未来のことを多少なりとも考えるなら、給与の中からいくらか貯金に回さなければなりません。
今後何のタイミングで出費が発生するかわかりませんし、今後結婚、マイホームなどを考えたなら、少しでもお金の蓄えがあったほうが安心のはず。
ここで気になるのが、「他の20代男女は、いったいどれくらい貯金しているのか」ということでしょう。
仲の良い友人にも聞き辛いですし、あまり仲が深くない知人にはなおのこと聞けません。
そこで今回は、私が「20代の平均貯金額」から、「20代男女が効率的にお金を貯める方法」までご紹介します。
ちなみに今回の結果は、金融広報中央委員と財務省統計局が2016年に発表したデータを元にしています。

「まったく貯金してない」20代も珍しくない?
まず、貯金の平均を調べる前に、20代男女の「貯金の有無」から調べる必要がありそうです。
この結果は、私も少し驚いたのですが、なんと20代の40.7%が「貯金していない」と答えています。
対して59.3%が貯金しているそう。
およそ4割の人が貯金してないという結果です。
これは20代男女が不景気ゆえか、単純に若さからくる考えゆえか…。
そこまではわかりませんでした。
平均貯金額は「287万円」
20代の平均貯金額は、「287万円」という結果でした。
中央値は158万円
しかし、貯金額の平均を見ても、あまり参考になりません。
平均はアンケート全体の合計値を、世帯数で割った数字。
これでは、極端に貯蓄額が多い人の存在によって、平均値が上がってしまいます。
中央値は全世帯の中央の値を採用するため、「真の平均値」に近い数字となります。
さて、20代の貯蓄中央値は158万円、という結果になりました。これが実情ですね。
年収300万円未満の人は平均58万円という結果も
別の、金融広報中央委員の調査によると、年収300万円以下の人の中央貯蓄額は65万円という結果も出ています。
当然、所得が低ければ貯蓄額も低くなってしまうということですね…。
貯蓄額の分布
貯金額の分布も見てみましょう。
- 100万円未満 34%
- 100〜200万円 21.4%
- 200〜300万円 13.7%
- 300〜400万円 7.4%
- 400〜500万円 4.6%
- 500〜700万円 7.4%
- 700〜1000万円 4.6%
- 1000〜1500万円 3.9%
- 1500〜2000万円 1.1%
- 2000〜3000万円 0.4%
- 3000万円以上 0.4%
100万円未満の割合が一番多いという結果ですね…。
貯蓄割合は約18%
収入に対してどれくらいの割合を貯金に回しているのか、という貯蓄割合は「約18%」という結果でした。
手取り20万円の人は「36,000円」くらいということですね。
20代の貯金する目的
他の20代男女は、いったい何を目的に、何をモチベーションに貯金しているのか、それも調べてみましょう。
予期せぬ出費に備える
未来に何が起こるかは、誰にも予想がつきません。
いつどこで怪我を負ってしまうか、どんな病気で苦しむか、ほかにも家電が壊れたり、痛い出費の種類は様々のはずです。
そんな予期せぬ出費に備えたいという気持ちで貯金する人は多いです。
私もその一人です(笑)。
結婚資金
近い将来結婚を考えている人は、その結婚に備えて貯金する…といった人も多いでしょう。
結婚にはお金がかかります。結婚式にかけるお金、結婚後の新生活を始めるお金、そして人によっては出産のお金もかかるでしょう。
効率よく貯金するコツ
ではそんな、少ないお金をやりくりして貯金にはげむ20代は、どのようにすれば効率よく貯金することができるのでしょうか。
積立貯金
給料から一定額自動で引き落とされて貯金に回される「積立貯金」なら、自分の預かり知らないところでどんどんお金が貯まっていきます。
「自分の意思で貯金できない」
なんて人は、銀行に積立貯金でお金を貯めましょう。
投資
株や外貨投資、仮想通貨投資などで、給与から投資にお金を回すことで、効率よく貯金に回すお金が手に入ります。
知識と、多少のリスクを考える必要はあるものの、うまくいけばかなり効率の良い貯金が可能です。
副業で稼ぐ
貯金で悩むなら、もう働いて収入を増やせばよいのです。
メインの収入と別に、副業での収入があれば、その副業収入をそのまますべて、貯金に回すことができるはず。
副業禁止の会社ではこの副業で貯金…は難しいですが、副業が禁止されていなければ、貯金は十分可能です。
転職する
「貯金ができない」ほど、収入の面で難を感じているなら、思い切ってもっと収入のもらえる仕事に転職する選択肢もあります。
「年収アップのための転職」は、転職する目的としてとてもありふれたもの。
貯金がないと本格的に悩む前に、一度転職エージェントへ相談してみては。
例えば大企業の伊藤忠商事の社員などは、とても高い給与をもらっているようですよ。

まとめ
日々働く20代男女の、気になる「貯金事情」について説明しました。
貯金はどれだけあっても困らない、「未来への投資」です。できるだけ多くの貯金で、安心を買っておきたいですよね。