中卒や高卒でキャリアをスタートさせる大工も多いですが、20代の人が大工に転職するには、どのような方法があるのでしょうか?
具体的な方法や押さえるべきポイントがわからないと、転職活動のしようがありませんよね。
この記事では20代の人が大工に転職するための具体的な方法や、重要なポイントなどを解説していきます。
あわせて、大工への転職を有利にする転職エージェント・転職サイトの紹介もするので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
30代でも大工に転職できる?具体的な方法やポイントを解説します!
- 公開求人数
- 約5,400件
- 掲載の多い業種
- 建設/土木/とび/土工工事/塗装/電気工事/管工事/大工/内装仕上/運送
- 掲載エリア
- 全国47都道府県に対応
- 特徴
- ・建築、建設、土木や運送、鳶職や塗装業などのに特化!
・企業からオファーが届く!
・紹介動画から求人を探せる!
一覧を見る
-
株式会社トップ・メタル
- 板金
- その他
【 板金工事 】■未経験大歓迎■サポート充実 ■高収入も目指せる!
-
- 職種
- 板金
-
- 給与/報酬
- 8:00~17:30
-
- 勤務地
- 群馬県各地の現場
-
株式会社ノジマ住建
- 防水
防水工事◎月給30万円以上◎日祝休み
-
- 職種
- 防水
-
- 給与/報酬
- 月30万~
-
- 勤務地
- 東京都
20代で大工への転職は十分可能!
結論から言うと、20代で大工への転職は十分可能です!
一人前の大工になるまでは長い時間がかかり、体力も要求されます。
これらの要素を踏まえると、大工へ転職する上では20代というタイミングはむしろ非常に良い時期です。
さらに、以下に挙げる点にも注目してみましょう。
20代が大工に転職しやすい理由3選
- 職人の高齢化が進んでいる
- 人材が不足している
- 未経験者でも転職しやすい
順番に解説していきます。
鳶(とび)職と大工の違いとは?特徴や仕事内容の違いを分かりやすく解説!
①職人の高齢化が進んでいる
全国の大工の平均年齢は、おおよそ40代半ばといわれています。
働き盛りと言われる40代ですが、大工は強靭な体力や腕力が必要なお仕事です。
加齢による衰えから引退を考えても、後継者が見つからずに悩んでいるベテラン大工はたくさんいます。
後継者として選ぶなら、若さは不可欠です。
40代や50代の人に技術を継承させるのは体力や時間の面で難しいですよね。
技術継承のためにも、20代という若さは大工にとって非常に有利なのです。
②人材が不足している
建築業界が抱える大きな問題の一つに「人材不足」があります。
長時間労働や過酷な業務内容による離職や新入社員の減少、需要の拡大などが影響し、多くの企業が人材不足に頭を抱えているのです。
政府がまとめた調査では、2023年にはじつに21万人もの人材不足が試算されています。
官民一体となって対策を練っていますが、劇的な改善には至っていません。
深刻な問題である一方、これから大工に転職する20代にとってはまたとない好機と言えます。
令和3年度の大工の有効求人倍率は2.33倍でした。
つまり、100人に対して約200件の求人がある計算です。
若さを武器にできれば、求人集めに困窮することはまずありません。
③未経験者でも転職しやすい
大工は未経験者でも転職しやすいお仕事です。
多くの職場では、転職後にOJTで技術指導を施すのが一般的なので、知識や経験が無くても心配ありません。
実際に大工の求人に目を通すと、「未経験OK」のお仕事がたくさん見つかりますよ。
大工になる上で必須の資格もないので、未経験者の転職に向いているお仕事なのです。
ただし、全ての求人が「未経験OK」というわけではないので注意しましょう。
中には即戦力として活躍できる経験者のみを募集している場合もあるので、応募条件をしっかりチェックしてください。
未経験の20代が大工に転職する方法3選
次に、20代の未経験者が大工に転職する場合具体的にどのような方法があるのか解説していきます。
以下に挙げる3つの方法を見てください。
未経験の20代が大工に転職する方法3選
- 弟子入りをする
- ハローワークに通う
- 転職エージェント・転職サイトを活用する
上から詳しく解説します。
施工管理は転職しやすい?転職成功のポイントとおススメのお仕事8選!
