設計職として欠かせないCADオペレーターですが、平均的な年収はいくらぐらいなのでしょうか？
これからCADオペレーターを目指す人はもちろん、現役のCADオペレーターの方にとっても、自分のお仕事の平均年収は気になりますよね。
この記事ではCADオペレーターの平均年収について、政府の調査結果などをもとに詳しく解説します。
さらに年収アップの秘訣の1つとして、おすすめの転職エージェントも紹介します。
ぜひ最後まで目を通してください。
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CADオペレーターの平均年収
CADオペレーターの年収を考える上では、厚生労働省が運営する職業情報サイト「jobtag」のデータが役に立ちます。
同サイトのデータによると、CADオペレーターの平均年収は約462万円でした。
国税庁が発表した調査では、日本人の平均年収は443万円となっているので比較的高給であるとわかりますね。
CADオペレーターの年齢別の平均年収
つぎにもう少し踏み込んで、CADオペレーターの年収を年齢別に見ていきましょう。
年収は年齢とともに上がってゆきます。
先ほども触れた「jobtag」のデータを見てみましょう。
年収がピークを迎えるのは50～54歳の頃で、平均年収は約577万円です。
逆に年収が一番低いのは19歳までのCADオペレーターで、平均年収は約283万円でした。
専門的な知識や技術が要求されるお仕事なので、駆け出しで技術が未熟な頃は高年収を稼ぎ出すのは難しい場合がほとんどです。
CADオペレーターの年収アップが狙える資格3選
働く人が年収アップを狙う上で重要なのが、資格手当です。
CADオペレーターの場合も例外ではありません。
ここでは年収アップを狙うCADオペレーターにおすすめの資格を、3つ紹介します。
CADオペレーターの年収アップが狙える資格3選
- CAD利用技術者試験
- 機械・プラント製図（機械製図CAD作業）技能検定
- 建築CAD検定試験
興味を持った人は、ぜひ取得にチャレンジしましょう！
①CAD利用技術者試験
建築業界や精密機器・精密部品製造の分野で歓迎されるのが「CAD利用技術者試験」です。
「2次元CAD利用技術者」と「3次元CAD利用技術者」の2種類があり、それぞれ等級や内容が違います。
2次元CAD利用技術者は「2級」「1級」のレベルがあり、さらに1級は「トレース」「建築」「機械」の3分野があります。
一方3次元CAD利用技術者のレベル分けは「2級」「準1級」「1級」の3つです。
これからCADオペレーターになる人はもちろん、現役のCADオペレーターの方も取得を目指す非常にポピュラーな資格です。
②機械・プラント製図（機械製図CAD作業）技能検定
キャリアアップを狙う人におすすめなのが、「機械・プラント製図（機械製図CAD作業）技能検定」です。
製図に関する知識や技能はもちろん、溶接や材料力学の知識といった内容もカバーしているので、スキルアップや業務範囲の拡大によるキャリアアップが狙えます。
1級～3級にわかれており、2級以上の受験には一定の実務経験が必要です。
➂建築CAD検定試験
建築設計に携わるCADオペレーターの方が年収アップを狙うなら、建築CAD検定試験にチャレンジしましょう。
CADが用いられる業界はさまざまありますが、建築CAD検定試験は建築業界での製図に特化した資格です。
特化している分業務範囲の拡大は難しいものの、建築業界でのキャリアアップが有利になります。
準1級、2級、3級に加え、高校生の団体受験のみが可能な4級がありますが、受験資格が定められていないのでどなたでもチャレンジ可能です。
CADオペレーターの年収アップのために磨くべきスキル・素質4選
CADオペレーターの年収を上げるには、資格ばかりに頼るわけにはいきません。
ここでは、CADオペレーターの年収を上げるために磨くべきスキルや素質を4項目挙げ、それぞれ詳しく解説していきます。
以下に挙げた4つの項目を見てください。
CADオペレーターの年収アップのために磨くべきスキル・素質4選
- コミュニケーションスキル
- 問題解決スキル
- 迅速かつ正確な製図能力
- 高い勉強意欲
たとえ現在これらの能力に自信がなくても、努力次第でしっかり身につけられるので意識しましょう。
①コミュニケーションスキル
1つめはコミュニケーションスキルです。
CADオペレーターは黙々とPCに向かって作業するお仕事と思われるケースがあります。
確かにPCと向き合う時間は長いものの、実はコミュニケーションが発生する機会も多いお仕事です。
CADオペレーターは、デザイナーや設計士、建築士といったクライアントから仕事を受けます。
彼らから受ける指示とこちらとの理解に食い違いがあると、のちのち大きなトラブルに発展しかねません。
トラブルを回避するにはお互い綿密にコミュニケーションを取り合い、理解の相違を防がなければならないのです。
コミュニケーション能力に磨きをかければ、こうしたやりとりがスムーズになります。
②責任感
