もう切られない!派遣社員から正社員になるためには明確なコツがある
雇用調整というイメージの強い派遣社員という働き方。
現在、派遣として働いている方も、このままいったら将来どうなるんだろう、と不安を抱えている方もいらっしゃるのではいないでしょうか?
一時期、派遣切りなんていうニュースも取りざたされていましたが、現在は少し様相が変わって来ています。
現在の日本は空前の人手不足。
有効求人倍率は、バブル期に匹敵する高水準となっていますので、派遣社員といえど、比較的安定して働ける時代になっています。
とはいえ、またいつリーマンショックのような世界的不況が襲ってくるかわかりません。
その時のためにも正社員になっておきたいけど、なかなか派遣先から声がかからないという方、ただ目の前にある業務を淡々とこなしているだけでは、正社員になることはできません。
派遣社員から正社員登用を勝ち取るためには、明確なコツがあります。
某独立系の派遣会社で、10年以上営業として派遣先企業と折衝をし、何人もの派遣社員を正社員へと送り届けてきた私が、正社員登用を勝ち取るためのコツを包み隠さずお伝えしていきます。
時間を無駄にせず、取り返しのつかないことにならないためにも、ぜひご一読ください。
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1.最も重要なたった2つの確認ポイント
早速ですが、派遣社員から正社員になるための、最も重要な確認ポイントからお話します。
入社する前に、または、派遣社員としてすでに働いている方も、まずはこれを絶対に確認してください。
重要ですが、非常に簡単ですのでご安心を。
派遣先企業に正社員登用制度があるか 1-1
企業によっては、派遣社員から正社員への登用制度そのものが無い会社もあります。
大企業に多い
私の知る限りでも、意外とそういう会社は存在します。
比較的、大企業に多いです。
入社後しばらくしてから、それに気づいてしまったらと思うと恐ろしいですよね。
いくら優秀な人材で、直属の上司が推薦したくても、会社に制度が無ければ、どうしようもありません。
そういう派遣先では、時が来たら、もはやなす術なく縁が切れることになります。
その「時」は後述しますが、ひとまずは一にも二にも、正社員登用制度があるかどうか、を確認してください。
すでに派遣社員として就業していて、正社員希望があるのに、制度がないことがわかったら、水面下ですぐに転職活動を始めましょう。
本当に「正社員登用」?
また、大切なことなので繰り返しますが、確認すべきは、あくまで「正社員登用」です。
「直接雇用の登用」ではありません。
直接雇用は、契約社員やアルバイトも含まれます。
安定を求めているのにアルバイトは、さすがに厳しいですよね。
契約社員を経て正社員というステップの企業もありますので、それをわかったうえで目指すならアリだと思います。
“いつ”“どのくらい”の登用実績があるか
もう一つのポイントは、“いつ”正社員になれるのか?そして、“どのくらい”の人が派遣社員から正社員になったのか?という過去の前例も確認することです。
どのくらいの登用実績があるの?
正社員登用にこだわるなら、なるべく前例が多い会社を選ぶことが重要です。
制度はあっても、常時100人の派遣社員がいる会社で、過去3年間で1人しか登用されていない、となるとかなり望みは薄いですよね。
目安として、過去3年にどのくらいの人数(何割くらい)が、派遣社員から正社員になったのかを、確認しましょう。
いつ正社員になれる?
