「設計事務所に転職したいけど、未経験でも可能なの?」と疑問に思っている方は少なくありません。
設計事務所とは、建築家が在籍する法人のことです。
結論から言うと、事務や営業などの職種によっては、未経験でも設計事務所に転職できます。
しかし設計の業務に携わりたいと考えている場合、まったく設計の知識がない状態で設計事務所に転職しようとすると、応募できる求人は限られてしまうことが多いです。
とはいえ、未経験で設計の仕事にチャレンジできる求人がないわけではありません。
アルバイトやアシスタントからチャンスをつかむこともできます。
また、建築関係の学校に行って建築士の資格を取ることでも、未経験からの転職を有利に進めることが可能です。
今回は設計事務所に未経験で転職するにはどうすればいいか、資格は必要なのかといったことについて解説します。
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株式会社ノジマ住建
- 防水
防水工事◎月給30万円以上◎日祝休み
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- 職種
- 防水
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- 給与/報酬
- 月30万~
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- 勤務地
- 東京都
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株式会社ライズホーム
- 屋根
屋根板金工◎未経験者可◎要普通自動車免許◎日給16,000円~20,000円◎週休2日制◎即入居可寮完備◎技術と管理能力が身につけば高収入目指せます
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- 職種
- 屋根
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- 給与/報酬
- 経験者16,000円~20,000円
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- 勤務地
- 現場により変動(集合場所は川崎市麻生区高石にある倉庫です)
設計事務所への転職は未経験でも可能?
設計事務所への転職は、未経験者でも挑戦可能です。
特に経理・事務・営業などの職種は、未経験者歓迎の求人が複数見つかります。
しかし設計の業務に携わりたい場合、多くの求人では、業界特有の知識やスキルが求められます。
設計事務所への転職に建築士の資格は必要ない
多くの未経験者が設計事務所に転職する際、建築士の資格が必要と考えがちですが、これは一概には言えません。
設計業務に資格は必要ない
設計事務所に建築士が1人いれば、他のスタッフは建築士の資格がなくても問題ありません。
設計業務そのものに、資格は必要ないのです。
実務の現場では、資格の有無よりも技術や経験が重要視される傾向があります。
建築士は「自分で設計事務所を開設できる資格」
建築士の資格は、個人で設計事務所を開業する際に必要となるものです。
建築士が事務所に1人いれば、それ以外のスタッフが建築士でなくても法的には問題ありません。
このため、建築士の資格を持っていない未経験者でも、設計事務所で働くこと自体は可能です。
建築士の資格はあったほうが有利
とはいえ、設計事務所に転職したいなら多くの場合、建築士の資格はあったほうが有利です。
建築士の資格があれば、一定以上の知識やスキルを持っていることの証明になります。
求人に「資格が必要」と書かれている場合、建築に関する最低限の知識やスキルを持った人材が欲しい、という意味だと受け取れるでしょう。
もしくは、「建築士の資格があると営業的な意味で有利だから、資格を持っていてほしい」という場合もあります。
設計事務所への転職では実務的な能力が求められる
建築士の資格がなくても転職可能な設計事務所ですが、無条件で誰でも受け入れてもらえる求人は少なめです。
知識や技術は必要なことが多い
設計事務所では、即戦力となる実務的な能力が重要視されます。
特に小規模な事務所では、新人への研修期間が限られるため、ある程度の基礎知識や技術が求められることが多いです。
たとえば設計の基本、ソフトウェアの操作技術、業界の専門用語などが該当します。
まったくの建築未経験者が転職する難易度は高め
「建築系の学校に通っていた」「建築関係の業務経験がある」というわけではない完全な未経験が、設計事務所に転職して、設計関係の仕事に携わるのは、正直なところ難易度が高めです。
「未経験歓迎」と書かれている設計事務所の求人もあります。
しかし未経験歓迎と経験者から応募があった場合、経験者を優先的に採用する設計事務所が多いです。
建築に対する情熱と学びの意欲があれば、実務経験や知識がない未経験者でもチャンスはあります。
しかし、他の経験やスキルで差をつけ、自身の価値をアピールする必要があるでしょう。
設計事務所への転職を未経験で成功させるコツ
設計事務所への転職を未経験で成功させるコツについて解説します。
POINT
- 建築士の資格を取得する
- アシスタント・アルバイト・派遣で設計事務所に入る
- 事務や経理の職種を目指す
- 営業職を目指す
建築士の資格を取得する
未経験から設計事務所への転職を目指す方は、建築士の資格取得から始めるのが一つの有効な方法です。
あなたの専門的なスキルと知識を証明し、職場や取引先との信用を築く手段となります。
建築士の資格は、次の3種類です。
建築士の資格は3種類
- 1級建築士