①弟子入りをする
昔ながらの方法として、尊敬する大工に弟子入りする手もあります。
自宅を新築した際に施工を依頼した大工や、昔から付き合いのある大工などに直接弟子入りを申し込むやり方です。
一番のメリットは自分が身につけたい技術を持っている大工から指導を受けることで、自分の理想の大工を目指せる点です。
一方でデメリットもあります。
弟子入りを申し込むには強い信頼関係が必要なうえ、経営状態によっては満足な給料が支払われないこともあります。
また、そもそも身近にこうした人がいない場合は他のやり方を考えるしかありません。
時代の移り変わりとともに転職事情も変化しているので、よほどの事情でもない限りは別の方法を考えるのがおススメです。
②ハローワークに通う
メジャーな転職方法の一つが、ハローワークの利用です。
地元の企業を見つけやすく、気軽に利用できる施設として多くの人が活用しています。
中でも注目したいのが、ハローワークが紹介する職業訓練校です。
大工は専門的な技術が多く要求されることから、未経験からの転職をためらう人もいることでしょう。
職業訓練校を利用すれば、現場で役立つ知識や技術を現役の大工から直接指導してもらえます。
さらに、所定の条件を満たせば職業訓練給付金の受給も可能です。
経験を積めばその分転職が成功する可能性もあがるので、興味のある人は管轄のハローワークに問い合わせてみましょう。
③転職エージェント・転職サイトを活用する
もっともおススメな方法が、転職エージェントや転職サイトの活用です。
スキマ時間を活用しやすいうえ、企業からのオファーがもらえたり、プロの転職サポートを受けられたりと、多くのメリットがあります。
ハローワークを利用した人の中には、「求人広告に記載されている情報が少なく、自分に合った職場かどうか判断しづらかった…。」という人もいることでしょう。
転職サイトや転職エージェントを利用すれば、ハローワークよりも多くの企業情報も得られるので、ミスマッチな転職を防ぎやすいです。
また、企業からのオファーが届く「スカウト機能」がついていれば、転職活動の大幅な効率化が期待できます。
大工への転職を検討している20代は、転職サイトや転職エージェントの利用を軸に転職活動をすすめましょう。
建築士の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント!特化型から総合型まで紹介
お仕事を検索
20代で大工を目指す人向けの転職エージェント・転職サイト3選
上で解説したように、大工を目指す20代は転職エージェント・転職サイトを活用するのがおススメです。
そうはいっても、数ある転職支援サービスの中から最適なものを選ぶのは難しいですよね。
そんな人に向け、ここでは20代で大工を目指す人にピッタリな転職サイト・転職エージェントを3つ紹介します。
転職支援サービスは複数を併用することでより多くのメリットが得られるので、最低でも2社は登録しましょう。
20代で大工を目指す人向けの転職エージェント・転職サイト3選
- GATEN職
- 建職バンク
- doda
それぞれの特徴を順番に解説します!
GATEN職
- GATEN職の特徴現場系のお仕事全般の求人を掲載している
- 建築業界の求人だけで1,000件以上掲載されている
- 正社員からアルバイトまで様々な雇用形態の求人を見つけられる
- 希望条件を詳細まで絞って検索できる
- 動画から求人を探すことができる
「GATEN職」は、俗に言う「ガテン系」のお仕事を専門にしている転職サイトです。
正社員はもちろん、契約社員やアルバイトの求人にも対応しているので、生活スタイルにあった求人検索ができます。
建築業界だけでも1,000件以上の求人を掲載しており、大工の求人も豊富です。
細かな条件設定が可能なので、希望に近い求人をサクサク検索できますよ!
未経験者向けの求人もたくさんあるので、ぜひ登録しましょう!
建職バンク
- 建職バンクの特徴建設業界に特化した転職・求人サイト
- 業界最大の求人数
- 建設業のプロによるサポートがある
- 履歴書作成や面接もサポートしてもらえる
「建職バンク」は建設業界の転職にフォーカスした転職エージェントです。
求人数が豊富なだけでなく、利用者には専任のエージェントがつきます。
履歴書の作成や面接対策といった、独力のみで進めるのが難しい作業もしっかりとサポートしてくれるため、転職がはじめての人も安心して利用できます。
非公開求人も豊富に取り扱っているので、思わぬ好待遇の求人が見つかることもありますよ!
doda
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaの特徴
- 取り扱い求人数が約20万件
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
- 転職フェアなども豊富
「doda」は経験者・未経験者を問わず多くの人が利用する転職エージェントです。
飲食業界やサービス業界などあらゆる業界のお仕事を網羅しており、建築業界の求人も豊富に用意しています。
専任のエージェントが内定獲得までのさまざまな作業を強力にサポートしてくれるので、一人で転職活動を進めるのが不安な人におススメです。
登録も最短60秒で終わるほどシンプルなので、まずは気軽に登録してみましょう!
