国内の広告代理店の中でもトップクラスの規模を誇る博報堂。
広告系企業の中でも志望者が多い企業なので、しっかりとした企業に関する知識を持っていないと博報堂への転職は難しいと言えるでしょう。
ただ、あまり転職経験が無いと、どこで求人広告を見つければ良いのか、どのように転職活動を進めるのかなどといった転職対策がわかりませんよね。
そこでここでは、博報堂の企業情報やおすすめの転職サイトなどといった転職情報を紹介します!
博報堂の企業概要
それでは、博報堂の企業概要から確認しましょう。
事業内容
博報堂はテレビCMや電車・雑誌に掲載されている新商品の情報などといった広告をクライアントに売って手数料を得る広告代理店としての面が強い企業ですが、それ以外にも様々な事業を行っています。
ジャンルが幅広いため、全ては紹介しきれませんが、数ある博報堂の事業の中から代表的なものを紹介します。
広告代理店事業
1895年に教育雑誌の教育取次店として設立された博報堂の広告代理店事業は100年以上の歴史を持っています。
現在の広告代理店事業の規模は電通に次ぐ2番手となっており、国内でもトップクラスの広告代理店と言えるでしょう。
広告の制作
博報堂は広告代理店事業だけでなく、広告の制作事業も行っています。
「アサヒスーパードライ」や「タワーレコード」の広告がその代表格です。
制作分野では大貫卓也氏や佐野研二郎氏などといった著名なクリエイターも輩出しており、広告制作にも力を入れていると言えるでしょう。
雑誌の制作
博報堂では、博報堂広報室名義で年に4回雑誌『広告』を出版しています。
この雑誌は博報堂の広告を中心に取り扱っており、通常であれば広告を掲載する場合は多額の費用がかかりますが、自社で制作した雑誌に自社の広告を掲載することでコストを削減しています。
トップのメッセージ、企業理念
生活者と社会の中に「新しい幸せ」を生み、その幸せをつないで、広げていくこと。
これが、博報堂DYグループのCSR の基本理念です。
そして、私たちのCSR 活動の基盤となっているのが、「生活者発想」と「パートナー主義」、2つのポリシ—です。
「生活者発想」とは、人々を単なる「消費者」ではなく「生活する一人ひとり」として深く洞察。
そこから新しい価値を生むという、私たちの発想の原点です。
「生活者発想」には、「その人にとって、ほんとうに善いことか」という問いかけが極めて重要になってきます。
生活者の集合が社会であり、それは「社会にとって、ほんとうに善いことか」という問いでもあります。
「パートナー主義」とは、つねに生活者視点に立って、クライアント、メディアのビジネスをともに見つめ、語り合い、行動する。
そこから新たなソリューションを提供していくという、私たちのビジネスの原点です。
パートナーの成功を私たち自身の成功とする信念とも言えるでしょう。
2つのポリシーは、当社グループ社員全員に深く根づいています。
様々な人を思い、一人ひとりの立場や気持ちになる。寄り添う。
いっしょに悩み、いっしょに考えて、いっしょに行動する。
日々の業務で磨いてきた、こうした強みと使命感を、私たちは様々な活動においても発揮したいと努力しています。
今回の「ソーシャルアクション・ブック 2017」では、活動のレポートだけでなく、その活動にかけた社員たちの想いと、めざしている「新しい幸せ」を紹介いたします。
「新しい幸せをつくろう!」
—— ぜひご一読いただき、この私たちの息吹を感じてください。株式会社博報堂DYホールディングス
代表取締役社長
(博報堂DYグループCSR委員会 委員長)
戸田 裕一
会社概要
会社名 | 株式会社博報堂 |
---|---|
所在地 | 東京都港区赤坂5丁目3番1号 赤坂Bizタワー |
資本金 | 358億48百万円 |
事業内容 | ストラテジックプランニング、カスタマーマーケティング、ブランディング/コンサルティング/広告の制作など |
従業員数 | 3,481名 |
博報堂の採用職種・仕事内容
さて、博報堂ではどのような職種が募集されてるのでしょうか。
そこで、現在掲載されている職種の求人を紹介します。
ストラテジックプランニング要員
博報堂のマーケティング職として、任された得意先のブランド・マーケティング戦略を立案したり、消費者調査やデータ分析を行います。
社内外のスタッフと協働する必要があるため、コミュニケーション能力や、英語・中国語のスキルが要求される職種です。
給与
※博報堂規定による
アカウントプロデュース職(営業職)要員
クライアントとのパートナーシップを築き、様々なクライアントの課題を解決するための業務を行います。
