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建築士になるには高卒は無理?実務経験が必要?受験資格や難易度も解説

建築士,高卒 ガテン系の転職

建築士になりたいと思っている方の中には、高卒の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

国家資格であり、難易度も高い建築士に高卒でなれるのかと疑問もありますよね。

この記事では、高卒が建築士になるまでのステップを、受験資格などを含めてご紹介します。

高卒で建築士になりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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高卒でも建築士になれる

結論からいうと、高卒でも建築士になれます。

建築士になるためには、受験資格を満たして建築士試験を受けなければなりません。

しかし、高卒の場合、土木・建築科を卒業したのか、普通科などを卒業したかによって受験資格を得る条件が異なります。

建築士になるためのステップ

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建築物の設計、計画、施工、監理などを行う専門家である「建築士」。

その建築士になるためのステップをご紹介します。

指定科目を履修する

大学や専門学校、高校で国土交通大臣が指定する建築に関わる科目(指定科目)を履修する必要があります。

【二級建築士の場合】

科目 高校
①建築設計製図 3単位
②建築計画 2単位
③建築環境工学
④建築設備
⑤構造力学 3単位
⑥建築一般構造
⑦建築材料
⑧建築生産 1単位
⑨建築法規 1単位
①~⑨の合計 10単位
⑩複合・関連科目 適宜
①〜⑨+⑩の合計 20単位 15単位
受験資格
(必要となる建築実務の経験年数)
卒業後0年 卒業後1年
免許登録資格
(必要となる建築実務の経験年数)
卒業後2年 卒業後3年

試験を受けて合格する

建築士になるためには、建築士試験に合格しなければなりません。

まず学科試験を受け、学科試験に合格後、設計製図試験を受ける流れです。

すべての試験に合格すると、建築士としての資格が与えられます。

実績経験を積む

建築士は試験に合格したからといって、すぐに建築士として業務を行なえるわけではありません。

一級建築士の場合、免許登録の申請までに実務経験が必要になります。

大学を卒業した場合は2年以上、3年制の短大を卒業した場合は3年以上、高等専門学校卒・2年制の短大を卒業した場合は4年以上です。

二級建築士の場合は、大学や短大、高等専門学校卒で指定科目を履修していると、実務経験がなくても免許取得が可能です。

高卒の場合は、2年間の実務経験が免許申請の際に必要になります。

高卒で建築士の受験資格を得るための条件

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建築士になるためには、まずは建築士試験の受験条件を満たさなければなりません。

受験条件は、建築に関する学歴があるかないかによって異なります。

土木・建築科、普通科を卒業した場合の二級建築士試験の受験資格について解説していきます。

土木・建築科の高校を卒業の場合

土木・建築科卒で指定科目を履修している場合、「二級建築士」および「木造建築士」の受験資格が得られます。

建築に関する基礎的な知識や実技について学んでいるため、普通科を卒業した場合よりも短くて建築士になれます。

普通科の高校を卒業した場合

普通科を卒業した場合、「二級建築士」および「木造建築士」の受験資格を得るには、7年以上の実務経験を積む必要があります。

また、試験で物理や化学の知識が必要とされるため、高校で文系を選択している場合、新たにこれらの知識を習得しなければなりません。

また、建物の安全性を確保するために用いられる強度計算や、構造力学のような物理知識も必要です。建築素材をよく知るためには、化学の知識も習得する必要があります。

土木・建築科を卒業した場合よりも、建築士になるためのハードルは高いと言えます。

普通科を卒業し、建築士を目指す場合は、予備校や通信講座で勉強することも一つの手で
す。

高卒の場合、実務経験が必要

学歴によって建築士試験を受ける場合、実務経験が必要なことがあります。

この実務経験とは、国土交通省令で定められた建築に関する業務に就くことです。

令和2年の建築法改正によって、実務経験の範囲が広くなり、建築物に関する調査や評価などが実務経験として認められるようになりました。

受験資格に必要な実務経験の内容

二級建築士試験の受験資格に必要な実務経験は、建築に関する仕事です。

具体的には以下のようなものが含まれます。

建築物の設計・設計補助:建築図面の作成や設計に関わる作業、CADを使用した図面の修正や作成

工事監理・施工管理: 建築現場での工事監理や施工管理業務、施工現場での工事進捗管理や品質管理

建築関連の研究・教育:大学や研究所での建築に関する研究活動や教育活動

その他の関連業務:建築コンサルタント会社での業務、建築資材メーカーでの営業や技術サポートなど、建築に関連するさまざまな業務

建築士の受験資格を得るために、実務経験が必要な場合はこれらの実務経験を積まなければなりません。

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実務経験が積める職場

実務経験が積める職場をご紹介します。

ゼネコン

ゼネコンは、建設業界において建築工事や土木工事などの様々なプロジェクトを請け負う大手の総合建設会社です。

また、プロジェクトの企画や設計、建設、施工、維持管理などまで建設プロジェクトのすべての段階を担当します。

実務経験の項目として建築工事の監理があり、ゼネコンで設計部門や建築部門に入り、設計業務などに携わることができると実務経験が積めます。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、自社で住宅の企画や設計、施工、販売を行っており、家族構成や予算に応じて様々なプランやオプションを提案し、お客様のニーズに合った住宅を提供しています。

