看護師から医師になるには?具体的な方法やメリット・デメリットを解説します
長く医療や福祉の世界に身を置いている看護師の中には、医師へ挑戦したいと考える人もいることでしょう。
患者のケアや看護に従事していく中で「医学に対してより深い興味をもった」、「より直接的な医療行為を提供したい」という理由から、医師へと転職する看護師は多いです。
しかし、医師免許取得のための方法がわからなかったり、そもそも看護師から医師への転職が可能なのかわからなかったりする人もいます。
この記事では看護師から医師へと転職したい人に向け、具体的な方法やメリット・デメリットなどを解説します。
記事の最後には看護師のキャリアアップに役立つ転職エージェントも紹介するので、ぜひ最後まで目を通してくださいね!
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看護師から医師になる方法2選
まず結論から言えば、看護師から医師へ転職することは可能です。
ただし、想像以上に困難な道のりであることは覚悟しましょう。
医師として働くためには当然医師免許が必要ですが、取得のためには例外なく医科大学や大学の医学部などの卒業が必要です。
さらに卒業後に医師国家資格に合格したのち2年間の初期臨床研修期間を経て、ようやく一人前の医師として働けます。
これだけ見ても非常に困難な道のりだとわかりますね。
ここでは大学で学ぶ際の2つのルートを解説します。
それぞれ見ていきましょう。
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①医科大学や医学部へ入学する
まずは医科大学もしくは医学部へ入学するルートです。
入学後は、所定の単位をとったのち医師国家試験に合格することで医師免許を取得できます。
とはいえ、医大入学のためにはかなりの学力が必要なうえ、卒業に必要な期間は6年間と非常に長いです。
長期間の勉強に働きながら励むのは非常に困難で、現実的ではありません。
そのため、看護師としてのキャリアを一旦ストップさせて学業に専念するのが基本です。
ただでさえ激務といわれる看護師を続けながら、卒業に必要な単位を獲得するのはほぼ不可能と考えましょう。
②医学部へ編入する
つづいては、医学部へ編入するルートです。
大学で看護学科の学士を取得した人なら、2年次前期か2年次後期、もしくは3年次前期に医学部へ編入できます。
とはいえ、医学部への編入は通常の受験と比較した場合非常に難易度が高いです。
有名大学や難関大学を卒業した人や、生物学や生理学など医学に関連する知識が相当高い人でない限り、医学部への編入は現実的ではありません。
まして、一発合格はまず不可能と考えましょう。
医学部編入にあたっては、生理学や免疫学などの生命科学分野の試験が実施されます。
したがって、生命科学分野の履修経験が無い人はゼロから勉強をスタートするのです。
予備校に通いながら医学部編入を目指す手もありますが、学費を考えると金銭的に相当な余裕がなければ難しいです。
看護師から医師への道のりが厳しい理由5選
上でも解説した通り、看護師から医師になるのは不可能ではないとはいえ、非常に困難です。
ここでは、看護師から医師への転職が困難な理由についてさらに詳しく掘り下げます。
以下に挙げる5つの項目を見てください。
看護師から医師への道のりが厳しい理由5選
- 最低60以上の偏差値が必要
- 学費がかかる
- 時間がかかる
- 年齢的な問題
- キャリアを中断する必要がある
それぞれ順番に見ていきましょう。
①最低60以上の偏差値が必要
医学部や医科大学の入学に必要な偏差値は、最低でも60以上必要といわれています。
医師を目指す人は小さなころからコツコツと勉強をつづけ、着実に学力を身につけることがほとんどです。
一方、看護師から医師に転職するためにはこうした勉強を短期間でこなさなければいけません。
よほどの覚悟がなければ、モチベーションを保つことすら難しいです。
②学費がかかる
避けて通れないのが莫大な学費です。
学費は国公立大学か私立大学かで大きな開きがありますが、どちらも非常に高額であることは変わりません。
公立大学の学費は、初年度がおおよそ100~110万円前後かかり、それ以降は毎年約50~60万円前後かかります。
一方私立大学の場合はさらに高額です。
初年度にかかる費用は大学により差が大きいですが、いずれも数百万円程度かかることがほとんどで、中には1,000万円近い初年度納入費が発生する場合も。
