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大企業からベンチャーへ転職した筆者が考える、ベンチャーの転職前にやらずに後悔した7つのこと

ベンチャーの転職前にやらずに後悔した7つのこと 転職コラム

「トニーの20代転職ブログ」を運営しているトニーと申します。

20代の転職について実体験を元に、主にベンチャーへの転職を考える人向けの情報をまとめています。

今回は当サイト「転職センター」様より寄稿記事のご依頼を頂きました。

終身雇用が崩れ、転職が当たり前になりつつある今の世の中で、ベンチャーへの転職を考えている人が増えてきています。

実際に私も新卒で入った大企業を2年半で退職し、その後社員15人ほどのベンチャーに転職しています。

当時はいざ大企業をやめたいなと思っても、ネット上にはベンチャーの転職の情報は少なく、転職のための1歩が踏み出せませんでした。

転職を考えてから具体的に行動をするまで1年以上かかってしまったので、今振り返れば時間がもったいなかったなと後悔しています。

そこで今日は、もしべンチャー転職前の自分にアドバイスができるとしたら、という視点で7つのやるべきことを書きました。

私の記事が転職で悩んでいる20代の方々のお役に立てれば幸いです。

今回記事を書いたライター
トニー
新卒入社した大手が刺激不足でもの足りず、3年目でベンチャーに転職。
その後再び転職し、現在は3社目のメガベンチャーで働く29歳。
トニーの20代転職ブログ

