メディカルシステムネットワークはなの花薬局という調剤薬局を全国規模で展開している企業であり、薬剤師の間でもよく知られています。
メディカルシステムネットワークに転職したい人は、まずはどのような待遇を与えてくれる企業なのかを理解しておきましょう。
転職するための理想的なアプローチも知っていると役に立ちます。
メディカルシステムネットワークってどんな会社?
まずはメディカルシステムネットワークの基本情報を理解しておきましょう。
大手企業ともなると東京や大阪に本社を持っていることが多いですが、メディカルシステムネットワークの本社は北海道にあります。
本社の所在地は「札幌市中央区北10条西24丁目3番地 AKKビル」です。
事業内容
メディカルシステムネットワークの基本的な事業は医薬品等ネットワーク事業および調剤薬局事業の展開です。
メディカルシステムネットワークでは医薬品等ネットワーク事業として調剤薬局の経営サポートを多角的に行うことを通して、医薬品の流通を円滑化することを目指しているのが特色となっています。
メディカルシステムネットワークに加盟することでサプライチェーンマネジメントにより安価に合理的な方法で医薬品などを供給できるようになったり、デッドストックエクスチェンジによって廃棄在庫の消化を行えたりするなどのサービスを受けることが可能です。
メディカルシステムネットワークではこのシステムに基づく調剤薬局として独自になの花薬局も全国規模で展開しています。
薬に加えて食事と運動にも着目したトータルサポートを目指す薬局として経営を行い、地域に根ざした薬局を各地で運営するという方針を立てているのが特徴です。
在宅訪問にも長年取り組んできている実績があります。
その他事業
メディカルシステムネットワークでは訪問看護事業、賃貸・設備関連事業、給食事業も行っています。
訪問看護ステーションを経営して在宅での療養生活を助ける看護師を派遣しているのが訪問看護事業です。
賃貸・設備関連事業では主にメディカルモールやメディカルビル、メディカルビレッジの構築のために企画や開発を行っていて、クリニックや介護施設、調剤薬局などの開設のサポートもしています。
そして、給食事業は病院や介護施設を対象として健康に良くて温かさのある食事を提供している事業です。
そのために必要な管理栄養士も確保していて、細かなサービス提供ができるように努めています。
店舗数
メディカルシステムネットワークが経営している調剤薬局であるなの花薬局は2018年3月の時点で全国に399店舗あります。
高知県と島根県を除く45都道府県に店舗を構えている全国シェアの調剤薬局です。
本社のある北海道に最も多くて121店舗もあります。
メディカルシステムネットワークに加盟している一般の薬局も含めると全国には2,508店舗もあり、大きなネットワークを形成して医薬品の流通に努めているのが特色です。
また、OTCを専門トスrうドラッグストアも全国に8店舗あります。
メディカルシステムネットワークの平均年収
メディカルシステムネットワークで働く従業員の平均年収は2017年では607万円でした。
大手の調剤薬局チェーンとして十分に高い水準を保っているので転職先としても魅力があります。
年代別の平均年収
年齢 | 年収 |
25歳 | 364万円 |
30歳 | 456万円 |
35歳 | 526万円 |
40歳 | 599万円 |
45歳 | 677万円 |
50歳 | 715万円 |
メディカルシステムネットワークで働いている従業員の年収を年代別に見てみると上記のようになります。
着実に年齢と共に年収が上がってきていますが、昇給制度がしっかりとしていることに由来していると考えることが可能です。
35歳頃までには薬剤師の全国平均年収を超えられると期待できます。
他大手調剤薬局との平均年収比較
社名 | 平均年収 |
メディカルシステムネットワーク | 607.0万円 |
スギホールディングス | 694.0万円 |
日本調剤 | 557.0万円 |
ウエルシア薬局株式会社 | 451.0万円 |
総合メディカル株式会社 | 450.0万円 |
他にも大手の調剤薬局を経営する企業は多数ありますが、その中でも比較的高い年収水準にあるのがメディカルシステムネットワークの特徴です。
全国シェアのあるこれらの企業に比べても勝るとも劣らない給与を与えることができているのは、独自のネットワークの形成により大きな営業利益を上げるのに成功しているからに他なりません。
メディカルシステムネットワークへの転職する方法
それではメディカルシステムネットワークに転職するにはどうしたら良いのでしょうか。
メディカルシステムネットワークではなの花薬局の店舗展開を積極的に行っているので、十分なスキルや経験がある人ならすぐにでも転職できる可能性はあるでしょう。
しかし、安易に転職して失敗してしまわないようにするためには重要なポイントがあります。
地域的な医療事情を理解しておく
メディカルシステムネットワークのなの花薬局に薬剤師が転職する上で重視しておくと良いのが地域の医療事情です。
なの花薬局では全国展開をしながらも地域密着型のサービスを提供することを目指しています。
地方によって患者層には違いがあり、高齢者を中心とした医療のニーズが高ければメインになる業務は在宅医療になる可能性があるでしょう。
するとスキルの高さも要求されるので、高い待遇で受け入れてもらうには無菌調剤ができるに越したことはありません。
逆に若い世代が多い地域なら高いスキルを持つことよりも、柔軟に対応できるコミュニケーション能力が求められます。
地域的な医療事情や人口構成を理解しておくと自分にとって理想的な職場が見つかるでしょう。
薬剤師転職サイトのコンサルタントに相談する
転職活動を行う上で重要なのが薬剤師転職サイトを活用することです。
薬剤師を専門とする転職サイトは増えてきていますが、その実態は求人情報を提供しているだけのサイトというわけではありません。