卒業までの総学費は6年間で2,000万円~5,000万円程度かかります。
学費が高額であることから私立大学と比べると倍率が低いため、私立大学より合格しやすいですが、それでも超難関であることに変わりはありません。
③時間がかかる
医科大学や医学部を卒業するには、最低6年間の在籍が必要です。
たとえお金に余裕があったり学力が十分であったりしても、長期間高いモチベーションを維持し続けるのは容易ではありません。
また、履修する科目はどれも非常に難易度の高いものばかりなので、思うように単位が取れず卒業までの時間がさらに伸びることもあります。
④年齢的な問題
子供のころから医師を目指して勉強を続け、医科大学や医学部に現役合格すれば最短24歳で医師免許を取得できます。
しかし社会人になってから医師を志す場合、6年間の大学在籍期間は年齢的に考えても非常に長いです。
もし30歳で医師を志した場合、医師免許を最短で取得した場合でも既に36歳になっています。
医師は夜勤や急患の診察など、非常に体力が必要なお仕事です。
加齢による体力の衰えも考慮したうえでの検討が重要といえます。
⑤キャリアを中断する必要がある
先ほども解説した通り、看護師のお仕事を続けるかたわら勉強に励むのは現実的ではありません。
医科大学への入学や卒業の為には、いったんキャリアを中断する必要があるのです。
学業に専念する期間を看護師のキャリアを積む時間にあてていれば大きなキャリアアップができたケースも少なくありません。
看護師としてキャリアアップをねらいつつ、医師免許の取得をめざすことはほぼ不可能です。
看護師の仕事に未練がある場合には、医師への転職は慎重になりましょう。
看護師から医師への転職に向いている人3選
では、看護師から医師への転職にはどのような人が向いているのでしょうか?
人にはそれぞれ適性があるため、こうしたことを確認するのは非常に重要です。
以下に挙げた3つの項目を見てみましょう。
看護師から医師への転職に向いている人3選
- 医師に強いあこがれを抱いている人
- 高収入を目指したい人
- 勉強が苦痛でない人
それぞれしっかり押さえてください。
悩みのつきない看護師の転職 悩みの対処法はあるのか?
①医師に強いあこがれを抱いている人
以前から医術や医師に強いあこがれを抱いており、看護師として働きながらもあこがれが強くなっている人は、医師へ挑戦するのも良い選択です。
日々患者の看護やケアに当たる中で、日に日に医師への思いが強くなるケースも少なくありません。
医師の資格を取得すれば、より多くの診察や治療に携われます。
②高収入を目指したい人
同じ医療・福祉業界に身を置く医師と看護師ですが、収入には大きな差があります。
中には看護師と医師の待遇の差に納得がいかない看護師もいることでしょう。
医師の専門的スキルは医療業界の職種の中でも非常に高く、それに伴って年収も高額です。
収入アップに並々ならぬ思いは、医師への挑戦の大きな原動力になり得ますよ。
③勉強が苦痛でないひと
医師になるためには、非常に専門性や難易度の高い事を勉強する必要があります。
特に大学在籍中は、毎日が勉強漬けになることがほとんどです。
さらに医師になった後も、医学や治療に関する研鑽が必要不可欠といえます。
医師を志す以上、勉強に苦痛を感じている暇はありません!
学ぶことに対して大きな喜びややりがいを感じられれば、厳しい勉強にも耐えることができます。
看護師から医師へ転職するメリット3選
看護師から医師へ転職するメリットも見てみましょう。
以下に特に大きなメリットを3つ挙げました。
看護師から医師へ転職するメリット3選
- 幅広い医療行為ができる
- 定年がない
- 独立への道も開ける
それぞれ見ていきましょう。
看護師が派遣で働くメリット・デメリットは?お給料・実態も紹介!
①幅広い医療行為ができる
看護師が患者に提供できる支援は、医師と比べると非常に限られています。
そのため、患者の治療にダイレクトに携わることが難しいのです。
一方医師は、診察や手術、薬の処方など非常に幅広い医療行為に携われます。
もちろん看護師が患者に対して行うケアも立派な医療行為ですが、医師になることでより患者の健康や治療に深く携わることができます。
②定年がない
医師には定年が無いことも大きなメリットの一つです。
高齢になっても脳や身体さえ問題なければ、生涯現役を貫けます。
現在、ギネスブックに登録されている世界最高齢の現役医師はアメリカに住む ハワード・タッカー医師で、なんと100歳の超ご高齢です!
