派遣で働こうと思ったときに、どうせなら東証一部上場しているような一流企業で働きたい、と思ったことがある方は少なくないと思います。
たしかに派遣として一流企業で働くメリットは多いと思いますが、はたしてメリットだけでしょうか?
また、中小企業で働くメリットは、どんなものがあるのでしょうか?
派遣会社に勤務して10年間、様々な派遣先や派遣社員を見てきた私が、そのような疑問にお答えしていきたいと思います。
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派遣で働こうと思ったときに、どうせなら東証一部上場しているような一流企業で働きたい、と思ったことがある方は少なくないと思います。
たしかに派遣として一流企業で働くメリットは多いと思いますが、はたしてメリットだけでしょうか?
また、中小企業で働くメリットは、どんなものがあるのでしょうか?
派遣会社に勤務して10年間、様々な派遣先や派遣社員を見てきた私が、そのような疑問にお答えしていきたいと思います。
まずは、一流企業で派遣社員として働くメリットをお伝えしていきます。
一流企業は、研修も一流です。
大企業は、研修の大切さを熟知しているので、お金と労力を使って研修のカリキュラムを作成します。
また、多くの社員を抱えているがゆえに入退社も多く、派遣社員を含めた新入社員の受け入れに慣れているので、何度も研修を繰り返していることから、研修内容が洗練されています。
実際、派遣会社で働いている中で、求職者の方から “しっかり研修をしてくれるのか?(仕事を教えてくれるのか?)”とよく聞かれます。
一流企業であれば「出勤初日にやることがなく放置」「初めての業務をいきなりやらされる」というようなストレスが無く、スムーズに仕事を覚えていけることが大きなメリットです。
コンプライアンス(法令順守)は、近年どんどん厳しくなっています。
パワハラやセクハラ、サービス残業などの法令違反があればSNSなどで瞬く間に拡散されますし。
それが大企業であればなおさらマスコミから叩かれ、会社の名は一気に地に落ちます。
そうならないためにも、一流企業はコンプライアンスの研修にひときわ力を入れています。
派遣社員に対してもコンプライアンスをしっかり守ったうえで接することが当たり前になっているので、安心して就業できるのです。
かつて一流企業と言われた会社が大規模なリストラを発表したり、確実に一生安泰ということは言いきれない世の中ではありますが、とはいえ中小企業より大企業の方が安定しています。
高い学歴がないと、新卒や中途では入社できないような大企業に、派遣社員であれば勤務することができて、さらに実力を認められれば正社員へ登用されるということも実際にあります。
大企業で正社員になることができれば、ローンも組みやすいですし、友人や親にも胸を張って言うことができます。
この「一流企業に正社員で働けるチャンスがある」ということは、大企業で働く大きなメリットです。
私の知る限り、一流企業は職場環境に非常に気を使っています。
例えば休憩室にマッサージチェアがあったり、水やコーヒーが飲み放題だったり、高層ビルの窓から絶景を眺めながらオシャレな一人用ソファーでまったり昼食、なんてことも珍しくありません。
また執務室では加湿器や空気清浄機が1人1台完備されているところもあります。
これだけ環境が充実しているのは、大企業は資金が潤沢にあり、従業員の要望に沿ってそれらの設備投資にお金をかけることができるからです。
これは、中小企業にはなかなか真似のできないことです。
一方で、一流企業で働くデメリットも実はあります。
下記のデメリットも把握したうえで、自分に合った派遣先を選ぶようにしましょう。
大企業の正社員になりたいという人は多いです。
就業中の派遣社員の中にもいるでしょうし、契約社員やアルバイトで働いている人も虎視眈々と狙っているかもしれません。
しかし、全員を正社員にするのはリスクが伴います。
正社員は簡単に雇用を切れないため、いつ何があるかわからない世の中で、雇用調整が利く従業員を一定の割合もっておかないといけません。
そのため、正社員への競争が激しくなり、会社側としてもハードル高めの選考基準を設けないといけなくなるので、正社員になれるチャンスはあるとはいえ狭き門になる傾向が強いのが大企業です。
一流企業には多くの人が働いているため、それぞれが自分の好きなように働いていたらどこかで歪みや不公平が起こります。
そうならないために、大企業はルールをしっかりと作り、従業員はそれに沿って仕事をしていく必要があります。
ルールは、ある時は効果的に働きますが、ともするとそれに縛られてやりたいことができないということも起こり得ます。