大工に求められるスキル5選
では次に、大工に求められるスキルや能力を見ていきましょう。
大工は未経験でも転職しやすいお仕事ですが、素質がかけている場合には不採用になることもあります。
ここでは大工の現場で必須のスキルや能力を5つ挙げました。
大工に求められるスキル5選
- 体力
- 精神力
- 謙虚な態度
- 学び続ける姿勢
- 安全に対する意識
自分とも見比べながら目を通してください。
また、こちらの記事では建築業界で広く求められるスキルを詳しく解説しています。
目を通してみてください。
建築業界に向いている人とは?建築業界でもとめられるスキルや仕事内容
①体力
なんといっても大工は体力がなければつとまりません。
日々重労働の連続で、猛暑日や寒い日の作業も当たり前です。
また、長い柱や梁を移動させたり重い装備を身につけたりと、筋力が要求される場面も多く、フィジカル面で不安が残る人は大工には向いていません。
毎日のようにへばって作業中に休むようでは、素質なしとみなされて解雇されることもあります。
さらに見習い期間中は作業のほかにもお茶くみや現場の掃除、買い出しなどを任される事も珍しくありません。
②精神力
体力に自信があることに加え、精神的なタフさも重要です。
転職直後は、自分のやりたい作業はまず任せてもらえません。
雑用や道具の手入れ、現場の掃除など一見地味な作業を黙々とこなさなければならないのです。
見習い期間中は先輩大工や親方からの厳しい指導が毎日続きます。
場合によっては怒号が飛ぶ事さえあるのです。
こうした見習い期間の厳しさに耐えきれずにリタイアする人も少なくありません。
つらい期間を耐え抜く精神力も大工に欠かせない素質です。
③謙虚な態度
たとえ体力や精神力が充実していても、謙虚な態度がかけていては意味がありません。
大工の上下関係は非常にシビアです。
万が一先輩大工や親方に対してため口で接しようものなら、即座に言葉遣いをたたき直されます。
先輩大工の中には、年下の職人やどうしても尊敬に値しない人もいることでしょう。
しかし、先輩であることには変わりありません。
先輩に対する接し方がなっていない場合、大工としての腕を磨く前に礼儀作法を身につける必要があるのです。
逆に体力に自信がない場合でもしっかりとした礼儀作法が身についていれば、周囲の人間から努力を認めてもらいやすくなります。
昔気質な雰囲気が残る大工の世界において、謙虚な姿勢は体力・精神力と並んで無くてはならない要素なのです。
④学び続ける姿勢
大工の技術は一朝一夕には獲得できません。
長い経験を経て少しずつ確かな腕前を身につけていくのです。
厳しい見習い期間が明けても、一人前の大工になるためには日々の勉強が欠かせません。
資格の取得や新たな技術の習得など、学ぶべきことは山のようにあります。
常に研鑽に励める人はそれだけ多くの技術を習得でき、周囲からの信頼も得やすいです。
わからないことを積極的に質問したり、空いた時間に知識をあつめるなど、大工の技術を日々学び続ける姿勢を持ち続けてくださいね!
⑤安全に対する意識
大工のお仕事は危険と隣り合わせでもあります。
高所や不安定な場所での工事も日常茶飯事で、気を抜くと大けがにつながる作業も少なくありません。
また、試用する道具も金槌やノコギリ、ノミなど使い方を誤れば危険なものばかりです。
大工はカラダが資本です。
ケガをすれば、その分作業に大きく影響してしまいます。
安全にも気を配ることは、大工の大切なお仕事の一つなのです。
大工と同じく危険と隣り合わせのお仕事に「とび職」があります。
こちらの記事ではとび職の死亡率や事故の内容について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
鳶職の死亡率はどれくらい?事故を防ぐための心構えも解説します
20代で大工へ転職するメリット4選
20代の人が大工へ転職する上では、メリットがたくさんあります。
転職するかどうか迷っている人は、ここで解説する内容を良くチェックして検討してください。
20代で大工へ転職するメリット4選
- 体力が充実している
- 作業習得のスピードがはやい
- 活躍できる期間が長い
- 手に職をつけられる
上から見ていきましょう。
未経験者でも建築士に転職できる?方法やポイントなどを解説します
①体力が充実している
20代という年齢が大工の現場で一番活きるのは体力的な部分です。
建築現場のお仕事は、ほとんどが強靭な体力を必要とします。
大工においても例外ではありません。
重いものの運搬や高所での作業など、体力勝負の毎日が続きます。
真夏の炎天下や真冬の寒空の下などは特に体力の消耗が激しく、年齢を重ねるごとに大工への転職は難しくなるのです。
20代は、転職シーンにおいて非常に市場価値の高い人材ですが、多くの体力が要求される大工の世界では特に歓迎されます。
体力に自信がある場合、採用面接の場でも強力なアピール材料になりますよ!
