現場監督という言葉は聞いたことがあっても、詳しい仕事内容はよく分かっていないという人も多いのではないでしょうか。
現場監督は、工事現場を統率するいわば工事現場のリーダーです。
それだけに現場監督の責任は大きく、仕事内容も多岐に渡ります。
この記事では現場監督の仕事内容について詳しく解説するとともに、求められるスキルもあわせて解説します。
これから現場監督を目指す人は、ぜひ参考にしてください。
記事後半で紹介する現場監督の求人に強い転職サイト・転職エージェントも必見です!
一覧を見る
-
株式会社トップ・メタル
- 板金
- その他
【 板金工事 】■未経験大歓迎■サポート充実 ■高収入も目指せる!
-
- 職種
- 板金
-
- 給与/報酬
- 8:00~17:30
-
- 勤務地
- 群馬県各地の現場
-
株式会社ノジマ住建
- 防水
防水工事◎月給30万円以上◎日祝休み
-
- 職種
- 防水
-
- 給与/報酬
- 月30万~
-
- 勤務地
- 東京都
現場監督の仕事内容4選
現場監督は、名前が示す通り工事現場の管理・監督が主な仕事内容です。
一口に管理・監督といっても携わる業務の範囲は広く、工事が始まる初期の段階から工事が完了する最終段階までのあらゆるお仕事に従事します。
ここでは現場監督の主な仕事内容として、以下の4つの業務を挙げました。
現場監督の仕事内容4選
- 施工管理
- 安全管理
- 品質管理
- 調整・報告
こうして見るだけでも、業務の幅が広いことが分かりますね。
それぞれの詳しい仕事内容をチェックしましょう。
①施工管理
施工管理は現場監督の重要な仕事の一つです。
建設現場での施工作業を計画し、工程管理や品質管理、予算管理などを担当します。
施工スケジュールの作成や進捗管理、現場での作業指示や確認、資材や機材の手配なども現場監督のお仕事です。
施工管理は、工程の遅れやトラブルの予防・解決にも大きく関わるため、責任も大きいです。
現場での作業の安全性や品質を確保するため、建設現場の状況や作業手順を適切に監視し、必要な指導や指示を行います。
一方で、大工や足場職人のように実際の建設作業に携わることは少なく、あくまでも作業指導や工事計画の共有などを通して、現場を統率する場合が多いです。
施工管理には的確な判断力や課題解決能力が求められ、予期せぬ問題や変更が発生した場合には、素早く対応しなければなりません。
現場の状況や要件に応じて、効果的な施工管理を行い、建設工事の円滑な進行と品質の両立が求められます。
②安全管理
安全管理も現場監督の重要な役割の一つです。
建設現場では様々な危険が存在するため、現場を統率する立場として作業員や関係者の安全を確保しなければなりません。
安全対策の計画を立てる際には、法令や規則、業界の安全基準に基づいてリスク評価をおこないます。
作業現場の危険箇所やリスクを把握し、安全標識の設置、安全教育・研修の実施、必要な安全装置や保護具の準備など危険への対策を立案するのです。
現場監督は、定期的な安全会議や作業前の安全点検、危険予知訓練などを通じて、安全への意識を共有し、作業員や関係者に対して安全意識を高めるための啓発活動もおこないます。
また、作業現場での安全な作業環境を確保するため、安全な作業手順の策定や監督、事故やトラブルの報告・対応も重要な役割です。
作業員や関係者に対しては、安全対策の遵守や安全な作業環境の確保を厳格に指導し、安全意識の共有が必要です。
安全管理は建設現場において最優先の仕事の一つであり、作業員や関係者の命を守る重要な役割でもあります。
➂品質管理
品質管理は現場監督の重要な役割の一つであり、建設現場において品質の向上と確保が求められます。
品質管理は施工作業の品質を監督し、品質基準を満たすように徹底する作業です。
品質管理ではまず関連する法令や規格、業界標準を考慮し建設プロジェクトにおける品質目標や基準を確立します。
建物の構造や仕上げ、使用する材料など、さまざまな要素を考慮するため、建築に関する深い知識が必要です。
さらに品質管理では、施工手順や材料の適正な使用、品質基準の遵守などをチェックし、施工作業の進捗状況や品質を定期的に監視・評価します。
もし不適切な施工や材料の使用、設計上の欠陥などの問題や不具合が発生した場合、素早く適切な対策を講じた上で必要な修正や改善を実施します。
