無事就職に成功したものの、仕事の内容が思っていたことと違っていたり、入社前のイメージとギャップがあったりして、いわゆる「ホワイト企業」への転職を考える人は少なくありません。

せっかく転職するなら、働きやすいホワイト企業に転職したいですよね。
しかし、応募したい求人が経験者のみの求人ばかりで、「未経験でもホワイト企業に転職できるの？」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか？

この記事では、未経験者がホワイト企業へ転職するために知っておきたいことを紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

ホワイト企業に転職したい方必見！おすすめの転職サイト・転職エージェントを紹介

ホワイト企業って？？

いざホワイト企業への転職を決意しても、「そもそもホワイト企業って何？」と疑問に思った方はいませんか？
まずはホワイト企業とは何かということを明確にイメージしておくことが大切です。

明確な定義はない。

一般的に、社員にとって働きやすい職場という意味でイメージされるホワイト企業ですが、じつは「ホワイト企業」という言葉には、明確な定義はありません。

後で「求人から読み取るホワイト企業の特徴」で挙げるように、一般的にホワイト企業としてイメージされる会社にはいくつかのキーワードや共通点は存在しますが、「この条件がそろっていればホワイト企業だ！」といった線引きはないのです。

「体力にはあまり自信がないから、多少給料が少なくても残業や体力仕事がなければ、ホワイト企業だ。」と考える人がいれば、「体力には自信がある！たとえ残業が多くて体力勝負の職場でも、業務内容に見合うだけの高収入であればホワイト企業だ！」と考える人もいるでしょう。

つまり仕事を探している人の望む業務内容や待遇などによって、どのような会社がホワイト企業なのかが変わってくるのです。

そのため、「ホワイト企業に転職したい！」とおもったら、まずは自分にとってどんな職場がホワイト企業なのかを、できるだけ鮮明にイメージしましょう。

そうすることでいずれ求人広告に目を通すときに、応募したい求人とそうでない求人の選別がスムーズになります。

未経験でも、ホワイト企業で働ける？？

結論からいうと、未経験でもホワイト企業への転職は可能です。

もちろん、即戦力となってくれることを期待して、それまでの職場で培った技術や経験を重視し、経験者のみを募集している企業が多いのは事実です。

しかしその一方で、スキルや経験ではなく、仕事を探している人の将来性を重視した求人もたくさんあります。

これを、「ポテンシャル採用」と言います。

詳しく見てみましょう。

「ポテンシャル採用」とは？？

「ポテンシャル採用」というのは、仕事を探している人の将来性に期待して採用することです。

つまり、即戦力となってくれることを期待するのではなく、たとえ応募したい業種での経験がなくても、潜在的な能力、やる気などを重視するため、未経験者であっても採用される可能性が高いという事です。

特に人材不足が深刻といわれているIT業界では、ポテンシャル採用を導入している企業がたくさんあります。

IT業界に興味のある方は、覚えておくとよいでしょう。

求人からホワイト企業とブラック企業を見抜く！求人から読み取るホワイト企業の特徴

ホワイト企業への転職を決意し、いざ求人広告に目を通しても、どの求人がホワイト企業のものかわからなければ、応募もしにくいですよね。

実は、注意してみてみるとホワイト企業の求人広告にはいくつか特徴があります。

それらに着目することで、よりホワイト企業への応募が容易になります。
ホワイト企業の求人広告に共通するキーワードとして、主に以下のものが挙げられます。

• 離職率が低い
• 年間休日数が多い
• 福利厚生が充実している
• しっかりとした研修を行っている
• 残業がすくない
• 有給休暇がとりやすい
• 求人広告を出している頻度が低い

