転職したいけど「まだ新人看護師だから転職は早いかな」と思う人も多いと思います。
この記事では、新人看護師で転職を迷っている人のために、第二新卒の人の転職についてまとめていきます。
そもそも、入社してからいつまでの人が、第二新卒にあてはまるのか気になりますよね。
第二新卒は、新卒で就職してからおよそ1〜3年で転職する人を指します。
1〜3年目の看護師でしたら、まだ新人と扱われることが多いと思います。
技術が未熟な状態での転職のメリットやデメリットなども紹介しています。
転職すべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね!
日勤のみや、土日休みの看護師?!病院だけじゃない看護師の転職先
新人看護師の転職する理由
新人看護師が転職する理由は、以下の3つが多いです。
- 職場に馴染めない
- 人間関係が悪い
- ワークライフバランスが取れない
これらについて、次からそれぞれ見ていきます。
職場に馴染めない
覚えることも多くていっぱいいっぱいな中、職場に馴染めない状態はつらいですよね。
その状態なら、同じ職場で相談できる人も少ないと思いますので、転職を考える人も多いです。
看護学生時代の同級生に相談してみるのもいいかもしれません。
ある時間が経てば、業務にも慣れて職場に馴染むこともできる可能性もあります。
人間関係が悪い
人間関係の悪さから、転職を考える人も多いです。
いじめ、パワハラ、先輩や患者とのコミュニケーションがうまくいかないなど、悩むポイントはたくさんありますよね。
いじめやパワハラがあると、なかなか改善は難しいですし、転職をしたほうがいい場合が多いです。
コミュニケーションが上手くいかない場合は、業務に慣れていないだけかもしれませんし、異動で状況が良くなることもあります。
ですが、改善が見込めない場合は、転職したほうが良い環境で働ける可能性が高いです。
ワークライフバランスが取れない
就職を期に、初めて一人暮らしを始めた人も多いと思います。
日々の暮らしで手一杯な中、残業が多かったり、休みが無かったりするとワークライフバランスが取れなくなりますよね。
労働環境の劣悪さから、自分の時間が取れなくて転職を考える人もいます。
入社後、サービス残業がたくさんあるようなブラックな職場だったことが分かった人も多いようです。
心身ともに疲労状態にある場合は、転職したほうが健康にも良いでしょう。
新人看護師の転職方法とは?
新人看護師の転職方法は「希望条件を整理する」「転職エージェントを利用する」の2点です。
それぞれ詳しく解説します。
希望条件を整理する
転職することが決まったら、希望条件を整理しましょう。
仕事内容、休日、勤務形態など、優先したいことはたくさんあると思います。
ですが、希望条件は優先順位をつけることが重要です。
優先順位をつけるためには、しっかり分析することから始めましょう。
なぜ転職したいのか、今の職場のどこに不満を感じているのか、具体的に説明できるようにしましょう。
そうすることで、次の転職先も決めやすくなります。
転職理由をはっきりさせたら、次は人に意見をもらいましょう。
客観的な意見を踏まえて考えれば、希望条件の優先順位をつける際に失敗しにくくなりますよ!
転職エージェントを利用する
まだ業務経験も浅い中、日々の仕事をこなすだけでも大変ですよね。
そんな状況で、一人で慣れない転職活動をするのはもっと大変です。
そこでオススメなのは転職エージェントです。
転職エージェントは、看護師専門のものもありますし、利用するメリットがたくさんあります。
転職のプロによるカウンセリングから始まり、希望条件に合った職場を探し、履歴書添削、模擬面談までしてくれます。
通常の求人には載っていないような、非公開の求人も見せてくれることがあります。
仕事に関する不安や悩み事も聞いてくれますので、まずは気軽に登録してみましょう。
様々なサポートを受けられるので、効率的に転職活動が進められますよ!
