会社員として働いていると、残業を強いられることは珍しくありません。
残業に対する考えは人それぞれ異なり、「残業をせず定時で帰りたい」と思う人もいれば、「残業を肯定的に受け入れる」人もいます。
なぜ、このように意見が両極端に分かれるのでしょうか。
今回は、残業に対して意見が分かれる理由やそれぞれの主張のポイントをまとめ、さらに残業をしたくない人が少しでも残業時間を減らして定時で帰られるようにするコツまで、詳しく紹介します。
「残業する人・しない人」意見が分かれる原因とは
残業に対する意見が「残業をする人」と「残業をしない人」で両極端に分かれる背景には、仕事に対する価値観や会社に対する帰属意識の違いなど、さまざまな要因があります。
残業に対する認識に違いが生まれる理由を、詳しく見ていきましょう。
把握できている仕事量の違い
上司と部下では、把握できている仕事量が異なるため、残業に対する認識に違いが生じることがあります。
会社で仕事を進めていく場合、一般的には上司が全体の仕事量を把握した上で、適正な量の仕事を部下に割り振っていきます。
そのため、上司は全体の仕事量を把握できているのに対し、部下は自分が割り振られた仕事しか把握していないまま、仕事を行うことになります。
部下としては、自分の仕事が完了した時点で与えられた役割は果たしたと考えるため、「なぜ残業をしなければいけないのか」という考えが生まれてしまいます。
一方、上司としては全体の仕事量のことを考えて、「必要に応じて手が空いたのなら他の業務を手伝って欲しい」と考えるため、残業を命じることになります。
このような仕事量の把握の違いから、残業に対する認識の違いが生じるケースは、多くの職場や部署で見られるのです。
仕事に対する価値観の違い
仕事に対する価値観の違いも、残業に対する認識の違いを生む大きな原因となっています。
仕事に対する価値観は、当然ですが人それぞれ異なります。
仕事を一番に考えている人は、会社から評価を得るために残業も苦にせず、とにかく仕事を頑張りたいと考え、残業をすることに抵抗を感じることはありません。
一方、プライベートを重視する人は、仕事は定時で終わらせて、退勤後は家族や友人との時間を楽しみたいという思いが強い傾向にあります。
そのため、プライベート重視派の人にとっては、残業は自分の時間を奪われる・拘束される苦痛なものと考えます。
仕事に対する価値観によって、意欲的に残業に取り組める人もいれば、残業自体を苦痛に感じる人もいるのです。
会社に対する帰属意識の違い
会社に対する帰属意識の違いも、残業に対する認識の違いを生む要の一つとなっています。
帰属意識とは、集団に属している中で形成される考え方・意識のことで、帰属意識が高ければ高いほど、会社に貢献しようという思いが強くなり、残業に対しても肯定的に捉える人が多くなる傾向があります。
反対に、帰属意識が薄い人にとっては、会社で成果を上げることよりも自分の時間を持つことが重視されるため、残業に対して否定的になる傾向が強くなります。
終身雇用が当たり前だった時代においては、1社で定年まで働き続けることが珍しくなく、帰属意識も生まれやすい環境にありました。
しかし、近年では転職をするのが珍しくなくなり、会社側も早期退職を募るケースが増えるなど、1社で働き続けることが当たり前ではなくなりつつあります。
働き方が多様化していることにより、帰属意識も多様化しており、社員間で仕事に対する考え方にも違いが生まれやすくなっているのです。
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残業をしない人の働き方
「残業をしたくない」と思っていても、任された仕事が完了していないのに定時で帰るわけにはいきませんが、中には、仕事量が多いにも関わらず、決まった時間に帰宅できている人もいます。
このような残業をしない人は、定時で帰れるように働き方に工夫を凝らしていることがよくあり、定時で帰るには業務の効率化は必須とも言えます。
次に、残業をしない人はどのように仕事を進めているのか、取り組み方の工夫や効率化のコツを詳しく見ていきましょう。
効率良く仕事を進めている
残業をせず定時で仕事を終わらせるためには、限られた時間の中で仕事を終わらせられるよう、効率良く仕事を進める必要があります。
残業をしない人は、闇雲に目の前の仕事に取り組むのではなく、的確に自分に課せられた仕事量を把握した上で、段取りを組んで仕事を進めています。
仕事に優先順位をつけたり、それぞれのタスクの納期を事前に把握した上で、無駄のないスケジュールを立てながら業務に取り組んでいるのです。
柔軟な対応ができる
事前に仕事の段取りを組んでいても、急に仕事を頼まれるなどイレギュラーな事態が発生することもあります。