多くの転職サイトは薬剤師や薬局などに詳しいコンサルタントによるキャリアサポートを行っているため、よく相談した上で転職を決めるとポジティブに転職活動を進められます。
情報収集についても細かな点まで行ってくれるので、求人広告に記載されていない事情についてもわかった上で転職先を決めることが可能です。
メディカルシステムネットワークへの転職では個々の店舗における事情をよく理解して、自分のスキルを生かしつつ働きやすい職場を探し出すことが重要になります。
そのサポートとして薬剤師転職サイトを前向きに活用すると、円滑に転職活動を進められるだけでなく、納得できる形で働ける職場を手に入れられるでしょう。
メディカルシステムネットワークの採用方針
メディカルシステムネットワークに転職するのには採用方針を理解しておくと役に立ちます。
書類作成や面接対策をする上での基本情報になると共に、自分が転職する先として本当に適切なのかを把握することが可能です。
メディカルシステムネットワークでは何を重視しているのでしょうか。
メディカルシステムネットワークの求める人材
メディカルシステムネットワークでは採用に関して積極的にどんな人材を求めるかを明言していません。
しかし、企業理念として「良質な医療インフラの構築を通じて地域住民のQOL(Quality of Life)向上に貢献すること」という言葉を掲げています。
メディカルシステムネットワークが培ってきたインフラを利用することで、地域密着型のサービスを展開することに意欲がある人を求めているとわかるでしょう。
地域密着はなの花薬局が掲げているキーワードの一つであり、ただマニュアルに従った調剤や服薬指導を行うのではなく、地域事情をよく理解してどのようなサービスをしたら良いのかを常に考えてくれる前向きな姿勢を持っている人材が求められています。
メディカルシステムネットワークの研修方針
メディカルシステムネットワークでは充実した研修制度が整えられています。
1年間に開催される研修が500回を超えていて、自分のスケジュールや興味によって自由に選択して受講できるようになっているのが特色です。
北海道にある自社研修施設では二週間の新人研修、二泊三日のフォローアップ研修を含め、入社後の三年間に五回という高い頻度での宿泊型研修を実施しています。
また、e-ラーニングを充実させていて、240以上もの講座から自由に選んで受講できるのも魅力です。
それに加えて、キャリアアップを図っていきたい薬剤師に魅力的なのが認定薬剤師の単位を取得できる研修も豊富にあることでしょう。
下記のように多様な研修があるので、認定薬剤師を目指すかどうかにかかわらず自分なりのスキルアップを目指していけます。
- 在宅研修
- 症例検討
- 調剤事故対応
- 臨床検査値の活用
- 医療安全管理研修
- 漢方集中講座
- フィジカルアセスメント研修
- マネジメント研修
- コーチング
- ロジカルシンキング
- 実務指導者研修他多数
メディカルシステムネットワークで働く社員達について
このような好条件が揃っているメディカルシステムネットワークではどのような人が働いているのでしょうか。
メディカルシステムネットワークの社員平均年齢
まず、メディカルシステムネットワークで働いている社員の平均年齢は2017年3月31日時点で40.5歳です。
メディカルシステムネットワークへ転職・入社した社員からの評判・口コミ
メディカルシステムネットワークで働いている人からはどのような口コミが集まっているのでしょうか。
より良い転職先を探す上で重要な情報源となるので具体的に情報を確認してみましょう。
勤務薬剤師29歳女性正社員加藤法子
私がメディカルシステムネットワークに転職しようと決めたのは、病院勤務がきつかったからでした。結婚してからは家事との両立が難しくなってしまったので退職しようとも思ったのですが、やはり働き続けたいという気持ちもあって福利厚生がしっかりとしている大手の調剤薬局を選んだのです。メディカルシステムネットワークに最終的に行き着いたのは、仕事をしながら自分なりにスキルアップができる体制が一番整っていると感じがからでした。今は育児休暇を取得していますが、その間もe-ラーニングを利用できるので、時間の合間を縫って着実に復職したらもっと活躍できるようになろうと頑張っています。
勤務薬剤師35歳女性非常勤木下由里子
私は7年ほどのブランクがあって調剤薬局で働きたいと考えてメディカルシステムネットワークを選びました。北海道出身なので愛着があったのも確かですが、研修プログラムが充実していてパートでも利用できるものが多いのが魅力的でした。子供がもっと大きくなったら正社員で活躍できるように今のうちにスキルアップを図っています。
メディカルシステムネットワークへの転職で役立つ転職サイト
メディカルシステムネットワークに転職する上では転職サイトとしてどれを選ぶのが良いのでしょうか。代表的なサイトの特徴を理解しておきましょう。
マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師はサポート力の高さで定評がある転職サイトです。
初心者でも問題なく細かなところまで配慮してもらえるので安心して転職できる魅力があります。
転職ゴリ薬
転職ゴリ薬もコンサルタントの質が高いことで人気があります。
特に面接対策がしっかりとしているので、あまり面接の経験がなくて不安な人に向いているサイトです。
薬キャリ
薬キャリは良いコンサルタントを比較吟味して選びたい人に向いています。
同時に有名サイト3つに登録できるので、実際にコンサルタントと話をしながらより良いサポートをしてくれる人を選び出すことが可能です。
まとめ
メディカルシステムネットワークに転職するのは企業としてしっかりとした基盤があり、成長も続けている点からも魅力的です。
うまく転職サイトのコンサルタントを活用して転職を目指しましょう。
年収も高くてキャリアアップもしやすいので、薬剤師が転職先を検討するときには有力候補にできます。