保育士は、世間で言われているように給与が安く、仕事が忙しく、とにかく気苦労の耐えない仕事です。
他の職業にまして、その人の適正が求められるため、保育士を「辞めたい」と思っても無理ありません。
そんな、保育士という仕事を離れた方が、次に働く「転職先」にはどんなところが考えられるのか。
保育士で得た知識と経験を活かして転職できる転職先と、その転職先に転職するにはどうすればいいのか。
そうした内容について今回は調べていきたいと思います。
保育士から転職を考えるきっかけ
まずは、転職したいと考えて、転職先を探し始めるそのきっかけ。
保育士さんの頭にどういったタイミングで転職がよぎるのか。
そのタイミングを考えていきましょう。
給与が低い
やはり仕事する上で感じる一番の意義「お金」がもらえないとなると、どうしても仕事をやめたいと思ってしまうものです。
子供はかわいくても、どれだけ保育士の仕事にやりがいがあっても、生活が苦しいとなると話は別です。
給与で悩むなら「転職」という選択肢が自分の中で出てきても、無理ないことかもしれません。
人間関係
転職を考える大きな要因の一つに「人間関係」があります。
人間関係がうまくいってないと、それだけで転職を考えてしまうものです。
上司とうまくいっていない、同僚とうまくいってないだけでなく、保育士は「保護者との人間関係」も頭を悩ませる大きな要因です。
給与のわりに勤務時間が長い
保育士は、先程述べたように給与が少ないです。
しかしその割に、勤務時間が長い。
これでは「転職したい」と思っても無理ありません。
しかもサービス残業も多く、「働いた分給与が支払われない」なんてことも多いのです。
「まっとうな時間働いて、働いた分給与がもらえる仕事に就きたい」と思ったとしても、それは自然な成り行きです。
体力が追いつかなくなってくる
保育士は、実は体力勝負の仕事。
子供の世話は体力が必要です。
保育士が腰痛や腱鞘炎で悩んでいるというの話、実は「あるある」ネタだったりします。
この体力問題は、年齢を重ねるごとに、保育士の悩みのタネとして大きくなっていきます。
保育士の経験を活かした転職は可能か?
さて、ここからは保育士の転職先についてもっと具体的に考えていきましょう。
転職する時の基本は、どの仕事からの転職でも同じ。
前職で得た知識、経験を、次の仕事でも活かせる仕事を探すというもの。
保育士が転職を考えた時、まず頭に浮かぶのは「保育士経験を活かした転職」ですよね。
保育士はニッチな職業 転職は少しむずかしい
実は、保育士経験を活かして転職するのは、難易度が高いです。
別業種から保育士へ転職するのは、保育士業界が慢性的な人手不足であることが理由で、簡単です。
しかしこれが反対に、保育士から別業種への転職となると話は別。
保育士経験を活かして転職するのは楽じゃないのです…。
保育士資格は潰しが効かない
保育士という資格は、れっきとした国家資格です。
しかし、べつの職業で活かすのが難しい「つぶしの効かない資格」でもあります。
ただでさえ女性の転職は、年齢によって企業から採用を敬遠されるという、かなり繊細な問題。
保育士が転職するのは、実はそれほど簡単な話ではないということです。
保育士資格を活かせる転職先
保育士資格を活かすのは難しいです。
しかしそれはあくまで一般職への転職の話。
これが、保育士と似た仕事への転職となると、保育士資格を活かす要素が少し出てくるのです。
病院内保育施設
病院で働くお母さん、つまり主に看護師さんの子供を預かる病院内保育所は、保育士資格を活かして働くことができます。
また、病気で苦しむ子供を預かる病児保育もあります。
一般の保育園と比べて、働き方に自由が効く、病院内保育施設がふえているなどの理由でおすすめです。
ベビーシッター
ベビーシッターは非正規雇用が多くなってしまいますが、保育士からの転職先としておすすめです。
ベビーシッター専門の派遣会社があり、週1日から働けるという「自由度の高さ」が魅力です。
保育士の働き方に不自由さを感じている方に特におすすめの転職先です。
介護職員
介護業界も、保育士業界と同じく慢性的な人手不足に苦しむ業界。
それに、保育士など福祉関連資格取得者を積極的に採用しています。
介護士と保育士は、仕事の内容、勉強する科目が似ているという理由で、共通項が多く働きやすい転職先と言えます。
しかし問題は、介護職員も保育士と同じく、給与が安く労働時間が長い仕事です。
職業のマイナスポイントまで似てしまっているのですね。
女性保育士に人気の転職先
保育士は女性の割が合いがとても多い職業です。
女性が転職を考えた時選びがちな職業についても調べておきましょう。
保育士からの転職先に適しているかどうかも、具体的に考えていきたいですね。
一般事務