また、どのくらいの期間働いたら、登用してもらえるのか、ということも重要です。
例えば、安定志向の強い30歳の方が、派遣社員として就業していた場合、一刻も早く正社員になりたいはずです。
しかし、その会社では、3年たたないと正社員になれないということだと、正社員になれるのは、最短でも33歳です。
もしその段階で、残念ながら正社員登用から漏れてしまった場合、33歳で0から転職活動をしなければいけません。
これは結構なリスクです。
実際は、いつ登用してもらえるのかは、その人次第ということにはなりますが、前例を確認することで、ある程度の目途がつけられます。
年齢を重ねれば重ねるほど、“いつ”“どのくらい”の登用実績があるかは、事前に確認しておくことを強くおススメします。
派遣会社をつかえばOK
とはいえ、派遣先の職場見学などの際に、派遣先の担当者にそれを確認するのは、少し抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
そういう場合は、派遣会社に聞いてしまえばOKです。
派遣会社は知っている
基本的には、派遣先への正社員登用についての質問は「やる気があるな」と、好感をもっていただけることが多いので、問題ないと思いますが、手っ取り早い確認方法は、派遣会社に聞くことです。
派遣会社が、すでにその派遣先に何人か派遣している実績があれば、正社員登用制度がどのようになっているかは、必ず知っています。
営業担当によるところもありますが、もし知らなかったら、それは取引をし始めて間もないか、仕事に対して手を抜いているか、のどちらかです。
知らなくても誠意のある担当であれば、確認してくれます。
もし、正社員登用のことを知らず、確認もしないような派遣会社があれば、とっとと縁を切った方が賢明です。
明確な意思を伝える
また、確認するときに重要なのは、自分が「正社員を目指している」ことを、入社前に明確に伝えることです。
これは、派遣先に対しても、派遣会社に対しても同様です。
派遣会社として、最も恐れていることの一つは、入社後のミスマッチによる早期退職です。
例えば、派遣社員として入社後、すぐに派遣先の誰かから、「うちは正社員登用制度無いよ」と言われたら、きっとその人は、ここで働いていても未来はないと判断し、すぐに転職活動を開始するはずです。
結果、入社間もない研修中に退職となってしまいます。
派遣先としては、せっかく教えて一人前になりかけたのに、派遣会社がしっかりとマッチングしなかったから退職になった、と派遣会社を責めます。
早期退職は、三者にとって一つも良いことのない結果なのです。
なので、遠慮する必要はありません。
明確に意志を伝えれば、しっかりとした派遣会社なら、マッチした派遣先を紹介してくれるはずですので。
入社後も自身の意思を伝え続ける
正社員になりたい、という意思は、入社後も伝え続けていきましょう。
人間は忘れる生き物です。
派遣会社も派遣先も、たくさんの仕事を抱えているので、時がたてば忘れてしまうこともあります。
それでは元も子もないので、定期的に自身の意思を発信して、そのために何が必要か、を確認していきましょう。
ただあまりやりすぎると、逆にしつこいと思われてしまうので、3か月~半年に一回くらいのタイミングがいいと思います。
ただ、この意志を伝えるのは原則派遣会社を通すこと、は必要です。
派遣ビジネスの構造上、直接的にはっきりと、派遣先の上司にそれを伝えるのは、「仕組みを理解してない」と思われてしまい、逆効果になることもあるので、気を付けてくださいね。
2.正社員になれるか、なれないかの分かれ目はココだ
最も重要な確認事項をクリアしたら、いよいよ入社です。
そして、ここからが本当の戦いです。
入社後の振る舞いで、正社員になれるかなれないかが決まります。
また一から転職活動をする羽目にならないためにも、どんな人が正社員になりやすいか、を知っておいてください。
いなくてはならない存在になる(常に努力と成長を怠らない)
まずは、当たり前ですが、正社員になるためには、その会社(上司)に「この人がうちの会社からいなくなったら困る」という評価を得ることが大切です。
それは端的に言えば、「与えられた仕事以上のことを、自主的に見つけ出し、会社に利益をもたらす人になること」です。
与えられた仕事をだけを淡々とこなし、定時になったら誰よりも先に帰る。