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いつまでも元気で活躍したい人にとって、定年がないことは大きな魅力といえます。
③独立への道も開ける
医師に転職後、十分なスキルと経験を積めば開業医の道も開けます。
医療の手が届きにくい過疎地域や離島などで診療所を開けば、地域医療の発展に大きく貢献できます。
また、経営が軌道に乗れば年収を大きくアップさせることも可能です。
看護師から医師へ転職するデメリット3選
看護師から医師へ転職する上では、もちろんデメリットもあります。
メリットだけに目を向けず、以下に挙げる3つのデメリットにも着目しましょう。
看護師から医師へ転職するデメリット3選
- 休みが少ない
- プレッシャーが大きい
- 医師社会になじめないことがある
しっかり確認してください。
転職回数が多い看護師でも大丈夫!転職成功の秘訣を徹底解説!
①休みが少ない
まず大きなデメリットは、休みが少ないという点です。
医師は1人で何人もの患者を担当し、宿直や残業、急患の対応などに追われて満足に休みが取れないことも珍しくありません。
また、休みの日も勉強会や交流会、学会活動などで時間を取られることもあります。
プライベートの時間が確保しづらいのは、医師のつらい点の一つです。
②プレッシャーが大きい
医師は、看護師よりもより直接的な処置を患者に施します。
必然的に責任が重くなり、大きなプレッシャーを感じることも少なくありません。
患者に対して幅広い医療行為が行えるということは、裏を返せば大きな責任も伴うということです。
精神的なプレッシャーに弱いひとは、医師に向いているとは言えません。
③医師社会になじめないことがある
医師の中には、非常にプライドが高い人もいます。
そのような人は、看護師から医師に転職することを快く思わないことも多いです。
同じ施設にこうした医師がいる場合、気の弱い人は働きづらいといえます。
ただし、看護師から医師に転職した背景には並々ならぬ想いと苦労があったはずです。
あまり良い目でみられなくても、堂々と振舞いましょう。
視野に入れるべき医師以外の看護師資格3選
看護師から医師への転職に固執しすぎると、せっかくのキャリアアップのチャンスを手放すことにもなります。
ここでは、医師を目指す看護師がぜひ知っておきたい資格を解説します。
何度も解説している通り、医師から看護師に転職することは決して易しくありません。
これらの資格を理解して、本当に自分は医師に転職すべきかどうかをもう一度考え直すのも大切です。
順番に解説します。
①特定看護師
病床数や医師、看護師などの不足が懸念される中で、2015年に看護師の役割拡大を狙って「特定行為研修」が創設されました。
この研修を修了した看護師は「特定看護師」と呼ばれ、従来では行えなかった様々な処置を在宅での治療に限り、医師の判断を待たず手順書に従って行うことができます。
現在、増大しつつある医療機関の負担軽減のため、在宅診療が非常に注目されています。
こうした背景から、特定看護師のニーズも非常に高まっており、今後も需要は拡大すると予想されるのです。
「特定看護師」は厳密にいうと資格ではありませんが、人工呼吸器の操作や投薬、ペースメーカーの操作など行える医療行為は38項目におよび、従来のケアに加えて、より高度な医療行為が提供できます。
②認定看護師
認定看護師とは、救急看護や緩和ケア、訪問看護に感染管理など合計21分野の専門的なスキルに熟達した看護師であることを証明する資格です。
医術に関する知識はもちろん患者のケアや、家族との接し方なども学べるため看護師のキャリアアップには非常に有効な資格といえます。
認定看護師には「実践」、「指導」、「相談」の3つの役割が与えられており、従来よりも責任ある業務に携わることができますよ。
③助産師
新しい命の誕生に欠かせない存在の「助産師」もおススメの資格です。
妊娠から出産だけでなく、育児に至るまで幅広く母子の健康に寄与できます。
助産師になるには看護師の資格を持っていることに加え、「助産師国家試験」の合格が必要です。
大きな特徴は、助産院の開業が認められる点です。
正常分娩に限り、産科医の指示を受けずに自身の判断で助産を行えるので、新しい命の誕生に貢献したい人には特におススメといえます。
助産院での出産は家庭的な雰囲気の中行われることが多いため、出産に大きな不安を抱える人に非常に人気があります。
看護師のキャリアアップにおススメの転職エージェント4選
上では、看護師のキャリアアップに役立つ資格を紹介しました。
看護師がキャリアアップするためには、職場の環境も大切です。
ポストに空きが無かったり資格取得支援の体制が整っていなかったりする職場では、キャリアアップは難しいといえます。
ここでは看護師がキャリアアップしやすい職場を探す際、非常に心強い味方になる転職エージェントを4つ紹介します。
看護師のキャリアアップにおススメの転職エージェント3選
- 看護師ワーカー(旧:医療ワーカー)
- 看護roo!
- レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
- マイナビ看護師
看護師として日々忙しく働くかたわら、転職活動を満足に行うのは非常に困難です。
ここで紹介する転職エージェントを活用しつつ、満足度の高い転職を実現してください!
看護師の面接で多い質問と対策や解答例を解説します!【看護師の転職】
①看護師ワーカー(旧:医療ワーカー)
看護師ワーカーの特徴
- 全国対応の看護師向け転職サイト
- 医療関連の人材紹介で培ったノウハウ
- パイプを活かして、好待遇・好条件な非公開求人を紹介
看護師ワーカーは、全国対応の看護師特化の転職サイトです。
医療関連の人材紹介で培った各施設とのパイプを活かして、好待遇・好条件な非公開求人を取り扱っています。
期間限定で高い収入が得られる「トラベルナース」や、就業中の職場と掛け持ちができる「夜勤バイト」などの求人も探せるので、活用してみてください。
看護師ワーカーの口コミの真相は?評判を元にサービスのメリット・デメリットを調査
②看護roo!
看護roo!の特徴
- 求人数が多い
- 求人先の情報に詳しい
- コンサルタントの手厚いサポート
続いておススメする転職エージェントは、こちらの「看護roo!」です。
保有している求人の約8割が非公開求人のため、非公開求人にのみ狙いを定める人はぜひ活用しましょう。
また、担当してくれるアドバイザー看護師の転職に関する知見が非常に豊かで、不安な点や不明な点にもしっかり回答してくれます。
保有している求人先の情報にもとても詳しいので、ミスマッチな転職も予防できますよ!
看護roo!の使い勝手は?みんなの口コミもチェック
③レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護の特徴
- アドバイザーのサポートが手厚い
- 累計利用者数の数は40万人
- アドバイザーとの連絡は LINE でも可能
レバウェル看護は、看護師の転職において数々の実績と確かなノウハウを確立しており、累計利用者数はなんと40万人を超えます。
求人数が非常に充実しているだけでなく、アドバイザーの手厚いサポートも非常に好評で、看護師の転職に不安な部分をしっかりと支援してくれますよ!
④マイナビ看護師
マイナビ看護師の特徴
- 必ず面談してくれる
- 転職スピードが早い
- 離職率の低い病院を紹介してくれる
- 地方でも相談しやすい環境が整っている
3つめに紹介するのが、こちらの「マイナビ看護師」です。
転職支援サービス最大手の1つ「マイナビ」が運営する、看護師の転職に特化した転職エージェントです。
応募書類の添削や面接対策のサポートなど、大手の名に恥じない充実した支援をうけられます。
またマイナビ看護師は全国18か所に拠点を設けているので、地方在住の看護師も安心して利用できますよ!
マイナビ看護師の評判は?利用者の口コミやフル活用するポイントを徹底解説
まとめ~看護師から医師へなるには大学での学び直しが必須~
この記事では看護師から医師へ転職したい人に向け、具体的な方法やメリット・デメリットなどを解説してきました。
医師免許取得のためには、例外なく医科大学や医学部の卒業が必要です。
学費や時間、勉強の高い難易度など様々な困難が待ち受けますが、決して方法がないわけではありません。
また特定看護師のように、医師への転職以外にも医療行為に携わる道はあります。
医師だけにこだわらず、こうした道があることも理解して下さい。
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- 取材のおかげで職場環境の詳細情報が分かる
- 非公開求人多数
- 累計40万人以上が利用した信頼実績
おすすめポイント
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