そういう緊急事態の場面で必要になるのが、柔軟性です。
急な変更にも柔軟に対応できる力を持っていれば、計画が狂っても瞬時に計画を修正して仕事に臨むことができ、時間のロスを防ぐことができます。
一方、柔軟性がなく決まった進め方しかできないという人は、突発的な仕事が発生したときに自分のペースを乱されてしまい、どんどん仕事の効率が悪くなってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
時間を有効活用している
残業をしない人は、少しの空き時間も無駄にしません。
空いた時間に明日の仕事の段取りを組むなど、少しの隙間時間も無駄にせず、進められる仕事を見つけて取り組むことで、どんどん仕事を消化していきます。
あいだあいだでできた数分の時間も見逃さず有効的に活用することで、仕事がどんどん捗り、定時で仕事を終わらせることに成功するのです。
決断力がある
仕事をスムーズに進めていくには、高い決断力を持つことも必要になります。
決断力が高いと仕事の優先順位を瞬時に判断することができ、効率良く仕事を進めていくことができます。
また、決断に悩んでいる無駄な時間を生むことなく、時間を有効的に活用できるというメリットもあります。
人を頼ることができる
仕事をしていると、1人では解決できない問題が生じたり、行き詰ることも多かれ少なかれ必ずあります。
仕事ができる人は、1人で思い悩んで無駄な時間を過ごさず、必要に応じて同僚や上司を頼り、仕事を進めていくことができます。
また、人を頼れる人は、1人で仕事を抱え込まず、上手く他の社員に仕事を振ることもできます。
ただし、自分が定時で帰るために、人に仕事を押し付けるようなことは決してしてはいけません。
あくまで効率良く仕事が進められるよう、各自の仕事の進捗具合に合わせて、適切な量の仕事を割り振ることが、組織全体の業務効率の向上につながるのです。
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社員が主導して残業をやめるとどうなる
「残業をしたくない」と思っていても上司や同僚の目を気にして、イヤイヤ残業を続けている人も多いのではないでしょうか。
思い切って、残業をせず定時で帰り続けると、どのような未来が待っているのか、残業をやめた社員の一例をご紹介します。
残業をやめて1~2週間
残業をやめた当初は、急な変化に同僚も驚き白い目で見られてしまうこともありました。
「何かあったの」などと声をかけられることもありますが、この時期は周囲の反応は気にせずとにかく「残業しない」という自分の意志を貫くことが大切になります。
残業をやめて1ヶ月
残業をやめて1ヶ月ほど経つと、上司の耳にも「残業をしていない情報」が入り始め、理由を問われることがあります。
言いたいことはたくさんあると思いますが、ここではぐっと堪えて、意見するのはや目ておくのが吉です。
「残業をしたくない」「自分の仕事はきちんとこなしている」などの意見を主張すると、上司と言い争いになってしまう可能性があります。
面倒な事態を避けるために、「ご心配ありがとうございます」とだけ伝えて、変わらず定時帰りを続行します。
残業をやめて半年
残業するのをやめて半年経った頃には、周囲も一時的に残業を辞めているのではなく、今後も定時帰りを継続していくつもりなのだと認識し始めます。
また、定時で帰る余裕があるならと、業務量を増やされてしまうこともあります。
業務量が増えたとしても、文句を言うのではなく、文句を言われないように仕事で結果を出すことが大切です。
どんな状況になったとしても生産性を高め、定時で帰れるように努力しましょう。
しっかり結果を出していれば、社内での評価を下げることもありませんし、「残業をしないで頑張っている」姿勢に、残業をしたくないと考えている同僚から共感を得られることもあります。
残業をやめて9ヶ月
残業をやめて9ヶ月が経った頃には、「残業をしない人」というイメージが定着し始めます。
残業をしなくなった当初にあったような、声をかけられたり業務量を増やされるようなこともなくなってきます。
残業しない人のキャラを確立する
あくまで一例ではありますが、残業をしない姿勢を貫き続けていると、時間はかかるものの、次第に周囲に認められる日が来ることもあります。
ただし、定時で帰れるように自分自身も生産性を高める努力を行うことが大切です。
社員としての役割をしっかりと果たした上で、「残業しない」という自分の権利を主張するのが「残業しないキャラ」を確立する大きなポイントです。
会社が残業を廃止すると社員の働き方が変わる
社員自身が残業をやめるのではなく、会社が残業を廃止する動きを進めると、社内でどのような変化が起こるのでしょうか。
残業廃止を導入した会社の一例をご紹介します。