それぞれ順に詳しく見ていきましょう。

離職率が低い

離職率が低いということは、その企業で働く人が「この会社で長く働きたい！」と思っていることのあらわれであるともいえます。

つまり労働条件や作業環境などが、社員にとって働きやすいものになっていると考えられるのです。

まずはこの点を注意してみるとよいでしょう。

年間休日数が多い

働く人にとって、休日は大変に貴重なものです。

仕事の疲れやストレスを解消するために必要なことはもちろん、済ませなければならない用事のために、お休みが必要なこともあるでしょう。

労働基準法にそって休日を設定すると、一般的には平均して120日前後の年間休日数がある企業がおおいです。

人により、希望する年間休日数には違いがありますが、迷ったときはまずこの120日という数字を基準に考えてみましょう。

福利厚生が充実している

働く人にとって気になる事のひとつに、福利厚生が挙げられます。

福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の二つにわけられます。

「法定福利厚生」とは国が法律でさだめた福利厚生で、雇用保険や介護保険などがこれにあたります。

一方「法定外福利厚生」とは上に挙げた法定福利厚生にはふくまれない、会社が独自に設定している福利厚生です。

主な例としては、通勤にかかる費用を負担してくれる通勤手当や、人間ドッグの費用の負担などがあります。

最近では、スポーツジムの利用料の割引やオフィス内での飲み物が無料になるなど、うれしい内容のものも！

福利厚生に着目する場合、この「法定外福利厚生」に着目してみましょう。

しっかりとした研修を行っている

新入社員に対して、作業指導や研修をしっかりと行わない企業は、社員のモチベーションがさがり、離職率が高くなる傾向にあります。

右も左もわからない状態で仕事を丸投げされてしまっては、不安に思ってしまうのも当然ですよね。

その点、丁寧な指導を行ってくれたり、しっかりとした研修マニュアルが整備されている企業であれば、入社したての頃でも安心して作業にとりかかれます。

残業がすくない

仕事とプライベートのオンオフをはっきりさせたい人には、残業はツライものですよね。

決算前などの繁忙期や、急な欠勤の穴埋めをしなければならないといった、やむを得ない事情で残業をしなければならない時もあるかもしれませんが、毎日のように残業が続くようでは、モチベーションの低下は避けられません。

ホワイト企業は、こうしたモチベーションの低下をさけるために、なるべく残業をしない働き方をするように心掛けています。

残業が常態化してしまっていないか、求人広告をよく読みましょう！

有給休暇がとりやすい

社員にとっての楽しみの一つに、有給休暇があります。

楽しみにしているイベントのため、もしくは大切な記念日などの為に有給をつかったり、急な体調不良で欠勤を余儀なくされたりしたときにもにも、有給休暇は非常にありがたいものです。

ブラック企業では、社員の事情よりも会社の都合を優先させることが多いため、有給休暇をとりづらかったり、酷い会社ではそもそも有給を許可してくれないこともあります。

一方、ホワイト企業では社員の事情を十分に考慮したうえで有給の申請を受け付けてくれます。

働く人にとって、有給休暇はなくてはならないものの一つ。

見落としのないように、しっかりと求人広告をチェックしたいところですね！

求人広告を出している頻度が低い

常に求人広告を掲載している企業には、注意が必要です。

なぜなら、常に求人広告を掲載しておかなければならないほど、人員不足が常態化していると見ることができるからです。

つまり、「離職率が高い」と読み取ることができます。

一方離職率が低く、人員不足が常態化していないホワイト企業では、求人広告を頻繁に掲載する必要がありません。

ホワイト企業と思われる会社の求人広告が掲載された時には、タイミングを逃さないようにしたいところです！

求人から読み取るブラック企業の特徴

求人広告からホワイト企業を読み取るヒントをいくつか見てきました。
求人広告から見抜ける企業はホワイト企業だけではありません。

ブラック企業にも、ホワイト企業と同じく、求人広告からある程度見極めるためのキーワードがいくつか存在します。

• 給与が極端に低いor高い
• 抽象的で分かりにくい表現が多い
• 頻繁に求人広告を出している
• 応募条件が非常にゆるい
• 採用人数が極端に多い

順番に見ていきましょう。

給与が極端に低いor高い

まず初めに目を通すことも多い、給与欄。
給与が低すぎることは、いうまでもなく問題ですが、一方で不自然なほどに高すぎる給与にも飛びつかないようにしましょう！
なぜなら高い給与のウラには、毎日のように強制させられる残業や、無理なノルマ達成などが隠れている可能性があるからです。
魅力的な給与に、無鉄砲で飛びつくことは絶対にやめましょう！