ものづくりの世界はさまざまなお仕事が集まって成り立っていますが、CADオペレーターは製品の設計図を作成する重要なお仕事です。
後の工程は、CADオペレーターが設計した図面や設計図に沿って進められます。
つまり、CADオペレーターの製図に不備やミスがあるとその後の工程が全て狂ってしまうのです。
トラブルを事前に回避するためにも、CADオペレーターは強い責任感をもった仕事が求められます。
漫然と仕事をしていると、年収アップどころか給料がカットされる恐れすらあります！
➂迅速かつ正確な製図能力
上でも解説した通り、ものづくりはCADオペレーターが作成した図面が非常に大きな意味を持ちます。
後の工程に狂いが出ないよう、正確に製図しなければいけません。
特に精密部品や精密機器の製図の世界では、コンマ数ミリの書き間違いが大きなトラブルに繋がりかねません。
CADオペレーターはさまざまな太さの実線や破線、数字をびっしりと書き込みますが、それらの一つ一つをしっかりとチェックして、とことんまで正確性を追求する必要があるのです。
また、正確なだけではいけません。
繁忙期ともなると迅速な製図も求められます。
適切なコマンドやショートカットキーなどを駆使して作業スピードを上げられれば、こなせる仕事量も増えます。
迅速さと正確性を兼ね備えたCADオペレーターであれば、社内での評価や信頼も獲得しやすく、キャリアアップも狙いやすいのです。
これら2つは、年収アップを狙うCADオペレーターにとって不可欠と言える程重要な要素です。
④高い勉強意欲
CADオペレーターは、さまざまな業界で活躍できるお仕事です。
建築業界や製造業界、アパレル業界など、図面が求められるあらゆるお仕事での活躍が期待できます。
特におすすめなのが「インテリアデザイナー」です。
インテリアデザイナーの現場でもCADが使用される機会が多いので、抵抗なく知チャレンジできます。
CADの操作に加えてデザインもこなせるようになれば、担当できる業務の幅がぐっと広がるので、社内での信頼が得られやすいですよ。
CADオペレーターの年収をアップさせる方法3選
上では、CADオペレーターの年収アップに役立つ資格やスキルを解説しました。
つぎに、年収アップの具体的な方法を考えましょう。
この記事ではCADオペレーターの年収をアップさせる方法として、以下の3つの方法を解説します。
CADオペレーターの年収をアップさせる方法3選
- 違う分野のCADにチャレンジする
- 資格手当を狙う
- より良い職場に転職する
年収アップを狙って転職する場合には、以下の記事もチェックしてください。
①違う分野のCADにチャレンジする
CADオペレーターが作成する図面は、精密部品や精密機械、建築物やアパレル商品などさまざまです。
年収がなかなか上がらなくて悩んでいる人は、違う分野のCADに挑戦するのも良い選択と言えます。
たとえば普段からオシャレをするのが好きな人であれば、精密機器や建築物の設計よりもアパレル商品の設計に携わった方が仕事に身が入りやすいです。
自分の好きな分野の商品を設計できれば、日々のお仕事が楽しくなりますよね。
新しい分野への挑戦は時に勇気がいりますが、何度か触れている通りCADのスキルが活かせるお仕事はたくさんあります。
自分がどんな商品の製図をしたいのか考え直すことで、新しい可能性が見つかるケースがあるのです。
②資格手当を狙う
年収アップの方法として、資格手当を狙う手もあります。
難易度の高い資格であるほど高額な手当てが支給されやすいので、積極的にチャレンジしましょう。
会社によっては資格取得のサポートをおこなっているので、上司に相談してください。
また、たとえ資格取得が叶わなくとも、資格勉強をすることで自分自身のスキルアップにもつながります。
ただし、資格手当が付与されない職場もあります。
資格取得にチャレンジする前に、現在の職場が資格手当制度を導入しているかどうか確認してください。
③より良い職場に転職する
現在の職場が資格手当制度を導入していなかったり、職場環境などが原因でモチベーション上がらなかったりする場合、転職を検討するのも有効です。
特に小規模な会社では、昇進のポストが埋まっていてキャリアアップが叶わないケースがあります。
こうした状況でいくら頑張っても、年収アップは難しいです。
勇気を出して転職の一歩を踏み出したことで、年収や職場環境の悩みが一気に解消したケースも珍しくありません。
転職は大きな決断ですが、年収アップの見込みがない職場で長く働き続けるのは時間と体力がもったいないです。
「職場に特別な思い入れがある」「職場の成長に貢献したい」といった特別な事情がない限り、年収アップを狙って転職するのは決して悪いことではありません。
次で紹介する転職サイト・転職エージェントなども活用しつつ、年収アップが狙える職場を見つけてください。
お仕事を検索
CADオペレーターの年収アップにおすすめの転職サイト・転職エージェント3選
CADオペレーターが年収アップを狙って転職するなら、転職サイト・転職エージェントの活用が一番です。
ここでは数ある転職サイト・転職エージェントのなかから特におすすめなものを3つに厳選して紹介します。