残業を廃止して1~2週間
残業を廃止した当初は、社員にも戸惑いがあり、また本当に残業が廃止されても業務に支障がでないのか不安に思う社員もいます。
さらに、全社員を定時に返すことで仕事が終わらず、結果として納期に間に合わない、クライアントに迷惑をかける・会社の信用をなくす懸念があるという問題も生じてしまいました。
全社的な取り組みは、個人で残業をやめるのとは異なり、かなり大掛かりな取り組みになることがわかります。
残業を廃止して1ヶ月
残業を廃止して1ヶ月ほど経った頃には、当初は残業廃止に戸惑っていた社員も、少しずつ慣れてきて残業廃止を受け入れ始めるようになります。
また、定時で仕事を終わらせるにはどうしたら良いのか、社員自身が考えて仕事を行うようになるというポジティブな変化も出てき始めます。
その結果、稼働時間は減ったものの、生産性は向上するという驚きの結果が得られたのです。
残業を廃止して3ヶ月
残業を廃止して3ヶ月目には、残業廃止の意識がかなり広まっていきます。
しかし、残業廃止という認識が定着する段階には達しておらず、納期前などは「残業をさせてほしい」と申し出る社員もでてくるようになります。
大切なのは残業をして仕事を終わらせることではなく、残業をせずに仕事を終わらせるにはどうしたら良いのかを考えて仕事を進めていくことです。
この会社の場合は、理由を問わず残業は認めず、残業廃止という認識を定着させるために働き方の改革に努めました。
残業を廃止して半年
残業を廃止して半年が経った頃には、ようやく社員に「残業廃止」という認識が定着しはじめました。
定着する前は、上司が催促しなければ帰ろうとしない社員もいましたが、残業廃止の認識が定着してからは、定時になると自然と社員が帰宅するようになりました。
残業を廃止した会社が得られたメリットとデメリット
残業を廃止したことで、会社にはメリットも生まれましたが、同時にデメリットもありました。
全社的な残業廃止が、会社にどのような変化をもたらしたのかを、詳しく見ていきましょう。
生産性が向上した
まず、残業廃止のメリットとしては、生産性の向上が挙げられます。
一見、残業を廃止し稼働時間を短くしてしまうと、生産性は下がるように思われます。
しかし、残業できないことで、社員一人ひとりが限られた時間で業務を終わらせるよう努力するため、結果的に全体の生産性は向上しました。
優良な顧客とだけ取引が行える
仕事をしていると多様な顧客との取引が発生します。
優良な顧客もいれば、中には営業時間を超えても無茶な要求をしてくる顧客もいます。
顧客を大切にすることは重要ですが、顧客の要求を全て受け入れていると、仕事が回らなくなってしまうのも事実です。
残業を廃止することで営業時間外にきた要求に対しては、即座に対応する必要がなくなり、効率良く仕事が進められるようになります。
一方で、営業時間外に対応しない姿勢に不満を持った顧客が、取引停止を申し出てくることもありますが、顧客に振り回されて経営を続けていても、生産性の向上は見込めません。
結果として、残業廃止に理解のある優良な顧客だけが残り、快適に仕事が進められる環境が、社内外で徐々に整うようになります。
求人の応募数が増加し優秀な人材を確保できた
求職者にとって就職先を選ぶうえで、労働環境は非常に重要です。
残業が当たり前のブラック企業には、労働者が集まりづらく入社したとしても早期に退職の道を選んでしまうというケースも珍しくありません。
一例として紹介した企業では、残業を廃止したことでホワイト企業として認識されるようになり、求人の応募数は増加の一途をたどっています。
求人媒体に広告を掲載しなくても、応募が鳴り止まなくなり、応募資格を厳しくしたほどです。
それでも応募が増え続け、厳しい応募資格を満たした人材が集まり、結果的に優秀な人材確保につながりました。
日本では、年々労働人口が減少しており、人材不足が問題になる中、求人の応募が増え優秀な人材が確保できるようになったことは、大きなメリットと言えます。
残業廃止に馴染めない従業員と顧客が離れていった
残業廃止を導入したデメリットとしては、残業に馴染めない社員や顧客が会社から離れていったことが挙げられます。
残業がない会社と聞くと、一見社員にとってメリットしかないように思えますが、定時までの限られた時間で仕事を終わらせる必要があるため、効率良く仕事を進めていく力がより求められることになります。
限られた時間で仕事をこなしていくスタイルに馴染めない社員には、退職の道を選ぶという残念な結果がもたらされました。
しかし、紹介したように求人の応募数は増加しており、人材不足には陥るほどの打撃にはなっていません。
