営業職は他の仕事とも違う少々特殊な仕事。
しかも営業は男社会であることも多く、女性にとって働きにくい場合も多いです。
慣れない営業の仕事でストレスの連続、しかも上司とソリが合うかどうかという問題もあります。
そんな辛い現実の連続で、女性によっては「辞めたい」と思う人も多くなるでしょう。
特に女性で営業職についている人は、「辞めたい」と思うケースも多いようです。
実際に仕事を辞めてしまった場合、どんな展開になるのか、営業を辞める時どんなところに注意するべきなのか、前もってしっかり調べておきましょう。
女性が営業から転職したいと考える理由
まずは、女性営業が言いがちな営業を辞めたい理由から考えていきましょう。
具体的には以下のとおりです。
POINT
- 営業はストレスフル!
- 長時間労働
- 休みが取れない
- 服装の縛りが多い
- 営業は男ばかりなので女性には辛い部分も
- 私生活の張り合いがなくなる
- コミュニケーションが辛い
それぞれ解説します。
営業はストレスフル!
営業という仕事は、他の仕事にも増してストレスの多い仕事だと思っています。
その要因は様々ありますが、やはりまとめて言えるのは「他人との接触が多い」ことがストレス元になると思います。
ストレスフルな仕事についていると、誰しも「辞めたい」のは当然のことです。
どこに個人のストレス源があるかは人それぞれですが、営業という仕事は色んな人のストレス源を少しずつ刺激する仕事なのです。
長時間労働
個人相手の営業なら、商談が夜に行われることも。
金融商品の営業など、一個人を相手にする業種も多いです。
しかし夜に商談を行うということは、それだけ勤務時間が長くなってしまうということ。
必然的に長時間労働が課せられてしまいます。
女性には、男性にはない体のメンテナンスに時間がかかるものです…。
帰宅後細々したことを済ましていると、寝るのはいつになるやら…。
しかも見た目に気を使わないとそれはそれで、すごく怒られるのが世の常です。
休みが取れない
営業職は休みを取りにくい仕事です。
定休日はもちろんありますが、その定休日通り休めるのは稀です。
なぜなら、営業職は定休日にも商談など仕事の予定が入ることがほとんどです。
ひどい時は出張の予定が入ることも。
また、営業は体育会系の世界なので、どこも「休みはバリバリ働いてなんぼ」という常識がまかり通っているものです。
服装の縛りが多い
事務職の女性なら服装は基本的に自由です。
「オフィスカジュアル」というふんわりした縛りのなか、女性はキレイめカジュアルな格好で仕事することができます。
それに比べて女性の営業は基本的にスーツ。
男性のスーツより若干カジュアルだけど、それでもかわいいからは遠ざかった服を毎日着ることになります。
女性の営業は、欲しくもない服に、高くない自分の給与をつぎ込むことになります。
なぜならそれが仕事のためだからです。
オフィスカジュアルなら、アレンジ次第で休日も服を着回せるでしょうが、かわいさもへったくれもないスーツはそれもかないません。
狭いクローゼットのなかはグレーのかわいくない服でいっぱいです。
営業の仕事中はパンプスを履くことになるのですがこれも辛い。
私なんかは、仕事場ではずっとスリッパを履いていました。
営業は男ばかりなので女性には辛い部分も
営業の世界は男社会です。
そのため、女性の営業に対して理解がまったくありません。
男が当然のようにやってることを、女性にも共用してくるので、そこには大きなストレスがかかります。
当然男性と女性はまったく違う常識のなか生きています。
同じように仕事することはできないのです。
女性特有の都合で「できない」と言った日には、理不尽に怒られることも多いでしょう。
私生活の張り合いがなくなる
仕事がきつい、勤務時間が長い、休日が少ないなど苦しい仕事を続けていると、私生活にも悪影響が出てきてしまいます。
たまの休みにタイミングが合った友達と遊んでいても、なんだか楽しむメンタルではなくなってしまう。
疲れているので、何をするにも体力がない。
営業で疲労困憊な状態では、私生活にも悪い影響が出てきてしまうのです。
私生活に悪い影響が出てくると「辞めたい」と思う女性が増えるのは無理ないことです。
他人のために生きてる感覚
売りたくもない自社の商品や自社のサービスを売り込んで、なんとか自社の利益をあげようと必死な日々。
都合も他人に合わせて、他人に媚びへつらい、たまに求められる女性性に応じて自分を切り売り…。
こんな生活を続けていると、「私の心はどこだ」と言いたくなってしまいます。
Pixiesというバンドの「Where is my mind」という曲が胸に刺さります…。