ある意味生産性が良いとも言えますが、それでは、上司が期待していることを、そのまま実行しているのみで、評価点としては「普通」です。
これからのキャリアのためにも、与えられた仕事をしっかりこなしたうえで、さらに+αで会社に利益をもたらすことができたら、もはや会社はあなたを手放すことはできません。
そうなるためにも、自分に何ができるのかを考えることに加えて、自分ができることの幅を広げていくために、常に努力し成長していきましょう。
もちろん無理な残業は、しないようにしてくださいね。
正直年齢もある
ただ残念ながら、現実は厳しい部分もあります。
会社によっては、正社員登用に対して、年齢制限を設けている(ほぼ非公表)ところもあります。
これも、制度があるかないかと同様で、自分では(上司では)どうしようもない部類の項目です。
年齢で区別するのは、会社としても扱いが慎重なので、あまり表立って教えてはくれないことも多いので、やはりこれも派遣会社を活用して、過去の前例と自身の年齢を照らし合わせて、可能性があるかどうかを判断しましょう。
私見ですが、大企業はおおむね35歳を超えてくると厳しい傾向があります。
もちろん若ければ若いほど有利です。
スキルもそうだが、やっぱり最後は人間性
仕事のできる・できないも重要ですが、やはり最後は、人間性です。
ここが8割を左右すると思っていただいても良いくらい重要です。
いくら仕事ができても、いわゆるお局のようにふるまうような人物であれば、周囲に与える悪影響は、その人が会社に与えるメリットよりも、大きくなります。
その人のせいで、さらに優秀な人が、辞めてしまうかもしれません。
常に「謙虚」で「明るく」、「配慮」のある人材でいることを、肝に銘じていきましょう。
たとえば、会社のイベントにはできるだけ参加したり、またイベントを主導したりするなど、給料とは別に、「信頼」を貯めていく、ということを意識すると良いですね。
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3.派遣法についてわかりやすく説明します
派遣社員として、働いていくうえで、必ず絡んでくるのが、この「派遣法」。
コロコロ変わったり、条文や解釈が複雑で難しかったり、業界人としてもなかなか厄介な法律です。
ただ、この派遣法、正社員になるうえで、結構密接にかかわってくる法律なんです。
内容はいろいろありますが、今回は、派遣社員から正社員になるときに、関連してくる部分だけをピックアップして、わかりやすく解説します。
3年がMAX
派遣社員として、その派遣先で働ける期間は、MAX3年です。
(業界内では抵触日と呼ばれます)
厳密にいうと、「同一事業所」で働ける期間というのが正しいです。
簡単に言うと同じ部署で働けるのは、MAX3年なので、3年たったら、その同じ部署では働けませんよ、というのが、この抵触日です。
派遣社員の3年ルールを解説!派遣から目指すキャリアアップの裏技も大公開
派遣社員には「派遣3年ルール」と呼ばれるものがあります。
ざっくりまとめると「同じ職場で派遣社員として働けるのは最長で3年まで」というルールです。
せっかく派遣就業先が決まっても最長3年といわれると、満期になった後どうなるのか心...
基本的には、3年を迎えた派遣社員を直接雇用に雇い入れましょう、というのが趣旨の雇用安定のために作られたものですが、実態はそうもいかないようです。
じゃあ3年経ったら、実際どうなるの?というのが、気になるところですよね。
3年後、ルートは3つに分かれます。
派遣会社の無期雇用
ひとつは、派遣会社での無期雇用転換です。
派遣法のMAX3年は、無期雇用している社員を派遣する場合は、適用除外になります。
そのため、派遣会社は、派遣社員が3年を迎えると、面接やテストなどをして、合格した人だけを、無期雇用転換し、そのまま派遣社員として同様の事業所に派遣すればOKなのです。
無期雇用にするということは、言い方を変えると正社員になる、ということです。
ただ、これは派遣会社としても、無期雇用するリスクが発生するので、無期雇用転換できるかどうかは、派遣会社の考え方によって、難易度が変わります。
無期雇用派遣という働き方とは?無期雇用派遣のメリット・デメリットはある?
無期雇用派遣という働き方をご存知でしょうか。
無期雇用派遣とは、派遣会社との間に期限を定めることなく雇用契約を結び、派遣社員として働くという働き方です。
「派遣社員は期間が決められた働き方」
という固定概念を打ち破るかのよ...
