面接で「今のあなたの課題はなんですか?」と聞かれた時、どう答えるのが正解か自信がありますか?
「一応、考えてはいるけど正解かどうかはわからない」
「どう答えたら良いのか全く検討もつかない」
こんなふうに悩んでいる人は、少なくないでしょう。
面接で高評価を得られるような回答をするには、面接官がその質問をする意図を知ることがとても重要。
そこで今回は、面接官が「今のあなたの課題はなんですか?」と聞く意図と、実際の回答例をいくつかご紹介していきます。
具体的には、
- そもそも「課題」って何?
- 面接官が「今のあなたの課題はなんですか?」と聞く意図
- 「今のあなたの課題はなんですか?」に対しての回答例
といったことを解説していきます。
3分ほどで読めるようにわかりやすく書いていますので、転職活動中の方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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そもそも「課題」って何?
本題に入る前に、そもそも課題という言葉の定義をしっかり認識しておきましょう。
この後読み進めてく上で、とても重要なことになりますので、読み飛ばさないようにお願いしますね。
「課題」とは「目標(理想)」と「現在(現実)」とのギャップを埋めるためのもの
「課題」は、目標を持っていないと発生しないものです。
いまの自分のままで良いと思っている人に、課題は生まれません。
課題とは、「こうなりたい」という目標があり、その目標と今の自分との乖離(ギャップ)なのです。
例えば、営業職であれば、お客様からのクレームが多いという問題があるとして、目標を「1年間クレームゼロ」と定めます。
その問題の原因が、「連絡や約束を忘れてしまう」というものなのであれば、その人の課題は「連絡や約束を忘れないようにすること」になります。
このように課題は、常に成長や改善をするための「目標」をもって、初めて生まれてくるものなのです。
面接官が「今のあなたの課題はなんですか?」と聞く意図
まずは、面接官が「今のあなたの課題はなんですか?」と聞く意図を把握しておきましょう。
面接官の質問意図を把握しておくことで、自分の状況で考えたときにどう答えればよいか、が見えてくるはずです。
常に成長していける人材か?を知りたい
面接官が、「今のあなたの課題はなんですか?」と聞く理由は、主に「常に成長していける人材か」を確認したいからです。
この質問にすぐ答えられる人は、常に自分に対して課題意識を持っているため、自発的に成長をし続けられる人です。
冒頭に説明したように、いまの自分に満足せずに少しでも改善しようというマインドを持ち、自身と向き合う姿勢がないと、課題は見つけらないもの。
そして、常に成長している人は、入社してからも長期的に会社に貢献してくれる人材と会社は考えるでしょう。
そのため面接では、常に成長していける人材であることをアピールできるような回答を考える必要があります。
「課題意識がある=常に成長していける」人ってどんな人?
「今のあなたの課題はなんですか?」という質問意図は、常に成長していける人材かどうかを知りたいということでした。
質問に対しての答えを考える際に、そもそも「課題意識がある=常に成長していける人材」はどんな人か、ということを理解しておくことが大きなヒントになるはずです。
ここでは、常に成長していける人の主な特徴を、3つあげておきます。
常に目標を持っている人材
今の自分に満足せず、成長しようと思っている人は、常に何かしらの目標を持っています。
例えば、現職で接客業をしている人であれば、「お客様満足度は平均以上だが、社内一位でないということはまだ改善の余地があるはず」という課題意識を持っているとしましょう。
この課題意識を持つには、まず「社内1位になりたい」という目標を保つ必要がありますよね。
そしてその目標を達成するために、今の自分と目標との乖離を分析することで、初めて「課題」を見つけることができるのです。
そのため、目標を常に持っている人は、課題意識を持つことができている、つまり常に成長できる人材といえるでしょう。
課題を深く考える思考力がある人材
「今のあなたの課題はなんですか?」と質問されたとき、その課題が深く考えられたものでなかった場合、面接官から「思考力の乏しい人」だと思われて低評価になる可能性があります。
例えば、「お客様満足度で社内1位を取る」という目標があり、今の自分がそうでない原因を考えたときに、「頑張りが足りない」という結論では、いわゆる根性論的な話になってしまってどう対策をすればよいかわかりませんし、かなり考えが浅い印象を受けますよね。
逆に、「コミュニケーション力を勉強したことがないため、お客様との関係を構築するスキルが不足しているのかもしれない」という原因であれば、今後どうすればよいかということも明確になるでしょうし、しっかり考えられたものという印象を受けます。
そのため、自身としっかりと向き合って、目標達成するための的確な課題を見つけられる思考力がある人材は、常に成長していける人材といえるでしょう。
課題を改善するために努力をしている人材
課題を見つけるだけでは、成長する人材と言うには、充分ではありません。
その課題に対して、「解決できるような解決策を考え、実行しているか?」が成長するためにはとても重要になります。
前述の例で考えてみると、「お客様満足度で社内1位を取りたい」という目標に対して、いまの自分がそうなっていない原因が「コミュニケーション力不足によるお客様との関係構築ができていないから」だとしましょう。
