「突然の残業や休日出勤は大丈夫ですか?」と面接で聞かれることがあります。
面接官が人材採用後のミスマッチを回避するためにする質問ですが、どう答えるのがベストなのかわからない人は少なくないでしょう。
特に、基本的に残業をしたくない人の場合は、嘘をつきたくないという気持ちが混ざりあい、「基本的には大丈夫です」などと中途半端な回答をしかねません。
そこで今回は、面接官が時間外労働に関する質問をする理由から、回答時のポイント、そして具体的な回答例まで紹介していきます。
面接で「突然の残業や休日出勤は大丈夫ですか?」と聞かれる理由
面接官が応募者に対して、時間外労働が可能かどうかを聞くのには以下のような意図があります。
- 仕事への意欲を高いか
- 時間外労働に対して理解はあるか
- 自社の労働条件をきちんと把握しているのか
- 採用後の労働条件に関するトラブルを避けたい
時間外労働に対して理解を示し、意欲的に取り組んでいける人材かどうかを面接官は気になっています。
そして、こういった質問をあえて面接時に行うのは、採用後のミスマッチを回避したいと考えているためです。
つまり、時間外労働に対して質問する企業は、間違いなく入社後に突然の残業や休日出勤を従業員に頼むことが予想できます。
そのため、この質問で時間外労働に後ろ向きな回答をすれば、採用担当者に悪い印象を与えることになります。
面接官から好印象を持たれるためには、残業や休日出勤について聞かれても、動揺せずに時間外労働に前向きな姿勢を見せることが大切です。
残業や休日出勤について聞かれた時の回答のポイント
残業や休日出勤について聞かれた時は、以下3つのポイントに留意して回答しましょう。
- 時間外労働に前向きな姿勢を見せる
- 残業や休日出勤の手当額は聞かない
- 無理なら具体的な理由を伝える
ここからは、それぞれのポイントについて簡単に解説していきます。
時間外労働に前向きな姿勢を見せる
面接官は、「はい!問題ありません」といった前向きな回答を期待しています。
そのため、後ろ向きな回答や中途半端な回答は、期待を裏切ることになるので注意しましょう。
また、採用担当者側も従業員が残業できる限りしたくないことはわかっているので、応募者の感情には敏感です。
時間外労働が可能かについて質問された時に、「問題ない」と回答はしたものの、嫌そうな答え方だったり、変な間が空いて答えた場合は「本当に問題ないの?」と疑われてしまいます。
あらかじめ残業や休日出勤について聞かれることを予測しておき、いざ聞かれた時にも動じず答えられるようにしておきましょう。
残業や休日出勤の手当額は聞かない
時間外労働の手当について聞いてはいけません。
残業や休日出勤が可能かについて聞かれて「問題ない」と答えたものの、手当について聞けば「お金目当てでわざと効率の悪い仕事をして残業するのでは?」と疑われてしまいます。
また、お金目当てで仕事に対する意欲が感じられないとも捉えられます。
そのため、手当をはじめとした給料面についてはできる限り触れないようにしましょう。
無理なら具体的な理由を伝える
残業や休日出勤が無理なら具体的な理由を必ず添えましょう。
残業は会社員の義務でもあるため、「やりたくない」では通りません。
たとえば、夜にバイトをしているのなら今は残業できないことをきちんと伝え、いつからなら対応できるのか解決案まで提示することが大切です。
また、できないなら無理せずに「できない」と言いましょう。
いざ入社した後にできないことが発覚するとミスマッチにつながるので、無理して回答すれば逆に会社に迷惑がかかることになります。
時間外労働に関する質問への正しい回答例
【正しい回答例】
はい!問題ありません!前職では残業時間が月に80時間を超える時もあったので、突然の残業や休日出勤には免疫がついています。
【悪い回答例】
そうですね。どれくらいの頻度でありますか?仕事と同様にプライベートの時間も大切にしたいと考えているので、正直に言いますとあまり時間外労働はしたくないのですが…。
【補足】
基本的には前向きな姿勢が必要なので、時間外労働の頻度を訪ねると、消極的な印象を与えてしまいます。
仮に残業をしたくないとしてもあくまで会社員の務めなので、多少の時間外労働は割り切って「問題ありません」と答えましょう。
まとめ
面接で「突然の残業や休日出勤は大丈夫ですか?」と聞かれることを予測しておき、いざ聞かれた時に迷わず「問題ありません」と答えられるようにしておきましょう。
本当は残業したくないという気持ちがある人は、急にこの質問をされた時に、中途半端な回答をしてしまったり、苦い表情で回答してしまう可能性があります。
面接官は迷いなく「問題ありません!」といってくれることを期待しています。
そのため、中途半端な回答は面接官の不信感につながり、あまり評価されません。
面接では動揺せずに前向きな回答ができるように意識しておきましょう。