CADオペレーターの年収アップにおすすめの転職サイト・転職エージェント3選
- GATEN職
- 建職バンク
- ワークポート
こちらの記事では、より多くの転職サイトを紹介しています。
いろいろな転職サイトを見比べたい人は、ぜひチェックしてください。
GATEN職
- GATEN職の特徴現場系のお仕事全般の求人を掲載している
- 建築業界の求人だけで1,000件以上掲載されている
- 正社員からアルバイトまで様々な雇用形態の求人を見つけられる
- 希望条件を詳細まで絞って検索できる
- 動画から求人を探すことができる
| サイト名 | GATEN職 |
| 「設計事業」の求人数 | 約130件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 利用料 | 無料 |
GATEN職は、大工やとび職人などの現場系の求人に強い転職サイトとして知られています。
一方で設計職の求人も取り扱っており、いずれも質の高い求人がそろっています。
パートや契約社員、業務委託など正社員以外の雇用形態にも対応しているので、生活スタイルに合わせたお仕事探しも可能です。
企業からのオファーがもらえる「スカウト機能」を活用すれば、忙しいスキマ時間を有効に活用できますよ！
建職バンク
- 建職バンクの特徴建設業界に特化した転職・求人サイト
- 業界最大の求人数
- 建設業のプロによるサポートがある
- 履歴書作成や面接もサポートしてもらえる
| サイト名 | 建職バンク |
| 「CAD」をキーワードに含む求人数 | 約630件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 利用料 | 無料 |
建職バンクは、建設業の求人を専門に取り扱う「業界特化型」の転職エージェントです。
建設業に関わる求人を幅広く保有しており、
専任のエージェントによるサポートが受けられるので、独力での転職活動に不安がある人に向いています。
非公開求人も紹介してくれるので、独力のみでは見つけられなかった優良求人に出会える可能性もありますよ！
登録手続きも最短3分で済むほどシンプルなので、気軽に登録してください。
ワークポート
ワークポートの特徴
- IT・WEB分野に強い
- 紹介してもらえる求人量が多い
- コンサルタントの手厚いサポート
| サイト名 | ワークポート |
| 「CAD」をキーワードに含む求人数 | 約4,000件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 利用料 | 無料 |
CADオペレーターに関するQ&A3選
最後に、CADオペレーターに関する有益な情報をQ&A形式で解説します。
これからCADオペレーターを目指す人はもちろん、現役のCADオペレーターの方にとっても有益な情報なので、参考にしてください。
CADオペレーターに関するQ&A3選
- そもそもCADオペレーターって？
- CADオペレーターは未経験でも目指せる？
- CADオペレーターの将来性は？
こちらの記事では、転職をする上で欠かせない要素である「市場価値」について詳しく解説しています。
あわせてチェックしましょう。
Q.そもそもCADオペレーターって？
A.製図ソフト「CAD」を用いて図面を作成する、製図のプロフェッショナルです。
建築業界や製造業界、アパレル業界などさまざまな業界でCADが使用されます。
一口にCADといっても「AutoCAD」や「Vectorworks」などさまざまな種類があり、業界や業種によって好まれるソフトも違います。
Q.CADオペレーターは未経験でも目指せる？
A.目指せます。
求人広告に目を通すと、未経験者でも応募できるCADオペレーターの求人がたくさん見つかりますよ！
研修制度が整っている職場であれば、未経験からのスタートでも十分活躍が期待できます。
CADオペレーターの人材不足も、未経験者が挑戦しやすい環境を作り出している要因の1つです。
Q.CADオペレーターの将来性は？
A.需要はなくならないものの、日ごろのスキルアップが望ましいです。
あらゆるモノづくりの現場で図面が必要なため、製図を専門にするCADオペレーターの需要がなくなることはありません。
一方でAIの台頭や新たなCADソフトの登場により、特定のソフトに精通しているだけではキャリアアップが難しくなりつつあります。
CADオペレーターとして長期的に活躍するには、さまざまな製品の設計やソフトの知識習得が望ましいです。
CADオペレーターの年収まとめ
この記事ではCADオペレーターの年収について、政府の調査結果をもとに詳しく解説してきました。
CADオペレーターの年収を上げるには、資格の取得やより良い職場への転職などさまざまな方法があります。
年収アップを狙う場合は、自分に合った方法をよく考えて選択してください。
また、転職する場合には記事で紹介した転職サイト・転職エージェントを活用しましょう。
より良い職場探しのための、強力な味方になってくれますよ！