看護師転職サイトランキング!口コミ評判から分かるおすすめサービスを厳選
第二新卒の看護師の転職に強い転職エージェント4選
上では、転職エージェント活用の有効性を解説しました。
とはいえ、社会人経験が成熟しきっていない第二新卒の看護師が自分に適した転職エージェントをピックアップするのは難しいですよね。
そこでここでは、第二新卒の看護師の転職に役立つこと間違いなしの転職エージェントを4つ紹介します。
第二新卒の看護師の転職に強い転職エージェント4選
- 看護師ワーカー
- 看護roo!
- レバウェル看護
- マイナビ看護師
ぜひ転職に役立ててください!
看護師ワーカー
公開求人数 | 約5.3万件 |
---|---|
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
看護師ワーカーの特徴
- コンサルタントの質が高い
- 応援看護師の制度もある
- 職業紹介優良事業者に認定されている
- 地方にも支社がある
准看護師の転職でおすすめのサイトの一つが看護師ワーカーです。
非公開求人が充実している点や、WEB上でのサポートを利用できる点など、サービス内容が充実しているのもポイントです。
業界の特殊性・知識・市場ニーズを理解した専任のアドバイザーがサポートしているので、転職希望者の細かな希望に合った求人情報を紹介してもらえます。
また、病院・クリニック・介護施設などとの信頼関係が築かれているので、求人に対する情報提供が豊富なのもポイントです。
労働環境や一緒に働く人の人柄、実際の残業時間や人間関係といった、求人票に載っていない現場の情報を知ったうえで検討できるのが看護師ワーカーの特徴です。
看護師ワーカーの口コミの真相は?評判を元にサービスのメリット・デメリットを調査
看護roo!
看護roo!の特徴
- 求人数が多い
- 求人先の情報に詳しい
- コンサルタントの手厚いサポート
「看護roo!」は求人を掲載している企業の内部事情に詳しい転職エージェントです。
先ほど記事の中でも解説した通り、第二新卒の看護師が退職する背景には「人間関係」や「ワークライフバランス」など、さまざまな要因があります。
看護roo!では、こうした求人広告からだけでは読み取りづらい情報を沢山提供してくれるので、満足度の高い転職が実現しやすいです。
退職交渉や年収交渉もサポートしてくれるため、転職に慣れていない第二新卒者にもおススメといえます。
レバウェル看護
レバウェル看護の特徴
- アドバイザーのサポートが手厚い
- 累計利用者数の数は40万人
- アドバイザーとの連絡は LINE でも可能
1つめに紹介する転職エージェントは「レバウェル看護」です。
看護師の転職に焦点を当てた転職エージェントで、10万件をこえる求人の中から利用者にピッタリのお仕事を紹介してくれます。
技量が成熟しきっていない第二新卒の看護師にとって、豊富な選択肢が用意されている点は非常に有利です。
いろいろな求人を見比べて、今の自分でも活躍できそうな職場を探しましょう!
マイナビ看護師
マイナビ看護師の特徴
- 必ず面談してくれる
- 転職スピードが早い
- 離職率の低い病院を紹介してくれる
- 地方でも相談しやすい環境が整っている
「マイナビ看護師」は、抜群の知名度を誇る転職支援サービス「マイナビ」が運営している看護師向けの転職エージェントです。
大手が展開しているサービスだけあり、在籍しているアドバイザーは腕利きぞろいなので転職に関するさまざまな不安点を相談しやすいです。
利用者と丁寧なヒアリングを重ねる中で、離職率の低い職場を厳選してくれます。
登録も最短3分で済むほどシンプルなので、まずは気軽に登録してみましょう。
マイナビ看護師の評判は?利用者の口コミやフル活用するポイントを徹底解説
第二新卒が看護師転職するメリット・デメリット
第二新卒が転職するメリット、デメリットについて紹介します。
転職したいけど、まだ転職しないほうがいいのか迷っている人は、ぜひ参考にしてください!
