看護師が転職をする上では、面接対策を十分に練ることが大切です。
面接対策をする上で必ず考えなくてはならないものの一つに、面接官からの質問とその回答があります。
看護師が面接を突破するためには、単に自分を売り込むだけでは不十分です。
むしろ、面接官の質問に対していかに的確な返答をするかがカギになるといえます。
しかし、何のヒントや情報もなしにこうした対策をたてることは難しいですよね。
この記事では看護師の面接に臨む人に向けて、面接突破のポイントや質問への解答例などを詳しく解説していきます。
記事の最後では、看護師の面接に心強い転職エージェントや転職サイトの紹介も行うので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
絶対に押さえよう!看護師面接の基本的な質問6選
まずは、看護師面接のシーンで絶対に押さえておきたい回答を解説します。
ここで上げる質問は看護師に限らず、すべての採用面接で必ず行われるといってよいほど定番のものです。
これらの質問は面接の初期の段階でされることが多いため、返答のクォリティーによっては面接全体にも大きく影響します。
しっかりと対策を練っておきましょう!
絶対に押さえよう!看護師面接の基本的な質問6選
- 自己紹介をお願いします
- この職場を志望した動機は何ですか?
- これまでの経験を簡単に教えてください
- 前職を退職した理由はなんですか?
- 自己PRをお願いします
- 長所と短所を教えてください
順番に解説します。
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
看護師の面接対策!就職面接で定番の質問と回答例!逆質問の質問例も紹介します
①自己紹介をお願いします
まずは自己紹介です。
面接における自己紹介では、応募者に関する情報を簡潔に伝えることを心がけましょう。
そのため、盛り込む内容も採用にかかわる最低限の情報に絞り込みます。
具体的には以下の通りです。
自己紹介に盛り込むべき内容
- 氏名
- 最終学歴
- 職歴
- 志望動機
これらの内容を盛り込みつつ、可能な限り簡潔に自己紹介をしてください。
また、最後に「本日はよろしくお願いいたします。」の一言を添えるのを忘れずに!
次の例文をみてみましょう。
〇〇××と申します。
△△大学看護学科を卒業後、□□病院で4年間勤務いたしました。
難病に苦しむ患者様に温かな介護をしたいと考え、難病指定医療機関の中でも手厚いホスピタリティで特に有名な御院を志望いたしました。
本日はよろしくお願いいたします。
②この職場を志望した動機は何ですか?
志望動機についての質問も、面接における定番です。
応募者の熱意ややる気を確認するための大切な質問のため、ネガティブな内容や使いまわしのきく内容はやめましょう。
加えて、履歴書に記載した志望動機と矛盾が無いことも大切です。
応募した施設の特徴やカラーと自分の強みや経歴などを織り交ぜるとより効果的ですよ。
私が御院を志望した動機は、最先端の医療技術を積極的に導入し、患者様に対して他院では難しい充実したケアを提供できると考えたからです。
前職で規模の小さな診療所に3年間勤務し、看護の現場で必要な基礎的なスキルや経験を得ることができたと自負しております。
こうした知見をより発展させるためには、最先端の医療技術に常に触れ続けることが大切だと考えました。
御院であれば、今までのキャリアを活かしつつ、より発展的な看護を患者様に提供できると考え志望いたしました。
③これまでの経験を簡単に教えてください
これまでの経験は、応募先の職場で即戦力になれるかどうかを判断する大切な要素です。
職場としては、なるべく早いうちから一人前の看護師として活躍してほしいため、経験を十分に活かせることを積極的にアピールしてください。
前職では小児科医院に5年間勤務し、病気に苦しむ様々な患者様のケアに当たってきました。
前職の医院は特に感染症の治療に関して幅広いノウハウを有しており、適切な距離を保ちつつも患者様に対して適切な処置ができる環境が整っておりました。
しかし、感染対策のため親御さんとの交流を禁止された患者様も多く、中には夜に泣き出してしまう患者様もいました。
そんな患者様の心に少しでも寄り添うため、絵本の読み聞かせ教室に通ったり手遊びを学んだりした結果、私との触れ合いを楽しみにしてくれる患者様も増え、少しでも患者様の不安を和らげることに貢献できたと自負しております。
④前職を退職した理由はなんですか?