クライアントとのコミュニケーションが重視される職種で、英語・中国語が出来るもしくは海外勤務経験があるとなお良いでしょう。
給与
※博報堂規定による
マーケティングコンサルティング要員
クライアントのマーケティング業務改革を企画・立案し、推進する業務を行います。
デジタルテクノロジーやモバイル・ソーシャルなどを活用し、博報堂や博報堂のグループ企業の強みを生かしたソリューション開発を担当します。
給与
※博報堂規定による
Webサービス/スマートフォンアプリ企画・開発プロデュース要員
博報堂や博報堂グループ企業で運営しているWebサービスやスマートフォンアプリの企画・開発業務を担当します。
APIを使うため、英文APIドキュメントやマニュアルが読める程度の英語力も必要とされる業務です。
給与
※博報堂規定による
財務(企業財務のプロフェッショナル)要員
博報堂DYメディアパートナーズの財務戦略や資本政策などといった企業財務全般を担当します。
グローバルな事業展開をしている博報堂グループ全般の財務を任されるので、大企業の財務部門での業務経験や、税理士などといった財務関連の資格が必要です。
給与
※博報堂規定による
法務要員
博報堂の法務関連業務を担当します。
博報堂の新規事業立ち上げや海外展開にあたって、広告関連法規や契約書の作成などといった業務が中心です。
海外企業とやり取りをすることもあるため、英文契約書が問題なく読め、海外勤務経験があるとなお良いでしょう。
給与
※博報堂規定による
博報堂の給与・年収
それでは、博報堂への転職後の大体の年収を把握するために、博報堂社員全体の平均年収をチェックしておきましょう。
全体の平均年収
博報堂社員全体の平均年収は「1,036万円」でした。
やはり日本を代表する大手の広告代理店であり、かなり給与待遇が良いと言えるでしょう。
年代別の年収
年代 | 平均年収 |
---|---|
20~24歳 | 385万円 |
25~29歳 | 725万円 |
30~34歳 | 867万円 |
35~39歳 | 900万円 |
40~44歳 | 1000万円 |
45~49歳 | 1120万円 |
50~54歳 | 1220万円 |
55~59歳 | 1210万円 |
60~65歳 | 1000万円 |
博報堂の競合企業と平均年収比較
会社名 | 平均年収 |
---|---|
博報堂 | 1036万円 |
電通 | 1228万円 |
ADK | 827万円 |
サイバーエージェント | 772万円 |
DAC | 602万円 |
博報堂と他の広告代理店企業で平均年収を比較してみます。
日本の3大広告代理店が「電通」「博報堂」「ADK」と言われており、やはり広告代理店の中ではこの3社が圧倒的に高い平均年収を誇っています。
中でも、トップの売り上げを誇る電通は海外進出にかなり力を入れていることもあり、博報堂以上に高い年収となっています。
ただ、全体的に見ると、博報堂は広告代理店企業の中でも2番手の平均年収の高さを誇っており、競合企業よりも高い年収であると言えるでしょう。
給与に関する口コミ・評判
日本を代表する広告代理店と言うこともあり、年収はかなり高いです。ただ、新卒でも中途でも入社を目指すにはかなり華やかな経歴が無いと入社出来ない企業であり、周りはエリートばかりです。
同世代よりもかなりもらえますし、しかも定年直前でガクッと給与が下がることもありません。20代前半の給与は人並み程度ですが、後半からは一気に給与が上がります。
給与面に関しては国内企業でもトップクラスではないでしょうか。
激務な分それ相応の給与はちゃんと貰えます。ただ、なかなか仕事量の多さに慣れないと続けるのは大変ですし、上に行けば行くほど責任も伴ってくるので大変です。
若いうちからしっかり老後の貯蓄が出来るレベルの給与待遇だと思います。早いうちからかなりの額を貰えるので満足しています。
博報堂の福利厚生制度
働く上で心配なのが福利厚生制度ですよね。
そこで、博報堂の福利厚生制度について調べてみました。
スポーツクラブが格安で利用可能
博報堂では、コナミスポーツクラブ・スポーツクラブルネサンスと法人契約を結んでおり、格安料金で利用することが出来ます。
被雇用者本人だけでなく、被扶養配偶者でも利用可能となっており、かなりお得な制度です。
保養施設が利用可能
博報堂では全国各地のホテルなどを保養施設として利用することが出来ます。
宿泊補助を受けるのはもちろん、博報堂直営や借り上げ施設もあるのでお得です。
健康保持の取り組み
博報堂では毎年人間ドックを無料で受けることが可能です。