女性の転職先としてポピュラーなのが、「一般事務」です。
簡単な書類作成から、データのファイリング、電話対応など、基本的なオフィスワークが事務の仕事です。
事務職は座り仕事なので、保育士のように立って腰を痛めるようなこともありません。
しかし事務職の求人は取り合いですし、当然事務職の経験がある人が優先して採用されます。
保育士からの転職先としては、少し難易度が高くなるかもしれません。
受付
会社の顔である受付。
身だしなみや容姿が大切な仕事。
保育士とは全然違う仕事内容です。
ショップ店員
アパレル業界のショップ店員ですが、まず求められるのが「お客さんとすぐ打ち解けられるコミュニケーション能力」です。
そしてファッションセンスや、ファッションそのものへの理解、興味がないと続かない仕事です。
転職はそれほど難しくないので、興味ある保育士の転職先としては「あり」です。
しかし、給与、休暇など、働いている上で問題が発生する懸念はあります。
転職先は転職理由で考える
保育士の転職先を考えた時、どんな要素で決めるべきなのか。
たくさんの要素を考えるべきですが、一番考えるべきなのは保育士を転職するその理由だと私は考えています。
転職したいと思ったその理由を帳消しにできる転職ができれば、これ以上のことはないですよね。
勤務時間に不満があるなら「一般事務」
保育士は時間にお割れながら働く仕事です。
勤務時間もそうですし、休暇が取りにくいのも考えものです。
それなら「一般事務」を転職先に選びましょう。
そもそも事務職が転職先として人気なのは、「時間の融通が効くから」だったりします。
勤務時間に融通が効く仕事をお探しのあなたはぜひ、一般事務への転職を考えてみてください。
給与が高い仕事を狙うなら「看護師」
保育士の給与に不満があるなら、「看護師」への転職にチャレンジしてみてください。
看護師は保育士と同じく資格を求められる仕事ですが、看護師見習いで働いている期間も給与が発生します。
そしてなんといっても看護師の給与は高いです。
職場によっては、看護師の給与は保育士の2倍。
しかも看護師求人がなくなるということはこの先もなさそうです。
保育士を続けるという選択肢
保育士の転職先を考えてきましたが、何も絶対に転職しないといけないわけではないはずです。
保育士という仕事を続けて、現在の仕事における悩みを払拭できれば、これ以上のことはないのではないでしょうか。
保育園だって、全部が全部働きにくいというわけではありません。
転職エージェントで働きやすい保育園を探す
保育士の転職を専門に扱う転職エージェントの利用で、より良い現場を見つける助けを得ることができます。
転職エージェントには「キャリアコンサルタント」が在籍しており、保育士の悩みを解決する助けをくれるはずです。
保育ひろばエージェント
保育士の転職先を一緒に考えてくれる転職エージェントは多いですが、中でも私は「保育ひろばエージェント」をおすすめします。
なぜなら保育ひろばエージェントは、業界トップクラスの求人数を誇っており様々な転職先を検討できるからです。
積極的なキャリアコンサルタントの助けを得ながら、転職活動を効果的に進めることができるはずです。
ほいく畑
求人の数やバリエーションが広く、求人の質の高さが自慢のほいく畑。
ほいく畑は全国に拠点があり、日本全国の保育士求人に対応できるのも魅力です。
一般職への転職も転職エージェントの利用がおすすめ
保育士からべつの業界へ転職するとしても、再び保育士としてべつの職場を選ぶとしても、転職エージェントの利用をおすすめします。
求人数が多い、キャリアコンサルタントがいるなど、転職エージェントにはメリットが多いです。
最後に、一般職への転職で役立つ転職エージェントを紹介します。
リクルートエージェント
業界際大手の転職エージェントが「リクルートエージェント」です。
リクルートエージェントの強みはなんといっても豊富な求人と、過去の転職実績による「コンサルタントのノウハウ」です。
しかし、大手ゆえ対応が遅れる、キャリアコンサルタントに当たり外れがあるなど、たまに悪い口コミを聞きます。
べつの転職エージェントを並行して利用したほうが無難ですね。
dodaエージェント
dodaはリクルートに次ぐ業界2位の転職エージェント。
リクルートへのライバル意識からか、リクルートエージェントと差別化しようという気概も感じるので、リクルートエージェントと併用が効果的です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
保育士がべつの業界で転職する際役立つ情報を提供しました。
保育士から別の職種、別の業界への転職は、別の業界から保育士へ転職するよりも難易度が高いです。
転職エージェントを使いこなすのがおすすめです。