看護師は職場として国立病院を選ぶこともできますが、民間病院とはどのような違いがあるのでしょうか。
身分や立場の違いだけでなく、給料などの待遇の差にも着目して魅力を感じたら、転職先の候補として考えてみるのも良いでしょう。
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看護師は職場として国立病院を選ぶこともできますが、民間病院とはどのような違いがあるのでしょうか。
身分や立場の違いだけでなく、給料などの待遇の差にも着目して魅力を感じたら、転職先の候補として考えてみるのも良いでしょう。
まず前提として理解しておきたいのは、国立病院というのは厳密にはなくなってしまったということです。
国立病院機構によって運営されているため、独立行政法人という扱いになります。
そのため、国立病院と呼ばれている病院で働く看護師は国家公務員ではないという点は理解しておきましょう。
しかし、長く国家公務員として働くことを義務付けられていた影響で、それに準じた責務を負うことになっています。
国立病院に興味を持っている看護師の中には公務員になりたいと希望している人もいます。
看護師は公務員になれないというわけではなく、公立病院については地方公務員として扱われるため、公務員になることは可能です。
公立病院の運営をしているのは地方自治体なので、都道府県や市町村の職員として扱われることになるのです。
また、国立ハンセン病療養所のように厚生労働省が直轄している施設で働くと、国家公務員になることもできます。
国立病院を志望する上では、民間病院との違いを理解しておくことが大切です。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、比較して自分に合っているかを確認する必要があるでしょう。
国立病院で働くメリットして代表的なのが、安定した高い給料で雇ってもらうことができ、福利厚生も手厚くなっていることです。
国家公務員と同様の福利厚生が与えられるのは、メリットとしてよく着目されています。
土日祝日は休みで年末年始休暇が6日間、夏季休暇が3日間保証されている身分になり、さらに有給休暇も20日間自由に取得可能です。
育児休暇も延長可能になっていて、短時間勤務制度についても国の方針に従って正しく実施されているため、子育てを十分に行ってから復職してまた働きたいという人にも有利と言えます。
また、高度医療を担っている現場がほとんどなのでスキルアップしやすく、その担い手となるための教育研修制度も整っているのが一般的です。
キャリアアップのための支援制度も充実していて、専門看護師や認定看護師などになりたい人にとって理想的な環境があると言えるでしょう。
国立病院で働くデメリットとして挙げられるのが、常に高い水準の看護をできるように努力を続けることへのプレッシャーが大きいことです。
患者としては、国立病院だから充実した医療を受けられるはずだと信じていることがよくあります。
それに応えられなければ不満を抱かれてしまうため、常に高い水準を維持しなければならないのです。
また、副業をしたい人にも注意点があり、公務員ではないので原則としては禁止されていません。
しかし、国家公務員としての位置付けがあった影響で就業規則で禁止している病院が多くなっています。
土日祝日が休みだからダブルワークをしようと考えている人は、許可が下りない可能性があります。
国立病院で働いている看護師に支給される給料は、国立病院機構によって定められている職員給与規定で決まっています。
国立病院は全国各地にありますが、どこにあったとしても基本給については同じ方法で計算されるのが特徴です。
地域の物価の違いを考慮した地域手当も支給されるので若干の違いは生じますが、新卒の場合には月収にして30万円弱になっているケースが多くなっています。
平均年収では520万円前後を推移しているのが現状です。
民間の病院に勤める看護師と比べると、国立病院で働いている方が平均的には給料が高くなります。
月収にして数万円の差が生じる場合が多く、年齢が上がるに従って違いが大きくなる傾向があるのが特徴です。
国立病院の場合には毎年必ず昇給があるため、収入が増えやすくなっているのです。
国立病院に転職するときには、国立病院機構のホームページから採用情報について確認するのが基本です。
転職の際には採用試験として面接の他に、小論文も課されるので対策をしなければなりません。
また、人材紹介会社を利用して国立病院が看護師を探している事例もあります。
この場合にはあまり求人が公開されることはないため、個々に転職支援サイトに相談して求人を紹介してもらうことが必要です。
小論文もあるので転職の敷居が高いと考えられがちですが、国立病院は待遇が良いことから人気も高く、採用情報が掲載されると応募が殺到します。
十分な準備をして対策を練らないと、競争に負けてしまうリスクがあるので気をつけなければなりません。
国立病院の求人は獲得競争になるので、ただ国立病院機構のホームページを確認するだけでなく、積極的に転職支援サイトのコンサルタントに相談するのが重要となっています。
非公開求人の紹介を受けられる可能性があり、さらに一般公開されている求人に応募するときにも面接や小論文の指導を受けられて便利だからです。
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国立病院は給料も福利厚生も充実していて、看護師として魅力が大きい職場です。
転職先として候補にするときには自分だけで転職を遂げようとするのではなく、プロであるコンサルタントの力を借りて効率良く求人を獲得できるようにしましょう。
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