エンジニアの平均年収っていくら?
2017年8月21日に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、エンジニア・プログラマーの平均年収は592.2万円です。
一方、国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は433万円であり、エンジニアは平均よりおおよそ150万円ほど年収が高いといえます。
しかし経済産業省の同資料によると、エンジニア・プログラマーよりも、プロジェクトマネージャーやプロデューサーといった管理系職種の方が、年収は高いです。
また日本のIT人材の平均年収は20代で413万円ですが、米国では20代で1,023万円であり、「日本のエンジニアの給料は安すぎる」と指摘されることもあります。
今回はエンジニアの平均年収や、エンジニアの年収が低くなってしまう理由を見ていきましょう。
- エンジニアの平均年収は592.2万円
- エンジニアの年収は劣悪な環境で働いていたり、スキル不足だったりすると低くなる
ITエンジニアの平均年収とは?
ITエンジニアの平均年収は全体としては550万円前後を推移しています。
全職種での平均年収が450万円程度ということを考えると決して平均年収が低いわけではありません。
IT業界で平均年収が高いのは?
IT業界で働いているエンジニアの中で平均年収が高い職種は上位職に分類されるものです。
ITコンサルタントとして活躍している人は年収が1000万円クラスになっていることもよくあります。
また、プロジェクトマネージャーのように管理職系にまで昇進できるとコンサルタントと同等かそれ以上の年収になっている人も多いのが現状です。
プログラマーや一般的なシステムエンジニアがマネジメントスキルを身につけ、経営者としての視点を獲得することで昇進を行っていくことができます。
基本的には上流工程に向かうことが平均年収の高い職種に就くために重要な考え方と言えるでしょう。
残業時間の長いエンジニアの「時給」はアルバイト並
残業が多いという点を加味するとエンジニアの時給はどうなのかということになります。
残業時間は職場によって異なりますが、1日に本来は8時間働くはずのところを12時間以上も働いていることは珍しくありません。
休日返上で働いている人も多いので、年間で65日の休日があったとすると、300日12時間ずつの労働になり、合計での労働時間は3600時間になります。
時給に換算すると1528円になりますが、エンジニアがアルバイトをしていると時給としては1200円から2000円程度が相場です。
実は常勤で働いてもアルバイトと変わらない程度の時給になってしまっています。
実際にはもっと残業時間が長い職場があるので由々しき事態になっているのです。
どうしてエンジニアの年収が低いのか
エンジニアの年収は労働時間の割には低いということになりますが、年収が低いのには理由があります。
エンジニアのスキルか職場のどちらかに問題があるのが一般的です。
スキルが低いから
エンジニアの年収はスキルと実績によって大きく左右されます。
平均年収は550万円前後ですが、稼いでいるエンジニアは1000万円以上の年収になっているのに対し、稼げていない人は200万円台のことすらあるのが実情です。
現場で活躍できる最先端のスキルを身につけている人は高く評価されますが、スキルが低いと相応の年収にしかならない傾向があります。
劣悪な環境で働いているから
エンジニアが選んだ職場の環境が悪いのが低年収につながっていることもよくあります。
昔からIT業界の現場は劣悪な労働環境になってしまっていてサービス残業と休日出勤が当然とされてきました。
そのようなブラックな現場で働いていると時給で考えたときに収入がかなり低くなってしまいます。
エンジニアが年収を上げるには?
このような状況を加味してエンジニアが年収を上げたいと考えたらどのような取り組みができるのでしょうか。
ポイントとなるのは低年収になっている原因を解決することです。
スキルアップして年収アップ
スキル不足のエンジニアはスキルアップが最も単純でわかりやすい対策です。
エンジニアとして高く評価してもらうためには専門家としてのスキルが欠かせません。
その時代で必要とされていないIT系のスキルを持っていても平凡な人とあまり変わらない評価になってしまいます。
常にトレンドを逃さないようにして新しいスキルを独学やセミナーへの参加を通して身につけていくのが年収アップにつながるでしょう。
スペシャリストとして一つの分野を掘り下げていくこともできますが、ジェネラリストとなるために専門分野を増やしていくのも良い方法です。
スキルアップの方向性は様々なので自分の興味との兼ね合いも考えながらキャリアパスを考えるのが重要になります。
年収の高いエンジニアに転職
職場に問題があるケースを代表として転職はエンジニアが年収を上げるのに効果的です。
劣悪な環境で働いてきたエンジニアが全く同じ年収で定時通りに働ける職場に転職できればそれで時給換算で考えると収入は上がります。
今まで良好な環境で働いてきたエンジニアも、自分のエンジニアとしてのスキルやキャリアを高く評価してくれる職場を探し出すと高い待遇で雇ってもらうことが可能です。
フリーランスになる
エンジニアはスキルが十分にあれば独立してフリーランスを始めることもできます。
仕事を自分で獲得してこなしていくことにより報酬を得るという働き方になりますが、必死になって無数の仕事を請け負っていくと年収が飛躍的に向上するのが魅力です。
実力と時間の使い方次第で他の働き方よりも稼げるので多くのエンジニアが注目しています。
エンジニアにおすすめの転職サイト・転職エージェント
「今の会社で働いていても年収アップの未来が見えてこない」「すぐに年収を上げたい」という場合、転職するのもひとつの方法です。
エンジニアにおすすめの転職サイト・転職エージェントをご紹介します。
おすすめ転職エージェント・転職サイト3選
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- Direct type(ダイレクトタイプ)
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type転職エージェントの特徴
- エンジニアを含むIT業界の転職に強い
- サービス開始から25年以上のノウハウ!
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「type転職エージェント」は、エンジニアを含むIT業界の転職に強い転職エージェントです。
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- 自分のスキルや希望に応じてスカウトが来る
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Direct type(ダイレクトタイプ)は、エンジニアに特化したスカウト型の転職サービスです。
スキルや希望条件を登録しておくだけで、企業からスカウトが届きます。
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転職ドラフトの特徴
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転職ドラフトは、ITエンジニア向けの競争入札型転職サービスです。
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選考開始前に仕事内容と年収が提示される、転職ドラフトの運営チームがレジュメのフィードバックをしてくれるなどの点が魅力です。
企業へ現在の年収を明かさなくても良いため、求職者の市場価値に基づいた年収アップが狙えます。
まとめ
エンジニアは一般的な職種と比べると平均年収は高いですが、実労働時間が長いのが問題です。
良好な職場環境が整っていて、自分のスキルを高く評価してもらえる職場に転職するのが効率的な年収アップの方法になります。
希望を叶えるために転職エージェントに相談して転職先を探してみましょう。