二級建築士の資格は転職に有利なのか、気になっている方も多いでしょう。
二級建築士とは、一級建築士よりも取得が容易で、建築業界への第一歩として多くの人が目指す資格です。
どんな規模・用途の建築物でも扱える「一級建築士」と違って、二級建築士が扱えるのは、中小規模の建築物に限定されています。
そのため、「二級建築士の資格を取っても、転職ではあまり有利にならないのでは?」と心配する人もいます。
しかし、二級建築士の資格は意味がないというわけではありません。
今回は二級建築士の資格は転職に有利なのか解説するとともに、二級建築士のメリットと、二級建築士の資格が活かせる仕事を紹介します。
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二級建築士の資格は転職に有利?
「建築士登録状況」によると、令和4年4月1日時点で、77万人以上の方が二級建築士の資格を持っています。※
二級建築士の資格が設計業界での転職に有利に働くのか、または必須なのかという問いは、業界を志望する多くの方々にとって重要なテーマです。
結論から言うと、二級建築士は、建築の世界の入り口ともいえる資格です。
一部では「持っていて当たり前」という風潮もあり、二級建築士の資格があるだけで転職が有利に進むわけではありません。
二級建築士の資格がなくても設計の仕事はできる
設計の業務は、資格がない人でも行うことが可能です。
たとえば設計事務所では、資格を持たないスタッフも多く働いています。
これは、建築士が業務独占資格でないためです。
資格がない人でも、設計業務に従事することが法律で認められています。
二級建築士は無資格者より転職に有利
とはいえ、二級建築士の資格があると、それだけで一定の信用と評価を得られることは確かです。
そもそも二級建築士は、誰でも試験を受けられる資格ではありません。
建築系の学校を卒業する、7年以上の実務経験を積むといった、比較的厳しい条件が設けられています。
つまり二級建築士の資格を持っていると、一定以上の知識や経験があると証明できるため、無資格者よりも二級建築士のほうが転職で有利です。
二級建築士の資格は意味ない?
「二級建築士の資格は意味ない」ということはありません。
二級建築士の資格があるだけで転職が劇的に有利になるわけではありませんが、一級建築士への道が拓けることからも、住宅の設計に関わる仕事をするなら取得しておきたい資格です。
二級建築士の資格を取るメリット
二級建築士の資格があるからといって、転職が有利になるとは限らず、むしろ最低限の条件として定められている場合が多いとご紹介してきました。
しかし、二級建築士の資格は決して無意味ではありません。
取得するとさまざまなメリットがあります。
二級建築士の資格を取るメリット
- 転職先の幅が広がる
- 顧客や転職先から信用を得られる
- 資格手当がもらえる
- キャリアの支えになる
- 一級建築士を受験できるようになる
転職先の幅が広がる
大手のハウスメーカーやゼネコンでは、二級建築士の資格が採用基準の一つとして位置づけられています。
これは、二級建築士の資格が企業イメージの向上に寄与し、ビジネスの質を高めるからです。
転職したいと思える優良企業を見つけても、そもそも一級・二級建築士の資格を持っていないと、採用の対象とならない場合もあります。
このような転職先の場合、無資格者はほぼ諦めるしかありませんが、二級建築士なら採用選考に通過する可能性があるでしょう。
転職先の幅を広げ、他の応募者と差別化を図るためにも、二級建築士の資格は有用です。
顧客や転職先から信用を得られる
二級建築士の資格を取る大きなメリットは、「二級建築士」という肩書きがあるだけで、顧客や転職先から一定の信用を得られることです。
顧客との信頼関係は、ビジネスにおいて非常に大切となります。
名刺に「二級建築士」と記載してあると、顧客はあなたに対して、専門的な知識と技術を持つ人物だという印象を抱く傾向です。
採用活動をしている企業も、顧客からの信頼を得るために、営業的な意味合いで「二級建築士」の有資格者を求めている場合があります。
資格手当がもらえる
二級建築士の資格を持つ社員に対して、資格手当を支給する企業も多いです。
毎月の給与にプラスアルファの収入を期待することができます。
二級建築士の資格を持っているだけで経済的なメリットを享受できるというのは、資格を取得する動機付けにもなるでしょう。
キャリアの支えになる
二級建築士の知識や経験は、営業や管理といった他の職務でも活かせます。
業務の幅を広げるチャンスや、昇進のチャンスをつかみやすくなるでしょう。
専門的な知識と技術を活かして、より広い視野でのキャリアアップを目指せます。
一級建築士を受験できるようになる
近年、建築士法が改正されました。
二級建築士の資格を持っていれば、実務経験がなくても、一級建築士の受験資格が得られます。
一級建築士は、住宅はもちろん大型商業施設や高層ビルなど、どんな規模・用途の建築物でも取り扱える資格です。
二級建築士より資格試験の難易度は高く、より専門的で複雑なプロジェクトを手掛ける能力が求められます。
しかし、一級建築士の資格があれば、建築業界での地位を一層向上させるチャンスが広がります。
なお一級建築士試験に合格後は、4年の実務経験を積むことで、正式な一級建築士としての登録が可能です。
学歴に関係なく評価される
