人材派遣会社の営業は辛い!?その理由とは?やりがいは?
人材派遣会社で営業事務として働いていた私は、周囲の営業マンの様子を見て、よくこう思いました。
「こ、これは辛い…」
日々彼らと行動をともにし、辛さの原因や真相も目の当たりにしてきました。
営業達は弱音を吐く時もありましたが、必死に頑張っている姿を見て「彼らのおかげで会社に売り上げが入り、商売が成り立っている。ありがたい」とも思っていました。
世間からは「人材派遣会社は不要だ」とか「人材派遣会社の営業なんてやるものではない」と言う声もよく聞きます。
しかし彼らの苦労を見ていると「やっぱり人材派遣会社は必要」だと思いますし「人材派遣会社の営業にだってやりがいはある」と思いました。
今回は人材派遣会社の営業に焦点をあてて、彼らの「仕事内容」や「仕事の大変さ」や「やりがい」について解説したいと思います。
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人材派遣会社の営業の仕事内容とは?
人材派遣会社の営業がどのような仕事をしているか?について、ご紹介します。
主に下記5つに分けられます。
- 新規開拓営業
- 既存顧客フォロー
- 派遣スタッフフォロー
- マッチング
- 書類作成処理などの事務作業
新規開拓営業
営業達は、新たな顧客獲得のために「営業電話」をかけたり「営業メール」を送ります。
この段階で断られることも多く、会う約束まで取り付けること自体がまた大変です。
約束を取り付けることができても、ここから最初の1件の案件を取りに行くことも大変です。
場合によっては上司に同行してもらい、一緒に新規案件獲得を狙いに行きます。
時には怪しい中小企業もあり、そういった会社と取引をしてしまわないように、注意も必要です。
既存顧客フォロー
既存の顧客から、引き続き取引してもらうことと、更に新たな案件を紹介してもらうことを視野に入れ、既存顧客フォローを行います。
また、送り出した派遣スタッフの状況を確認したり、彼らについての困りごとや要望などのヒアリングも行います。
中には、新規開拓営業を行わなくても、既存顧客からの紹介だけでかなりの売り上げをあげている営業もいます。
派遣スタッフフォロー
派遣しているスタッフと定期的にコンタクトを取り、ヒアリングを行います。
日々の困りごとに対しては、相談内容をきいたうえでアドバイスを行います。
このヒアリング時に、重大なことに気づくこともあります。
実際にあった話ですが、先方が派遣法に触れることをしていたり、派遣スタッフにしつこく引き抜きの話を持ち掛けていたり等です。
また、派遣スタッフへのフォローを怠ると、派遣社員の離職率にも影響しかねません。
とても重要な仕事の1つと言えます。
マッチング
派遣先の企業が求める人材と、それに合うと思われる派遣スタッフを引き合わせる作業です。
派遣先の要望をきちんとヒアリングできずに、希望とはそぐわないような派遣スタッフを送ってしまったり、派遣スタッフに先方の仕事内容等を正しく伝えられないままマッチングを行ってしまうと、トラブルの元になることがあります。
その為、お互いが何を求めるのか?を読み取る「理解力」や、聞いたことを正しく伝える「伝達力」が必要になります。
書類作成処理などの事務作業
事務員が行ってくれることもありますが、営業でないと分からない細かい部分もあります。
その為、事務員がいても、営業が「事務作業」を行うことも必要になります。
特に契約に係る部分には注意が必要です。
人材派遣会社の営業はどれほど辛いのか?理由は?