このように、高品質な建物を完成させるためには現場監督が品質基準を厳格に守り、施工作業の品質を徹底的に管理する必要があるのです。
④調整・報告
現場監督の仕事内容の一つである「調整・報告」は、施工現場の円滑な運営を支える重要な作業です。
現場監督は、工程管理や進捗状況の把握を通じて、必要な調整をおこないます。
例えば予定の遅れや突発的なトラブルなどが生じた場合には、迅速かつ適切な対応をおこない、現場のスケジュールや品質への影響を最小限に抑えます。
また、関係者への報告や連絡欠かせません。
プロジェクトの進捗状況や工程の変更、安全上の注意事項などを的確に伝えることで、スムーズなコミュニケーションを目指すのです。
報告の内容や形式はプロジェクトや関係者によって異なりますが、適切な情報の共有を通じて、全体の理解と協力を促し現場の調和を図ります。
さらに地域住民との調整も不可欠です。
騒音や日照権に関する苦情などが発生した場合、地域住民との話し合いを通じて円満な解決を目指します。
現場監督に求められるスキル5選
上で解説したように、現場監督が携わる業務範囲は広大です。
それだけに求められるスキルも多く、一人前の現場監督になるには多様なスキルを身につけなければなりません。
特に以下に挙げる4つのスキルは、現場監督に求められるスキルの中でも重要なものです。
現場監督に求められるスキル5選
- 技術的知識と経験
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- リーダーシップ
- 責任感
これから現場監督を目指す人は、これらのスキルが身についているかどうか照らし合わせながら確認してください。
もちろん、今現在これらのスキルを持っていなくても心配ありません。
初めからこれらのスキルが完璧に身についている人は少ないです。
焦らずに徐々に身につけていきましょう!
①技術的知識と経験
現場監督に求められる重要なスキルの一つは、技術的知識と豊富な経験です。
建設現場においては、建築や土木工事に関する幅広い知識と経験が求められます。
現場監督は、施工の専門知識に精通しており、設計図や施工計画の理解、工程管理、材料や設備の適切な取り扱いなどに関して高いレベルの知識を持っています。
また、実務経験も重要な要素です。
現場監督は、数々の建設プロジェクトに参画し、実際の現場での経験を積んでいきます。
実務経験から得たノウハウやベストな方法などは、一人前の現場監督へと成長するための大切な要素です。
ただし、現場監督は未経験の人でも挑戦しやすいお仕事です。
実務経験がないからと言って現場監督への道を諦める必要はありません!
後ほど現場監督の求人に強い転職サイト・転職エージェントも紹介するのでぜひ活用してください。
②コミュニケーション能力
現場監督に求められる重要なスキルの一つは、コミュニケーション能力です。
現場監督は、施工スタッフや関係者と円滑なコミュニケーションを図る役割を果たします。
適切な指示や説明を行い、チームの協力を促進できなければ現場監督は務まりません。
また、顧客や関係機関とのコミュニケーションも大切なお仕事です。
現場監督は建設プロジェクトの進行状況や課題、指示事項などをスムーズに伝える必要があるため、明確で分かりやすい表現力がもとめられます。
さらに、聴く力も重要です。
現場監督はスタッフや関係者からの情報や意見を正しく理解し、適切な対応をとらなければなりません。
相手の意見に敏感に耳を傾け、共感し、問題解決に取り組む姿勢が求められます。
➂問題解決能力
問題解決能力も、現場監督に欠かせないスキルの1つです。
建設現場で何らかの課題やトラブルが発生した場合、現場監督は迅速かつ適切に解決策を模索しなければなりません。
問題解決に当たっては、現場の課題やトラブルを客観的に把握したうえで原因を特定します。
また、柔軟性や創造性も問題解決能力に必要な要素です。
現場監督は困難な状況や予期せぬ状況に対応するために、新たなアイデアや手法を生み出すなどして、柔軟に考え方やアプローチを変える必要があります。
偏った考え方では、工事現場で発生しうるさまざまな問題に対処できないからです。
問題解決能力を高めるためには、経験の積み重ねと学習意欲が必要です。
過去の事例や専門知識を学び自己啓発を重ねれば、より高度な問題解決能力を身につけられますよ!