- 2級建築士
- 木造建築士
資格だけが全てではありませんが、未経験での転職を考えている方は資格を持つことで、より有効な自己アピールができるようになるでしょう。
なお、建築士試験に合格したとしても、免許を登録するためには、実務経験が求められます。
試験の合格は一つのステップであり、それを基に実務経験を積む必要があると覚えておきましょう。
1級建築士
1級建築士は、商業ビルやマンションといった、大規模な建造物の設計・工事監理などができる国家資格です。
1級建築士は、取り扱える建物の面積・高さ・階数に制限がありません。
戸建住宅から超高層ビルまで、どんな建物でも扱えます。
この資格を持っていれば、設計事務所での幅広い業務に対応する力があると認められ、多くの機会が得られるでしょう。
「大規模な建物の建設や、再開発事業に携わりたい」という方におすすめの資格です。
2級建築士
2級建築士は、1級建築士より限定的な範囲で、設計や工事監理などの業務ができる国家資格です。
具体的には、個人住宅の設計に携わることができます。
2級建築士が取り扱える建物
- 構造が「木造および鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦造、コンクリートブロック造、無筋コンクリート造」
- 木造・木造以外でそれぞれ、扱える建物の高さや面積に制限がある
1級建築士より資格取得の難易度が低いので、設計事務所への第一歩として適しています。
木造建築士
木造建築士は、木造の建築物に特化した資格です。
日本の伝統的な木造建築や、木造住宅の設計に携わることができます。
2級建築士よりも取り扱える建物の範囲は限定的ですが、2級建築士より下位にあたる資格という位置づけではありません。
築年数が古い木造家屋、神社・仏閣などの設計や工事監理では、木造建築士の専門的な知識とスキルが役立ちます。
木造建築のスペシャリストとして活躍したい人におすすめの資格です。
建築系の学校に通う
2020年以降、実務経験がなくても建築士の試験を受けることが可能になりました。
しかし、それでも建築士の試験に合格するには、建築の知識や技術が不可欠です。
建築系の学校に通うことで、建築士の資格取得に必要な知識と技術を身につけることができます。
また、建築系の学校に通えば、建築士の試験に必要な要件を満たせるのもメリットです。
1級建築士の試験を受ける条件
建築士の試験は、誰でも受けられるわけではありません。
下記の通り、大学・短期大学・高等専門学校で建築または土木の課程を修めて卒業すれば、1級建築士の試験を受けられます。
1級建築士の試験を受ける条件
- 大学、短期大学、高等専門学校において、
入学年が2009年度(平成21年度)以降:指定科目を修めて卒業した者。
入学年が2008年度(平成20年度)以前:建築または土木の課程を修めて卒業した者。
- 2級建築士の資格保有者。
- 国土交通大臣が、上記の二者と同等以上の知識及び技能を有すると認める者。
- 建築設備士の資格保有者。
※上記条件のいずれかを満たせば受検可能。
また、2級建築士か建築設備士の資格を持っている人も、1級建築士の受検が可能です。
2級建築士の試験を受ける条件
1級建築士へのステップとなる2級建築士の試験を受ける条件は、次の通りです。
2級建築士の試験を受ける条件
- 大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、中等教育学校において、
入学年が2009年度(平成21年度)以降:指定科目を修めて卒業した者
入学年が2008年度(平成20年度)以前:建築または土木の課程を修めて卒業した者
- 都道府県知事が、上記と同等以上の知識及び技能を有すると認める者
- 建築設備士の資格保有者
- 7年以上の実務経験者
※上記条件のいずれかを満たせば受検可能。
2級建築士の試験を受けるには、建築系の学校で課程を修めて卒業する、建築設備士の資格を取る、7年以上の実務経験を積むといった方法があります。
アシスタント・アルバイト・派遣で設計事務所に入る
アシスタントとして設計事務所に入る方法があります。
未経験でもアルバイトや派遣であれば、比較的ハードルは低く、設計の基礎から学ぶ機会を得られる場合があります。
実際のプロジェクトを間近で見ることで、業界の実情や必要なスキル、知識を身につけ、将来的に正社員として採用されるチャンスをつかむことが可能です。
事務や経理の職種を目指す
事務や経理のポジションも、設計事務所への入り口となり得ます。
未経験者でも、一般的なオフィスワークのスキルがあれば、応募可能なケースが多いです。
設計事務所の仕事を間近で観察し、経験を積み重ねることで、設計職にシフトできる場合もあります。
営業職を目指す
設計事務所は未経験可の営業職を募集していることがあります。
営業職は、設計事務所のプロジェクトをサポートする重要な役割です。
クライアントとのコミュニケーション能力や、プロジェクトの進行管理能力を身につけることができます。
営業職を経験することで、業界のネットワークを構築し、設計の仕事にも理解を持つことが可能です。
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設計事務所未経験者におすすめの転職サイト4選
未経験で設計事務所に転職するなら、求人数が多い転職サイトや、業界に特化した転職サイトへの登録がおすすめです。
設計事務所未経験者におすすめの転職サイト4選をご紹介します。
設計事務所未経験者におすすめの転職サイト4選
- GATEN職
- 建職バンク
- doda
- リクナビNEXT
どの転職サイトも、登録は無料です。