1.大企業の良いところをフル活用しろ

大企業は確かに嫌なところがたくさんありますよね。

めんどくさい人間関係や意味のない仕事のための仕事。

仕事もできないのに嫌味ばっかり言ってくる上司。

でも一方で、大企業だからこその利点があるのも事実。

ベンチャーに転職する前にもっとやっておけばよかったことは、大企業のリソースをフル活用することです。

大企業には働いている人が沢山います。そして単純な確率論ですが、働いている人が多い = そのなかに優秀と言われる人の数が多いはずです。

直接仕事で関わりがなくても、同じ社内の人であれば、同僚や先輩を辿れば必ず一度は会えるはずです。

その人に会って仕事に対する考えや、仕事の仕方を直接学ぶのはやっておくべきです。

ベンチャーに行ってから気づいたのですが、大企業で仕事ができる人がもつ能力と、ベンチャーで仕事ができる人がもつ能力には違いがあります。

大企業で活躍する人から盗むべき能力は、例えば次のようなものがあるなと思います。

  • 構造化して物事を俯瞰的に捉える力
  • 自分のやりたいことの実現のために、周りを巻き込む力
  • 組織の力学を理解して、相手に気持ちよく行動してもらう力

これは大企業で成果を出すのであれば、必然的に避けては通れない能力になっています。

あなたが将来ベンチャーで働くにあたっても、これらの力はつけておいて損はありません。

そしてベンチャーにはあまりいないタイプなので、大企業にいるうちにスキルを自分のものにしておくと、あとあと自分が有利です。

2.ベンチャーに勤める人の話を聞け

ベンチャーに関する情報はあまり出回っていません。

だからネットの情報だけでは、ベンチャーの転職のための考えが偏ってしまいます。

だからこそ、自分で能動的に一次情報を取りにいくべきです。

ベンチャーで働いてる友人は周りにいないなら、友人の友人を紹介してもらうなどは明日にでもできることですね。

また、今では社会人向けのインターンのサービスもあります。

ライトにベンチャーの雰囲気を体験したい人にはもってこいです。

とにかく自分の足で一次情報を集めるのが、後悔しない転職活動のコツです。

具体的には次のようなサービスがあるので参考にすると良いでしょう。

wantedly|月間200万人が利用するビジネスSNS。

登録されているベンチャーの数は日本最大級。

サンカク|仕事を続けたまま他の企業の課題を体験できる、社会人のためのインターンシップサービス。

プロジェクトインデックス|日本全国のインターンシップ検索サイト。

NPO法人の案件や地域おこしのプロジェクトもあり、社会課題の解決を目指している人には面白い案件が多い

3.まずは自分で何か事業をはじめろ

今の時代は、PC1台で自分の力でお金を稼ぐ手段は沢山あります。

まずはそれにチャレンジしてみるのは「会社から給料をもらうのではなく、自分自身の力で稼ぐ」という意識をもつのに最適です。

なにせ自分の身銭とプライベートの時間を投下するので、仕事に対する向き合い方がサラリーマンとは全く変わります。

1円を稼ぐのにめちゃめちゃ労力がかかることも体験できます。

実際、ベンチャーにいくと、大企業にいるときとは異なる「金銭感覚」をもつ必要があります。

たった10万円のお金でも、「この10万円は何使うのが最も効果的なのか」と突き詰めて考えさせられます。

いきなり自分で事業をたちげなくても、例えばランサーズやクラウドワークスなどの副業サイトに登録をして、できることからやってみるのも手です。

または、近くのお店で中古品を仕入れて、メルカリで売ってみるのも、ビジネス感覚を養うことに役立つでしょう。

大事なのは副業でいくら稼ぐかではなく、どうやったら消費者はお金を払うのか、何をすれば価値になるのかを、真剣に考える機会を作ることです。

この感覚はベンチャーに転職するときには必須ですし、仮にそのまま大企業で働き続けるにしても、持っておいて損はない感覚です。

4.言い訳せずに目の前の仕事に向き合え

目指す スーツ 男性 指さし

僕は大企業にいるとき、「自分が成果が出ないのは、今担当している仕事がつまらないからだ」と本気で思っていました。

でも冷静に考えると、仕事がつまらないのはその仕事のせいではなく、単純に成果が出ていないからなんですよね。

学生の頃、勉強はそんなに好きじゃなかったのですが、テストで点数を取れるのが楽しかったり、先生に褒められたり友達に尊敬されることで、後付けで勉強が楽しくなっていく、という経験をしました。

僕が大企業にいた頃には気づけなかったのですが、その後ベンチャーで成果を出さざるを得ない環境でがむしゃらに働いたとき、決して仕事内容は好きではなかったですが、大きな達成感を得ました。

だから、結局のところ、仕事は成果が出れば楽しいし、出なければどんなに自分が興味がある分野でもつまらないのです。

自分よりも成果を出している人は周りにいるはずなので、どうしたらもっと成果が上がるのかを考えて行動することは、その後のキャリアに必ずつながります。

仕事で身につくスキルやクライアントとの関係性といった近視眼的な目的だけに捉われることなく、自分がやると決めたことをやり抜く姿勢はどんな環境でも身につけられるので、大企業にいるあなたも「成果」にこだわりましょう。

どうせいつかは成果を出すことに立ち向かわなければならない日が来るのですから。

5.同期との飲み会は無駄だからやめろ

同期との飲み会が一切意味ないとは思わないのですが、少なくとも同質性の高いコミュニティで頻繁に飲み会をしても、自己成長という観点ではあまり得るものがないと思います。

実際に僕は週に4日は飲み会に行っていましたが、そのうち1回は同期との飲み会でした。

新人のころは、同期を通じて他の部署の仕事を聞けるということに価値を見出していたのですが、頻繁に会っていると話題も尽きて、人事の話や個人の恋愛話をするなど、あまり生産的ではない時間を過ごしてしまいました。