④リーダーシップ
現場監督は、施工スタッフや関係者を指導・監督する役割を担う工事現場の統率者です。
そうである以上、リーダーシップは欠かせないスキルと言えます。
リーダーシップの鍵となる要素は、チームのモチベーションをいかに高めるかという点です。
工事現場には大工や足場職人などさまざまな分野のプロフェッショナルが集まりますが、現場監督は彼らの能力や特性を理解し、それぞれの強みを最大限に活かすような環境づくりを意識しなければなりません。
メンバーに対して適切なフィードバックや励ましを提供し、目標に向かって協力意識を共有するのです。
もちろん、リーダーシップにはコミュニケーション能力も欠かせません。
現場に集まるチームと密にコミュニケーションをとることで、強力な仲間意識を構築するのです。
⑤責任感
現場監督はチームを率いるポジションであるため、強い責任感も求められます。
責任感の重要な要素は、仕事への取り組み方です。
現場監督は自身の仕事に対して真摯に向き合い、責任を持って遂行します。
プロジェクトの目標やスケジュールを理解し、達成のために努力し続ける姿勢が肝心です。
さらに、責任感は周囲へのモチベーションにも強く影響します。
現場監督は自身の仕事に対する責任感を示すことで、周囲のメンバーや関係者にもポジティブな影響を与え、チームの団結力をより強くするのです。
建設工事がワンチームですすめる仕事である以上、現場の連帯感は欠かせません。
プロジェクトの成功に向けて自らの役割を果たし、他のメンバーと協力して目標達成に貢献することで、信頼される現場監督となれますよ。
お仕事を検索
現場監督のやりがい3選
先ほども解説した通り、現場監督の仕事内容は多岐に渡ります。
その分、得られるやりがいも多いです。
ここでは現場監督のやりがいについて考えていきましょう。
下に挙げる項目を見てください。
現場監督のやりがい3選
- プロジェクトの成果を実現する喜び
- チームの成長と協力関係の形成
- 問題解決と困難克服の達成感
現場監督の仕事内容は、やさしいものばかりではありません。
一方で、上で挙げたようにさまざまなやりがいを感じられるお仕事でもあります。
①プロジェクトの成果を実現する喜び
現場監督として、プロジェクトの成功に直接関与することで、成果を実現する喜びを感じられます。
プロジェクトが円滑に進行し、品質の高い成果物が完成した際には、自身の貢献を実感し、達成感を得られるのです。
特に規模の大きな工事を無事に完結させた時の喜びは、次の仕事への活力につながるほど大きいですよ!
②チームの成長と協力関係の形成
現場監督はチームのリーダーとしてメンバーを指導し、共に成長する機会を得られます。
メンバーのスキル向上や能力の発揮を促し、チーム全体のパフォーマンスを向上できれば現場監督として大きなやりがいを感じられますよ。
さらに協力関係を築き、お互いに助け合いながらプロジェクトを遂行することで絆や信頼が生まれたときも、現場監督の苦労が報われる瞬間です。
➂ 問題解決と困難克服の達成感
現場監督は、現場で発生する様々な問題や困難に直面する可能性があるお仕事です。
何の問題もなく工事を完結させるのは、一人前の現場監督でも至難の技です。
突発的な人員の不足、地域住民とのやり取り、天候不良による作業の遅延など現場監督が頭を悩ませる要素はたくさんあります。
一方でそれらを解決し克服する過程で、大きな達成感を得られるお仕事でもあります。
問題解決能力や冷静な判断力を駆使し、困難な状況に立ち向かうことで、自身の成長と克服の達成感を感じられるのです。
現場監督の求人を多く扱う転職サイト・転職エージェント3選
では次に、現場監督の求人に強い転職サイトや転職エージェントを見ていきましょう。
現場監督は未経験でも挑戦しやすいお仕事ですが、やみくもに求人を探しても転職活動は難航しやすいです。
転職サイトや転職エージェントを活用すれば、求人探しの効率もグンと上がりますよ!
