「服装自由と言われたけれど、面接にクールビズで行って良いのか分からない。」「もしかしたら選考で不利になってしまうのではないか…。」
そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、暑い夏の面接でも、クールビズスタイルで行くべきではない場合があるのです。
今回は、夏の面接にクールビズで行ってもいい場合や、その際の注意点などについて、紹介します!
そもそもクールビズスタイルとは
クールビズは以下のように定義されています。
【クールビズとは】
地球温暖化対策の一環として、平成17(2005)年から政府が提唱する、冷房時の室温28℃を目安に夏を快適に過ごすライフスタイル。
室温の適正化とその温度に適した軽装や取組を呼び掛けており、省エネ型エアコンへの買換え、西日よけのブラインド、日射の熱エネルギーを遮蔽する効果がある緑のカーテンなど、気軽にできるアクションなどを呼び掛けています。
引用元:環境省『2019年度(平成31年度)クールビズについて』
上記のように国を挙げてクールビズを推進していますが、面接におけるクールビズスタイルとは基本的に、スーツでノーネクタイ・ノージャケットであることを言います。
さらに、ジャケットありの時では不自然になってしまう半袖シャツも、クールビズではOKとされています。
では、男女それぞれのクールビズスタイルはどのようになっているのでしょうか。
男性のクールビズスタイル
男性のクールビズスタイルは基本的に以下のようになっています。
男性のクールビズスタイル
- ジャケット、ネクタイなし
- 長袖または半袖の白色無地シャツ
- スーツのパンツ、ベルト、靴
「ジャケット、ネクタイなしのスーツ姿」ということになりますね。
女性のクールビズスタイル
女性のクールビズスタイルは以下のようになっています。
女性のクールビズスタイル
- ジャケットなし
- 長袖、七分袖、半袖の白色無地シャツ
- スーツのスカートまたはパンツ、靴
「ジャケットなしのスーツ姿」ということになりますね。
面接にクールビズで行ってもいいのか
「夏の面接は暑いから、クールビズで行きたい。」
そう思っている方は多いと思いですよね。
面接にクールビズで行ってもいいのかについては、企業からどのように服装を指定されているかによります。
結論として、基本的には企業に指定された通りの服装をしていけば問題ありません!
ですが、企業の服装指定の方法は様々であり、かえって私たちを迷わせてしまうことがあります。
そこで、夏の面接で企業からの指定されることが多い
- 「スーツ」
- 「スーツ(クールビズ可)」
- 「クールビズ」
- 「オフィスカジュアル」
- 「服装自由」
- 「私服」
- 「服装記載なし」
という7パターンの服装指定について、それぞれどのような服装で行けば良いのかを解説します!
スーツ指定の場合
「スーツでお越しください。」と指定された場合には、クールビズスタイルで行くことを避けるべきです。
ジャケット、ネクタイありのスーツスタイルで行く必要があります。
ですが、「さすがに暑すぎて大変ではないか。」と思いますよね。
面接地までの道のりで汗をかきすぎてしまっては、会場で不潔感を与えてしまう場合があるかもしれません…。
面接地まではジャケットを脱いでいても全く問題なく、会場に到着する直前に着用すれば良いのです!
ただし、ジャケットに変なしわがつかないように、ジャケットの肩と肩を合わせて半分に折り、腕にかけて持ち歩くようにしましょう。
スーツ(クールビズ可)の場合
「スーツでお越しください(クールビズでOKです)。」というような文言で服装を指定してくることがよくあります。
このようなややこしい形式で指定されると、「どちらかに指定してほしい!」と思い、迷ってしまいますよね。
この場合には、スーツスタイルで行ってもクールビズで行っても全く問題ありません。
ですが、クールビズスタイルを選択した際に、涼しさを意識して薄すぎる素材にしてしまうのは、下着が透けてしまったり、安っぽく見えてしまったりするので避けたいです。
今ではクールビズ用のスーツが多く売っているため、その中から選ぶのが無難だと言えるでしょう。
また、襟が立っていないとだらしなく見えてしまうため、しっかりと襟が立つシャツがおすすめです。
襟をボタンで留められるボタンダウンシャツはネクタイをするときには不向きですが、クールビズの時には最適のシャツと言えます。
クールビズ指定の場合
「クールビズでお越しください。」と指定されている場合には、それに合わせてクールビズスタイルで行くのが良いと言えます。
その際には上記のようなクールビズスタイルの注意点を意識しましょう。
わざわざクールビズと指定されているため、ジャケット、ネクタイありのスーツスタイルで行ってしまうとほかの人と比較して“暑苦しい”という印象を与えてしまう場合があるかもしれません。
ですが空調を寒いと感じることが多いような方は、ジャケットを持っていき、必要に応じて着ても良いでしょう。
オフィスカジュアル指定の場合