鬱屈とした生活のなかで自分が死んでいく感覚に気づいてしまうと「営業を辞めたい」と思ってしまっても無理ないことです。
コミュニケーションが辛い
そもそもコミュニケーションが増えてな女性が営業に就いてしまうケースも多々あります。
当然のことながら、そんな女性は日々の仕事が辛く、ストレスに苛まれるはず。
コミュニケーションの世界まっしぐらの営業という仕事が辛いなら、もはやコミュニケーションの機会が少ない仕事に転職する選択肢しか残されてないのでは…。
営業職から転職するためのポイントとは?おすすめの転職先も解説
女性が営業職から転職する方法
女性の営業が「辞めたい」と思った時、営業を辞める方法をいくつか紹介します。
仕事は人生のなかで多くの時間を割くものです。
そんな人生のなかで大きな存在感を放つ仕事でストレスを負いたくないなら、「辞める手段」を考える方が現実的です。
営業を辞める方法としては以下のことがあります。
POINT
- 結婚する
- 異動願いを出す
- モチベーションを上げる努力にがんばる
- 転職する
これらについてそれぞれ解説します。
結婚する
いっそ結婚してしまいましょう。
世の中が女性に生きづらい誓約をかけるなら、その誓約を逆手に取るのです。
結婚して専業主婦になるとまで行かずとも、結婚して今の仕事を辞めて、家庭に入るのです。
収入が下がったとしても、夫の収入をあてにして生活することができます。
「仕事」よりも「私生活」を重視するなら、結婚することで私生活の充実度を上げてみてはいかがでしょうか。
異動願いを出す
社内でも、営業以外の部署があるなら、違う部署への異動願いを出すのも一つの手です。
営業の仕事が辛いなら、営業以外の仕事をすればいいだけのことなのです。
異動願いが受託されなかった時は、また別の方法を考えましょう…。
モチベーションを上げる努力にがんばる
営業という今の仕事をがんばるという選択肢もあります。
今営業が楽しくないのは、営業の仕事がうまくいってないから…という可能性はないですか?
仕事を効率的に進める方法を探して、以前よりモチベーション高く働くことができるかもしれないのです。
転職サイト・転職エージェントを利用する
営業という仕事がストレスなら、営業ではない仕事に転職するという選択肢もあります。
営業で培ったスキルは、他の業種、他の職種でもきっと役立つはずです。
転職エージェントのキャリアコンサルタントと相談して、ぴったりの転職先を見つけてください。
営業職からの転職先にオススメな仕事〜押さえておくべき注意点も〜
女性が営業職から転職する際におすすめの転職エージェント
営業職からどうしても転職したいと考えているなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
具体的には以下の転職エージェントがおすすめです。
POINT
- dodaエージェント
- ビズリーチ
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
- キャリトレ
それぞれ解説します。
dodaエージェント
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaエージェントは、転職サイトと転職エージェントの両方の使い方ができます。
エンジニアや技術職の求人も多いため、営業職から新しい職種に就職したい方におすすめです。
年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実しているため、自分の市場価値がわかりやすいのも利用するメリットです。
ビズリーチ
ビズリーチの特徴
- スカウト型の転職エージェント
- 登録に審査がある
- 有料プランが用意されている
ビズリーチはハイクラス向けの転職エージェントです。
年収600万円以上の案件も多数掲載されているため、年収アップを目指している方にもおすすめです。
スカウト型の転職エージェントなので、待っているだけで転職活動が進むのもメリット。
現職を続けながら転職活動を進められますよ!
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
- キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
- 非公開求人が多い
- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
マイナビエージェントには女性の転職に特化したページが用意されています。
営業職以外にも多数の求人が掲載されているので、営業職以外の転職先を探している方にとてもおすすめです!
またキャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれると評判も高いので、ぜひ相談してみてくださいね。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴
- 圧倒的な求人数
- 独占求人数も多い
- アドバイザーの対応が丁寧
- 面接までの対策も充実
営業から別の職種へ転職するのに役立つ転職エージェントといえば、私はまず「リクルートエージェント」が思い浮かびます。
リクルートエージェントの一番の強みはその「求人数」です。
他の転職エージェントに追随を許さない求人数は、営業から別の仕事に移りたいと思っている女性にとって強い味方となるはず。
転職エージェントがたくさんあって選べない方もまずは、「リクルートエージェント」への登録をおすすめします。
リクルートエージェントの評判は?口コミから見るメリット・デメリット・使い勝手を徹底解説!
キャリトレ
キャリトレの特徴
- レコメンド機能によるマッチング
- 若年層への転職サポートが手厚い
- プラチナスカウトという面談確約スカウトがある
- 求人の質が高い
- 毎日の空き時間で転職活動が進む
営業の仕事を辞めたいあなたがもし20代の女性なら、キャリトレでの転職をおすすめします。
キャリトレには、未経験でも問題なく働ける求人も多く、特に20代など若手向けの求人が揃っています。
若者にとって「未来の時間」はかなり貴重です。
「辞めたい」と思ったなら、少しでも早い転職をおすすめします。
キャリトレの口コミ・評判サービス内容はどうなのか?求人、サポート内容も調査
女性が営業職から転職をする際に確認しておくべきポイント
女性が転職を検討する際には、男性が転職するときよりも確認しておくべきポイントが多いです。
しっかりと確認しておかなければ、失敗してしまう可能性があるので気をつけてくださいね。
具体的に女性が転職をする際に確認しておくべきポイントは以下のとおりです。
POINT
- 出産や育児に寛容な会社かどうか
- 長時間労働が基本になっていないか
これらについてそれぞれ解説します。
出産や育児に寛容な会社かどうか
女性の場合、出産や育児のようなライフイベントがありますよね。
このようなイベントがあるため、キャリアプランをしっかりと考えておく必要があります。
転職先を考える際には、以下のポイントを確認しておきましょう。
POINT
- 自分よりも年上の女性がいるかどうか
- 職場に女性は多いかどうか
とても重要なので必ず確認してみてくださいね。
また会社のホームページを確認してみると、女性社員の声を取り上げていることも。
産休や育休の取得率や復帰率が掲載されていることもあるので、参考になりますね。
長時間労働が基本になっていないか
営業職以外にも長時間労働になっている職種は多くあります。
営業職を辞めたい理由が、長時間労働の場合には必ず勤務時間や月の平均残業時間を確認しておきましょう。
実際に営業職から退職した女性の声
「他人に気を使うのが辛すぎた」Iさん
もともと人と深く接するのがあまり得意ではなかったのですが、色々あって大学を出てすぐ入った会社で営業を任されることになりました。
というより、最初は別の部署を希望していたのですが、希望が通らず営業に回されてしまったのですが…。
まあ新人だし、2、3年もしたら部署を変えられるかなとか思ってましたけど、2年も持たなかったですね。
1年くらいで、見ず知らずの会社にテレアポしたり飛び込み営業したりする生活が苦しくて音を上げてしまいました…。
今は別の会社でオフィスワークしてて、満足いく生活を送ってます。
「私生活を犠牲にしてまで仕事したくなかった」Hさん
営業の仕事って本当に休みがないんです。
休日は打ち合わせとか得意先を回ったり出張とかあって、自分のやりたい予定とか全然入れられない。
営業の仕事自体は嫌じゃなかったんですけど、この自分の時間を犠牲にしている感覚が嫌すぎて、別の会社に転職しましたね。
今はほどよくコミュニケーションの機会がある仕事をやってます。
実は営業職に向いている女性の方もいる
ここまで女性が営業職から転職する理由などを解説しました。
しかし、すべての人に向いていないわけではありません。
そこで実は営業職に向いている女性の特徴についてまとめます。
具体的には以下の通りです。
- 共感性が高い
- 気配りができる
- コミュニケーション能力が高い
共感性が高い
女性は男性よりも共感性が高いことが多いです。
相手が考えていることを瞬時に汲み取り、気持ちに寄り添うことができるので営業職には非常に向いています。
女性のほうが取引先との信頼関係を築くのが得意ですね。
また女性ならではの言動などで、相手に安心感を与えることもできます。
営業では共感力が高いほうがいいので、共感して気持ちに寄り添える方には営業職が向いています!
