金融業界は昔から堅実性の高いイメージがあり、人気のある業界の一つです。

しかし、融資先の企業が見つからない事やマイナス金利政策の影響などから、将来性に不安を感じている人も中にはいます。

この記事を読んでいる人の中には、そんな金融業界から転職したいと考えている人もいるのではないでしょうか？

この記事では金融業界から転職したい人、特に30代の人に焦点を絞ってさまざまな情報を解説していきます。

ぜひ参考にしてくださいね！

金融業界から転職したい！転職理由を考えるコツと志望動機の例文集

30代の金融従事者は転職できる！

結論から言うと、30代の金融従事者 の転職は十分に可能です！

一般的に転職市場では新卒者や20代など、若い人材が歓迎される傾向が強いことから、30代という年齢に不安をもつ人は少なくありません。

しかし、実は30代、特に30代前半の場合は経験と若さの両方を兼ね備えた、非常に優秀な人材なのです。

加えて、金融業界の現場では色々な職場で応用可能なスキルがたくさん身につきます。

以下に挙げる3つの例を見てみましょう。

• PCスキル
• 正確性の高い仕事進行
• ビジネスマナー

順番に解説していきます。

PCスキル

今やあらゆる職場での業務には、PCが欠かせない存在となりました。

特に金融業界は、社会経済に大きな影響を与える業界なので、PCの使用は当たり前になっていますよね。

稟議書や会議資料などの書類の作成、顧客データの管理など、あらゆる業務にPCが用いられます。

こうしたPCスキルは多くの職場であっても歓迎されるでしょう。

正確性の高い仕事進行

金融業界はお金を扱う業界である以上、小さなミスが後々取り返しのつかない程大きな事態に発展しかねません。

そのため、金融業界のお仕事には非常に高い正確性が求められます。

金融業界内で数字の打ち間違いや伝達ミスなどが頻繁に発生していては、日本経済は崩壊してしまいますよね。

金融業界に身をおく人にとって、正確な業務遂行は当たり前のものになっていて、自分では意識しない部分かもしれません。

しかし、正確性の高い仕事進行は全ての職場においてとても重要な要素です。

もう一度、自分の高い仕事の正確性に着目してみてください！

ビジネスマナー

上でも触れた通り、金融業界はお金を扱う業界です。

である以上、顧客や取引先との間には強い信頼関係が築かれていなければなりません。

信頼関係を築くための基本中の基本は「ビジネスマナー」です。

金融業界で働くうちに身だしなみを整える事や、落ち着きのある立ち居振る舞い、丁寧な言葉遣いなどが身についている事でしょう。

こうした事が自然体で行える人は、あらゆる職場で歓迎されますよ！

30代の金融業従事者が転職先を選ぶポイント3選

上で解説した通り、30代の金融業従事者には様々な強みがあります。

しかし同時に、転職にあたっては押さえておきたいポイントがある事も事実です。

ここではそんなポイントを3つに絞って解説します。

• スキルや経験が活かせる
• 体力勝負の職場はさける
• 自分の興味のある分野を選ぶ

それぞれ良く理解してください！

スキルや経験が活かせる

20代の転職者に対しては、おもに熱意や伸びしろなどを重視する「ポテンシャル採用」が導入される事が多いです。

一方30代の転職者に対しては、即戦力になれるかどうかと言う点も審査されます。

そのため、30代の人の転職にあたっては前職で得たスキルや経験を発揮しやすいお仕事を選ぶことが大切です。

あまりに畑違いのお仕事に転職してしまうと、企業は育成のために、研修や指導など膨大な時間とコストをかけなければなりません。

このような事から、ある程度の経験を積んでいることが予想される30代の転職者に対しては、その経験を即戦力として発揮することを期待するのです。

こうしたことから、転職先にはスキルや経験を活かせる職場を設定することがベストといえるでしょう。

体力勝負の職場はさける

金融業界は、営業職、事務職、窓口担当など様々な職種が存在しますが、いずれも建築現場でのお仕事のように体を激しく酷使する事は少ないです。

そういったお仕事からいきなり体力勝負の職場に転職してしまうと、体力や腕力などが追いつかずに、活躍が難しくなってしまう事もあります。

最悪の場合、ケガや体調不良などが発生して長期間休職しなければならないといった事態に陥る事も…。

そうならないためにも、よほど体力や腕力に自信のある人でもない限り、体を激しく酷使するお仕事は避けておいた方が無難です。

自分の興味のある分野を選ぶ

高年収や充実した福利厚生などに惹かれて、全く興味のない分野のお仕事に飛びついてしまうのは絶対にやめましょう。

特に、金融業界のお仕事の中には日々厳しいノルマが課せられているものもあり、こうしたノルマから逃れたい一心で、関心のないお仕事にさっさと転職してしまう人もいるのです。