その時間とお金があれば、違う部署の仕事ができる先輩に話を聞くこともできるし、本を買って自己研鑽することもできます。

有料のオンラインスクールなどに通って、経験したことのない分野に挑戦することだってできます。

自分と近しい属性の人と群れることは人間の習性なのですが、自分が心地いい環境に居続けていては成長はありません。

コンフォートゾーンを抜け出して刺激を与え続けるためにも、同期との飲み会は最低限にしましょう。

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6.転職する気がなくてもエージェントとは面談しろ

転職する気がなくても転職エージェントとの接点を持っておくことに損はありません。

転職をしたことがないと、そもそも転職エージェントが何をしてくれるのか知らない状態かと思いますが、正直かなりもったいないです。

転職エージェントは求人を紹介してくれるだけではなく、そもそもあなたがどんなキャリアを描くべきなのかを一緒に考えてくれます。

また、あなたの置かれた状況(所属する業界や会社など)を他業界・他社と比較して客観的な視点でアドバイスをくれます。

例えば、あなたが目の前の仕事を一生懸命頑張って、年収を400万円から500万円にあげたとします。

同期の中では最も最速出世です。

しかし別の業界に目を向けてみると、同じ年次や実力でも平均年収が700万円ほどの業界もあります。

これは、あなたの実力ではなく、どの業界にいるかによって年収レンジが決まる例です。

転職エージェントとの面談を通じて、客観的に自分の市場価値を測っておくことは良い緊張感をもたらし、目の前の仕事に打ち込むための動機づけにもなります。

僕は転職エージェントとの面談は、健康診断みたいなものだと思っています。

今では、転職意向がなくても、年に1回はエージェントと面談をしています。

まだ一度もコンタクトをとったことがない人は、良い機会なのでぜひ登録してみてください。

7.とにかくなんでもいいから興味を持つことにチャレンジしろ

大企業で勤める人の多くは、目の前の仕事に高い目的意識を持ち熱中できている人は少ないと思います。

なぜならそこまで深く考えなくても、企業がやるべきことを決めてくれ、そのためのやり方もノウハウとして蓄積されているからです。

もちろん大変なことはあると思いますが、仕事の大半は「すでにやり方が決まっているオペレーションをいかに効率よく回すか」ということだからです。

しかし、その状態で働きつづけても、遅かれ早かれ「自分はこのままでいいのだろうか」「本当に心からやりたいことを見つけないまま人生が終わってしまうのではないか」とキャリアに悩む瞬間が必ず来ます。

現時点で、心のどこかで「この仕事を一生続けていくイメージはない」と思うならば、今のうちから「自分が少しでも興味があること」「やっていて苦ではないこと」にとにかく多くチャレンジすることを強く勧めたいです。

それは必ずしもビジネスとは限りません。

地域のボランティアに参加することかもしれませんし、趣味で無料のプログラミング学習をすることかもしれません。

なんでもいいから自分が興味を持ったことをやり、その中で次第に「これなら続けられるかも」というものが見つかるはずです。

ポイントは、すぐには見つからないということ。

つまり「見つかり続けるまでいろんなことを試す」というなかなかハードなことでもあります。

でも、今の仕事が自分が本当にやりたいことなのか、疑問をずっと持ったまま40年も50年も働くのは嫌じゃないですか?どうせ苦労するならば、自分の将来に繋がることで苦労をしたいと、僕は思います。

まとめ

最後に改めて、ベンチャーの転職の前にやっておくべき7つのことをおさらいします。

  1. 大企業の良いところをフル活用しろ
  2. ベンチャーに勤める人の話を聞け
  3. まずは自分で何か事業をはじめろ
  4. 言い訳せずに目の前の仕事に向き合え
  5. 同期との飲み会は無駄だからやめろ
  6. 転職する気がなくてもエージェントとは面談しろ
  7. とにかくなんでもいいから興味を持つことにチャレンジしろ

全て実践できなくても構いません。

    でもせっかく貴重な時間を使ってこの記事を読んでいただいたあなただからこそ、明日はこの中で1つでもやってみてほしいです。

    情報を得ただけでは、あなたはまだ何も変わっていません。

    でも変わりたい意欲があるからここまで読んでいただいたのだと思います。

    行動するかどうかはあなた次第です。

    参考になれば嬉しいです。

    番外編:読んでおくべき3つの名著

    • 7つの習慣|スティーブン・R・コヴィー
    • 転職の思考法|北野唯我
    • 仕事は楽しいかね?|デイル・ドーテン

    転職の前に読んでおきたかった本を紹介します。

    これらの本を全部買っても合計5,000円もしない、飲み会1回分以下の投資です。

    しかし、この本を読んでその内容を実践しようと努力すれば、とてつもないリターンがあると僕は思います。

    僕自身、「4.言い訳せずに目の前の仕事に向き合え」や「7.とにかくなんでもいいから興味を持つことにチャレンジしろ」などの考え方は、これらの本に多大な影響を受けています。

    この本をあなたが買ったからといって、僕が1円も得することはありません。

    しかし、これまでの2回の転職を経て、純粋に「転職の時に持っておくべき考え方が詰まっているな」と思った本です。

    本を読んだ直後は、知識が増えただけであなたの人生は何も変わっていません。

    行動をしてこそ初めて人生が変わり出します。

    しかもそのスピードはすごくゆっくりです。

    すぐに変化が出ないからといって諦めてはいけません。

    明日から人生が変わるといった魔法ではありませんが、着実に習慣を変化させていくことで、間違いなくこれまでの自分とは変わっていきます。

    ぜひよければ読んで、行動をし、自分の力で自分の人生を変えるための第一歩を踏み出してください。

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