働き方改革やコロナ禍による労働形態の多様化に伴い、出社しない働き方としてリモートワークを導入する企業が増加しています。

ここ数年で、私たちにとっても「リモートワーク」という言葉はかなり身近なものとなりました。

そのため、「リモートワークできる仕事に就きたい」と考える人も多いのではないでしょうか。

しかし、どんな仕事でもリモートワークができる訳ではありません。

リモートワークに適した職種とそうでない職種があるのです。

リモートワークを目指す場合は、まず、どんな職種がリモートワークに適しているのかをしっかり理解してください。

本ページでは、リモートワーク可能な11種の職業を解説しています。

リモートワークのメリットや未経験におすすめな転職エージェントも併せてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

リモートワークの定義とは

まずは、リモートワークの定義について確認しておきましょう。

リモートワークとは、Remote（遠隔）とWork（働く）を組み合わせた単語であり、ICT（情報通信技術）を利用して会社に出勤することなく遠隔で業務を行うことを指します。

類似したワードとして「テレワーク」という言葉がありますが、厳密に区別はされていません。

国や自治体では、出勤しない働き方の名称をテレワークと統一しているようです。

本ページでは、リモートワーク＝テレワークとし、呼称をリモートワークで統一しています。

リモートワークの働き方

一口にリモートワークと言っても、労働形態は様々です。

「求人票にリモートワーク可能と書いてあったのに、いざ働いてみたら思っていた働き方と違った…」

ということが起こらないように、事前にリモートワークの労働形態を理解しておきましょう。

リモートワークに適した職種11選

では、リモートワークに適している職種にはどんなものがあるのでしょうか。

ここからは、リモートワークに適しているとされる代表的な職業を11種まとめて紹介していきます。

リモートワークに適している具体的なポイントを解説しているので、リモートワーク可能な職種の理解に役立ててください。

ここで紹介している職種でも、企業の経営方針によってはリモートワークできない場合もあるため、あくまでもリモートワークしやすい・リモートワークになっているケースが多い職業として捉えていただけると幸いです。

システムエンジニア

リモートワークが多い職種として代表的な職種が、システムエンジニアです。

主にソフトウェアの設計・開発を行います。

顧客の要望をもとに仕様を決定し、大枠の設計をするまでの情報システム開発における上流工程を担当します。

データ分析やコード入力などパソコンを使用した作業が多い職業ですので、インターネット環境やパソコンを用意できれば、リモートワークする環境を整えやすいです。

業務中のやり取りもオンラインで完結できる場合が多いため、リモートワークに適した職種と言えます。

特に社内SEと呼ばれる自社開発を行う企業に勤めるシステムエンジニアは、リモートワークできる場合が多いです。

一方で、客先常駐と呼ばれる顧客先に出向く働き方の場合は、セキュリティ上の観点からリモートワークが許可されない場合もあります。

編集者・ライター

編集者やライターは成果物がテキストベースのため、リモートワークしやすいです。

ライターはWebサイトや雑誌などに掲載する記事の文章作成が主な業務で、編集者はライターが製作した記事の校正やライティングに関する企画などが業務内容となっています。

文章をまとめたり、調べる作業に加えて、執筆から入稿までの業務もパソコン一台で完結できるため、リモートワークを採用している企業が多いです。

しかし、書籍や雑誌などの紙媒体を扱う場合は印刷物の確認業務が発生する場合もあります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、顧客が抱える経営上の課題をIT技術で解決する仕事です。

顧客ヒアリングから課題を見つけて分析・解析を行い、技術的な解決策を提案します。

データの分析や情報収集、資料の作成などが主な業務のため、パソコンがあれば作業を進められます。

また、国外のクライアントとの取引であってもオンラインミーティングでの対応も可能です。

そのため、リモートワークしやすい職種の一つと言えるでしょう。

WEBマーケター

WEBマーケターは簡単に言うと、Webを使って物を販売する仕組みを作る仕事です。

ターゲットの顧客層を分析してアプローチ方法を検討、施策の提案・実行、検証・改善を行います。

扱う媒体は様々で、自社サイトをはじめとして、オウンドメディアやSNSなど多岐にわたります。

主な業務はデータ分析、企画や計画・施策の立案などでパソコン上で取り組む業務が多いです。

そのため、WEBマーケターはリモートワーク可能な職種と言えます。

マネジメント職

プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーなどのマネジメント職もリモートワークしやすい職業の一つです。

プログラマーやシステムエンジニア、デザイナーなどのチームメンバーをまとめ、リソース管理や、全体の進捗管理・スケジューリング、タスク管理などを行います。

ITプロジェクトの中心的役割を担う職種と言えるでしょう。

プロジェクトの規模や状況にもよりますが、スケジュール管理や表作成、進捗チェック、プロジェクトメンバーとの打ち合わせなどはリモートでも可能な業務です。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、顧客からの問い合わせに対応する仕事です。