人間ドック以外にもインフルエンザの予防接種をはじめとする疾病予防補助もあります。
企業年金制度
博報堂には国民年金のほかに企業年金制度もあります。
確定給付・厚生年金基金の他に個人で確定拠出年金制度を利用することも可能となっており、老後の貯蓄が心配であればこの制度を利用しましょう。
福利厚生に関する口コミ・評判
福利厚生に関しては大企業の一般的なものが揃っており、不満はありません。特に、保養所は軽井沢などといった別荘地として有名な場所に多く、格安料金で利用できるので満足しています。
医療費負担が少ないのがありがたいです。子どもがいると病院に行く費用や予防接種費用がかなりかかってしまうので、保険制度のおかげで安く抑えられています。
企業年金制度がしっかりしており、老後も安心して年金を受け取ることが出来る点が良いと思います。
勤務時間・休日休暇
原則午前9時30分~午後5時30分(実働7時間)
年次有給休暇
博報堂は入社年数に応じて、年次有給休暇が付与されます。
1年目は12日付与され、それ以降は年数に応じて15~25日分有給を取得することが可能です。
フリーバカンス制度
博報堂ではお盆休みや年末年始の休暇が無い代わりに、年に2回連続5日間休暇を取得することが可能です。
そのため、帰省やバカンスの際に混雑を避けることが出来ます。
また、フリーバカンス制度を利用する際は、1回につき3万円が支給されます。
育児・看護・介護休暇制度
博報堂では、本人・配偶者の出産後、子供が1歳~3歳になるまでの間育児休暇の取得が可能です。
介護休業の場合は最大93日間分この制度を利用することが出来ます。
男女関係なく育児・介護休暇が取得できるのは大企業ならではと言えるでしょう。
それに加えて、子供の看護や介護が必要となった場合に看護休暇も取得可能です。
アニバーサリー休暇
博報堂では、記念日など社員が指定した好きな日に年に1日休暇を取得することが出来るアニバーサリー休暇制度があります。
記念日と言ってもいつ取得するかは自由なので、自分の好きな日に取得できる点が好評です。
勤務時間・休日休暇に関する口コミ・評判
休暇制度に関しては、かなり充実していると思います。男性でも育児休暇を取得することが出来るので、子育てと両立しながら仕事をしている男性社員も多いです。
女性にうれしい休暇制度が揃っている点がかなり良いと思います。産前産後休暇や育児休業だけでなく生理休暇もあるので助かっています。
時短勤務も場合によっては対応してくれるので、子育てや介護をしながら働きやすい会社だと思います。
カフェテリアプランがあり、自由に福利厚生制度を利用できる点が便利だと思います。それとは別にデジタル関連製品の購入支援金が支給されるのもありがたいです。
社員の精神面のケアのための相談窓口が多数用意されている点が良いと思います。プライバシーがしっかり守られている上に、相談したことを配慮して配属してくれるので働きやすいです。
社内の教育・研修制度
業務内容によって研修内容は変わりますが、博報堂には色々な研修プログラムがあり、勤務年数やポジションに合わせた様々な研修を受けることが出来ます。
- マーケティングマネジメント研修
- イノベーション構想プログラム
博報堂の社内研修は企業内大学である「博報堂大学」内にて行われます。
職群別にプロフェッショナルとなるために必要な知識を学ぶためのカリキュラムが組まれており、自主的に様々なことを学ぶことが出来ます。
教育・研修制度に関する口コミ・評判
研修はただ座学で講義を受けるだけでなく、ワークショップ形式で自分も積極的に参加しないとなかなか技術・知識を身につけられないものも多いです。そのため、実践的な技術・知識が身に付きます。
業務外の専門的な知識を企業内にある大学で学ぶことが出来る点がかなり便利です。
研修機関と言うよりは大学というコンセプトで運営されているので、スキルアップにはかなり自主性が要求されます。ただ、自分が学びたいことを自由に学べる点はかなり良いです。
自分で自分の興味があることを自由に学べるので良いと思います。業務範囲外のことを学べばそれも給与や配属に反映させてくれるので学びがいもあります。
自由参加の研修が多いので、やる気次第で自分の業務の範囲を広げることが出来る点が良いと思います。
職場の雰囲気や社風
やはり働く上で心配なのが職場の雰囲気や社風ですよね。
そこで、実際に博報堂で働いている社員の口コミをまとめました。
大手なのに自由な社風
大手の企業となると昔からの風習にとらわれてしまって働きづらくて辞めてしまう人もいますが、博報堂はどちらかと言うと自由な社風で、自分の仕事さえしっかりやっていれば休みを取るのも自由です。
