営業職に新卒として入社したものの、1年目ですでに営業を辞めたいと悩んでいませんか?
実際、新卒で営業を辞めたいと考える人は少なくなく、転職を選択する人も少なからず存在します。
とはいえ、営業を辞めたいと思う理由は人それぞれ違いますし、営業職でも業務内容や販売する商材も企業によってさまざまです。
そこで今回は、営業を辞めたいと悩む新卒社会人へ向けて、新卒が営業を辞めたい理由から転職に踏み出せない人の特徴、そして営業を辞める前に考えるべきことについて紹介していきます。
実際に新卒で営業を辞めた人の体験談もありますので、現在転職するかどうか悩んでいる人はぜひこちらの記事を参考にしてください。
新卒で営業を辞めたいと思う人は少なくない
新卒で営業を辞めたいと思う人は少なくありません。
営業の転職サイト「営業くん.com」が行なったアンケート調査によれば、「会社を辞めたいと思ったことはありますか?」の質問に対して、「ある」と答えた人の割合は約83%という結果となりました。
また、同調査の「営業職で一番辛い事はなんですか?」の質問に対して、「成績が上がらない」と答えた人の割合は76%となり、ほとんどの営業マンが成績に対してつらい思いをしていることになります。
このことから、営業マンは成績が上がらないことに対してストレスを感じており、特に新卒社会人となれば、はじめてのノルマや成績のみで評価される制度にストレスを感じていると予想されます。
つまり、新卒営業マンのほとんどは営業を辞めたいと思っているといっても過言ではありません。
新卒が営業職を辞めたいと思う理由
新卒が営業職を辞めたいと思う理由として以下の3つが考えられます。
- 成績が上がらない
- 自分でも納得できない商品を売っている
- 成果主義で努力が評価されない
社会では理不尽なことが当たり前となっていますが、新卒社会人はそういった理不尽なことに対して過敏です。
たとえば営業職でいえば、自分でもいいと思えない商品を売っていたり、結果を出すまでのプロセスを評価されないことに対して疑問を持ちがちです。
またそのほかにも、成績が上がらないことの劣等感を覚えたり、自分自身に失望したりなど、営業職には辞めたいと思う理由が少なくありません。
ここからは、上記3つの理由について深掘りしていきます。
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成績が上がらない
先で紹介した調査結果のように、成績が上がらないことが原因で営業を辞めたいと思う営業マンは少なくありません。
特に新卒社会人は商品の売り方を覚えるまでに時間がかかるため、入社後すぐに成績を残すのは困難です。
営業職は結果主義で、成績のみを評価対象とすることが多いため、なかなか結果が出ない現状に「自分は営業職が向いていないのかも」と悩む新卒営業マンは多いはずです。
「営業を辞めたい」と思う理由が営業成績にあるのなら、もう少し仕事を続けることをオススメします。
これから成果が出てくる可能性はいくらでもありますし、そもそも新卒の今は成長している途中です。
とはいえ、転職して早い段階で見切りをつけるのも手段の一つです。
営業を辞めたいと思うときは、結果ばかり気にするのではなく、将来的に考えて自分にメリットの多い選択をしましょう。
自分でも納得できない商品を売っている
営業を辞めたいと思う理由の一つが、自分でも納得できない商品を売っているケースです。
企業によって販売する商材は異なり、中には利益を目的とするあまり、価格と品質が見合わないものを販売している企業もあります。
たとえば、化粧品を販売する企業の営業マンの中には、「自分だったら絶対この化粧品は使わない」と思いながらも、仕事として仕方なく売っている人もいるはずです。
そんな、自分でも納得できない商品を販売すると以下のようなデメリットが出てきます。
- 仕事に誇りを持てない
- 商品が売れずに自己否定する
- 商品が売れないことを人や物のせいにする
など
誇りを持って営業の仕事をするなら自分が納得した商品を売るべきです。
そのため、誇りを持てない商品の営業は仕事を辞めたいと思う理由の一つです。
成果主義で努力が評価されない
努力を評価されないことが理由で、営業を辞めたいと思う人は多いでしょう。
営業という仕事は成果主義な傾向があり、どんなやり方でも商品を売った人が正義です。
たとえば、サービス残業をしたり休日に出勤したりなど、どんなに頑張っても商品が売れなければ評価されることはほとんどありません。
努力が報われないことも多く、成績だけが評価の対象となることが理由で、営業辞めたいと思う新卒社員は少なくないと考えられます。
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新卒1年目で営業職を辞めるのは甘え?