商品説明・使用方法・クレーム対応にいたるまで、製品やサービスに関する幅広い問い合わせを対応します。

近年では電話ではなくチャット・メールを用いて顧客とやり取りを行うケースも多いため、リモートワークできる環境は整えやすいです。

しかし、問い合わせの対応で不明点が生じた時にすぐに確認が取れないという明確なデメリットもあるため、就業先の判断でリモートワーク不可の場合もあります。

インサイドセールス

インサイドセールスとは、営業職の一つです。

営業職というと、営業先に出向いてプレゼンや販売をする訪問営業のイメージが強いですが、インサイドセールスはメールや電話、ウェブ会議ツールを使用し、非対面で営業活動を行います。

営業先に出向く必要がなく、プレゼン資料や見積書などの作成もパソコン上で完結するので、リモートワークに向いている職種の一つです。

しかし、営業職全体でみると、まだまだ訪問営業などのフィールドセールスが主流であるため、インサイドセールスのみの求人は少ないです。

事務

事務は大きく分けて、人事・経理・総務に分けられます。

いずれの職種も書類作成やデータ管理などの業務が生じるため、リモートで業務可能な場合があります。

会社の電話番号を社用携帯に転送設定できれば、電話対応なども可能です。

リモートワーク可能な事務系の求人や業務のアウトソーシングも増えつつあるため、事務職でもリモートでの働き方を目指せます。

しかし、会社宛てに届く書類の確認や来客対応などはリモートでは対応できないため、部分的にリモートワークを採用している企業もすくなくありません。

資格がなくてもOKな求人も多く未経験からでも始めやすい点も魅力です。

WEBデザイナー

WEBデザイナーは、企業のロゴ・バナーやホームページ、広告などのデザインをする仕事です。

顧客との打ち合わせを行い、色や模様、フォント、レイアウトなどの細かなオーダーをデザインに落とし込みます。

業務内容はデザイン制作がメインとなるため、専門のソフトウェアに対応したパソコンが用意できれば場所を選ばない作業が可能です。

顧客との打ち合わせもオンライン上で行えれば、担当業務を全てパソコン上でまかなえます。

また、WEBデザイナーは正社員として企業に雇用されるだけでなく、フリーランスとしての活躍も可能です。

経験や実績のある人はフリーランスを目指すことで更に自由度の高い働き方ができます。

翻訳

翻訳の仕事も、ライターなどと同様に成果物がテキストベースのためリモートワークしやすいです。

近年ではクラウドソーシングの普及に伴って、応募から納品、報酬の受け取りまでのすべてをオンラインで完結できるため、フルリモートでの働き方も可能です。

また、企業の海外進出の増加傾向から翻訳の需要は高まりつつあります。

翻訳業務はアウトソーシングしやすいため、どちらかと言えば正規雇用よりもフリーランスとしての働き方が多い職種です。

カウンセラー

カウンセラーは大きく分けて「心理カウンセラー」と「産業カウンセラー」の2つに分類されます。

仕事のキャリアや人間関係など、悩みを抱えている人々をサポートを行う点においてはどちらも共通していますが、産業カウンセラーは企業に在籍して労働上の悩みや相談を請け負います。

カウンセラーは、悩みや苦しみを抱えている人の相談や心のケアを目的としているため、対面でのカウンセリング多いのは事実ですが、直接顔を合わせないことでかえって相談をしやすいというニーズも存在しています。

未経験から目指すならIT系の職業がおすすめ

リモートワークに適した職種を紹介してきましたが、その多くがIT系の職業であることが分かります。

業務の多くがパソコン上で完結するものが多いことや、成果物が明確であり評価が行いやすいことがIT系の職種がリモートワークしやすいと言われる要因です。

また、未経験でもIT系の職種は高度な専門知識を要求されると思われがちですが、自分のレベルに合わせて職種を選択できます。

まずは基礎的な知識が要求される職種から始めて、キャリアや経験に応じて上位職種へのキャリアアップも可能です。

そのため、未経験者がリモートワークできる仕事探しをする際にはIT系の職種がおすすめです。

リモートワークのメリット

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コロナ禍や企業のIT化促進を背景に様々な職種で導入が検討されるリモートワーク。