また、顧客の中にも残業廃止の方針に共感できず、取引停止を希望する企業が出てくることもありますが、残業廃止に理解を示してくれる優良な企業は、引き続き取引を続けてくれる傾向にあるため、結果的に生産性の高い職場環境・取引先との関係を構築することにつながります。
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残業をしないための6つのポイント
残業をせずに帰るためには、定時内で仕事を終わらせられるよう、自分自身が努力することも大切です。
また、自身の努力だけでは、残業を回避するのが不可能なほど仕事量が膨大な場合は、仕事量を見直せないか、上司に相談してみましょう。
残業をしないためのポイントを6つ紹介するので、残業をしたくないと考えている方はぜひ参考にしてください。
優先順位を考えて仕事を行う
残業を減らすためには、しっかりと優先順位を考えて仕事に取り組むことが大切です。
闇雲に仕事に取り組んでいると、定時前になって今日中に終わらせるべき仕事が出てきたという事態に陥りかねません。
納期や重要性を考慮しながら、今日中にやるべき仕事と、明日以降に回すことができる仕事をしっかり判断し、仕事を進めていきましょう。
仕事の取り組み方を見直す
仕事の効率を上げるために、無駄な作業を行なっていないか、自身の仕事の取り組み方を見直してみましょう。
一つの作業に対して数分程度の時間を省くだけでも、積み重なれば大きな時間の節約につながります。
必要であれば効率性を高めるツールなどを導入し、仕事を早く終わらせられるような仕組みづくりをどんどん進めていきましょう。
退勤後の予定を決めておく
退勤後の予定を決めておくことで、定時を意識して働くことができ、計画的に仕事を進める姿勢が自然とでてきます。
また、仕事終わりの楽しみを持つことで、仕事を早く終わらせようというモチベーションアップにもつながり意、欲的に仕事に取り組むことができます。
後輩の育成に力を入れる
いくら効率良く仕事に取り組んでも、1人が1日でこなせる仕事量には限界があります。
上手く仕事を割り振ることができれば良いですが、中には後輩ではこなせない仕事もあります。
自分にしか担当できない仕事が増えてしまうと1人で仕事を抱えることになり、どんどん仕事量が増えて、残業せざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。
後輩をしっかり育成していけば、仕事が一極集中するのを避けられるため、社内全体で仕事をまわすことができ、効率良く仕事を進められます。
上司に相談する
残業の問題は、自分1人の努力では解決できないこともあります。
どれだけ効率よく仕事を行なっても、膨大な量の仕事を課せられてしまうと、定時で仕事を終わらせるのは難しくなってしまいます。
明らかに適切な業務量を上回った仕事を課せられている場合は、一度上司に相談してみましょう。
実現できる・できないはその時の状況にもよりますが、相談することで仕事量の見直しや仕事の分担など、対策が講じられることがあります。
定時で帰る習慣をつける
定時で帰る習慣をつけ、周囲に「残業しない人」と印象づけることは非常に大切です。
毎日のように残業をしていると、いつ仕事を頼んでも問題ないだろうと思われ、終業前に無茶なお願いをされることもあります。
定時までに仕事を終わらせたら、素早く帰宅する習慣をつけましょう。
周囲の目が気になることもあるかもしれませんが、周りのことは気にせず、我慢強く定時退社を続け、社内に「残業しない人」というイメージを定着させていきましょう。
定時で帰りづらい時の対処法
定時を迎え自分の仕事は全て終わっていても、周囲の同僚や上司が残業をしていると、帰りづらいこともあります。
気まずい空気を作らず、定時でスッキリ帰るにはどうすれば良いのか、対処法をご紹介します。
上司に手伝えることがないか尋ねる
自分の仕事が完了したら、上司に仕事が終わった旨を伝えるとともに、他に手伝えることがないか聞いてみましょう。
他に仕事はないと言われれば会社に留まっておく必要はなく、自然な流れで先に帰る旨を伝えやすくなります。
また、仕事がないか確認することで、上司の方から「仕事はないから今日は帰っていいよ」と言ってもらえることもあります。
同僚と一緒に帰る
1人では帰りづらくても、同僚と一緒であれば帰りやすくなることもあるでしょう。
同じように仕事が終わっており、定時で帰りたいという同僚がいれば、声をかけて一緒に帰るようにしましょう。
会社に戻らず直帰する
営業など社外で仕事をする機会の多い人は、仕事が終わった後は会社に戻らず直帰するのも一つの手です。
仕事が終わればすぐに帰宅することができ、上司と顔をあわせる必要もないので、気楽に帰宅できます。
会社によっては仕事が終わると連絡をするように命じられることもありますが、その場合は外出先から電話で連絡すれば良いので、社内で仕事をしている時のように周囲に気を使う必要なく帰宅できます。