そうすると、次に対策として考えられるのは「コミュニケーション力を養成するセミナーに参加する」「コミュニケーション力に関する書籍を読む」「会社の同僚や先輩と模擬接客をしてフィードバックをもらう」などになりますよね。
それらの努力を実際に行動としてできているのかが、成長するかしないかに大きく影響してくるのは言わずもがなでしょう。
課題を改善するための努力ができている人は、常に成長していける人材なはずです。
「今のあなたの課題はなんですか?」の回答を考えるときのポイント2つ
「今のあなたの課題はなんですか?」という質問の回答を考えるときは、2つのポイントがあります。
それぞれ解説していきます。
マイナス面のカバーではなく、良い面を更に良くするという視点で考える
課題と言われると、「何か自分に欠点や短所があって、それを改善するためのもの」というニュアンスが頭に浮かびがちですが、そういう視点で回答を考えると、自分の欠点や短所を言わないといけないことになります。
短所は、内容によって致命的になる可能性もある少しリスクの高い質問なので、面接ではあまり言わないでおきたい項目。
そのため、「今のあなたの課題はなんですか?」という問いに答えを考えるときは、「マイナス面のカバーではなく、良い面を更に向上させるという視点」で考えることをおすすめします。
次に聞かれるであろう「課題に対しての対策や努力をしているか?」の答えも考えておこう
「今のあなたの課題はなんですか?」という質問の後に、ほぼ確実にされるであろう質問があります。
それは、「その課題に対しての対策をしているか?」「課題を解決するために何か努力をしているか?」というもの。
「成長できる人材か」を知りたい質問なのですから、課題を見つけられることと同じくらい、その課題に対して対策や努力をしているか?ということは、とても重要になります。
そのため、自身の課題と併せて、それに対してどのような対策や努力をしているか、も考えておくと良いでしょう。
これが正解!「今のあなたの課題はなんですか?」の回答例
ここまでで解説してきたことを踏まえて、「今のあなたの課題はなんですか?」という質問に対しての、回答例をご紹介していきたいと思います。
接客業の場合
今の私の課題は、接客スキルを向上させることです。
現在私は、アルバイトとしてスーパーでレジや接客を主に担当しています。
スーパーでの接客は、接客と言っても常連のお客様と挨拶や軽い会話を交わすくらいの浅い関係になってしまいます。
しかし私としては、今後、もっとお客様と深く関わっていけるような接客をして、接客スキルを上げたいと考えています。
ゆくゆくは接客のコンテストなどに出場して、優勝できるくらいのスキルを付けたいと思っています。
事務職の場合
今の私の課題は、今よりさらに効率的に仕事をすることです。
現職では事務職として、契約書を作成したり、公的機関に提出書類等を作成したりする業務を行っています。
その中で、いかに効率的にタスクを完了できるかということを念頭において、業務を行ってきましたが、それを更に向上させたいと思っています。
いままでは、WordやExcelの講座に通うなどオフィススキルの向上を主に取り組んできましたが、今後は『効率よく仕事をするための社内の仕組み』に目を向けて、書籍などを読んで勉強し、個人ではなく社内全体の効率化を計っていける能力を身につけたいと考えています。
営業職の場合
今の私の課題は、より高い営業力を身につけることです。
現職では営業職で勤務しておりますが、いま行っている営業スタイルは、既存顧客を相手としたルート営業です。
顧客は当社との付き合いが長いところばかりのため、何か新しい提案をして契約につなげるというような商談はほとんどありません。
仕事自体にストレスを感じることはありませんが、逆にそれではいけない、このままでは違う会社で営業職として働いたときに活躍できるような営業力が身につかないという危機感を感じ、より高い営業力が必要な御社に転職したいと考えました。入社後すぐに結果が出せるよう、現在は営業力向上のための書籍や、様々なセミナーに参加して勉強をしております。
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まとめ
ここまで、「今のあなたの課題はなんですか?」という質問に対して、面接官の意図や、回答例などをお話してきました。
最後に、ポイントをまとめておきたいと思います。
- 面接官が「今のあなたの課題はなんですか?」と聞く意図は、「常に成長していける人材か」を知りたいから
- 課題意識がある人材=常に成長していける人材
- 「課題」は、①目標を持っていること、②今の自分を認識しギャップを埋めるために考えること、ができていないと、そもそも見つけられない
- 「今のあなたの課題はなんですか?」の答えは、マイナス面のカバーではなく、良い面を更に良くするという視点で考えよう
- 「今のあなたの課題はなんですか?」の次に来るであろう「課題に対しての対策や努力をしているか?」の答えも考えておこう
「今のあなたの課題はなんですか?」という質問は、答え方が難しいと感じるかもしれません。
ましてや今まで課題を考えたことのない人であれば、目標を定め、自身の現状を把握し、そのギャップを埋めるための行動を考える必要があり、たくさんの思考を必要とするでしょう。
しかし、自身の課題を考えることとは、面接で良い印象を与えるということだけにとどまりません。
今後仕事していくうえでより高い成果を上げることや、さらにはより豊かな人生を送るためにも、とても有益な行為になるはずです。
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