看護師の面接で面接官が気になるのは、前職を退職した理由です。
返答次第では面接の合否に大きく影響する質問のため、十分に内容を練り上げましょう。
中には「人間関係が悪かった」「残業が常態化していた」など、ネガティブな理由で転職を決意した人もいることでしょう。
しかし、そうした内容を包み隠さず伝えるのはNGです。
内容が大きく変わってしまわないよう注意しながら、できるだけポジティブな内容に練り直してください。
前職では病床が50程の総合病院に勤務しておりました。
さまざまな患者様のお世話ができることには非常にやりがいを感じていましたが、一方で担当する患者様の数が多いことから、1人1人に対して十分な看護をできなかった部分もあります。
より患者様の心に寄り添った看護を提供するために転職先を探していたところ、御院の求人を見つけました。
求人広告には、1人当たり5人の患者様の看護を担当すると記載されており、御院であればより1人1人の患者様が安心できる看護ができると考え、御院への転職を決意しました。
⑤自己PRをお願いします
自己PRも、看護師面接の定番です。
面接には謙虚な姿勢で臨むことが大切ですが、必要以上にへりくだってしまうのは厳禁です。
自信をもってアピールできる点は、堂々と発言してください。
まず初めに自分の強みやアピールポイントを提示した後に、それらを裏付ける根拠を述べ、業務にどのように活かすのかを順序だてて説明すると、説得力のある内容に仕上がりますよ。
また、アピールできるポイントは看護技術だけではありません。
コミュニケーション能力やマネジメント能力など、チームで働く看護の現場で活かせる能力は多種多様です。
応募先のニーズとも照らし合わせながら、最適なスキルをアピールしてください。
前職では透析室に勤務しており、日々たくさんの患者様の穿刺を行ってきたので、透析機器の扱いと採血に関しては十分なスキルを持っていると自負しています。
さらなるスキル向上のために、昨年透析技術認定士の資格も取得しました。
採血が苦手な患者様からも、「思っていたよりも全然痛くなかった」とおほめ頂いたことも何度もあります。
御院の透析センターに入社後も、患者様が安心して透析治療に専念できるように、前職で培ったスキルを存分に発揮したいと考えております。
⑥長所と短所を教えてください
長所と短所は、面接官が職場との相性を考える上で外せない要素です。
自身の長所や短所について考えるのは簡単ではありません。
時にこれらが全く思い浮かばないこともあることでしょう。
そんな時には、親しい知人や友人、家族などに客観的な意見を求めることが有効です。
自分自身では意識していなかった強みや弱点などが見つかることもありますよ!
大切なのは、採用されたいあまりに事実とは異なる長所をアピールしないことです。
面接官は優秀な人材を確保したいのは当然ですが、それ以上に応募者の人となりを深く知りたいと考えています。
加えて短所を述べる際には、どのように改善に取り組んでいるかをあわせて提示してください。
私の長所は協調性があることです。
前職では一緒に働くメンバーが気持ちよく仕事ができるよう、共用スペースの清掃や備品の管理、積極的なコミュニケーションなどを率先して行いました。
結果、周囲の仲間から信頼を寄せられるようになり、仕事の悩みやプライベートの悩みなどを相談されることも多くありました。
チームワーク力が非常に重要な看護師の現場では、私の高い協調性が十分に発揮できると自負しております。
私の短所は、業務に没頭して周りが見えなくなる時があることです。
任された仕事を完遂しようとするあまり、周囲とのコミュニケーションが希薄になったり時間を気にせず仕事に打ち込んでしまうことがあります。
改善のために、作業完結までの時間をあらかじめ設定する、周囲とのコミュニケーションを密にするなどを意識しています。
他の応募者と差をつけたい質問5選
内定獲得のためには、基本的な質問に対しての対策を練るだけでは不十分です。
面接対策を整えているのは他の応募者も同じなので、他の面接者と差をつけるための作戦も忘れてはいけません。
ここでは他の応募者との差別化が狙える質問を5つ挙げました。
他の応募者と差をつけたい質問5選
- 患者さんとの印象深いエピソードはありますか?