第二新卒が看護師転職するメリット
第二新卒で看護師転職するメリットはこちらです。
- 一から仕事を覚える必要がない
- 第二新卒ブランドを活かせる
次でそれぞれ解説します。
一から仕事を覚える必要がない
第二新卒は、技術は未熟かもしれませんが、短期間でも看護師として勤務経験があります。
ですので、新卒よりもマナーや看護師の基本的なことは身につけています。
転職者としては仕事を一から覚える必要がなく、採用側としても教える手間が省けます。
このため、第二新卒をターゲットにして求人を出している病院も多いです。
第二新卒ブランドを活かせる
一つの現場である程度長く働くと、その現場特有の癖がつき、なかなか抜けにくくなります。
第二新卒なら現場経験が浅いため、癖もついておらず、新しい職場にすぐ慣れます。
このため、教育する側も教えやすいというメリットがあります。
第二新卒は、新卒と同じく若くて吸収力があるので伸び代があります。
年齢的にも体力が見込めるので「長く働いてくれそうだ」と考えてもらえます。
第二新卒ブランドがあるうちに転職活動をすると、上手くいきやすい可能性が高いくなります。
看護師の転職先を選べない!職場が決まらない時の選び方と対処方法
第二新卒が看護師転職するデメリット
第二新卒が看護師転職するデメリットは次の3つです。
- 経験が足りていないので研修が必要になることがある
- 人間関係が良い職に就けるとは限らない
- すぐやめるのではないかと思われる
それぞれ解説していきます。
経験が足りていないので研修が必要になることがある
基本が分かっているといっても、看護の知識はまだ学び途中の段階です。
転職すると、看護技術も学びつつ、さらに転職先特有のルールも覚え直さないといけなくなります。
しかし、看護の知識が未熟なのに、研修もなくいきなり即戦力として現場に入れられるのも困りますよね。
覚えることがたくさんあって大変だとは思いますが、なるべく研修や教育体制がしっかりしたところを選んだほうがよいでしょう。
人間関係の良い職に就けるとは限らない
人間関係に悩んで転職したとしても、転職先でも上手くいくとは限りません。
転職をすると、職場の人との人間関係を1から築きなおさないといけません。
転職先の雰囲気に慣れるまでは、ストレスがたまりますよね。
職場見学を実施している職場であれば確認できますが、ない場合は就職してみないと人間関係や雰囲気が確認できません。
転職するべきか、慎重に考えましょう。
すぐやめるのではないかと思われる
第二新卒ブランドにより求人がたくさんあるとはいえ、採用側からは「長く働いてくれないのでは」と心配されやすくなります。
しっかりと転職理由を答えられるようにしないと、転職活動が不利になります。
そのためにも、希望条件を整理する際には、しっかりと分析することをオススメします。
第二新卒の看護師におすすめの職場
第二新卒の看護師におすすめの職場は以下の通りです。
- 大学病院
- クリニック
- 医療法人に属した一般病院、クリニック
それぞれメリット・デメリット等を解説していきます。
条件に合った転職先を探すための参考にしてください!
大学病院
大学病院のメリット
大学病院は医療関係者を育てる教育・研究機関でもあります。
そのため、勉強会や研修が頻繁に行われます。
新卒の研修だけでなく、中途で入った看護師向けの研修も充実していますよ!