抽象的で分かりにくい表現が多い

「夢のある人を応援します！」「情熱や熱意をもって働ける人大募集！」など、具体的にどんな人材を募集しているのかあいまいな求人広告を目にした方も多いのではないでしょうか？

こういった企業は能率や効率ではなく、精神論や根性論で仕事をさせるところが多くあります。

求人広告を出している企業が、どんな人材を求めているのかはっきりしない場合は、応募は避けた方が無難です。

頻繁に求人広告を出している

先にも挙げた通り、ホワイト企業では職場における社員の満足度が高いため、離職からくる人材不足に陥ることは少ないです。

一方過酷な労働環境や、劣悪な待遇などを嫌って離職する人が後をたたないブラック企業では、常に人材が不足しています。

そのため、常に求人広告を掲載しなければならないのです。

頻繁に求人広告を掲載している事のウラを読みましょう！

応募条件が非常にゆるい

上に挙げたように、常に人員が不足しているブラック企業では「どんな人材でもいいから、とにかく頭数がほしい！」と考えているところがほとんどです。

そのため、社会人経験のない人やスキルや特技が何もない人でも、問題なく応募できてしまうのが特徴です。

「未経験歓迎」は、転職する人にはうれしいですが、あまりにも緩すぎる応募条件には理由があることを忘れずに！

採用人数が極端に多い

採用人数が極端に多いのも、ブラック企業の特徴です。

なぜなら離職率が高いブラック企業では、必要以上に応募者を採用して人員をストックしておく必要があるからです。

そうしないと、次々に辞めていく社員の穴埋めが難しくなってしまいます。
ブラック企業が求めているものは「能力」ではなく、「人数」だということを覚えておきましょう。

ホワイト企業が多い業界は？？

ホワイト企業に転職をきめたなら、「どんな業界にホワイト企業が多いのか」を知っておくことは大切です。
以下に一例を挙げてみました。

地方公務員

地方公務員とは、市役所や県庁など、地方の公共団体に所属する公務員のことです。

地方公務員の特徴として、まず何といっても給与面で優れていることが挙げられます。

毎月の給料に加え、ボーナスが毎年支給されるうえ、給料が経済状況などに左右されることがなく、一定した収入が得られます。

有給休暇なども非常にとりやすく、魅力的な職場といえるでしょう。

未経験から地方公務員に転職する場合、「一般枠」というルートから応募する場合がおおいです。

多くの場合、30歳前後の年齢制限はあるものの、社会人経験はとわれません。
一般枠から公務員へ転職する場合には公務員試験に合格する必要がありますが、大学卒

業程度のレベルといわれています。

候補の一つにいれてみてはいかがでしょうか？

ただし、募集要項は各自治体によって違いがありますので、十分に確認してからのぞみましょう！

インフラ業界

インフラ業界では、ガス、水道、電気などの、生活に欠かすことのできないインフラ設備に携わります。
未経験でもしっかりと研修をしてくれる企業も多いうえ、生活に欠かすことのできない業界なので、リストラなどの可能性も低いです。