たとえ待遇が魅力的なものであっても、日々の業務に興味を向けられないと、毎日の仕事が非常に退屈なものとなり、やりがいや達成感などを得る事ができません。

長期的に働くためには、待遇だけでなく、興味や関心があるお仕事を選んでくださいね！

30代金融業従事者のオススメの転職先5選

では次に、上で解説した内容を踏まえて30代金融業従事者のオススメの転職先を5つ紹介します。
先ほど解説した通り、金融業界ではさまざまな強みやスキルを身につける事ができますが、そうはいってもやはり手堅いのは同業界内での転職です。

ここでは同業界内での転職先2つと、異業界への転職先3つを紹介します。

興味のある分野も踏まえつつ参考にしてみてください。

銀行員の30代での転職！銀行員の失敗しない転職先は金融系

外資系金融企業

金融企業内でのキャリアアップや年収アップを狙う場合、外資系の金融企業へ転職する事も視野に入れてみましょう。

外資系金融企業の中には実力主義が徹底されている企業も少なくないため、そのような企業では、上昇志向の強い人であればキャリアアップがしやすいといえます。

日本の年功序列制度も現在では変化しつつありますが、銀行などの金融業においては未だに色濃く残っている職場も少なくありません。

年功序列が邪魔をして思うようにキャリアアップができないと悩んでいる人にもオススメです。

ただし、高い英語力が必要な点には注意してください。

銀行

金融業界内で転職する場合には銀行もオススメの一つです。

金融に関する知識やスキルが非常に発揮しやすい職場なので、即戦力としての活躍も期待できるでしょう。

ただし金融業界と一口にいっても、クレジット会社や生命保険会社、消費者金融や証券会社などさまざまなお仕事があります。

もしそれらの企業から銀行へ転職する場合には、扱うサービスの違いなども考慮する必要があるでしょう。

公務員

金融業界からの転職先に多いお仕事のひとつに、市役所職員や区役所職員といった公務員があります。

特に金融業界の中でも、営業職のように日々厳しいノルマが課せられている人たちから人気の転職先です。

公務員にノルマが発生することは少ない上、休日や給料も安定している事も嬉しい点です。

PCスキルを発揮できる場面にも恵まれているため、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

注意点としては、各自治体が定める公務員試験に合格する必要がある事と、年齢制限が設けられていることが多い事が挙げられます。

公務員に転職する場合は、募集要項を隅々までチェックしてください。

事務職

事務職は、高いPCスキルや優れたマネジメント能力など、金融業界で身につけた様々なスキルが発揮しやすいお仕事です。

また、来客や電話の対応なども行うため、ビジネスマナーを活かすこともできるでしょう。

もう一つ嬉しい点は、決められた時間内に作業を完結させさえすれば、残業が発生することはほとんどないという点です。

事務職の人気の背景には、あらゆるお仕事の中でも残業が少ない事も関係しています。

オンオフをハッキリ区別したい人は、検討してみてはいかがでしょうか。

宿泊施設のフロント業務

優れたビジネスマナー、コミュニケーション能力、PCスキルなど、多くの強みを活かすことが出来るお仕事として、宿泊施設のフロント業務もオススメです。

宿泊施設のお仕事には、仲居業務や調理場担当など様々なものがあります。

その中でもフロント業務はお客さまとの距離が非常に近いことが特徴で、金融業界で身につけた身だしなみへの意識や丁寧な言葉遣いなどが活かしやすいお仕事なのです。

また、予約の管理には専用のPCソフトを使うことがほとんどです。

PC操作に抵抗のない人であれば、素早く習得できるでしょう。

30代の金融業従事者が転職活動前に取り掛かるべき作業5選

30代の人間が転職活動を成功させるためには、事前の準備がとても大切です。

転職活動の基礎を作る意味でも、以下に解説する作業に入念に取り組んでください。

• 転職の理由をハッキリさせる
• 転職先に望む要素を設定する
• 自分の強みやスキルを洗い出す
• 自分の弱点にも目を向ける
• 転職エージェントに登録する

それぞれ解説していきます。

転職の理由をハッキリさせる

まず第一歩として、転職を決意した理由をハッキリとさせる事から取り掛かりましょう。

ここが明確になっていないと、後々の面接対策に苦労してしまうばかりか、そもそもどのような転職先を検討すればよいのかが見えてきません。

「残業が多い」「人間関係が辛い」など、先ずは転職を決意した理由を思いつくままに書き出してみましょう。

ある程度出尽くしたら、その中から重要なものをピックアップしてください。

転職先に望む要素を設定する

上の作業で明確になった転職理由をもとに、次は転職先に望む要素を設定してください。

たとえば転職理由が「残業が多い」というものであれば「残業が少なめの職場」「人間関係が辛い」というものであれば、「人間関係が良好な職場」という具合です。

先程と同じように、まずは思いつくままに望む要素を書き出しましょう。

ある程度書き出した時点で、絶対に譲れないほど重要なものを選び出してください。

自分の理想をあまりにも詰め込みすぎるのはやめましょうね！

自分の強みやスキルを洗い出す

次は自己アピールの強力な材料である、自分の強みやスキルを洗い出してください。

これも先程のものと同様で、初めの段階では思いついたものを片っ端から書き出してみましょう。

その中から特に自信のあるものを選び出しながら、内容を煮詰めていってください。

ただしいくら誰にも負けない自信がある強みでも、「一発ギャグをたくさん持っている」「モノマネが上手い」など、転職活動に直接役立ちそうもないものは除外しましょうね！

自分の弱点にも目を向ける

面接の場において頻繁になされる質問の一つに、「あなたが思う自信の弱みはなんですか？」というものがあります。

この質問に対して「特にありません。」と答えてしまうのは厳禁です！

どの様な人間であれ、必ず弱みはあるものです。

自分の強みだけでなく、弱みについても理解しておけば、面接官に「自己分析が良くできている」と好印象を与える事ができます。

転職エージェントに登録する

転職エージェントへの登録も忘れずに行ってください。

金融業界では様々な強みが身につきますが、それらを整理するためには客観的な視点が非常に大切だからです。

加えて転職活動は働きながら進める事が理想的ですが、独力のみでは非常に難しいです。

転職エージェントに登録しておけば、自分が忙しい時でも、代わりにプロが求人探しを行ってくれます。

また独力のみでは難しい応募書類の作成や、面接通過のためのコツなど、転職活動において有益な情報を受け取ることができますよ！

30代の面接対策に必要な作業3選

 