人事に関しても配置はしっかり配慮されており、気の合う人と仕事出来る環境が整っています。
早いうちから大きな案件を任される
抱える案件が大きいため、仕事量はどうしても多くなってしまいますが、若手のうちから大きな案件を任されるのでやりがいはかなりあると言えるでしょう。
上司もしっかりフォローを入れてくれるので働きやすいと言う声が多いです。
職場の雰囲気や社風に関する口コミ・評判
大手の割には上下関係が緩く、体育会系の面もあまり強くないので働きやすいです。上司も営業局長くらいまでなら気軽に話しかけられる雰囲気があり、上司から色々なことを吸収できます。
自由な社風なので、仕事が出来るかどうかで差は付きやすいです。ただ、仕事に慣れてしまえばかなり働きやすいと思います。仕事さえしっかりこなしていれば休みも自由に取れます。
上層部から無茶な仕事を振られなく、安心して働ける環境が整っていると思います。やはり、大手なので激務ではありますが、やった仕事はしっかり結果に反映されますし、とてもやりがいを感じています。
遊ぶときは遊ぶ、仕事をするときは仕事をする、というように、しっかりプライベートと仕事のメリハリがついている人が多いです。飲み会もそれほど多くなく、自分のプライベートと仕事を両立できる職場だと思います。
育児休暇などを取得しても不満を言う人がおらず、人間関係の面での精神的な負担が少ない職場だと思います。社員の健康管理に関する制度も充実していて身体的にも精神的にも働きやすいです。
博報堂への転職で役立つ転職サイトorエージェント
やはり、博報堂のような大企業への転職を目指す場合は転職サイト・エージェントを利用するのがおすすめです。
しかし、大企業の求人は応募が集中してしまうために、非公開求人扱いになっていることが多いです。
また、非公開求人はマッチング条件と利用者のスキル・経歴が合致していないと紹介してもらえません。
しかし、マッチング条件にさえ合っていれば博報堂以外にも優良求人を紹介してもらえる可能性が高いです。
それに加えて、転職サイト・エージェントには、転職のコツを教えてくれるキャリアコンサルタントが在籍しています。
ただ、博報堂のような大企業を目指す場合、どの転職サイトエージェントを使うのが良いのでしょうか。
ここではおすすめの転職サイト・エージェント3社を紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは大手転職・就職サイトを運営するリクルートの転職エージェントサービスです。
大手が運営している転職エージェントであるため、利用する上での安心度も高いのではないでしょうか。
リクルートエージェントで取り扱っている求人は、中小企業から大企業までかなり幅広いです。
そのため、利用者層も幅広く、博報堂の求人を紹介する条件を満たしていなくても、博報堂へのキャリアアップのために良い企業を紹介してもらえる可能性が高いと言えるでしょう。
リクルートエージェントの場合拠点が全国各地にあるため、東京などといった都市部在住でなくても気軽にカウンセリングに行ける点もかなり便利です。
JACリクルートメント
JACリクルートメントはハイクラス求人に特化した転職エージェントです。
そのため、利用者のターゲット層から外れてしまうと博報堂どころかそれ以外の求人すらあまり紹介してもらえませんが、ターゲット層に当てはまれば、博報堂以外の優良求人も紹介してもらえます。
利用者の条件は年収600万円以上となっていることから、これ以上の年収が稼げる求人ばかりであり、博報堂以外の大手も狙ってみたいのであれば是非登録しておきたい転職エージェントです。
BIZREACH
ビズリーチは転職エージェントとは違い、自分で求人に応募する転職サイトの面が強いサービスではありますが、博報堂のような大手企業への転職を目指しているのであれば登録しておきたいサイトの1つです。
BIZREACHもハイクラス求人に特化しており、企業が求めている条件と自分の経歴が合致していれば、優良企業や一流ヘッドハンターから声がかかることもあります。
外資系企業の求人も多いので、年収が高めの企業を狙うのであればBIZREACHをおすすめします。
まとめ
博報堂へ転職する際のおすすめ転職エージェントや博報堂の企業情報を紹介しましたが、いかがでしたか。
博報堂への転職は希望者が多く、かなり難しくはありますが、しっかりとした経歴と実力があれば不可能ではありません。
ここで紹介した転職エージェントを活用して博報堂への転職を目指してみてはいかがでしょうか?