それぞれのサイトには、独自の特色と強みがあるので、自身のニーズに合ったものを選んで利用すると良いでしょう。
GATEN職
- GATEN職の特徴建築業界に強い
- 建築業界の求人だけで1,000件以上掲載されている
- 正社員からアルバイトまで様々な雇用形態の求人がある
- 希望条件を詳細まで絞って検索できる
- 動画から求人を探すことができる
設計事務所への転職を考えている未経験者の方に、GATEN職という転職サイトをおすすめします。
GATEN職は、建築業界に強い求人情報サイトです。
建築業界だけで1,000件以上の求人情報が掲載されており、正社員からアルバイトまで、多様な雇用形態に対応しています。
正社員で設計事務所に入るのが難しくても、アルバイトとしてチャンスを掴める場合もあるでしょう。
また、GATEN職は希望条件を詳細に絞り込んで検索することができます。
自身の希望する勤務地、給与など、様々な条件にマッチした求人情報を効率よく探し出すことが可能です。
さらに特筆すべきは、動画を利用して求人情報を探せる点です。
動画から企業の雰囲気や職場の様子を直感的に感じ取ることができ、自分に合った職場環境をイメージしやすくなっています。
ぜひGATEN職で、あなたに最適な設計事務所を見つけてみてはいかがでしょうか。
建職バンク
- 建職バンクの特徴建設業界に特化した転職・求人サイト
- 業界最大級の求人数
- 建設業のプロによるサポートがある
- 履歴書作成や面接もサポートしてもらえる
「建職バンク」は、建設業界に特化している転職・求人サイトです。
設計事務所や建設業界への転職を検討している方にはぴったりといえます。
さらに、求人数が業界最大級という強みも見逃せません。
加えて、業界のプロフェッショナルによる丁寧なサポートを受けられるのが魅力です。
履歴書の作成や面接の対策もバックアップしてもらえるので、未経験者も安心して転職活動を進めることができます。
doda
求人数 | 約260,000件 |
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対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaの特徴
- 日本を代表する大手転職サイト
- CMでも有名で多くの転職者が利用している
- 取り扱い求人数が非常に多く、約20万件ある
- 建設業はもちろん、異業種の求人も幅広く取り扱っている
- 転職フェアや転職活動の進め方など、サポートコンテンツが充実
「doda」は、国内を代表する大手転職サイトとして広く知られています。
取り扱う求人数は約20万件と多岐にわたり、建築業界の求人も豊富です。
設計事務所や建設業界への転職を検討している方はもちろん、異業種への転職も視野に入れることができる、万能なサイトといえます。
転職フェアや充実したサポートコンテンツも魅力です。
大手サイト転職ならではの情報量や手厚いサポート体制が、転職活動を後押ししてくれます。
リクナビNEXT
リクナビNEXTの特徴
- 会員数1000万人以上!国内最大級の転職求人サイト
- 求人数が多い
- 若手向けからベテラン向けまで、幅広い職種の求人がある
- 企業からスカウトが届く
「リクナビNEXT」は、国内最大級の転職求人サイトです。
会員数が1000万人以上もいる人気サイトなので、ご存じの方も多いでしょう。
若手からベテランまで、幅広い層に向けた多様な求人が揃っています。
キャリアや経験に応じて、最適な求人を探しやすいのが特徴です。
さらに、企業から直接スカウトを受けられる機能もあります。
設計事務所・建設業界・異業種への転職を考えている方におすすめです。
よくある質問
設計事務所の未経験転職に関する、よくある質問に回答します。
よくある質問
- 建築設計スタッフに未経験で転職はできない?
- 設計事務所の設計サポート事務の仕事内容は?
Q.建築設計スタッフに未経験で転職はできない?
建築設計スタッフに未経験で転職することは可能です。
ただし、設計事務所は専門的な技術や知識を必要とする職場であるため、特定のスキルや知識を持っている人材が優先的に採用されます。
建築やデザインに関する基礎知識、CADソフトの操作スキル、建築士の資格などがあると有利です。
Q.設計事務所の設計サポート事務の仕事内容は?
設計事務所は、設計業務をサポートする事務職を募集していることがあります。
仕事内容の例は次の通りです。
設計サポート事務の仕事内容
- CADという、設計図を製作するソフト使って、図面作成の補助業務をする。
- WordやExcelを使用して、資料の作成業務をする。
- 役所などに提出する資料のファイリングをする。
設計に関する補助業務をおこないます。
設計事務所への転職は未経験でも可能だがスキルが求められる職種も
設計事務所への転職を考えているが未経験、という方も多いでしょう。
未経験でもチャレンジできる機会はあるものの、成功には計画と戦略が必要です。
特に設計事務所で設計の業務に携わりたいなら、多くの求人では、実務的な能力が求められます。
未経験で設計事務所に転職するには
- 建築系の学校に通う、アルバイトや派遣で設計事務所に入るなどのアプローチが有効です。
- アシスタントとしてスタートしたり、事務や経理、営業職を目指すという方法もあります。
- また、1級、2級建築士や木造建築士の資格は、転職先やクライアントとの信頼を築く一助になります。
設計事務所に転職する際は、未経験であっても自分のスキルや経験を活かして、職種や業界のニーズに合ったポジションを見つけることが大切です。
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