無事理想に近い求人に応募できた後は、すぐに面接対策に取り掛かりましょう。

ここでは特に重要な対策を3つ解説します。

• 志望動機を練り上げよう！
• 自己アピールを考えよう！
• キャリアプランを描こう！

せっかく理想的な求人に応募できたのなら、何としてでも面接を通過したい所ですよね！

しっかり押さえてください！

志望動機を練り上げよう！

面接の場では様々な質問がなされますが、中でも志望動機については面接の初期の段階で質問されることが多いです。

そのため、志望動機に関するやりとりは、面接官の食いつきを得るためにも説得力のあるないようにしましょう。

そのためには、経営理念や強みなどの企業に関する情報を、ホームページや求人票などからよく調べ上げてください。

こうしたいわゆる「企業研究」を行う事で、企業のニーズと自分の志望動機とに関連性を持たせやすくなるのです。

自己アピールを考えよう！

面接官によい印象を与える点で、自己アピールは限られたやり取りの中でもとても大きなウエイトを占めています。

面接対策で洗い出した自分のスキルや強みなどを、企業が求める人材と関連付けながら練り上げてください。

たとえば、営業の面接であれば粘り強さをアピールする、接客業の面接であれば、ビジネスマナーをアピールするといった具合です。

また、実際の面接の場では内容だけでなく声量や声のトーンなども工夫してください。

熱意や情熱が面接官に伝わりやすくなります。

ただし、自己アピールと言っても過度に熱くなる必要はありません！

面接の場は立派なビジネスシーンの一つなので、場にふさわしい声量にとどめておいて下さいね！

キャリアプランを描こう！

30代の転職者に対して、少なからず面接官は「この会社もいずれ辞めてしまうのでは…？」と不安を抱いている場合が多いです。

そんな不安を払しょくするには、長期的なキャリアプランを提示する事が非常に有効です。

面接の場では、「将来この会社でどういった存在になりたいですか？」という質問も頻繁になされます。

この質問にしっかりと答える事で、「この人は長期的な活躍を目指してくれている」と思わせる事ができます。

企業は長く働いてくれる人材を求めているので、あらかじめ長期的なプランを練り上げておくことは非常に大切なのです。

ただし、到底実現不可能とも思えるキャリアプランを描くのはやめましょう。

面接官に大言壮語していると思われては、悪いイメージを抱かせてしまいます。

30代の金融業事業者の転職にオススメの転職サービス

では次に、現在金融業界に身を置く30代の人にオススメの転職サービスを紹介します。

独力のみで転職を成功させることは至難の業なので、ぜひ活用しましょう！

転職サイト・転職エージェント比較ランキング！おすすめの転職サービスについて徹底解説

即戦力としての活躍を狙う場合

即戦力として活躍したい場合は、転職サービスの中でもスカウト型のものを選ぶのがオススメです。

以下にオススメのスカウト型転職サービスを2つ紹介します。

それぞれみてみましょう！

ビズリーチ

スカウト型の転職エージェント、1つ目のオススメはこちらの「ビズリーチ」です。

管理職での採用や年収アップが狙える求人情報が豊富に用意されていているため、即戦力として活躍できる自信がある人には特にオススメです！

優良プランに登録すれば、より充実したサービスを受ける事ができますよ。

スキルに自信のある人は、ぜひ利用してください。

＼高年収を目指せる！／

リクルートダイレクトスカウト

つづいてオススメするスカウト型の転職サービスは、こちらの「リクルートダイレクトスカウト」です。

転職サービス大手のリクルートホールディングスが運営するハイクラス向けの転職サービスで、無料で利用できるのが嬉しいですね！

企業からのオファーを待つだけでなく、自分自身での求人探しも可能なので、効率的に転職活動をすすめられるでしょう。