残業をしないことで得られるメリット
残業をせずに定時で退社できると、自分のために使える自由な時間が増えて、プライベートを充実させることができます。
また、規則正しい生活を送ることができ、健康維持にもつながるなど、残業をしないことで得られるメリットは数多くあります。
残業をしないことでどのようなメリットが得られるのか、詳しく見ていきましょう。
プライベートの充実
残業をしないことで、毎日プライベートの時間を確実に確保することができます。
仕事だけで1日を終えることはなく、家族や友人と楽しむ時間を持ち充実したプライベートを過ごせます。
また、資格取得などに時間を費やすこともでき、今後のキャリア形成のためにスキルアップを図るチャンスも手に入れることができます。
良好な人間関係を築ける
残業が続くと家族や友人などと過ごす時間が削られ、社外での人間関係が希薄になってしまうことがあります。
せっかくの休みも仕事の疲れがたまりきっており、家族や友人と遊ぶ元気もないという事態に陥ってしまう可能性もあります。
また、毎日仕事に追われるストレスから心に余裕がなくなり、周囲の人にキツくあたってしまったり、険悪なムードを作ってしまうこともあるでしょう。
残業がなくなれば、社外の人とコミュニケーションをとる時間が今以上に持てりようになります。
心に余裕が生まれ、キツイ態度をとるようなこともなくなり、人間関係にヒビが入ってしまう事態を事前に防ぐことができます。
健康的な生活が送れる
残業が続くと、睡眠時間が削られて不規則な生活を余儀なくされ、最悪の場合、健康に異常をきたしてしまうことがあります。
また、仕事漬けで息抜きをする時間がないと、ストレスも溜まりやすくなり、精神的にも疲れきってしまうということも少なくありません。
残業をせず定時に退社することができれば、生活リズムを乱されることもなくなり、過労で健康を害する心配もありません。
プライベートの時間を持つこともできるので、適度にストレスを発散し、精神的にも衛生的な状態を保つことができます。
残業をしないデメリット
残業をしないことで、プライベートの充実や健康的な生活を送れるなど多くのメリットを得られますが、デメリットが生まれてしまうこともあります。
残業をしないデメリットについても、確認しておきましょう。
給与が減る可能性がある
残業をしないということは、当然、今までもらえていた残業代がもらえなくなってしまいます。
基本給が低く、残業代に頼っていた人にとっては、生活が苦しくなる可能性もあるので注意が必要です。
ただし、残業をしないことで自由に使える時間が増えるため、空いた時間を活用して副業を始めれば、今まで以上に収入が増えることもあります。
残業をやめる際は、残業代がなくなっても生活に困ることがないように、副業の開始や、必要であればより安定した収入が見込める職場への転職などを考えていくことも重要となります。
慣れるまでは仕事が溜まるリスクがある
今まで、毎日のように残業していた人が、突然残業をやめてしまうと、当然ですが残業時間に取り組んでいた分の仕事が溜まっていくことになるので、勤務時間内に今まで以上の業務量に追われるリスクがあります。
ここでも重要なのが、短い時間内で仕事をこなしていくために、作業効率をあげる工夫をすることです。
慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、残業をやめて半年も経てば、残業しないスタイルにも慣れてきて、業務もスムーズに進められるようになります。
不安な人は、いきなり5日間フルで残業を止めるのではなく、最初は週に1〜2日から、慣れてきたら定時で帰る日を1日ずつ増やすなど、生活スタイルの変え方にグラデーションをつけることをおすすめします。
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残業したくない社員は残業しなくても良い
働き方を工夫することで、残業はなくすことができます。
まずは、定時で全ての仕事を終わらせることができるよう、自分の働き方を見直し、仕事の進め方を変えていきましょう。
「無駄な作業を省く」「仕事の優先順位を考える」など、少しの工夫で作業効率を大幅にアップさせることができます。
明らかに仕事量が多すぎて、自分の努力だけでは残業が回避できない場合には、上司に仕事量について相談することも大切です。
1人で問題を抱え込まず、周囲にも頼りながら、徐々に残業をなくしていきましょう。
今回ご紹介した内容を見れば、努力次第で残業をなくすことはできると、おわかりいただけたかと思います。
残業に悩んでいる方は、紹介した方法を参考に、残業のない働き方を実現させてください。