②作業習得のスピードがはやい
大工は覚えるべき作業がたくさんあります。
建築に関する知識や具体的な作業の進め方、道具の名称や専門用語に普段なじみのない尺貫法など、学ぶことは山積みです。
20代という若さは、新しいことを学ぶ上で非常に有利に働きます。
次々と新しいことを吸収できる20代は、日々の勉強が欠かせない大工の世界においても非常に価値のある人材なのです。
③活躍できる期間が長い
大工の技術は、一朝一夕には身に付きません。
つらい見習い期間を経てさまざまな現場を経験し、長い時間をかけて習得していくものです。
したがって、大工のキャリアを早いうちにスタートするほど、活躍できる時間が長くなります。
以前は大工の見習い期間は10年と言われるほど長期間でしたが、工具や機械が発達した現在ではおおよそ5年で見習い期間が明けるケースが多いです。
とはいえ、年齢を重ねた人にとっての5年はかなり大きいです。
たとえば40歳の人が未経験から大工に転職した場合、見習い期間を5年で終えた時点で既に45歳を迎えています。
体力面で周りの若い職人たちに大きく後れを取る事態は避けられません。
一方20代であれば、見習い期間を終えた後もまだまだ体力・気力が充実しており、技術面でもフィジカル面でも大きな戦力になれるのです。
④手に職をつけられる
「手に職をつけたい」という理由で大工に転職する人は非常に多いです。
長引く不況や新型コロナウイルスの蔓延など、雲行きの怪しい経済状況が続いています。
リストラや倒産で職を失う人が多いなかで、確かな技術を身につけて安定した仕事を確保したいと考える人が非常に多いのです。
終身雇用制度が崩壊しつつある現在、一つの企業で定年まで働くケースも減っています。
大工として確かな腕前とキャリアを得て、将来の独立を目指す人も多いです。
20代で大工に転職する注意点4選
20代で大工に転職するのは、たとえ未経験であっても可能と解説しました。
需要の高さや求人数の多さなどを考えても、転職活動はスムーズに行く場合がほとんどです。
一方で、大工へ転職する上では注意点もあります。
「転職しやすいから」という理由だけで挑戦するのは非常に危険です。
注意点を無視して大工に転職すると、理想と現実との違いに大きく落胆してすぐに再転職を検討する事態になりかねません。
ここでは大工に転職したい20代が押さえておくべき注意点を4つ解説します。
下に挙げる項目を見てみましょう。
20代で大工に転職する注意点4選
- 見習い期間が大変
- 収入が減る
- 上限関係が厳しい
- 体力を消耗する
それぞれしっかり理解したうえで、大工への転職を検討してくださいね!
