工場派遣の給料はいくら?1ヶ月の手取りや給料を上げる方法も解説
今回は工場派遣の給料について解説していきます。
工場勤務の派遣社員は、給料が高い傾向です。
夜勤での給料上乗せや、寮完備の仕事を見つけやすい点も魅力となっています。
稼ぎたい人にはおすすめの派遣先です。
この記事の結論
- 工場派遣の給料相場は、時給1,000円~。特別な資格を持っていると時給2,000円近くなることも。夜勤では時給に25%上乗せされる。
- 時給1,200円の工場派遣で1ヶ月働いた場合の手取りは、約153,600円。
なお総務省が発表した「労働力調査(2023年)」によると、日本の労働人口は6747万人のうち、製造業で働く人数は1055万人です。
全産業の中で、もっとも多くの人が働いています。
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工場派遣の給料
工場派遣の給料相場は、時給1,000円~2,000円です。
日給の職場では、10,000円前後の仕事が多くなっています。
派遣社員の平均給料は1ヶ月約30万円
令和2年度の「労働派遣事業者報告書」によると、派遣労働者の平均賃金は、1日あたり15,590円(1日8時間として計算した場合)です。
この数値をもとに、月20日働いたとして計算すると、派遣労働者の平均月収は、約30万円となります。
工場派遣の給料相場は仕事内容によって異なる
では、工場派遣の給料相場はというと、仕事内容によって異なります。
時給は1,000円~2,000円ほどです。
仕事内容 |
時給の相場 |
体力のいらない軽作業(シール貼り等) |
1000円~1200円程度 |
体力や集中力が必要な作業(組み立て工や検査業務など) |
1000円~1500円程度 |
自動車や半導体などの需要があり業績も良い大手メーカー |
1200円~1800円程度 |
経験者・有資格者しかできない仕事 |
2000円前後 |
体力を必要としない単純作業は時給が安く、反対に体力や集中力が必要で大変な作業ほど、時給が高い傾向です。
自動車や半導体などの大手メーカーは時給が高いので、工場派遣で高収入を目指すなら、狙い目と言えるでしょう。
特別な経験・資格が必要な工場派遣の仕事では、時給が2000円近くなることもあります。
工場派遣の月収(手取り)
時給1,200円の工場派遣で1日8時間働くと、9,600円稼げます。
1ヶ月働くと、20日出勤したと仮定した場合、月収19万2,000円です。
手取りは収入のおよそ8割なので、15万3,600円が1ヶ月の現実的な手取りだと計算できます。もちろん時給によって異なります。
時給1,000円、1,200円、1,500円、1,800円で1日8時間×20日働いた場合の収入を比較すると、次の通りです。
また、手取りは収入の8割だと仮定して、手取りも掲載しました。
時給 |
1ヶ月 |
手取り |
1,000円 |
160,000円 |
128,000円 |
1,200円 |
192,000円 |
153,600円 |
1,500円 |
240,000円 |
192,000円 |
1,800円 |
288,000円 |
230,400円 |
深夜帯は給料が25%上乗せされる
工場派遣は3交代制のシフトが多いです。
深夜帯は給料が25%上乗せされるので、先ほどご紹介した手取りよりも、多くの給料を得られる可能性があります。
稼ぎたい人は積極的に夜勤をするのもひとつの方法です。
ただし夜勤は健康面でのリスクを高めるので、注意する必要があります。
工場派遣ではボーナス・退職金がない
工場派遣には、ボーナス・退職金がありません。
時給が高い工場派遣なら、1ヶ月の手取りが悪くないように感じられるかもしれません。
しかしボーナス・退職金がない分、年収や生涯の収入で考えると、多くの正社員より不利になります。
なお正社員でもボーナス・退職金が支給されない会社はあります。
厚生労働省によると、令和5年度の夏にボーナスが支給された会社は全業種の65.9%でした。
裏を返せば、約3.5割の会社では、ボーナスが支給されていません。
参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)」
工場派遣の福利厚生
給料だけではなく、福利厚生も大切な要素です。
工場派遣では、社会保険が完備されています。
有給休暇も正社員と同じように取ることが可能です。
さらに工場は僻地に建てられていることが多いため、寮を派遣会社が用意してくれていることも多くあります。
寮費や寮の水道光熱費を負担するのは、多くの場合、派遣会社です。
工場派遣で高い給料をもらう方法
「今の給料や時給に満足できない!」という人も少なくないと思います。
工場派遣で高い給料をもらうには、次の方法があります。
工場派遣で高い給料をもらう方法