また、正社員といっても、ボーナスなどは出ないことが多く、時給制のままのこともあるので、それをどう捉えるかは、考え方次第です。
できれば事前に、就業規則などは確認しておいた方がいいでしょう。
派遣先の直接雇用
2つ目は、派遣先の直接雇用です。
基本的に、派遣法に抵触日が設けられているのは、これを目的としています。
ただ前述したように、直接雇用であれば、アルバイトや契約社員でも、法的には問題ないので、大体のケースで、正社員ではなく契約社員での登用となることが多いです。
ポイントは、契約社員になった後、正社員になれるかどうか、なれるならいつ頃なのかどうかを、切り替える前に、派遣会社および派遣先に確認することが重要です。
3年を迎える前に正社員になれるか否か
ただ、優秀な人で、正社員登用に前向きな会社は、3年を迎える前に直接雇用に切り替えます。
なので、3年を迎えた時点で、まだ派遣社員だった場合は、会社の登用にあまり前向きでないか、もしくは自分が正社員登用に足る人物ではないと判断されている可能性がありますので、そのタイミングで一度、戦略を練り直す必要はあるでしょう。
派遣先の変更
ルート3つ目は、派遣先の変更です。
選択肢としては、①同じ派遣先企業の違う部署に変更になるか、②違う派遣先企業に変更になるか、の2パターンがあります。
もうお分かりかと思いますが、①を選択するのは、正社員志向がある方には、あまりお勧めしません。
②については、また一からのスタートになるので、しっかりと次に行く派遣先の情報収集をして、選ぶ必要があります。
いずれにしても、正社員には、最も遠い道のりになるルートです。
労働契約法ではMAX5年
補足で、もう一つ正社員登用に関連する法律をご紹介しておきます。
前述の派遣法では、3年がMAXでしたが、もう一つ同じような趣旨の法律があります。
労働契約法です。
これは、契約社員やアルバイト、派遣社員などの、有期で雇用される人すべてに適用になります。
この法律に定められているのが、有期社員で働ける期間は、MAX5年という内容です。
少し複雑になりますので、例を挙げてシンプルに説明します。
例)派遣社員で3年働いた後に、派遣先に契約社員登用された場合
・派遣社員3年 → 契約社員5年 → 正社員 =8年かかる
例)派遣社員で3年働いた後に、同じ派遣会社から違う派遣先に変更した場合
・派遣先A:派遣社員3年 → 派遣先B:派遣社員2年 → 正社員 =5年かかる
という感じです。
いずれにしても時間がかかりますが、このタイミングで契約を切られない限り、正社員にはなれるはずです。
4.最も効率的な方法は「紹介予定派遣」
派遣社員から、正社員になるためのルートは、主に二つあります。
一つは、前述のような一般の派遣社員として勤務しながら正社員登用を目指すルート。
もう一つは、これから説明する「紹介予定派遣」というルートです。
最短で正社員を目指したい方には、オススメの方法です。
最長半年で直接雇用に
この方法は、直接雇用を前提として、一旦派遣社員として入社し、お互いが見極めたうえで、問題なければ切り替えるという、非常に合理的な方法です。
派遣期間は、最長6か月ですので、派遣先も派遣社員も、必ず6か月以内に、直接雇用に切り替えるか、それとも退職するかを、判断する必要があります。
派遣期間=試用期間みたいなイメージですね。
ただこの場合も、法的には必ずしも正社員で切り替えなければいけないわけではないので、事前に、切り替え後の雇用形態を確認しておくことは必須になります。
面接があるがハードルは低い
派遣社員で入社する場合は、面接はありません。
派遣法で禁じられているためです。
しかし、この紹介予定派遣は、直接雇用を前提としているため、面接があります。
入社するハードルは、派遣社員よりは高くなりますが、いきなり直接雇用として採用されるよりはハードルが低いので、これもメリットです。
半年でさよならもある
ただし、6か月後に派遣先から、直接雇用切り替えを断られる場合もあります。
これは正社員で入社した後に、試用期間で契約を切られてしまうのと同様の考え方になります。
とはいえ、冷静に考えると、6か月間教えてきた人材を、切り替えずに終了させるというのは、派遣先としてはしたくないというのが本音ですので、基本目線は切り替える方向です。
ここで終了になってしまった人は、自分の仕事の仕方や人間性を、今一度見直す必要があると言えます。
5.まとめ
いままでの内容をまとめます。
- 派遣先の正社員登用の前例を必ず確認する
- 会社に無くてはならない人材になることが大切だが、最後は人間性が左右する
- 派遣法と労働契約法を味方につける
- 短期間で正社員を目指す人は、紹介予定派遣を利用するのがオススメ
以上になります。
派遣社員から正社員への道は、少し遠いようにも感じますが、新卒や中途で入社できないような大企業で正社員なれるチャンスがあるという、メリットもあります。
ぜひこの記事を参考にしていただき、派遣社員から正社員を目指している方の、参考になれば幸いです。
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