上から詳しく解説します。
施工管理がきついと感じる人向け!きつい理由と転職の為のポイント
①見習い期間が大変
大工に転職しても、すぐに仕事を任されるわけではありません。
大工をはじめ、職人の世界には長い見習い期間がつきものです。
一般的な企業では6ヵ月以内、おおよそ3ヵ月で試用期間が明けるケースがほとんどですが、大工の見習い期間は年単位の事も多く、大工として板につくには5年ほどの時間が必要ともいわれます。
5年もの間、自分がやりたい作業や工程に携われないのは非常にストレスフルです。
いざ転職してみたものの、長くつらい見習い期間に耐えられずに大工の道をあきらめる人も珍しくありません。
大工を長く続けるには体力はもちろん、試用期間を耐えきるだけの精神力も必要なのです。
その分、見習い期間が明けるころには大工として確かな腕前が備わっていることでしょう。
任される作業に納得がいかない時でも、じっと辛抱できるかが一人前の大工になれるかどうかのターニングポイントになります。
②収入が減る
見習い期間でつらいのは、作業内容だけではありません。
親方や先輩大工と比べて作業内容が簡単な分、収入も少ないです。
とび職や大工といったお仕事は、業務の特性上ほとんどが日当制です。
親方クラスのベテラン大工になると2万円近くの日当を稼ぎ出すケースもありますが、見習い大工の日当が1万円を超えることはまずありません。
多くの場合7,000円~8,000円程度で、月収に換算すると15万円前後と非常に厳しい金額です。
「学生時代のアルバイトの方が稼げていた…。」と落胆する人も多く、一人前の大工になるまでは、ぜいたくな暮らしはできません。
建築現場に携わるお仕事に高収入なイメージを持つ人は多いです。
確かに高年収が狙えるお仕事が多いですが、それはあくまで見習い期間を卒業したベテラン職人の場合です。
転職してしばらくは金銭的に厳しい状況が続くことを覚悟しましょう。
③上限関係が厳しい
職人の世界には、厳しい上下関係があります。
特に大工の現場では昔気質な気風が色濃く残っており、フレンドリーな職場から転職した場合、戸惑ってしまうことも少なくありません。
時には大きな声で怒鳴られたり、人によってはパワハラと感じる指導がおこなわれることもあります。
特に見習い期間中の大工に対しては、先輩大工が作業の手を止めて指導に当たらなければいけません。
作業の進捗状況によっては、先輩大工のイライラが指導にそのまま表れることもあります。
運動系の部活やサークルなどで体育会系の空気に慣れていれば、こうした環境にも適応しやすいです。
一方厳しい上下関係を経験していない20代の場合、大きな精神的負担を覚えやすいので十分注意しましょう。
④体力を消耗する
大工のお仕事は、体力を大きく消耗する作業の連続です。
重量物の運搬や高所での作業など、さまざまな作業で強靭な体力が要求されます。
特に見習い期間中は現場作業以外の雑用も任されるので、肉体的疲労が大きいのです。
さらに、建築現場のお仕事は天候によっては作業を中断せざるをえない日もあります。
中断した分の遅れを取り戻すために、休日出勤や早出・残業なども頻繁に発生し、十分な休息が取れないケースも少なくありません。
体力に自信がない場合、こうした過酷な労働環境に耐えられずに再び転職を決意することも多いのです。
大工に転職する前に、自分の体力や筋力ともよく相談しましょう!
大工の将来性が明るい理由3選
大工は決して楽なお仕事ではありません。
特に見習い期間中は、体力面・精神面でかなりのタフさが要求されます。
一方で、非常に将来性のあるお仕事である点も見逃せません。
ここでは大工の将来性が高い理由を3つに絞って解説します。
大工の将来性が明るい理由3選
- 大工は社会に必要不可欠
- 様々な現場で活躍できる
- 木造建築の需要はなくならない
ぜひ転職の参考にしてください。
建築業界の今後の流れと現状について〜課題や取り組みなども解説〜
①大工は社会に必要不可欠
建築業界は多種多様なお仕事が集まって成立しています。
作業に不可欠な足場を組み上げる「足場職人」、建物に電気を通わせる「電気工事士」、工事全体を監督する「施工管理技士」など、いずれも建設現場に不可欠なお仕事です。
大工もそんなお仕事の一つです。
たとえどんなに完璧な足場が組みあがっても、大工がいなければ建物は完成しません。
また、そもそも建物が無ければ電気工事士も工事のしようがありませんよね。
大工は建築の専門家として、社会に必要不可欠な存在なのです。
人間が家に住む暮らしを続ける限り、大工のお仕事はなくなりません。
さまざまなビジネスが次々と生まれては姿を消していく中で、大工は非常に将来性のあるお仕事なのです。
②様々な現場で活躍できる
大工が活躍する場は、新築工事の現場だけではありません。
老朽化が進んだ建物では補修工事、家の建て替えではリフォーム工事など、さまざまな現場で大工の力が必要なのです。
また、一口に「大工」といっても実は多種多様な大工がいます。
寺社仏閣の建築・補修に携わる「宮大工」、建物の基礎を作り上げる「型枠大工」、船の制作を手がける「船大工」など、さまざまな分野で大工が活躍しているのです。
こうした多種多様な活躍現場が存在する点も、大工の将来性が明るい理由の一つです。
③木造建築の需要はなくならない
日本人は昔から木と共に生活してきました。
住居においても例外ではなく、令和を迎えた現在でも多くの木造家屋が新築されています。
「鉄筋コンクリート造よりも木造の方が低コスト」、「湿気の多い日本の気候には木造が適している」など、木造建築の需要が高い背景には様々な要因がありますが、いずれにせよ日本から木造建築の需要が消えることはありません。
自然と、木造建築のプロフェッショナルである大工の将来性も高いのです。
30代でも大工に転職できる?具体的な方法やポイントを解説します!