新卒1年目で営業を辞めたいと思う人の悩みとして「自分は甘えているのでは?」というものがあります。
しかし、新卒1年目で仕事を辞めたからといってそれが甘えとは限りません。
営業には向き不向きがあり、向いていない人がムリに営業を続ければ、パッとした成績を残すことができずに気づいたら5年が過ぎていたなど、ムダに時間を消耗することが考えられます。
人にはそれぞれ輝ける場所があり、自分の信念に従って転職すれば誇りを持って働ける仕事にきっと出会えます。
そのため、新卒1年目が仕事を辞めることを甘えではなく、早い段階で次のステップに進める絶好の機会と前向きに考えましょう。
第二新卒を利用する
新卒社員をはじめ20代の転職には第二新卒の枠があります。
第二新卒とは大学卒業後1〜3年で転職する20代のことで、企業によっては若い人材確保のために第二新卒の枠を設け、社会経験の未熟な求職者の採用を進めています。
ちなみに大手転職支援サイト「マイナビ」のグループ企業が2014年に行なった調査によれば、第二新卒の採用に対して積極的な企業は全体の62.2%もあることがわかりました。
このことから、多くの企業が第二新卒の採用を進めており、新卒1年目で会社を辞めた人でも転職のチャンスは多いといえます。
そのため「営業を辞めたい」と思ったら、たとえ新卒でも別の業種への早期転職も検討しましょう。
営業職を辞めたいのに辞められない新卒社員の特徴
営業職を辞めたいのに辞められない新卒社員には以下のような特徴があります。
- 上司や先輩が優しいから「辞めたい」と言いづらい
- 周りから「辞めるのは早すぎる」と言われる
- 新卒だから3年は続けなくちゃと将来を気にしている
- 新卒1年目で辞めたら転職が不利になると思い込んでいる
など
このように、辞めたいと思いつつも、何かいい訳をして「転職はできない」と思い込んでいる人は多いのではないでしょうか。
しかしながら、自分の人生において周りからの声は関係ありまんし、新卒1年目で辞めても雇ってくれる企業はいくらでもあります。
特に20代なら転職のチャンスは豊富です。
要は、営業がつらいと感じているのに辞められない人は、いろいろ考え過ぎですし、周りの目を気にし過ぎていることが原因です。
自分がどうなりたいのか、またこれからどうしたいのか、転職するかどうかは全て自分軸で考えるようにしましょう。
新卒が営業職を辞める時に考えるべきこと
新卒が営業職を辞める際、以下3つのことを考える必要があります。
- 辞めたい理由を明確にする
- 将来的なキャリアプランを立てる
- 転職をプラスに考える
「営業を辞めたい」という気持ちだけで、感情的に退職すると、転職に失敗する可能性が高いです。
そこでここからは、それぞれの考えるべきことについてくわしく解説していきます。
辞めたい理由を明確にする
営業を辞めたい時はその理由を明確にしましょう。
あいまいな理由で仕事を辞めると、仮に転職したとしてもまた同じような理由で転職を繰り返す可能性があります。
一方で、辞めたい理由を明確にすれば、転職先に求める条件もより具体的になります。
たとえば、「努力を評価されないし、サービス残業を強制される」などの理由で営業を辞めれば、次の転職先としてきちんと努力を評価してくれるところを選ぶはずです。
このように、過去の失敗をきちんと反省し、次に繋げるにはどうすればいいのかを考えることは非常に大切です。
そのため、営業を辞める時はその理由を明確にしてそれを転職に活かしましょう。
将来的なキャリアプランを立てる
営業を辞める際は将来的なキャリアプランを立てましょう。
将来的なキャリアプランを決めずに感情的に辞めてしまうと、転職先に求める条件もあいまいになり、転職に失敗する可能性が高いです。
たとえば、「営業じゃなくてもっと気楽に働ける仕事がしたい」という理由で転職をすれば、転職先でまた別の問題に悩まされることが考えられます。
漠然としたキャリアプランを描くのではなく、自分はどうなりたいのか、5年後に何をしていたいのかを考えて転職することが大切です。
そのため、営業を辞めて別の仕事に転職する際は必ず将来的なキャリアプランを立てましょう。
転職をプラスに考える
転職をプラスに考えることは非常に大切です。
新卒1年目で転職は悪いものだと思い込み、営業職を辞めたいと言いつつも転職できない人は多いでしょう。
たとえば、「営業職を辞めて転職をしても同じことを繰り返すのでは?」「1年以内に退職したら転職が不利になる」など、転職に対する不安は少なくありません。