- 看護師を目指したきっかけはなんですか?
- 今後のキャリアプランを教えてください
- 当院の理念についてどう思いますか?
- あなたの看護観を聞かせてください
面接官に印象深い回答ができるよう、十分に対策を練りましょう!
①患者様との印象深いエピソードはありますか?
患者との印象深いエピソードは、看護師面接ならではの質問といえます。
質問される確率も高いので、具体的なエピソードをあらかじめ思い出しておきましょう。
こうしたエピソードをどのように仕事に活かすのかを提示すると、転職に対する熱意をよりアピールすることもできます。
私は今まで、与えられた仕事を淡々とこなすだけではなく、患者様が抱える不安をどのように和らげるかに注視してきました。
入院してこられた患者様の中には大きな不安から、意図的に周囲との交流を絶ってますます自分の殻に閉じこもる方もいました。
そのような患者様に対して積極的にコミュニケーションを取るように心がけるうちに、次第に笑顔が見られるようになり、退院の際にはお礼の言葉をかけてくださったことが特に印象に残っています。
看護のお仕事は単に穿刺や点滴だけではなく、こうした心のケアも重要だと再認識できた出来事でした。
入院される患者様の多くは不安な気持ちを抱えています。
入社後は前職でのこうした経験を糧に、温かなケアに携わりたいと考えています。
②看護師を目指したきっかけはなんですか?
看護師としての原点を面接官に知ってもらうためにも、看護師を目指したきっかけは素直に伝えて問題ありません。
ただし、「年収にひかれたから」「医師との出会いの機会が欲しかったから」といった内容は厳禁です。
あくまでも仕事への前向きな姿勢につながる内容を提示してください。
私は子供の頃非常に病弱で、入院と退院を繰り返す日々でした。
学校を休みがちで友達とも満足に遊べず、さみしい思いをしていたのを覚えています。
そんな時、入院した先の看護師さんがとてもやさしく接してくれ、暗い気持ちがずいぶん楽になりました。
仲良くなるにつれ、退院するのが惜しいと感じたこともあるほどでした。
そうした経験を積むなかで、「自分もいつかこの人のように、病気で苦しむ人にやさしく寄り添える看護師さんになりたい」と強く思うようになったのがきっかけです。
③今後のキャリアプランを教えてください
面接官は、応募者の長期的な活躍を期待しています。
そのためこの質問は、入社後の長期的なキャリアプランを具体的に提示することで、よりモチベーションや熱意を伝えるチャンスです。
入社後に淡々と仕事をこなすだけではなく、高い学習意欲やスキルアップの意欲を積極的にアピールしましょう。
特に、後輩の指導や教育に携わりたい旨をつたえると、より効果的です。
常に学習意欲を高く持ちつづけ、スキルアップの姿勢を忘れないよう心がけるつもりです。
また、身につけた知見を後輩の指導や教育にも還元していきたいと考えています。
看護師のお仕事に生きがいややりがいを感じているので、職種を変えることは考えていません。
御院に入社後は、かつて私が先輩看護師にしていただいたような丁寧な指導を後輩の指導や教育に還元したいと考えております。
④当院の理念についてどう思いますか?
見落とされがちですが、応募先の理念や方針についての質問も多くされるものの一つです。
面接前には、ホームページやパンフレットなどを通じてこれらについてしっかり調査し、高い理解度があることをアピールしましょう。
面接官は、応募者の看護に対する考え方と、自院の理念や方針とが合致するかどうかを知りたがっています。
共感する点や賛同する点などを具体的に提示してください。
また、理念や方針と志望動機とを関連付けることで、より説得力のある内容が仕上がりますよ。
ただし、批判的な意見を述べるのは厳禁です!
