「年収1000万円の手取りってどれくらいあるんだろう?」
「年収1000万円もあると、かなり贅沢な暮らしができるんだろうな」
年収1000万円と聞くと、実際の手取りや生活レベルが気になりますよね?
結論を言うと、年収1000万円の手取りは730万円ほどで、想像しているより少ないです。
日本では年収が上がるほど差し引かれる税金も高額になるので、実際に自由に扱えるお金は減ってしまうんです。
せっかく年収1000万円の仕事に就いても、手取りが少ないと思ったほどの贅沢はできなそうですよね。
このページでは、具体的に年収からどれほど税金が差し引かれるのか、年収1000万円稼げる職業や生活レベルについて解説していきます。
記事後半では、世帯年収1000万円との違いも解説しているので、最後まで読んでくださいね!
年収が下がる転職とは?年収が下がる理由と納得のいく年収で転職成功する方法を解説
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年収1000万円の手取りの目安は700万円~800万円
冒頭の年収1000万の手取りが730万円というのは、40歳未満の東京在住の独身者という条件のもと概算した金額です。
年収額に対して70%~80%が、手取りのおおまかな計算方法になります。
下記のように計算すると、年収1000万円の手取りが700万円~800万円と分かりますね。
改めて確認すると、年収に対して手取りはかなり少ない印象です。
手取りが少ない理由は、後述で詳しく解説するのでチェックしてください。
年収1000万円越えの人ってどれくらいいるの?
国税庁の調査によると、年収1000万を超えているのは給与所得者全体の4.6%にあたります。
いわゆる日本の高額納税者は、数値で見るとかなり少ないですね。
上述の条件のもと概算すると、手取り月収は約60万円になります。
参照元:国税庁『令和2年分 民間給与実態統計調査』
日本の平均年収は433万円
日本の平均年収についても、確認しておきましょう。
上述と同じ国税庁の調査によると、日本の平均年収は432万円で手取りは約340万円です。
税金で手取りが減っているとはいえ平均と比較してみると、年収1000万円を稼いでいる人は平均の2倍以上の手取り収入がありますね。
ちなみに、最も給与所得者の割合が多かったのは平均年収300万円~400万円で全体の17.4%、次いで平均年収が200万円~300万円が15.5%という結果でした。
上記割合の結果を見ると、現実的な平均収入は300万円前後ともいえそうですね。
年収400万の手取りは300万円?生活レベルや月収について解説
年収1000万円の手取りが意外と低い理由は税金
それでは、年収に対して何が具体的に差し引かれることで、手取り額が決定するのかを詳しく解説していきます。
区分 | 種類 |
---|---|
税金 | 所得税 |
住民税 | |
社会保険料 | 健康保険 |
厚生年金 | |
雇用保険 | |
介護保険 |
上記表のように「税金」2種類と「社会保険料」4種類が、年収額に応じて差し引かれます。
住民税や社会保険料は、税率が収入に対してある程度一律の割合で算出します。
しかし所得税は累進課税制度なので、稼いで年収アップした分だけ納税額が巨額になります。
条件次第では「実は1億円プレーヤーの手取りは、年収の半額の5000万円だった!」とういう事例もあるほどで、所得税が手取り額に大きく影響を与える要因となっていますね。
5000万円もあれば十分高収入に思えますが、実際のところどのような計算によってこれほど手取りが減ってしまうのかを確認していきましょう。
下記の通り税金と社会保険料それぞれを解説するので、家計を見直したい人や高収入を目指して転職したい人は参考にしてください。
- 所得税
- 住民税
- 社会保険料
ただし家族構成(配偶者・扶養家族の有無)や年収額で税額は10%ほど変動するので、あくまで目安として参考程度に見てくださいね。
年収から手取りを計算する方法を早見表付きで解説!額面との違いも解説
所得税
累進課税制度の所得税は、所得額に応じて金額が異なります。
所得税を概算するには、下記3ステップの順で計算してみてください。
- 所得金額 = 年収 ー 給与所得控除(年収1000万円以上は195万円)
- 課税所得金額 = 所得金額 ー 所得控除(基礎控除・配偶者控除など)
- 所得税額 = 課税所得金額 × 所得税率 ー 控除額
給与所得控除とは、仕事で必要となる服・文房具などの備品を自己負担で購入する分を、会社員の必要経費として収入額に応じて決められた金額を指します。
課税所得金額と所得税率は、下記の表を参考にしてください。
課税所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円~330万円 | 10% | 9万7500円 |
330万円~695万円 | 20% | 42万7500円 |
695万円~900万円 | 23% | 63万6000円 |
900万円~1800万円 | 33% | 153万6000円 |
1800万円~4000万円 | 40% | 279万6000円 |
4000万円以上 | 45% | 479万6000円 |
課税所得金額は上がるほど、税率も高くなっていますね。
課税所得金額が1000万円の場合、下記の計算式の通りです。
年収 × 税率 ー 控除額 = 所得税額
自分の年収や所得控除などの金額を確認したい人は、源泉徴収票でできますよ!