気配りができる
共感して寄り添うことにも似ていますが、相手が望んでいることや喜ぶことを察知して気を配れることも重要です。
営業で新規顧客発掘をする場合、相手の立場に立って考えることが求められます。
基本的には営業だと思われているところを突破しなければいけないので難易度は高いですよね。
そこで相手の立場に立って考えるマインドが重要です。
相手の立場に立って考える能力は男性よりも女性のほうが高いとされているので、営業職に向いているといえますね。
コミュニケーション能力が高い
営業は人と人のやり取りになるため、コミュニケーション能力が低ければ話を進めることはできません。
顧客と日頃からコミュニケーションを取り、いい関係性を作ることが重要です。
性格にもよりますが、男性よりも女性のほうがコミュニケーション能力が高いといわれています。
初対面の人とでも話を盛り上げられる自信がある女性に営業職は向いていますね。
女性が営業職に転職するメリット・デメリット
女性が営業職に転職するメリット・デメリットについて簡単にまとめます。
女性が営業職に転職するメリット
女性が営業職に転職するメリットは以下の通りです。
- 大きく稼げるチャンスがある
- 自由な時間が増える
これらについてそれぞれ解説します。
大きく稼げるチャンスがある
営業は自分の実績によって給料が決まる、歩合制を導入していることが多いです。
一般の企業であれば、基本給+残業代が1か月にもらえるお給料ですよね。
しかし営業職であれば、自分が営業して売り上げた金額の何割かを上乗せして給料に反映してもらえることが多いです。
つまり自分が頑張れば頑張っただけ、給料として帰ってくるということ。
実績が給料として反映されるのでモチベーションを保ちやすいのが特徴的です!
年収を上げたい方や自分の実績を正当に評価してもらいたい方に向いています。
自由な時間が増える
営業職は1か月のノルマが決められているので、そのノルマを達成できるのであれば自由な時間が増えます。
また取引先に営業に行ったまま、直帰できる企業も多いのでプライベートとして使える時間も多いです。
仕事の進め方次第で自分の自由な時間を増やせるのがメリットですね。
女性が営業職に転職するデメリット
女性が営業職に転職するデメリットは以下の通りです。
- 責任感が求められる
- ノルマに追われる
- ワークライフバランスは充実しない
これらについてそれぞれ解説します。
責任感が求められる
営業は自分が会社の顔となって他社に売り込みすることになります。
そのため大きなミスをすることは、会社の評判やイメージを下げることに直接つながってしまう可能性が高いです。
一般的な仕事とは責任感が違うと覚えておきましょう。
ノルマに追われる
営業職には毎月ノルマが課されます。
個人やチームで目標のノルマを達成することを目指します。
ただノルマが大きかったり、思うように進んでいなかったりするとプレッシャーがのしかかってきます。
プレッシャーを感じながら仕事をするのが嫌という方は、営業職は向いていませんね。
ワークライフバランスは充実しない
営業職はノルマを達成するために全力で仕事をします。
ただノルマが達成できなかったり、どうしてもクリアできないとなると残業をして挽回する必要が出てきます。
そうなると残業をしなければいけなくなり、ワークライフライフバランスを充実させることは難しくなってしまいますね。
ワークライフバランスを充実させつつ営業職へ転職したいと考えているのであれば、転職を検討している企業の残業時間を確認させてもらうのがおすすめです!
【まとめ】女性が営業職から転職することは多い
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
今回は「営業を辞めたい」と思っている女性のために、女性の営業が「辞めたい」と思うタイミングについてお話しました。
営業を辞めたいと思うほど苦しんでいる方は、転職も選択肢に入れながら今後の自分の身の振り方について真剣に考えてください。