現場監督の求人を探すコツは、「現場監督」というキーワードとあわせて「施工管理」というキーワードでも検索をかける点です。
「現場監督」と「施工管理」は同じお仕事として扱われるケースが多いため、2つのキーワードで求人検索をすることで、より多くの求人数獲得が狙えます。
現場監督の求人を多く扱う転職サイト・転職エージェント3選
- GATEN職
- 建職バンク
- doda
転職サイトや転職エージェントは、複数併用すれば効果を最大限に引き出せます。
どれを利用するか迷った時は、ぜひ複数の転職支援サービスを活用してください。
①GATEN職
- GATEN職の特徴現場系のお仕事全般の求人を掲載している
- 建築業界の求人だけで1,000件以上掲載されている
- 正社員からアルバイトまで様々な雇用形態の求人を見つけられる
- 希望条件を詳細まで絞って検索できる
- 動画から求人を探すことができる
「現場監督」をキーワードに含む求人数 | 約30件 |
---|---|
「施工管理」をキーワードに含む求人数 | 約80件 |
対応エリア | 全国47都道府県 |
おすすめポイント | 登録なしでも応募できる |
おすすめ度 | ★★★★★ |
GATEN職は、名前が示す通りにいわゆる「ガテン系」の求人を専門に扱っている転職サイトです。
なかでも建築業界の求人が充実しており、建築業界だけでも1,000件以上の求人数を誇ります。
動画付きで求人を掲載している企業も多いので、職場の雰囲気や仕事内容といった求人広告からだけでは判断が難しい情報も得られます。
企業から直接オファーをもらえる「スカウト機能」も完備しているので、求人検索が効率的に進みますよ!
②建職バンク
- 建職バンクの特徴建設業界に特化した転職・求人サイト
- 業界最大の求人数
- 建設業のプロによるサポートがある
- 履歴書作成や面接もサポートしてもらえる
「現場監督」をキーワードに含む求人数 | 約200件 |
---|---|
「施工管理」をキーワードに含む求人数 | 約3,700件 |
対応エリア | 全国47都道府県 |
おすすめポイント | 建築業界に詳しいエージェントのサポートが受けられる |
おすすめ度 | ★★★★★ |
建職バンクは、建築業界の求人に特化している転職エージェントです。
特に電気工事士や電気施工管理技士といった、電気系の求人に強いです。
建職バンクには建築業界に精通したエージェントが在籍しており、面接対策や応募書類の添削といった1人では難しい作業を強力にサポートしてくれます。
もちろん、希望に合った求人紹介もしてくれますよ。
建築業界に詳しいプロのサポートを受けたい人は、ぜひ登録してください!
➂doda
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaは、あらゆる業界や業種・職種の求人を網羅している転職エージェントです。
求人数は実に約20万件と転職支援業界でも指折りのボリュームで、在籍しているエージェントのサポートも手厚いです。
エージェントに希望する条件を伝えれば、膨大な求人の中から希望に沿う求人を紹介してくれます。
履歴書や職務経歴書などの作成サポートもしてくれるので、転職活動が初めての人でも安心して利用できます。
まとめ~現場監督の仕事内容は多岐にわたる~
この記事では、現場監督の仕事内容と求められるスキルについて詳しく解説しました。
現場監督は、その名の通り工事現場の管理監督に携わるお仕事です。
予算の算定や工事計画の立案、現場での作業指導など現場監督の仕事内容は多岐にわたります。
当然求められるスキルも多く、経験を積みながらスキルの習得やブラッシュアップも狙わなければなりません。
しかし、現場監督は未経験でも応募できる求人がたくさんあるお仕事です。
経験やスキルがないからと言って尻込みせず、興味がある人はどんどんチャレンジしてください!