力によって変えられる可能性があります。
例えば上司との関係に不満を持っている場合、相手の性格を踏まえて接し方を変えれば、自分への対応が変わる場合もあります。
残業時間が多いことに不満があるなら、自分の業務効率をあげるように工夫してみましょう。
自分と同じような不満を持っている他の人を巻き込んで、新しいやり方を提案すれば、一気に負担が減ってみんなが幸せになれます。
そういった努力をまずはしてみて、それでも変わらなかった場合に転職を検討するのがおすすめです。
自分の行動や考え方を変えた経験は、次の職場でも活きてくるので、転職活動の自信にもつながります。
副業で収入を上げる
給料への不満は、副業で解決できる可能性があります。
副業でお金を稼ぐ方法はたくさんありますが、その中でも初心者におすすめなのは、LancersやCrowd Worksなどのクラウドソーシングを利用したライティングの仕事です。
文章を書くことやパソコンで検索することに抵抗がなければ、プログラミングやWebデザイン、動画編集などの副業より、簡単に仕事を始めることができます。
ある程度実績を積んでいけば、副業だけで毎月5万円以上稼ぐことも可能です。
また、ブログ運営もおすすめです。
ブログ運営は、クラウドソーシングでのライティングとは違って、お金が発生するようになるまでに多くの時間が必要になります。
しかしアクセス数を増やしていけば、その後はそこまで手間をかけなくても、安定して収益を得ることが可能です。
副業で得た経験を本業の仕事に活かしたり、新しい興味の発見につなげたりと、副業にはお金を稼ぐ以外にもさまざまなメリットがあります。
20代の転職理由に関するQ&A
20代の転職理由に関するよくある質問と、その回答を掲載します。
20代の転職理由に関するQ&A
- 20代の転職で失敗しやすいことは?
- 自己分析のコツは?
- 20代が第二新卒として転職するメリットは?
20代の転職で失敗しやすいことは?
20代の転職でありがちな失敗例は、次の通りです。
- 事前リサーチ不足:入社後に、期待と現実のギャップに直面した(転職先の企業文化、仕事内容、労働条件など)
- 比較検討不足:最初に内定を得た企業にすぐに飛びついてしまい、より良い条件の企業を見逃してしまった
- 労働環境の悪化: 前職よりも過酷な労働条件や不健全な人間関係などに苦しんだ
- 給与の減少: 収入を優先せずに転職を決めた結果、経済的に苦しくなった
- 転職先未決定での退職: 次の職を決めずに現職を退職したところ、なかなか転職先が決まらず、最終的に妥協してしまった
これらのポイントを事前に理解し、準備をしっかりと行うことで、20代の転職活動をより成功に近づけることができます。
自己分析のコツは?
自己分析は、次の目的意識をもって行うことが大切です。
- 自分がより満足できる環境で仕事を行うため
- 理想的な会社から内定をもらうため
まずは転職活動を行なっていくうえでの譲れないこだわりや、転職の軸を整理してみましょう。
こういったこだわりや軸を明確にしないと企業選びができませんし、仮に内定をもらってもこの企業で本当にいいのか判断することができません。
仕事内容や成長性、そして給料など、会社を決める際のポイントはたくさんあります。
自分が何を特に重視したいのか、優先順位をつけたうえで、転職活動を行なっていくことが大切です。
理想の会社のイメージを膨らませたら、入りたい会社から好印象を抱いてもらうために、これまでの仕事内容をもとにスキルや経験、強みなどを整理していきます。
企業研究・業界研究もおこなって、
20代が第二新卒として転職するメリットは?
第二新卒として入社するメリットは、大きく分けてこちらの2つです。
- 新卒時代に落ちてしまった業界の会社にも、若い20代のうちなら未経験で入社できる可能性がある
- 一回失敗をしている分、仕事のことをより真剣に考えることができる
一回目の就職活動で希望していた業界や会社に就職できなかったのは、単に自分の準備が甘かっただけという可能性もあります。
一度仕事選びに失敗した20代は、同じ失敗を繰り返さないために、社会人として働いた経験をもとにして新卒の時よりもより現実的な視点で転職先を選べるようになるでしょう。
20代の転職理由はポジティブな言い換えで面接官に好印象を与えよう
最後に、20代に多い転職理由と、面接での好印象な伝え方をまとめます。
20代の転職理由まとめ
- 20代の転職理由ランキングは1位「長時間労働や休日の少なさ」、2位「給料や収入が少ない」、3位「人間関係」
- ネガティブな転職理由は、ポジティブに言い換える
- 転職理由を話すときは、嘘をつくのではなく、新たなチャレンジやキャリアアップと結びつける
自分はなぜ転職したいと思っているのか、まずは不満の原因や理由について、しっかりと整理することが一番大切です。
そして、そういった不満をそのまま言うのではなく、前向きな理由と結びつけて話しましょう。
嘘をつくのではなく、面接官から好印象を持ってもらえる言い方に変換することが大切です。
- 第二新卒やフリーターの転職に特化
- 経歴や学歴に自信がなくても求人を紹介してもらえる
- キャリアアドバイザーのサポートが手厚い