今後もリモートワークを採用する企業の増加が予想されます。

導入する企業側のメリットとしては、人材の確保がしやすいことやオフィス内のコスト削減、災害時などの非常時の対策になることなどが挙げられます。

では、労働者目線でリモートワークで働くことのメリットには何が挙げられるでしょうか。

代表的なメリットを3つに絞って解説していきます。

住んでいる場所や環境に影響されない

場所や環境に縛られず、作業を行える点はリモートワークのメリットの一つです。

リモートワークでの働き方が可能であれば、会社の近くに住居を構える必要がなく、選択の幅を広げられます。

場合によっては、首都圏の企業でも地方に住みながらの勤務が可能です。

また、大雪や台風などの自然災害や流行病によるパンデミックなどが起きても、リモートワークが可能であれば自宅で働き続けられます。

災害などの不確定要素で雇用機会が奪われない点は、リモートワークの大きな利点です。

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時間を効率的に活用

時間を有効的に使える点もリモートワークのメリットです。

たとえば、通勤時間が1時間の人の場合は、毎日往復2時間の時間を消費していることになります。

この2時間を業務の準備や自己啓発、子供の面倒をみる時間などにあてられれば、より自由度の高い働き方ができるのです。

人間関係の悩みが少ない

仕事内容以外で社会人の悩みのタネとなってしまうのは、社内の人との人間関係です。

だれしも苦手な人はいますよね。

苦手な相手と毎日長時間、ともに仕事をしなければならないのはストレスになってしまいます。

リモートワークであれば、オンライン上での連携は発生しても直接会わなければならない機会は減るので、人間関係の悩みは大幅な軽減が見込めるのです。

リモートワークのデメリット

リモートワークは自由な働き方ができるため、労働者にとって肯定的にとらえられることが多いですが、メリットがある反面、デメリットも明確に存在します。

漠然とリモートワークをしてみたいというだけでは、いざ働き始めた時にイメージとのギャップを感じ、苦しんでしまいます。

リモートワークのメリットとデメリットを明確に理解した上で、目指すかどうか判断しましょう。

コミュニケーションが少ない

人間関係の悩みが少ないことはメリットにも挙げていましたが、人によってはコミュニケーションの機会が少ないことを苦痛に感じる人もいます。

特に、人と直接関わる仕事がしたいと感じている人はリモートでの働き方に向いていない場合が多いです。

また、業務を進める上で他の社員との連携を取りたい場合も、チャットを使用してのやり取りだとタイムラグが発生するケースもあります。

セルフマネジメントの問題

オンとオフのメリハリをつけて働くことが苦手な人は、リモートでの仕事が難しい場合があります。

誰かに監視されていない環境では、なかなか本来のパフォーマンスが発揮できない人もいるのです。

求められた仕事を決められた時間内にこなすためには、自身でスケジュールや作業工程を管理する必要があります。

成果以外で評価が難しい

リモートワークは、作業のプロセスや途中経過が見えにくいため、どうしても評価基準が成果主義となってしまいます。

一方で、やる気や業務態度など人柄や意欲が評価にあたえる影響はほぼありません。

コンスタントに成果を上げられる人であれば評価の獲得は容易ですが、そうでない方は働きづらいと感じる場合が多いです。

未経験におすすめの転職エージェント

近年、リモートワーク可能な求人は増加傾向にあります。

しかし、膨大な量の求人の中から、自分に適性のある企業や自分にあう企業を見つけるのは困難です。

そんな時は転職エージェントを利用しましょう。

エージェントがあなたにあった企業の紹介や適切なアドバイスを提供してくれますよ。

今回は、数ある転職エージェントの中から、未経験でリモートワークを目指す場合におすすめの転職エージェントを厳選してご紹介します。

転職エージェント選びの参考にしてみてくださいね！

リクルートエージェント

リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントです。

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キャリスタカレッジ

キャリスタカレッジはITエンジニアスクール付き転職サービスです。

未経験での転職活動は、資格や実務経験などの条件が高く、企業を紹介して貰えないなんてことも。

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オンラインでの受講も可能なため、地方からの転職活動にも対応しています。

また、受講後は内定獲得まで最短5日～10日のため、早期決着で就職活動を進められますよ。

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ワークポートは、IT業界・クリエイティブ系の職種への転職に強いです。

未経験でも応募可能な求人が多く、未経験からのキャリアチェンジも支援してくれます。

手厚いサポートでスピーディーな対応が口コミでも好評で、「面談後にすぐに求人を30〜40社くらい紹介してくれた」「エンジニア特有の悩みや相談にもスムーズに進んだ」といった声も多いです。

また、エンジニアスクールである「みんスク」も運営しているため、自身の状況に合わせてITスクールの受講も可能です。

どちらのサービスも完全無料で利用できるため、IT業界でリモートワークの実現を目指す人は是非登録してみましょう。

リモートワークで理想の働き方を実現させよう

リモートワークは自由な働き方ができる、近代的な働き方の一つです。

副業への挑戦や、子育てと仕事の両立、仕事を継続しながら地方で生活することなど、リモートワークは多様化した労働者のニーズを叶えられる魅力的な働き方と言えるでしょう。

近年では、リモートワークに対応できる職種の幅も広がり、挑戦できる機会も増え続けています。

未経験だからとあきらめず、自身の理想の働き方の実現に向けてリモートワーク可能な職種への転職に挑戦してみてはいかがでしょうか。