御院の「心身の健康面から患者様の幸せに寄与する」という理念は、医療福祉関係で働くすべての人間に重要な理念だと考えています。
単に病気の治療をするだけでなく、「患者様の幸せのために治療をする」という考え方に、とても感銘を受けました。
私も前職では患者様の退院後の生活も考慮しながら、ケアに当たっていたことから、御社が掲げる理念には非常に共感をしております。
⑤あなたの看護観を聞かせてください
ここでいう「看護観」とは「自分が大事にしている看護師としての理念や信念」のことを指します。
先ほども触れたとおり、面接官は自院の治療理念や運営方針と応募者の看護観とが合致するかどうかを知りたがっています。
応募先の理念と関連付ける内容に仕上がれば、非常に効果的ですよ!
私は、看護師は患者様から話しかけられやすい存在であることが重要だと考えています。
他人とのコミュニケーションが苦手な患者様の中には、自分がつらい状態でもなかなか私たち看護師にそのことを言い出せない方がいると、前職での勤務を通じて感じました。
たとえコミュニケーションが苦手な患者様の場合でも、常に患者様のことを第一に考えることで、いずれは患者様からの信頼が得られると信じています。
信頼関係構築の第一歩は会話であると考えるので、患者様が気軽に話しかけてくださるような看護師になりたいと思います。
看護師面接の答えづらい質問5選
看護師面接の質問の中には、返答に詰まってしまうようなものもあります。
そうした質問に対して「わかりません」と回答するのはやめましょう。
すぐに答えられない場合、「少々考えてもよろしいでしょうか」といって考える時間をもらうのも有効です。
焦らずに自分なりの考えを素直に伝えましょう。
看護師面接においては、以下の質問に困ることが多いです。
看護師面接の答えづらい質問5選
- 休日はどのように過ごしていますか?
- インシデントの経験を教えてください
- 結婚や出産の予定はありますか?
- 夜勤や残業は可能ですか?
- 他院からの内定はもらっていますか?
順番に見ていきましょう。
①休日はどのように過ごしていますか?
面接の最中には「アイスブレイク」といって、お互いの緊張をほぐす目的で業務とはあまり関係のない質問がされることがあります。
休日の過ごし方についての質問も、その代表です。
採用に直結する質問ではないものの、面接の場にふさわしくない回答は避けましょう。
映画鑑賞や運動など、面接官が反応しやすい内容にすると印象もよくなります。
学生時代に運動部だったこともあり、身体を動かすことが大好きです。
そのため、休みの日はジムに通ったり近所をジョギングしたりすることが多いです。
特に看護師のお仕事は体力が要求されるので、今後も体力づくりは継続していきます。
②インシデントの経験を教えてください
看護の現場ではインシデントはつきものです。
面接官も、何かしらインシデントの経験があることを前提で質問をします。
そのため、これまで経験したインシデントを隠すのは得策ではありません。
下手に「インシデントの経験はありません」と答えてしまうと、面接官に不信感を抱かせてしまいます。
大切なことは、ミスを隠そうとする姿勢ではなく、ミスを次に活かそうとする姿勢です。
具体的なエピソードと、対処方法を正直に提示してください。
以前勤務していたクリニックで、業務の引継ぎが不十分であったために、患者様のお薬を間違えてしまったことがあります。
幸い患者様にお渡しする前に発覚したものの、チーム全員で重く受け止め、改善策を話し合いました。
その結果、お渡しするお薬に関する資料を新たに作成したり、患者様ご自身にもご確認いただくなどの対策を設け、以来同じミスは発生しておりません。
看護の現場では一つのミスが患者様の健康に大きく影響してしまうため、今後もミスを事前に防ぐ手立てを模索していきたいです。
③結婚や出産の予定はありますか?