よくあるのが、新しい取り組みをしようと稟議を上げる際に、承認をとらないといけない上長が多すぎてスピーディに進まないことや、大企業にありがちなミスを嫌う上長に却下されてしまうということもあります。
自由度をもって、かつスピーディに仕事を推し進めていきたいタイプの人には、大企業はやりにくい点もあるでしょう。
大企業の求人は、派遣といえどやはり人気です。
そのため競争率も高く、未経験の職種だと採用率が低くなる傾向があります。
例えば事務職であれば、ワード、エクセル、パワーポイントなどの資格保有だけでは不十分で、実務経験が問われる求人も多々あります。
もちろん職種によっては未経験OKな求人もありますが、人気な職種は中小企業に輪をかけて倍率が高くなるので、採用されにくいというのがデメリットです。
中小企業で働くメリットとデメリットも見ていきましょう。
簡単にいうと一流企業で働くメリットの逆が、中小企業のデメリットです。
同様に一流企業のデメリットが、中小企業のメリットになります。
あくまで傾向ですが、中小企業は研修や職場環境が整っていない、コンプライアンスへの意識が薄い、正社員にはなりやすいが安定という意味では不安が残る、ということですね。
一覧表にするとこのようになります。
社内制度 | 大企業 | 中小企業 |
---|---|---|
研修 | 〇 | × |
コンプライアンス | 〇 | △ |
安定性 | 〇 | △ |
職場環境 | 〇 | × |
自由度 | △ | 〇 |
正社員のなりやすさ | △ | 〇 |
未経験での就業 | △ | 〇 |
もちろん自社にこのようなデメリットがあることを認識して手を打っている会社もありますので、すべてに〇がつくような企業があれば、派遣先としては最高ということになりますね。
一流企業で働くメリットとデメリットを理解したうえで、それでも一流企業で働きたいという人のために、大企業の求人が多い派遣会社をいくつかピックアップしてみました。
「大企業は派遣会社も大手とだけ取引する」というイメージがあるかもしれませんが、中小の派遣会社にも大企業求人はありますので、実際はそれほど差がありません。
ただ、単純に求人数が多いという観点では、下記に挙げる派遣会社はオススメです。
リクルートスタッフィングは、業界内トップクラスの規模の大企業です。
リクルートグループ各社の求人はもちろんのこと、三菱商事、日本マイクロソフト、電通、楽天、YAHOO!などの名だたる企業の求人を扱っています。
業界最大級のスタッフサービスは、リクルート系グループ会社、電通、JRなどの一流企業の案件を持っています。
特定の業種に偏らず、さまざまな求人を取り扱っているので、自分の希望に合った仕事が見つけられるでしょう。
パーソルテンプスタッフは、グループ会社75社を誇る大手の派遣会社です。
NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI、楽天、サイバーエージェント、中部電力など名だたる大企業の求人を持っています。
全国各地に拠点があり、500以上の職種で310,000件以上の求人を扱っています。
グループ会社が多数あり、海外にも事業展開している大企業のパソナ。
求人も豊富にあり、大企業との取引も多数あります。
グループ会社によって求人や取引先に特徴があり、例えばパソナヒューマンソリューションズとでは、NTTグループや通信設備業界を中心として仕事を紹介していますし、長崎ダイヤモンドスタッフでは、三菱重工グループを中心にした求人を扱っているなど、グループ全体で多種多様な求人を扱っています。
大企業がグループで派遣会社を運営しているということもあります。
主にグループ内での派遣になりますが、同業界内で他社に派遣しているということもあります。
例えば、東京海上グループの派遣会社の東京海上日動キャリアサービスは、親会社の東京海上の求人のみならず、生損保系代理店の求人を多く扱っています。
働きたい企業や業界が絞れている場合は、このような大企業グループの派遣会社を利用するのもアリだと思います。
一流企業で派遣として働くメリットとデメリットを見てきましたが、一概に一流企業の方が良いとは言えないことがお分かりいただけたと思います。
大切なのは「自分が何をしたいか、どうなりたいか」です。
自分のニーズを満たしてくれるのであれば、大企業であろうと中小企業であろうと関係なく、あなたにとっては良い会社と言えます。
その逆も然りです。
派遣会社にも相談しながら、まずは「自分のニーズ」をしっかり明確化し、それに合った派遣先を選ぶようにしていきましょう。
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