ハウスメーカーによっては部署を細かく分けており、建築に直接関われる機会が多いところが特徴です。

設計、施工監理、積算などの部署で働くことで必要な実務経験が得られます。

設計事務所

設計事務所は、建築やインテリアデザイン、都市計画などの設計に携わっており、建築家やデザイナー、エンジニアなどの専門家が集まっています。

設計事務所では、設計や工事監理を主な業務としているため、実務経験の中でも重要な設計図、図面に関わる業務に携われる機会があります。

建築士の設計業務や工事監理業務等の補助をすれば、実務経験を積むことが可能です。

建築士試験の難易度

建築士は国家資格であり、学歴によっては受験までのハードルが高い資格です。

一級建築士と二級建築士の難易度について解説します。

二級建築士の場合

建築士試験の合格率は例年25%ほどであり、4人に1人しか合格できない難関試験です。

試験では、建築関連の基礎的な知識や技術が問われます。

一般的には、建築に関する基本的な知識や法規制について十分に理解していることが必要です。

しっかりとした準備と勉強を行えば、十分に合格することができる試験ですが、専門知識や技術を身につけるためには継続的な努力が必要です。

試験問題を解くという点では、学歴による有利不利はありませんが、基礎学力や勉強方法などの面から考えると、高卒で合格するには大卒よりも努力する必要があります。

一級建築士の場合

一級建築士試験の難易度は、二級建築士試験に比べてさらに高くなり、例年の合格率は10%程度です。

一級建築士試験は、建築分野における最高峰の資格のひとつであり、高度な専門知識と技術が求められます。

また試験内容は、建築設計、構造設計、環境設備、法規制など多岐にわたります。実務経験や実地試験も含まれているため、合格するには十分な知識と経験が必要です。

合格率も低く、合格するためには長期間にわたる熟練した知識と経験の積み重ねが重要になります。

難易度が高い建築士試験ですが、中には高卒で資格取得し、建築士として活躍している人々もいるため、高卒でも取得できる資格だと言えます。

高卒で建築士を目指す際の注意点

普通科の高校を卒業した場合、建築士の資格取得には実務経験が必要ですが、採用に関して大卒以上を求める企業もあり、就職先が限られてしまうこともあります。

このような場合、通信大学を利用するのもひとつの方法です。通信大学では、eラーニングを活用した学習や通信制の学科を提供しており、卒業すれば学士資格が得られます。

建築士試験の勉強と大卒資格の取得を同時に進められるため、大きなメリットがあると言えるでしょう。

学費などの経済的な負担はあるかもしれませんが、将来的に有利なキャリアを築くための投資と捉えられます。

建築士の受験資格と免許登録要件は異なる

建築士として働くためには、建築士試験に合格後、免許登録申請を行なわなければなりません。

建築士の免許が交付されると、建築士業務に携われます。

受験者の学歴によっては、免許登録のために実務経験が必要な場合があり注意が必要です。

ここでは、二級建築士の受験資格と免許登録の条件について解説していきます。

高卒の場合

高校で指定科目を履修して卒業した場合は、受験資格と免許登録の条件は異なります。

受験資格では実務経験は必要ありませんが、免許登録時には2年以上の実務経験が必要です。

高校卒業後、すぐに二級建築士試験に合格したとしても、免許登録をする前に、2年間の実務経験が必要です。

令和2年の建築法が改正されたことで、免許登録に必要な実務経験の年数が、3年から2年に短縮されたため、免許が早く取得できるようになりました。

大卒の場合

大学で指定科目を40単位以上修得して卒業した場合は、二級建築士の受験資格と免許登録をする際の条件は同じです。

30単位から40単位を修得した場合は、免許登録に1年の実務経験が必要になります。

20単位から30単位を修得した場合は、免許登録時に2年の実務経験が必要です。

履修した単位を確認し、免許登録に必要なステップを踏みましょう。

高卒でも建築士になることは可能

学科によって建築士になるステップは異なりますが、高卒でも建築士になることは可能です。

土木・建築科を卒業した場合、最短2年で二級建築士として従事できます。

また、普通科の場合は、実務経験を7年積み、受験資格を得て合格する必要があります。

高卒で建築士として活躍している方も多いため、諦めずに挑戦しましょう。

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