こうした質問は本来であればするべきではないものの、結婚や出産などによる退職の可能性を確認するために、まれに質問されます。
この質問に関しては正直に答えてかまいません。
自分の考えを素直に伝えてください。
現時点では結婚の予定はないものの、結婚や出産後も看護師の仕事は続けたいと思っております。
育児休暇や出産休暇などの取得が可能であれば、利用させていただきながらお仕事を続けるつもりです。
ただ、現時点では確定的なことは申し上げられません。
④夜勤や残業は可能ですか?
この質問も返答が難しいもののひとつといえます。
とはいえ、自分のライフスタイルにも大きく影響する内容のため、正直に話すのが無難です。
夜勤や残業は可能な限り対応したいと考えておりますが、子供がまだ小さいために頻繁な夜勤や残業は難しいのが現状です。
差し支えなければ、御院で小さなお子様をお持ちの看護師さんは、残業や夜勤にどのように対応しているか伺えますでしょうか。
⑤他院からの内定はもらっていますか?
既に内定を獲得している場合、正直に話しても良いか迷ってしまう人もいることでしょう。
結論から言えば、たとえ既に内定を獲得していても現在面接を受けている職場が第一志望であると答えて全く問題ありません。
たとえ内定の通知をもらっても辞退が可能なので、難しく考えず正直に話しましょう。
現在、××クリニックから内定をいただいていますが、返答は保留しています。
第一希望は御院なので、もし御院からの内定を頂けた場合には××クリニックの内定は辞退する予定です。
看護師面接での逆質問は何をきくべき?
面接の最後には、「なにか質問はありますか?」と問われることが多いです。
こうした「逆質問」に対して「特にありません」と答えてしまうと、職場への興味や関心が薄いと思われることがあります。
逆質問はミスマッチを防ぐためにもなり、うまく利用すれば応募への熱意をより伝えるための強力な武器になります。
具体的には、以下の要素について逆質問をするとやる気や熱意を感じてもらいやすいですよ!
逆質問に適した内容
- 入社前に準備しておくこと
- どんな看護師が活躍しているのか
- 1人の看護師が担当する患者は何人か
- 産休産後の福利厚生の内容
- 勤続年数の長さ
ただし、年収やボーナスといった収入に関する質問は避けるのが無難です。
業務内容よりも、金銭面を重視していると判断される可能性があります。
看護師面接の質問に上手に答えるコツ4選
面接官の質問に上手に答えるには、いくつかのコツがあります。
ここでは特に重要なコツを以下の4つに絞りました。
看護師面接の質問に上手に答えるコツ4選
- 簡潔に答える
- 解答例の丸暗記はNG!
- 相手の目を見て答える
- ポジティブな内容を心がける
一つ一つ見ていきましょう。
「面接が苦手すぎる」のには理由があります!面接苦手を克服するための対処法
①簡潔に答える
まず一つ目のコツは、「質問に対して簡潔に答える」という点です。
必要な情報をあれこれと詰め込みすぎると、ダラダラとした回答になってしまいます。
質問に対して用件だけを的確に答えられるよう、予想される質問についてはあらかじめ準備してください。
また回答する際には、まず結論から提示することも大切です。
先に結論から述べることで、後から説明する根拠が非常にわかりやすく伝わります。
②解答例の丸暗記はNG!
インターネットには、面接での模範的なやり取りや応募書類の例文など、看護師の採用面接に心強い情報が数多く掲載されています。
応募者の中には、これらの例文を丸暗記してそのまま実際の面接に使用する人もいますが、これは絶対にやめましょう!
採用に厳しい職場の中には、インターネット上に公開されている例文をチェックしているところもあります。
もし丸暗記がバレてしまえば、採用は絶望的です。
解答例はあくまでも参考程度にとどめ、自分の言葉で話してくださいね。
③相手の目を見て答える
話をするとき、話を聞くとき、どちらの時も相手の目を見ることを意識してください。
目線があちこちに飛んでいると、落ち着きや頼りがいのない人と思われてしまいます。
また、自分の言いたいことがキチンと相手に伝わっているか確かめる意味でも、相手の目を見ることは大切です。
目を見てコミュニケーションをとることは、社会人として必須のマナーです。
質問への回答や身だしなみなどに気を取られてつい忘れがちな部分ですが、しっかりと意識してくださいね!