確認方法については、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
住民税
住民税は、1月1日時点で居住している都道府県・市区町村に収める税金を指します。
前年の年収に応じて、翌年6月から均等割(分割)して納税しますよ。
課税所得に対して、都道府県税が4%・市区町村税が6%の合計10%+均等割5000円が住民税にあたります。
社会保険料
社会保険料は、「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「介護保険」の4種類あります。
それぞれの料金は会社が加入している組合や、事業内容などによって変動します。
各保険料は、基本的に半額は会社負担です。
ただし介護保険料の支払いは、40歳~64歳までの人のみが対象ですよ。
年収1000万円の生活レベルとは?
年収1000万円もの収入がある人の生活は、下記のようにかなり豊かなイメージがありませんか?
- 都心のタワマンに住んでいる
- 高級車を何台も所有している
- 頻繁に海外旅行に行っている
- 子どもは私学!
年収1000万円は憧れるけれど、実際のところどのような生活レベルなのか気になるところです。
下記について、年収1000万円稼いでいる人の生活レベルを確認していきましょう!
- 家賃はいくら払っている?
- 娯楽にかける費用は?
- 教育費用について
家賃はいくら払っている?
理想的な家賃費は、手取り月収の3割未満だと一般的に言われています。
上述の通り、年収1000万円の手取り月収の目安は60万円代です。
ですので、家賃は20万円ほどが目安になります。
家賃20万円と聞くと、想像したより低めの家賃に思えますね。
娯楽にかける費用は?
気になる娯楽費用についても、解説していきます。
高級車は「国産だけでなく、外車も選びたい放題!」というイメージがありますね。
車の予算は年収の半分だと一般的に言われていますので、年収1000万円の場合の車にかける予算は500万円になりますね。
安定した収入がある人は、貯金をしてもう少し高額な車も購入できそうです。
その他に娯楽費といえば海外旅行や外食、趣味などがありますが、予算は月3万円~10万円が目安になります。
独身であればもう少し自由でしょうが、家族がいる場合でも豊かな生活が送れるレベルですね。
教育費用について
年収1000万円以上ある家庭では、教育費に多めの予算をかけていることが多いです。
子供を「なるべく早いうちから私学に通わせたい!」という思いが強いですね。
学費だけでなく、塾や習い事など教育費は予算をかけがちです。
年収1000万円の収入がある家庭では、「教育破産」に注意した方が良いですよ。
年収1000万円を稼げる職業7選!