しかしながら、そもそも転職はマイナスなことではなく、次のステップへ進むためのむしろポジティブな選択肢です。
会社がブラック企業であれば我慢するだけ自分が損ですし、どちらにしろ長くは続かないので、早めに見切りをつけて自分の理想とするキャリアを目指した方が自分のためになるはずです。
もちろん、転職しても仕事に対する問題が解決する訳ではありませんが、転職せずにムリに働き続ける方がよっぽど体に毒なはずです。
このように、転職は決してマイナスなことではないので、自分の選択をポジティブに考えるようにしましょう。
新卒で営業職を辞めた人の体験談
新卒で営業職として働いていたAさん(23歳)に話を伺いました。
私は営業職をちょうど1年で辞めたのですが、結論をいえば営業を辞めて良かったです。
はじめは「自分の努力や結果に応じて収入が得られる仕事がしたい」という理由から、新卒で営業職の仕事に就きました。
しかし、金融商品を販売する営業だったのですが、単価が高かったためかほとんど売ることができませんでした。
月に1本も売れなかったこともあります。
頑張れば必ず結果がついてくると信じてサービス残業や休日出勤をしましたが、結局成績は伸びず。
私が商品を売れないことに対して上司や先輩からのプレッシャーもありましたし、「もしかすると私を雇ったことに後悔しているのでは?」と自己否定をするようになりました。
そこで、このままでは何も変わらないと思い、思い切って転職することにしたんです。
新卒の転職に対しては不安しかありませんでした。
ですが、自分の将来のことを考えると、ムリしてきらいな営業をし続けて自分を否定し続けるのは良くないという気持ちが強かったので、無事に転職できました。
今はWEB関係の仕事に就いているのですが、特にノルマもありませんし、のびのびと働けています。
転職は本当に悩みましたが、結果的に転職して良かったと心から思えます。
営業職を続けるか辞めるか迷った時はどうすればいい?
「営業を辞めたい」と思いつつも、実際に転職するか営業職を続けるか悩んでいる人は多いでしょう。
今悩んでいる人は「営業職を続けるメリット」と「営業職を辞めて転職するメリット」の両方を考えましょう。
そして、それぞれのメリットを考えた上で、辞めるか続けるかどちらを選べば自分は幸せになれるのかを考えることが大切です。
以下では、両方のメリットについて深掘りして解説していきます。
営業職を続けるメリット
営業職を続けるメリットとして以下の3つが考えられます。
- 高収入が見込める
- 人脈が広がる
- 社会的に人材価値が上がる
営業職は成果主義の職業で、契約数に応じて給料がアップするところも少なくありません。
仮に3年、5年と仕事を続けて結果を残せるようになれば、高収入が見込めます。
さらに、さまざまな人とのコミュニケーションを大切にする営業職なら人脈が広がりますし、それにともなって社会的な人材価値が上がる可能性があります。
たとえば、どんな商品でも顧客に販売できる優秀な営業マンは、どの企業においてもぜひ採用した人材です。
このように、営業を続けることによって収入的また社会的にメリットがあるといえます。
ただし、営業を続けて結果を出すことが前提なので、結果が出せなければメリットが生まれない点には注意しなければいけません。
営業職を辞めて転職するメリット
営業職を辞めて転職するメリットには以下の3つが考えられます。
- ストレスから解放される
- 新しい人生をスタートできる
- 自分の将来について考え直すきっかけになる
営業を辞めたいと考えている人の多くが、日々のノルマや上がらない成績にストレスを感じていることが理由です。
営業職を辞めることで、営業職特有のストレスから解放されますし、新しい仕事にチャレンジすることができます。
また、転職をきっかけに「自分が本当にやりたいことはなんだろう?」と、改めて自分の将来について考え直すきっかけとなります。
場合によっては、一度の転職で一生ものの仕事に出会うこともあるでしょう。
このように、営業を本気で辞めたいと思い、営業職に対して強いこだわりがなければ転職するメリットは大きいといえます。
転職するなら転職エージェントがオススメ
転職するなら転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントとは、無料で利用できる転職サポートサービスで、プロのキャリアコンサルタントが求職者のヒアリングを行い、その上で最適な求人を紹介してくれます。