頻度は多くないですが、「オフィスカジュアルでお越しください。」と言われることもあります。
ビジネスカジュアルとも言われる、“スーツほどではないがフォーマルなスタイル”のことを指し、IT企業や外資系企業で指定されることが多くなっています。
この場合には派手な色を避け、ジャケットあり、ネクタイなし、革靴のシャツスタイルで行くのが良いでしょう。
スーツ素材のものだとやや堅い印象になってしまう場合があるため、それ以外のジャケットやスラックス、チノパンがおすすめです。
服装自由の場合
「服装は自由です。」とされていることも多いですが、これが一番迷いますよね。
「自由って言うなら、本当に何を着ていってもいいの?」と思う方もいるかもしれません。
もちろん服装自由とはいえ何を着ていってもOK、というわけではありません。
企業にもよりますが、スーツスタイルからオフィスカジュアルの範囲内で行けば問題ないことがほとんどです。
よってクールビズスタイルで行っても全く問題ありませんが、周囲の人が無難さを重視してジャケット、ネクタイをしっかり着用している可能性もあります。
一応ネクタイとジャケットを持って行くのが望ましいと言えるでしょう。
余談ですが、「“原則”服装自由」と記載されている場合には、ジャケット、ネクタイ着用のスーツスタイルで行く人が多い傾向にあるようです。
私服指定の場合
「私服でお越しください」という場合には、常識の範囲内であればどんな服装で行っても問題ありません。
「そんな良い私服持ってないよ…。」という方、心配いりません!
私服と言われてはいるものの、スーツでジャケット、ネクタイなしのクールビズスタイルも問題なくOKです。
ですが、Tシャツ、短パン、デニム、スニーカーといったカジュアルすぎるものは面接官によってはいい印象を与えないため、襟付きのシャツに革靴が無難であると言えます。
周囲の人や面接官がスーツであった場合に動揺してしまうような方は、スーツスタイルで行くのが良いでしょう。
ただし、アパレル、ファッション業界などは、参加者の個性を見たいと思っていることがあるため、スーツよりも私服で行く方がアピールになる可能性があります。
服装についての記載がない場合
服装についての記載が何もない場合には、ジャケット、ネクタイを着用したスーツスタイルが無難であると言えます。
以前と比べて服装の縛りが緩くなってきてはいるものの、「何も書かれていないということはどんな服装でもOKということだ」というわけにはいきません。
「面接なのだからスーツスタイルで来るのが当然だ。」と考えている企業がゼロだとは言い切れないからです。
クールビズで面接に行くときの注意点
クールビズスタイルで面接に行く際には、注意しなければいけない点がいくつかあります。
清潔感を意識した着こなし
クールビズスタイルで最も大切になってくるのが、「清潔感のある着こなし」です。
クールビズではネクタイを着用しませんが、面接においては第一ボタンを閉め、腕まくりも極力しないほうが良いでしょう。
また肌着に関しても、派手な色、柄を着るのは避けて、ベージュ等の色にするのが望ましいと言えます。
白色は意外に透けてしまうので、注意が必要です!
さらに、ジャケットを羽織る場合にはあまり目立ちませんが、革靴とベルトの色を同じにすることが原則的なルールなので、気を付けましょう。
最後に、シャツにしわがないようにすることが必要です。
シャツにしわがたくさんあると、だらしない人であると思われてしまい、何より格好良くないですよね。
しっかりアイロンをかけたものを着るようにしましょう!
ほかの参加者と服装が違っても動揺しない
集団面接などの場合には、自分だけクールビズスタイルで周りの人がみんなネクタイを着用している場合もあり、気になってしまうこともあると思います。
ですが企業側の考えとしては面接参加者の負担を減らすために服装の指定をしているに過ぎないので、周囲と違っていたからと言って気にする必要はありません。
もしもどうしても不安ならば、ジャケットやネクタイを着用・持参していくなどして、心の余裕を持つようにしましょう!
企業のホームページをチェックする
面接に行く前には、企業のホームページをチェックすることが大切になります。
もちろん企業研究のために閲覧することは当然ですが、それと同時にチェックしてほしいのが、「実際の社員が働いている様子」です。
ホームページをよく見ると、どの企業でも仕事風景の写真などが多く掲載されています。
面接に行こうとしている企業が私服勤務であるのかスーツ勤務であるのか、まあクールビズを実施しているのかなどの参考になるので、ぜひ見てみてください!
企業から指定された服装で、自信をもって面接に行きましょう!
これまで書いてきたように、「企業がどのように服装指定をしているのか」によって、着ていくべき服装が変わります。
企業側も私たちの負担を減らすために、クールビズをOKにしている企業が多くなってきています。
服装指定をよく見て、暑い夏の面接を乗り切りましょう!
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