ユーキャンなどの資格取得支援スクールでも人気な、調剤薬局事務の仕事。
調剤薬局は年々増えているのですが、事務職ということもあって求人を探すのにも一苦労します。
調剤薬局事務の仕事に就くためにも、また、調剤薬局事務としてステップアップするにも、調剤薬局事務に関する資格を持っておくと強みになります。
この記事では、調剤薬局事務に関する資格をまとめました。
独学で取れる資格、スクールに通って取れる資格を紹介しますね。
おすすめのスクールも紹介するので、興味のある人は最後まで読んでみてください。
調剤薬局事務の資格はどんなものがある?
調剤薬局事務の資格は、薬剤師のように国家試験ではありません。
民間の試験なので、資格を取らなければ調剤薬局事務の求人に応募できない訳でもありません。
しかし、即戦力を求める企業では、ひとつの指標となる調剤薬局事務のがある人の方が採用されやすくなっています。
小さな民間資格も含めるといくつもありますが、履歴書に書けるような代表的な資格は主に7資格あります。
以下に7つの資格を紹介しますね。
- 調剤事務管理士
- 調剤報酬請求事務専門士
- 調剤薬局事務検定試験
- 医療保険調剤報酬事務士
- 調剤薬局事務資格
- 調剤事務実務士
- 調剤報酬請求事務技能認定
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調剤薬局事務の資格はどうやったら取得できる?
7つの資格は、認定までに試験があります。
それぞれの資格の試験や講座を受けて、合格すれば良いのですね。
各資格は、その資格を受けるために必要な受験資格があります。
その受験資格に、認定講座の受講者である事が条件になる事があります。
7つの資格の中で、この認定講座の受講が必要な資格は4つあります。
つまり、この中では独学で取れる資格は3つ、独学では取れない資格が4つあるということです。
独学で取れる資格と取れない資格
自分の力で資格の認定をしてもらえる資格は、調剤事務管理士、調剤報酬請求事務専門士、調剤事務実務士です。
受験をするための講座の受講や、受験資格がいらないものが、この3つです。
その資格以外が、講座を受講して受験資格の認定をしてもらわなければなりません。
受講の方法として、通学や通信講座があります。
独学で取れる資格の紹介
独学で取れる3つの資格をそれぞれ紹介します。
調剤事務管理士
調剤事務管理士の仕事は、調剤薬局で薬剤師の力になり、患者さんが持ってきた処方せんを受け付けたり、お金に関わる事務作業やレセプトの作成を行います。
患者さんと接する時の接客や調剤報酬の知識が求められます。
調剤報酬請求事務専門士
調剤報酬請求事務専門士の仕事は、変化していく調剤報酬改定に素早く対応して、レセプトの請求を詳しく理解できる、実務に適応した仕事です。
調剤報酬改定は2年ごとに行われるため、それに対応できるよう、2年に一度の更新制度があります。
一度合格しても勉強を続けなければいけないため、独学では続ける意志をしっかりと持っていないと難しいです。
しかし、常に最新の知識を得た有資格者と認められるため、自分のスキルが確かなものとなっています。
調剤事務実務士
調剤事務実務士の資格は、調剤報酬請求業務の実務能力に加え、薬局をまわす力や経営力を求められます。
学科と明細書作成の二部構成の試験科目となっています。
合格すると、認定証の発行も可能となります。
独学での勉強の流れ
独学で資格を取るには、市販のテキストを購入するか、各運営団体が発行している専用テキストを入手して勉強を始めます。
自分のペースで学習でき、自分が納得いくタイミングで受験を申し込むことができます。
受験は、各運営団体の開設しているホームページから、受験申し込みを自分で行います。
独学では不安…そんな方にスクールの紹介!
3つの資格をそれぞれ紹介しましたが、通信講座や通学講座でも学べます。
残りの4つの資格は、講座を受けなければ資格試験の受験ができないため、もちろんスクールが開講されています。
これから、スクールに通って取得できる資格を紹介します。
調剤薬局事務の資格を取り扱うスクール
調剤薬局事務の資格を取り扱う主なスクールをまとめました。
- 日本医療事務協会
- ニチイ学館
- ユーキャン
- ヒューマンアカデミー
- キャリアカレッジジャパン
順に説明していきますね。
日本医療事務協会
日本医療事務協会では、調剤薬局事務検定試験の講座や試験を取り扱っています。
通信講座や、通学講座を開講しています。
調剤薬局事務検定試験は、独学では取れない資格なので、この協会のスクールを受講しましょう。
講座の受講を集中して行うこともでき、最短3日で調剤薬局事務検定試験の受験資格を得ることができます。
調剤薬局事務検定試験
2018年から始まった新しい試験です。
マークシート方式で学科と実技試験があり、資料や電卓の持ち込みが可能です。
自宅でも受験できる、小さな子どもがいる家庭などでも受験しやすい環境です。
調剤報酬算定をするときに必要な基礎知識とレセプト作成能力が問われます。
日本医療事務協会が発行する調剤薬局事務検定試験専用の特別な教材はありません。
市販の調剤薬局事務に関するテキストを購入するか、日本医療事務協会の出版する処方箋問題集などで勉強します。
ニチイ学館
ニチイ学館では、調剤報酬請求事務技能認定資格を受講できます。
この資格は、日本医療教育財団が運営しています。
通信講座と通学講座を開講しています。
通学講座は、講師に直接質問したり、周りと一緒に勉強したりすることで、通信講座よりも早く資格を取得できます。
講座の最後に修了試験があります。
この試験に合格すれば、資格を取得できます。
スクールの受講が必須となりますが、受講後に改めて資格試験の受験を必要とする事はありません。
ユーキャン
ユーキャンでは、調剤薬局事務検定試験の資格を取り扱っています。
この資格は、日本医療事務協会が運営しています。
調剤薬局事務検定試験については、本記事の日本医療事務協会の項目で説明したのでそちらを参照してください。
ユーキャンの良いところは、一度目の試験で合格が取れなかったとしても、受講期間中に再受験して資格を取れることです。
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーでは、医療保険調剤報酬事務士の受験資格を得るための講座が開講されています。
医療保険学院が認定する調剤報酬事務教育講座を取り扱っており、中間テストに合格すれば医療保険調剤報酬事務士の受験に申し込めます。
ヒューマンアカデミーの良いところは、合格後の就職サポートを手厚く行っている事です。
キャリアカレッジジャパン
キャリアカレッジジャパンでは調剤薬局事務資格を取り扱っています。
日本能力開発推進協会が運営する資格です。
映像講座も取り扱っていて、初学者にも分かりやすい資格勉強ができます。
在宅受験できるので、産休中にも受験OK。
医療事務講座などの別の受験講座とセットで申し込むと、受講料がお得になるため、幅広く医療の資格を取りたい方におすすめです。
まとめ
調剤薬局事務の資格は、今説明した資格の他にも沢山あります。
基本的には調剤薬局で働くために必要な技能や知識を修得するための資格ですから、どの資格を受けても就職には有利になります。
これらの資格は、独学、通信講座、試験会場など、資格を取得するまでの道のりが違います。
自分の生活スタイルと勉強できる環境に合った資格を選んで、より有利な就職や仕事のスキルアップを目指しましょう。