手に職をつけたい方には、おススメです！

化学業界

コミュニケーション能力に自信のある方は、化学業界での営業職がおススメです。

化学業界とは、主にゴムや石鹸、プラスチックなどの化学製品を扱う業界ですが、その中でも営業職をオススメするのには理由があります。

まず営業職は未経験でも応募可能な求人が多いことがあげられます。

また、化学業界での営業活動は、すでに取引が決まっている営業先で行うことがほとんどで、新規営業開拓などは少ないのです。

会社の業績を支えるやりがいのある仕事ですので、視野にいれてみてはいかがでしょうか？

ブラック企業が多い業種は？？

では逆に、ブラック企業が多い傾向にある業界には、どんなものがあるでしょうか？
以下に一例を挙げてみます。

介護業界

介護業界の現場では、ほとんどがシフト制を採用しており、固定の曜日に休日がもらえることは少ないです。

また日勤や夜勤など不安定な労働時間の中で、体調を崩してしまう人も多くいます。

社会のためになくてはならない大切なお仕事ですが、体力に自信のない方は、介護のお仕事は避けておいた方がよいでしょう。

宿泊業界

ホテルや旅館などの宿泊施設でのお仕事は、料理人、仲居、フロント業務など多岐にわたりますが、いずれも安定したお休みを得ることは難しいです。

特にゴールデンウイークや夏休みなどの大型連休では、お客様の対応に追われて休憩も取れない場合がたくさんあります。

まとまったお休みを取ることも難しいため、休日を多く欲しい方にはオススメできません。

人材派遣業界

仕事を探している方に対して様々なお仕事を紹介してくれる人材派遣業界。

求職者にとっては心強い存在ですが、働くとなると話は別です。

企業に人材を紹介した以上、もし紹介した人が無断欠勤や無断遅刻などの問題を起こした場合、その責任は紹介者にふりかかります。

電話口で紹介した先の責任者に怒鳴られるなんてことも。。

また、厳しいノルマを設定している事もあるので、プレッシャーに弱い方には向いているとは言えません。

未経験でも、ホワイト企業で働ける？？

今まで挙げてきた通り、未経験でもホワイト企業へ転職することは可能です！

しかし、自分の力のみでの転職活動には限界があります。

そこで活用したいのが「転職エージェント」です。

ホワイト企業の転職には転職エージェントを活用しよう！

転職活動において、心強いパートナーである転職エージェント。

以下におススメの転職エージェントをいくつかあげてみました。

ぜひ活用しましょう！

ハタラクティブ

20代の方や、転職が初めての方にはこちらの「ハタラクティブ」がオススメです。

未経験でも応募可能な求人が豊富に用意されていて、経歴に自信のない方でも安心して活用することが出来ます。

カウンセリングをLINEで行うことが出来る手軽さもうれしいですね！

＼未経験・無資格OK！／

doda

オススメの転職エージェント二つ目は、こちらの「doda」です。

未経験者の転職が円滑に進むように、面接の対策や履歴書の添削など、手厚くサポートしてくれます。

求人数も豊富なので、ぜひ活用しましょうね！

＼最短60秒で登録完了！／

リクルートエージェント

未経験での転職におススメなのは、転職大手のリクルートエージェント。

求人数は27万件以上という、業界屈指の求人数です。

また、履歴書の添削や面接でのアドバイスなども丁寧に行ってくれます。

女の転職type

女性の方にオススメなのが、女の転職typeです。

産児休暇や育児休暇の取得可能な求人や、女性が活躍している職場など、女性の目線に立った求人を多く掲載しています。

育児との両立が可能な職場も紹介してもらえるので、転職を考えている女性には特にオススメです。
もちろん、男性の利用も可能です！

reworker

リモートワークでの仕事を探している場合には、リモートワークの求人に特化したreworkerもオススメです。

新型コロナウイルスの影響で、働き方にも幅がでてきました。

リモートワークもその一つで、作業環境さえ整っていれば出社せずに、自宅で仕事を行うこともできます。

リモートワークの求人をお探しの方は、ぜひ利用してみましょう！

まとめ 〜未経験でもホワイト企業へ転職するには？〜

いかがでしたか？

この記事では、未経験でもホワイト企業へ転職するための方法や、ヒントになるキーワードなどを紹介してきました。

せっかく転職を決断したのなら、理想の職場に就職したいですよね。

これまで紹介した確認すべき点や、注意点などをしっかりと踏まえたうえで、後悔しないような転職活動をおこないましょう！