- 工場の繁忙期を狙う
- 3交代勤務の職場で22時以降に働く
- 仕事内容を変える
- 専門的な資格を取る
- 体力に自信がある人はハードワークにチャレンジ
工場の繁忙期を狙う
工場は、生産ラインのスケジュールが決まっている場合だと、決まった就業時間で終わることが多いですが、トラブルや生産数が増える時など、残業が多くなると、その分給料も高くなります。
できるだけ多く稼ぎたいという人は、工場の繁忙期を狙うと、給料をアップできる可能性が高くなりますよ。
3交代勤務の職場で22時以降に働く
残業の他にも、時給をアップできる方法があります。
それは、3交代制のシフトがある工場を選ぶことです。
24時間、生産ラインを稼働している工場の場合、3交代勤務(または2交代勤務)のシフトになります。
3交代制の場合、
- Aグループ:8時30分から17時30分
- Bグループ:17時から2時
- Cグループ:1時30分から9時
というように、各グループが交代でシフトを回していきます。
なぜ、高時給を狙いたいなら3交代がおすすめなのかというと、深夜(22時から翌5時まで)に働く場合、夜勤手当として時給が25%増しになるからです。
3交代勤務の時給を計算
わかりやすいように、先ほどの例を元に、それぞれのグループの時給を計算してみます。
基本の時給が1,000円、夜勤手当が1,250円、各グループ休憩時間を1時間とします。
- Aグループ:8時30分から17時30分(勤務時間:8時間)
- Bグループ:17時から2時(勤務時間:8時間)
- Cグループ:1時から9時(勤務時間:7時間)
それぞれの勤務時間を元に、1日の給料を計算すると、
- Aグループ:8,000円
- Bグループ:9,000円(深夜時間4時間)
- Cグループ:8,000円(深夜時間4時間)
Cグループは、他のグループよりも勤務時間は1時間短いですが、夜勤手当で時給が25%アップするため、1日の給料は日中勤務と同じ金額になることがわかります。
このように、深夜の時間帯のシフトに入ることができれば、同じ勤務時間でも給料が高くなるのです。
3交代勤務で稼働している工場の場合、Aのシフトが◯日、Bのシフトが◯日、というように、それぞれの時間帯の勤務をバラけさせて振り分けてもらえます。
Cグループの人は、ずっと夜勤ばかりになるというわけではないので、ご安心ください。
仕事内容を変える
工場派遣の中で、比較的時給が安いのは、梱包や箱詰め、検品作業などのルーティンワークです。
特別な資格が要らず、誰でもできる仕事が多いので、工場勤務の中でも給料が安くなります。
同じ仕事を続けていても、なかなか時給アップの交渉材料にするには足りないので、新しい業務を追加したり、作業の難易度を少し上げてみるなど、仕事内容を変えてみるといいですよ。
派遣社員は、派遣先企業と派遣会社の間で結ばれた契約内容に基づいて業務を進めるため、大幅に契約外のことをするのはNGですが、他の人の作業を手伝うなどのことから始めつつ、派遣先企業に「◯◯の仕事に挑戦したい」という意思を伝えて、業務範囲を増やしてもらえないか交渉するのは大いにアリです!
あなたの熱意も伝わって、派遣先企業への印象もよくなるかも。
専門的な資格を取る
もっと効果的に時給を上げたい人は、工場勤務で使える資格を取得するのも方法です。
業務内容によっては、募集できる条件に「◯◯の資格を保有していること」といった有資格者限定の仕事もあり、専門性が高い仕事は、時給が高い傾向にあります。
また、資格によっては、現場での実戦経験がある人しか受けられないものもあるので、工場派遣でキャリアを積みながら、資格取得を目指すのは、とても効率が良い賢い方法と言えます!
体力に自信がある人はハードワークにチャレンジ
少し荒療治な提案になりますが、体力に自信があるという人には、ハードワーク、いわゆる体力仕事を選ぶのも時給を上げる方法です。
最近では、工場で働く女性や50代以上の人も多く、椅子に座りながらできる仕事や、重いものを持たなくても良い軽作業の仕事がたくさんあります。
しんどくない仕事は、時給も相場並みのものが多いですが、体力がいる仕事は、仕事内容がハードな分、時給も高い傾向にあります。
体に鞭打ってまで働く必要はありませんが、体力には自信があるという方は、重い荷物を運ぶ場面や、屋外で働くことが多い仕事に挑戦してみるのも方法です。
ただし、絶対に無茶なことだけはしないでくださいね!
工場派遣の給料は月10万円台後半~20万円台が多い
いかがでしたか。
今回は工場派遣の給料についてご紹介しました。
少し前までは、工場勤務=ハードワークというイメージが根強かったですが、最近ではクリーンで体力を使わなくてもできる工場の仕事もたくさん増えてきました。
工場勤務でもしっかり稼げる時代なので、時給が高い仕事を見つけて、安定収入を目指してみるのはいかがでしょうか!