リクルートダイレクトスカウト（旧：キャリアカーバー）の評判の真相は？サポートの充実性や口コミも解説

新しいお仕事にチャレンジしたい場合

新しいお仕事にチャレンジする場合は、プロの転職エージェントのサポートが受けられる転職サービスがオススメです。

下にとくにオススメの転職エージェントを3つ紹介します。

ぜひ利用してくださいね！

doda

オススメの転職エージェント1つ目は、こちらの「doda」です。

求人数が非常に多く、扱っている業界も多様なため、幅広い選択肢の中から転職先を選ぶことが出来ます！

また、面接対策や完成度の高い応募書類の作成など、一人では心細い作業も丁寧に指導してくれますよ。

＼最短60秒で登録完了！／

dodaのエージェントは転職におススメのサービス！評判・口コミを徹底解説

リクナビNEXT

続いてオススメする転職エージェントはこちらの「リクナビNEXT」です。

若年層向けの求人に強いことが特徴で、多くの30代の人が利用しています。

求人数が充実しているだけでなく、スカウトサービスも展開しているため、見落としていた企業から直接声がかかる事もありますよ。

扱う業界も接客、建築、福祉など非常に幅広いため、広い視野をもって求人探しができるでしょう。

＼求人数ナンバーワン！／

マイナビエージェント

最後にオススメする転職エージェントが、こちらの「マイナビエージェント」です。

公開求人だけでなく、非公開求人も非常に充実しているのが嬉しいですね！

また、腕利きのキャリアアドバイザーが、転職に関するアドバイスを丁寧に行ってくれるので、転職が初めての人にとっても大変オススメです。

未経験の分野の転職にも強いので、新しいお仕事にチャレンジしたい方はぜひ活用してください。

＼無資格・未経験でも転職可能！／

30代の金融業従事者が転職サービスを利用する上での注意3選

頼りになる転職サービスですが、利用する上では注意点もあります。

以下にその例を3つ挙げました。

• 自分でも求人探しを進める
• エージェントと相性が合わない時は申し出る
• 主導権は自分が握る

順番に解説します。

①自分でも求人探しを進める

転職サービスの多くは、プロのエージェントが自分にあった求人を紹介してくれます。

ただし理想に近い求人をピックアップするために、紹介してもらえる求人の数が少なくなりがちです。

そのため、転職サービスに紹介してもらえる求人数だけでは、集められる数に限界があります。

より多くの求人をあつめるためにも、転職サービスの利用と並行して、自分でも求人探しに取り組んでください。

②エージェントと相性が合わない時は申し出る

プロの転職エージェントといっても、人間である以上はどうしても相性の合わない場合があります。

そんな時は、どの様な点で相性が合わなかったのかを明確にしたうえで利用しているサービスにその旨を申し出てください。

ほとんどの転職サービスでは、代わりのエージェントを新たに担当につけてくれます。

③主導権は自分が握る

転職活動を転職エージェントに任せきりにしてしまうのは厳禁です。

転職エージェントは営業職なので、転職成功の数にノルマが課せられている場合があり、ノルマ達成の為に紹介した企業への転職を強く勧める場合があります。

勧められるがままに求人に応募していては、自分の理想とする職場への転職は難しいですよね。

紹介された求人に魅力を感じられなかったらキッパリ断るなど、あくまでもイニシアチブは自分が握ってください。

まとめ〜30代の金融業従事者の転職のために〜

この記事では、30代の金融業従事者の転職成功に役立つさまざまな情報を解説してきました。

金融業界では、他業界でも十分に発揮できるスキルや強みが身につきます。

また、転職市場では30代、特に30代前半はまだまだフレッシュな人材と思われることが多いです。

転職には不安はつきものですが、過度に恐れる必要はありません。

自信をもって転職活動に臨んでください！