建築の世界では、個人のセンスや学歴というより、資格や業界での経験が重視される傾向です。
自分の学歴に自信がなくても、二級建築士の資格を持っていると、一定の知識やスキルがあると評価されやすくなります。
二級建築士の資格試験は、建築系の大学・専門学校・高校などを卒業後、すぐに受験が可能です。
もしくは、一定の実務経験を積んだ後に挑戦することもできます。
技術職として公務員になれる
二級建築士は、公務員の技術職にも転職可能です。
特に中途採用の場で、一級・二級建築士の資格は求められる条件の一つとなっています。
街づくり計画や建築物の許可・指導など、多岐にわたる仕事を担当できるでしょう。
安定した職を求める方にも、二級建築士はおすすめの資格です。
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二級建築士の資格が活かせるおすすめの仕事・転職先
では、二級建築士の資格はどのような仕事への転職に活かせるのでしょうか。
二級建築士の資格が活かせるおすすめの仕事・転職先をご紹介します。
二級建築士の資格が活かせる仕事
- ハウスメーカー
- 設計事務所
- 建設会社
- 公務員
- 建築資材の商社
- 不動産管理会社
- 不動産販売代理会社
ハウスメーカー
ハウスメーカーは、戸建て住宅の設計・施工を主な事業としています。
ハウスメーカーは、大手企業を中心に安定した経営を行っている企業が多いです。
そのため、安定した収入を得たい二級建築士には適しているといえます。
顧客の要望をヒアリングし、その要望を叶えるやりがいも魅力です。
設計事務所
設計事務所は、建築物の設計を専門とします。
建築設計の知識と経験を活かしたい二級建築士におすすめの転職先です。
一人の建築家を中心とした個人規模の職場は、「アトリエ系の建築設計事務所」とも呼ばれます。
建設会社
建設会社とは、建設業を一手に引き受ける会社のことです。
ゼネコンや工務店も建設会社の一例で、二級建築士としての専門性を広範囲にわたって発揮できます。
自身のスキルを更に磨き上げ、多様なキャリアパスを歩む基盤を築くことができるでしょう。
公務員
二級建築士は、市役所や県庁の都市開発部門で技術職として働けます。
建物を建てるというより、自治体が所有する建物のメンテナンスや、新しく建てられる建物の審査などがメインです。
公務員の募集は大手転職サイトに掲載されていないものも多いので、気になる自治体の求人情報をチェックしてください。
公務員は福利厚生が手厚いため、安定を求める人におすすめです。
建築資材の商社
建築資材の商社とは、建材メーカーから建材を仕入れて、建設会社や工務店などに販売する企業です。
建材とは、住宅やビルなどの建築物に使用される材料や部品のことを指します。
建築資材の商社は、建材メーカーと建設会社や工務店をつなぐパイプの役割を果たしているのが特徴です。
建材メーカーが多くの顧客を相手に販売活動を行うのは困難なので、建築資材の商社が建材メーカーから仕入れた商品を、建設会社や工務店のニーズに合わせて販売することで、両者の取引を円滑にしています。
二級建築士の知識と経験は、木材や他の建築資材の知識が必要とされる場面や、取引先とのコミュニケーションにおいて役立ちます。
不動産管理会社
不動産管理会社とは、大家に代わって不動産の管理を代行する会社を指します。
不動産の管理会社でも、二級建築士の資格は採用の際にプラスとなる要素です。
建物の管理、修繕計画の策定、アドバイスなど、建築物のライフサイクルを通じて二級建築士の専門知識を活かすことができます。
不動産販売代理会社
不動産販売代理会社とは、不動産を売買する際に、売主と買主の間に立って取引を仲介する会社です。
不動産の売買は、売主と買主の双方が納得できる条件で取引を成立させる必要がありますが、売主と買主はそれぞれ異なる立場や目的を持っているため、直接取引を進めるのは難しい場合があります。
そこで、不動産販売会社が仲介に入ることで、売主と買主の双方のニーズをすり合わせ、円滑な取引を実現します。
有利に転職したい二級建築士必見!おすすめの転職サイト4選
有利に転職したい二級建築士は、複数の転職サイトに登録するのがおすすめです。
転職サイトでは、二級建築士の資格を活かせるお仕事がたくさん掲載されています。
二級建築士の給料相場や市場価値を確かめるのに役立つので、すぐに転職するつもりがない人も、まずは登録してみましょう。
転職サイトに登録しておくと、二級建築士の有資格者を求める企業からスカウトが届くこともあります。
二級建築士の転職に強い、おすすめの転職サイト・転職エージェント4選をご紹介します。
おすすめの転職サイト・転職エージェント4選
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二級建築士の資格は、転職市場において一定の信頼と価値を持っています。
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二級建築士の資格を持っているだけで転職活動が劇的に有利になるわけではありませんが、そもそも一級・二級建築士でないと採用されない求人もあるので、「二級建築士の資格は無意味」ではありません。
二級建築士の資格をいかに実務で活かし、経験とスキルを蓄積していくかが重要です。
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