転職サイトや求人サイト、またハローワークなどとは違って手厚いサポートが特徴で、たとえば提出書類の添削や面接の対策まで対応してくれます。
特に、新卒で転職経験のない若者なら、転職サイトや求人サイトではなく、転職まで手厚くサポートしてくれる転職エージェントがオススメです。
なお、大手転職サイトには以下のものがあります。
- マイナビエージェント
- doda
- パソナキャリア
- ハタラクティブ
- ワークポート
など
転職エージェントは複数登録も可能なので、いくつか登録してみて自分に合ったものを使いましょう。
それぞれ、おすすめの理由を解説します。
dodaエージェント
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaは転職サイトとしても転職エージェントとしても利用できる転職サービスです。
取り扱っている求人数が約10万件ほどあり、多くの求人の中から希望する求人を見つけられます。
転職サイト・転職エージェントの中でも求人数が多いほうなので、とてもおすすめです。
中でもエンジニア・技術職・営業の求人が多いので、これらの業界を狙っている方はぜひ利用してみてくださいね。
ほかにも年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実しているので、転職をしないにしても登録しておくのがおすすめです。
ハタラクティブ
ハタラクティブの特徴
- 経歴に自信がなくても転職成功できる
- アドバイザーのサポートが手厚い
- LINEでのカウンセリングが可能
ハタラクティブはフリーターやニートの方でもしっかりと転職サポートをしてくれる転職エージェントです。
自分の学歴や経歴に自信が持てなかったとしても、しっかりと求人を紹介してもらえます!
またキャリアアドバイザーのサポートが手厚いので、初めて転職活動をする方でも安心です。
lineでカウンセリングをしてもらえるので、気楽に使えるのもポイント。
経歴に自信がない方は、ぜひハタラクティブを利用してみてくださいね。
ワークポート
ワークポートの特徴
- IT・WEB分野に強い
- 紹介してもらえる求人量が多い
- コンサルタントの手厚いサポート
ワークポートはIT・WEB分野に強い転職エージェントです。
IT・WEB分野に転職したいと考えているなら、絶対に登録しておくべきですね!
キャリアアドバイザーから紹介してもらえる求人数が多いことが特徴なので、たくさんの求人の中から希望する求人を見つけたい方におすすめ。
もちろんキャリアアドバイザーからの手厚いサポートも受けられるので、ぜひ利用してみてくださいね。
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
- キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
- 非公開求人が多い
- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
マイナビエージェントは20代向けの転職エージェントです。
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パソナキャリア
パソナキャリアの特徴
- 面接対策など丁寧なサポート体制が充実
- 求人の質がいいためより良い環境も期待できる
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パソナキャリアを利用して転職した方の65%以上が年収アップしているので、年収アップさせたい方もぜひ利用を検討してみてくださいね。
まとめ
営業を辞めたいと思うのなら、新卒かどうかに関わらず転職をオススメします。
転職すれば営業特有のストレスから解放されますし、転職がきっかけで人生の天職に出会えるかもしれません。
多くの新卒社員が「1年目で会社を辞めるのは早すぎる」と考えているかと思いますが、実際新卒で営業の仕事を辞めたいという人は少なくありません。
辞めたい理由や実際に転職するかどうかは人それぞれですが、転職を悲観的に捉えるのではなく、自分の人生をよりよくするポジティブなものと考えることが大切です。
辞めるべきか続けるべきか、自分にとってメリットが多い方はどちらなのかを見極め、柔軟な思考でどちらを選択するのかを考えましょう。
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