学びの場が多いことで、看護師の経験やスキルを身につけやすくなります。
また、大学病院のような大きな病院では最新の設備が揃っています。
最新の医療を間近で見ることができるので、スキルアップしたい方には最適です。
診察科目が分かれている病院なら、前職のスキルや知識を活かせます。
専門性の高い医療に関われるので、自身の勉強したい分野のスキルを伸ばすチャンスがあります。
大学病院のデメリット
大学病院などの大きな病院では、採血や点滴、注射等は研修医が担当します。
このため、基礎的な医療行為のスキルは衰えやすくなりますので、注意が必要です。
また、大学病院の数は他の病院に比べて圧倒的に少ないです。
地域によっては1〜2院しかないところもありますので、勤務地の選択肢が狭まります。
夜勤もある中、休日も研修や勉強会があるため、体力に自信がない方は非常につらいでしょう。
クリニック
クリニックのメリット
クリニックは、規則正しい生活が送れることが最大のメリットです。
残業はほとんどなく、休日は固定で祝日も休みの場合が多いです。
土日のクリニックも多数あります。
病院の勤務形態が合わなかった人、プライベートを大事にしたい人には最適ですよ!
クリニックは病院と比べて、種類と数が多いです。
このため、自宅に近い勤務地等、希望にあった勤務条件の転職先を探しやすくなります。
また、美容系のクリニックや健診系のクリニックなど、若くて看護経験のある第二新卒を求めている
ところもあります。
クリニックのデメリット
病院はやることが分かれていますが、クリニックでは電話対応や事務手続き、美品の管理などの仕事も行います。
看護の仕事以外にやることが増えるので、技術を磨いてスキルアップしたい人は、クリニックの方針によっては向かない可能性があります。
またクリニックは少人数で小さなコミュニティですので、相性が悪いと、人間関係で悩むこともあります。
医療法人に属した一般病院、クリニック
医療法人のメリット
医療法人は、医療に特化した非営利団体です。
医療法人のメリットは、どの法人よりも圧倒的に数の多いことです。
厚生労働省の「令和3年医療施設調査」(※)によると、全国の病院の69%、全国のクリニックの43%が医療法人に属しています。
数が多ければ、勤務形態も選びやすく、転職先も見つかりやすくなりますよね!
社会保険もしっかりしており、健康保険や厚生年金に加入できます。
点滴や注射、採血等の医療行為を行い、看護師としても業務量が多いです。
病院と福祉施設が連携しているところもあり、知識の幅が広がり、幅広い医療知識が身につけられることも医療法人のメリットです。
規模の大きな病院やクリニックを選べば、医療関係者の再教育なども行っているので、専門的な知識を習得できます。
スキルアップを目指している人には最適な職場となります!
(※)出典:令和3年医療施設調査(厚生労働省)
医療法人のデメリット
「医療法人」とつく病院やクリニックは、社会の信頼度も高いです。
このため、患者数が多く、忙しい現場の場合が多いです。
規模の小さい医療法人だと、家族経営の場合も多いです。
コミュニティにとけこめないと、疎外感を感じて人間関係で悩む可能性もあります。
また、業務内容が場所によって大きく違いますので、エントリーする前にしっかり調べる必要があります。
施設名 | 休日/残業 | 施設数 | 主なメリット | 主なデメリット |
---|---|---|---|---|
大学病院 | 不定休/有り | 少ない | 学べる環境が整っている
最新の設備がある |
基本的な医療行為はしない
勉強会などで休みが少ない |
クリニック | 固定給/ほぼ無し | 多い | 規則正しい生活が送れる
勤務地や分野が選びやすい |
看護以外の仕事が多い
医療技術の習得が難しい場所もある |
医療法人 | 場所による | 圧倒的に
多い |
勤務地が選びやすい
幅広い医療知識が身につく |
忙しい現場が多い
場所によって業務内容に差がある |
【まとめ】新人看護師の転職は可能!
今回は、新人看護師の転職について解説しました。
第二新卒の需要はあるので、新人看護師の転職が可能なことが分かったと思います。
第二新卒は新卒から3年くらいまでなので、第二新卒ブランドを使って転職活動するには早めに行動することが必要です。
また、新人看護師の転職のメリット・デメリットも紹介しました。
転職すべきか迷っている人は、周りに意見を求めるのも効果的ですよ!
しっかり調査し、転職エージェント等の活用できるサービスを使って、悔いのない転職活動を行いましょう!