大工に転職する20代に多い質問4選
最後に、大工に転職する20代が多く抱く疑問に回答していきます。
主に以下の質問が多く聞かれます。
大工に転職する20代に多い質問3選
- 20代が大工に転職する上で有利な資格は?
- 大工の平均年収はいくら?
- 大工として働ける職場は?
- 面接でのポイントは?
大工への転職に役立ててくださいね!
建築士に多い転職理由はどんなもの?転職の注意点なども解説します
①20代が大工に転職する上で有利な資格は?
A.とび技能士3級や玉掛け技能講習など、未経験者でも取得可能なものがおススメです。
大工の現場で役立つ資格は「木造建築士」や「建築大工技能士」、「木造建築物の組立て等作業主任者」などさまざまありますが、いずれも一定以上の実務経験や学歴が必要なものばかりです。
大工に転職する上で必須の資格はないため、まずは受験資格がない関連資格を取得して、転職後にレベルに応じた資格取得を目指しましょう。
また、建設会社には資格取得のサポートをしてくれる企業も多いです。
スキルアップやキャリアアップに活用してください。
②大工の平均年収はいくら?
A.全年齢の平均年収は、約405万円です。
ただし、これは見習い大工やベテラン大工を含めた全体の平均年収なので、経験の浅い大工は収入はすくなくなります。
大工に転職したての未経験者の場合、おおよそ7,000円から8,000円が相場です。
ベテラン大工や親方クラスの大工になると、15,000円以上の日当を稼ぎ出す人もいます。
また、大工は悪天候などで作業ができない日も多いため、多くの場合日当制です。
雪の多い地域では冬の間はほとんどがお休みということもあります。
梅雨どきや台風シーズンなども収入が少なくなりがちなので注意しましょう。
③大工として働ける職場は?
A.弟子入りした親方の職場や主に住居の建築を請け負う工務店が一般的です。
ただし、先ほど解説したように一口に「大工」といっても、さまざまな分野に大工がいます。
船大工や宮大工などに転職したい場合、応募先の企業がそれらのお仕事に携わっているかどうか良く確認しましょう。
④面接でのポイントは?
A.礼儀作法に特に注意してください。
大工の世界は厳しい上下関係の世界でもあります。
たとえ大工の経験がある人でも、礼儀作法をわきまえなかったり経験を鼻にかけたりしては、採用されません。
未経験者の場合はなおさらで、「これから仕事を教えていただく」という謙虚な姿勢が不可欠です。
20代という年齢はまだ社会人経験が浅いケースがほとんどですが、相手に失礼のない態度を心がけてください。
言葉遣いや立ち居振る舞いなど、面接前に見直すべきポイントはたくさんあります。
自分ひとりで改善が難しい場合は、周囲の人に協力を仰ぐのも有効です。
模擬面接などをおこない、失礼に当たる点がないかチェックしてもらいましょう。
礼節をわきまえる人には先輩や親方にかわいがられる事も多いですよ!
まとめ~20代の大工への転職はしやすい!~
この記事では、大工に転職したい20代に向けて具体的な転職方法やおススメの転職エージェントなど、役立つ情報をさまざま解説してきました。
大工は決して簡単なお仕事ではありません。
強靭な体力や精神力が要求されるうえ、見習い期間中は収入面にも不安が残ります。
一方で、将来性が非常に高いのも事実です。
確かな腕前や実績、信頼などを獲得すれば、長期的な活躍が期待できます。
この記事を参考に、ぜひ大工への転職を検討してみてくださいね!
- 公開求人数
- 約5,400件
- 掲載の多い業種
- 建設/土木/とび/土工工事/塗装/電気工事/管工事/大工/内装仕上/運送
- 掲載エリア
- 全国47都道府県に対応
- 特徴
- ・建築、建設、土木や運送、鳶職や塗装業などのに特化!
・企業からオファーが届く!
・紹介動画から求人を探せる!