年収1000万円を稼げぐには、どのような職業を選べばいいのかを解説していきます。
まず、年収1000万円を稼げる職業には下記のような特徴があります。
- 命に携わる仕事
- 高難易度の国家資格が必要な仕事
- 集金や資産に関する仕事
- 現在から将来にかけて需要が拡大・継続する仕事
上記を踏まえた踏まえたうえで、年収1000万円を稼げる職種7選を紹介していきます。
- 医師
- 歯科医師
- パイロット
- 弁護士
- 大手商社マン
- 外資系企業勤務
- 起業家
①医師
高収入の職種としてよく知られるのが、医師ですね。
難易度の高い国家資格に合格するためには、かなりの勉強時間と努力が必要です。
また、直接命に携わる仕事なので、時には精神的なプレッシャーも強いでしょう。
しかし医師としての収入は高く、豊かな暮らしが望めます。
病院勤務だけでなく、開業医としても高収入が期待できますね。
②歯科医師
歯科医師も高収入の職種として人気ですね。
近年は歯科クリニックを開業する歯科医師が、増えています。
こちらも、難関の国家資格に合格しなければなりません。
勉強は大変ですが、開業歯科医師として安定した高収入を得られると良いですね。
歯科治療だけでなく、矯正やホワイトニングなど歯のメンテナンスに対する意識は向上しているので、需要も十分にあります。
③パイロット
飛行機を操縦して、乗客や貨物を目的地まで運び届けるのがパイロットの仕事です。
子供が憧れる仕事ランキングでも、常に上位でも目にしますね。
高収入が得られる上に、国際線パイロットとなれば世界中を飛び回れる仕事です。
④弁護士
弁護士も高収入なイメージの強い仕事ですね。
実際、年収1000万円以上も夢ではありませんよ。
ただし法律の専門家として、勉強を頑張って国家資格に合格しなければなりません。
⑤大手商社マン
大手商社マンも、稼げる仕事として広く知られていますね。
企業にもよりますが、30代以降になると年収1000万円以上の人が多いです。
大手なので将来的にも安定しており、役職がつけばさらに収入アップが期待できますね。
⑥外資系企業勤務
外資系企業も、高収入が狙いやすいですよ。
実力成果主義なので、成果を出し続けている限り収入は上がり続けます。
ただし、結果が残せなければその分収入が落ちるリスクもあるので注意です。
外資系は、高収入かつワークライフバランスも実現しやすい環境ですよ。
⑦起業家
年収1000万円以上を稼ぐには、自分で起業するというのも一つの手です。
需要が絶えない業界・今後需要が急速に拡大する業界など、先を読む力に長けていれば成功しやすいですね。
浮き沈みが激しいリスクもありますが、安定していればかなりの高収入が期待できますよ。
自分の会社を起業するのも、夢があって良いですね。
年収1000万円と世帯年収1000万円はどう違う?
年収1000万円と世帯年収1000万円の違いとは、いったいなんでしょうか?
年収1000万円とは、個人の収入額を指します。
上述の解説で、年収1000万円の手取りは730万円と、意外に少ないことが分かりましたね。
他方で世帯年収とは、生計を共にする家庭での年収を合わせたものを指します。
世帯で年収500万円の人が二人いれば、世帯収入1000万円となりますよ。
そして実は世帯収入1000万円の方が、個人で年収1000万円稼ぐよりも手取り収入は多いんです!
年収500万円の手取りは400万円と言われます。
つまり、年収500万円が二人いる世帯では、合計の手取り額は800万円なんです!
数十万の差があるだけでも、かなり大きいですよね。
年収500万の手取り額は400万円?生活レベルや月収について解説
ハイクラス転職に特化した転職エージェント
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スカウト制の転職エージェントも含むので、忙しい人も効率よく転職活動をすすめられますよ!
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- リクルートダイレクトスカウト
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転職サイト・転職エージェント比較ランキング!おすすめの転職サービスについて徹底解説
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【まとめ】年収1000万円でも手取りは意外と少ない!
このページでは、年収1000万円の手取りが意外と少ない理由について解説しました。
稼げば稼ぐほど、税金が高くなるため手取りが減っていましたね。
しかも世帯年収1000万円の方が、実は手取り収入は上でした。
年収から引かれる税金などの金額は、家族構成や年齢などで個人差があります。
基本的に年収1000万円の手取り収入は、700万円~800万円だと認識しておきましょう。
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