④ポジティブな内容を心がける
面接の場で横柄な態度を取ることは厳禁ですが、必要以上に謙虚になりすぎると、やり取りの内容がネガティブになる可能性があります。
面接官に頼もしい人間と思われるためにも、面接で話す内容はできるだけポジティブになるよう心掛けてください。
たとえば、残業がいやで転職を決意した場合を考えてみましょう。
正直に話すことは良いことですが、「残業が嫌で転職を決意しました」とあまりにもストレートに話してしまうと、面接官からの印象はガタ落ちです。
「仕事とプライベートのオンオフをハッキリさせて、はじめて良い仕事ができると考える」といったように、言い回しや言葉選びには十分気を遣ってください。
看護師面接で面接官がチェックしているポイント5選
看護師面接においては、面接の質問が模範的なだけでは採用されません。
面接官に良い印象を与えるためには、面接官が応募者のどのような点をチェックしているのかをきちんと理解してください。
看護師面接で面接官がチェックしているポイント5選
- 清潔感
- ビジネスマナー
- 表情や目線
- 長く働いてくれるかどうか
- 職場との相性
それぞれ詳しく解説します。
①清潔感
まず大事なのは清潔感です。
面接官は、応募者が面接室に入ってくるまで応募者の全貌を知りません。
つまり、第一印象は面接室に応募者が入ってきた段階で決定するのです。
スーツがしわになっていたりホコリがついていたりしては、第一印象は最悪です。
また、整えられていない髪やヒゲのソリ残しなども面接の場では良くありません。
たとえ質問の受け答えが模範的な内容でも、身だしなみに気を配らない人は採用されないのです。
装飾品は外す、ナチュラルメイクを心がける、爪を切っておくなど、社会人として良識のある身だしなみを整えてください。
②ビジネスマナー
基本的なビジネスマナーも大切な要素です。
時間ギリギリに到着したり、丁寧な言葉遣いができなかったりすると、面接官は応募者に対して大きな不信感を抱いてしまいます。
たとえ看護師としての技量が十分であっても、社会人としてのビジネスマナーが身についていなければ面接は突破できません。
③表情や目線
面接の場では誰しも緊張してしまうものですよね。
しかし、あまりにも緊張しすぎて表情がこわばったり目が泳いだりしては、面接官は不安に思ってしまいます。
特に看護師のお仕事では、患者の容体が急変して緊迫した状況になることも十分に考えられます。
面接の時点でプレッシャーに押しつぶされそうな人を看護師として雇うのは、リスクがありますよね。
ある程度の緊張感は必要ですが、できるだけ自然な笑顔を心がけ、受け答えも相手の目を見て行いましょう。
④長く働いてくれるかどうか
長く働いてくれる人が優遇されるのは、採用における基本です。
なかでも看護師は慢性的な人材不足のため、長期的に活躍してくれる人が非常に歓迎されます。
面接官は、いわば人を見るプロです。
面接中の所作や話し方、受け答えの内容など様々な要素から、長く働いてくれる人材かどうかをチェックしています。
熱意を受け取ってもらうためにも、中長期的なプランをしっかりと提示してください。
⑤職場との相性
看護師はチームで患者の看護に当たります。
コミュニケーション能力や責任感などが欠如している場合、チームの一員として活躍することはできません。
特に、看護師の業務の引継ぎは人命にかかわる非常に重要なものです。
面接でのやり取りを通して、スキルや能力はもちろん、現在所属している看護師との相性も測られています。
コミュニケーション能力の高さも積極的にアピールしてください。
看護師が面接前にしておく準備4選
面接対策が十分にできても、油断はできません。
事前の準備がおろそかだと、せっかく練り上げた面接対策も水の泡になってしまいます!
入念な対策が無駄にならないためにも、ここで解説する内容をしっかりと理解して下さいね。
看護師が面接前にしておく準備4選
- 持ち物のチェック
- 面接場所までのルート確認
- 面接先の情報
- 受け答えの練習
それぞれ解説していきます。
①持ち物のチェック
面接に必要な持ち物を改めて理解しましょう。
以下にあげる持ち物を忘れずに持参してください。
看護師面接の持ち物
- 履歴書や職務経歴書などの応募書類
- 筆記用具
- メモ帳
- 腕時計
- ハンカチ
- 応募先から持参を指定されているもの
また、これらを面接当日に用意するのは賢明ではありません。
当日に慌てないよう、面接前日にはカバンの中に一式を用意してください。
②面接場所までのルート確認
面接場所への行き方や所要時間などは、あらかじめきちんと把握してください。
面接に向かう途中で道に迷ってしまっては大変です。
面接場所には遅くとも10分前に到着できるよう、出発時間を調整してください。
また、面接場所が規模の大きな病院だった場合、院内の移動だけでも時間を取られる可能性もあるため、よりゆとりを持った行動が大切です。
所定の時刻より5分早く面接が開始できるのが理想といえます。
③面接先の情報
面接先の情報を集めることも、非常に重要な作業です。
面接先について何も知らないと、応募の熱意や本気度を疑われかねません。
志望動機や自己PRと関連付けるためにも、志望先の理念や方針、特徴などの情報を可能な限り集めてください。
また、情報収集は逆質問を考えるための材料にもなります。
④受け答えの練習
面接でされる質問への回答を練り上げただけで満足してはいけません。
頭の中で実際の面接の場を想像しながら、具体的なシミュレーションを行ってください。
実際に対話している場面を想像することで、本番の過度な緊張を防ぐ事も出来ますよ。
看護師向けの転職エージェント3選
看護師の面接対策を十分に練るためには、プロのサポートが欠かせません。
以下に、看護師の転職に特化した転職エージェントを3つ紹介します。
看護師向けの転職エージェント3選
- レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
- 看護roo!
- マイナビ看護師
上手に活用して、より充実した面接対策を行ってください!
看護師におススメの転職エージェントについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
看護師転職サイトランキング!口コミ評判から分かるおすすめサービスを厳選
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護の特徴
- アドバイザーのサポートが手厚い
- 累計利用者数の数は40万人
- アドバイザーとの連絡は LINE でも可能
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せっかく転職したのに、入社前とのイメージに大きなギャップを感じてしまっては、転職成功とは言えませんよね。
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マイナビ看護師
マイナビ看護師の特徴
- 必ず面談してくれる
- 転職スピードが早い
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3つ目に紹介する転職エージェントが、こちらの「マイナビ看護師」です。
転職支援サービス大手として知られる「マイナビ」が運営する、看護師の求人を専門に扱う特化型転職エージェントで、大手の名に恥じない充実したサポート体制が整っています!
全国に18か所に拠点を設置しているので、地方の求人にも強いのが嬉しいですね。
離職率が低い職場を紹介してくれる点も、利用者にとって非常に心強いといえます。
まとめ~看護師面接の質問は事前の対策が重要!~
この記事では看護師の面接で多い質問に関して、例文や押さえるべきポイントなども交えながら詳しく解説してきました。
面接の質問と聞いて思わず身構えてしまう人も多いですが、必ずされる定番の質問も少なくありません。
そのため、あらかじめしっかりと対策を練っておけば必要以上に恐れる必要もないのです。
また、面接の質問に的確に答えるだけでは内定獲得は難しいです。
身だしなみや言葉遣いなど、社会人としてのマナーにも気を配って初めて充実した面接がうけられます。
この記事の内容も参考にしつつ、自信をもって面接に臨んでください!