私は人材派遣会社以外にも、3つの業種の営業事務を行った経験があります。
常に営業と行動を共にするので、彼らの本音を聞くことも多かったです。
営業という仕事内容自体、辛いことも多いですが、人材派遣会社は人材派遣会社で特有の辛さもあります。
それらについて、現場の人材派遣会社の営業の声をもとにご紹介します。
派遣社員のバックレが多い
私は今まで、こんなにバックレが横行している業界を見たことがありませんでした。
人材派遣会社で働いて、まず驚いたのが「バックレの多さ」でした。
バックレなんて、ごくありふれた普通の光景だと思えるくらい、麻痺してしまいました。
それくらい多いです。
派遣社員にバックレられると、まず先方の現場に謝罪し、急いで代わりの人材を探さなければなりません。
同時にバックレた派遣社員にもコンタクトを取る必要があり、社員証などの貸与物を持ったままバックレられた場合には、更に家まで追いかけて探す必要も出てきます。
これがかなりの手間でストレスになりますし、下手したらこれだけで丸1日が潰れます。
信じていた派遣社員からのバックレが続き、一時期「人間不信」になる営業もいました。
派遣社員とのトラブルが多い(連続欠勤・急な契約終了の申し入れなど)
さきほどは、派遣社員のバックレが多いことを紹介いたしました。
バックレとまではいかなくても「連続欠勤」や「急な契約終了の申し入れ」などのトラブルも非常に多いです。
その理由がまた、みんな揃って口裏を合わせたのではないか?と思えるほど、同じ内容であることが多いのです。
このような理由です。
- 家族が事故にあった
- 急に親が病気になり、面倒を見なければならなくなった
実際にそうであれば仕方ないのですが、実はフタをあけてみたらウソだったということも多く、経験年数が長い営業は、こういった言葉を最初から信じていないこともあります。
そういった営業に真相を聞くと「本当は信じてあげたいけれど、疑わざるをえないこの業界が悲しい」と言っていました。
こういう意味でも、人材派遣会社の営業は辛いです。
競合が多く、薄利多売になりがち
人材派遣会社はかなりの数に及ぶので、競合が非常に多いと言えます。
その中で勝ち抜くには、他の会社との差別化をはかる必要があります。
物であれば、改良して他社との違いを出しやすいのですが、人材派遣会社は商品が「人」なので、他社との差別化がしづらい業界であると言えます。
このことから、どのように差別化をはかるか?というと「価格を下げる」わけです。
そうすると、利益が出るか出ないかのギリギリまで価格を下げることも多くなり、結果的に薄利多売な商売となる傾向があります。
こうなると、とにかく案件数を増やして数をこなすしかありません。
また各営業には、毎月〇〇件以上という厳しいノルマが課せられることもあります。
所属先と派遣社員との板挟み
私が働いていた人材派遣会社の営業の口癖がこれでした。
「常に、所属先と派遣社員との板挟みだ。」
確かに、私も見ていてそう思いました。
所属先からは、派遣社員の能力・勤怠などに関するクレームが届き、それに対して謝罪をし、場合によっては交替の人員を送ります。
派遣社員からは、所属先の環境や人柄などについてのクレームが届き、彼らをなだめたり、別の現場に変更するなどの対応を取ります。
このように、人材派遣会社の営業は、常に所属先と派遣社員との板挟み状態なのです。
残業・休日出勤が当たり前
人材派遣会社の営業は、常に残業・休日出勤が当たり前という雰囲気でした。
業務内容が多岐に渡ることも原因の1つですが、派遣社員は日中働いている為、彼らのフォローが夕方以降になることが多いことも理由の1つです。
また、現場や派遣社員の対応をしている間は事務仕事などもできません。
その為、そういった仕事は休日出勤して片付けるという営業は多いです。
営業の会議も、各営業が走り回っている日中にはできない為、夜から行うことも普通でした。
人材派遣会社の営業という仕事。やりがいは?
人材派遣会社の営業は、決して楽なものではなく、辛いことが多いという印象です。
しかし、やりがいも実際にあります。
企業にマッチした人材を紹介できて、感謝された
企業から「こういった人材が欲しい」と要望があり、それをきちんとヒアリングできた結果、希望通りの派遣社員を紹介できると、企業からとても感謝されます。
そうすると、派遣社員にとっても居心地の良い環境となり、双方から感謝されることになります。
派遣社員の成長を見ることができた
各派遣社員は、それぞれの営業の担当制になることが多いです。
特に入社時から面倒を見ている派遣社員に関しては、彼らの成長を垣間見れると嬉しく思うものです。
派遣先の現場からも、送り出した派遣社員が成長し、貢献してくれているという話を聞くと、やりがいを感じるものです。
ずっと連絡を取り続けていた「新規顧客」から、初めて案件を紹介してもらえた
様々なアプローチをしつつ、ずっと連絡を取り続けていた「新規顧客」から、初めて案件を紹介してもらえた喜びは、人材派遣会社で働いている営業ならみんな分かるのではないでしょうか。
苦労してやっと獲得できた1件は、何事にも代えがたいでしょう。
この時の営業の顔は、本当に輝いています。
クライアントから信頼され、更に案件を紹介してもらえた
人材派遣会社の営業は、クライアントの新規開拓と、既存のクライアントのフォローとの両方から、売り上げの数字を稼いでいきます。
既存クライアントに信頼されている営業は、向こうから更に案件を紹介してもらえます。
例えば「この間紹介してもらった〇〇さんは、とてもよかった。今度別の部署でも派遣社員を採用したいと思っていて、紹介してもらえないかな?」などと、更なる案件を紹介してもらえます。
このように、クライアントから信頼された結果、更に新しい案件を紹介してもらえることは、やりがいにつながります。
まとめ
今回は人材派遣会社の営業の「仕事内容」や「仕事の大変さ」や「やりがい」について解説いたしました。
決して楽な仕事とは言えないですが、頑張った分のやりがいがあることも事実です。
人と接することが好きな人や、人の面倒を見ることが苦ではない人には向いていると言えますが、その逆の人にとっては苦痛な仕事であるとも言えます。
様々な人との出会いがあるので、そういった出会いを通して自分が成長できると考えると、また違った見方をすることもできるでしょう。
私は、人材派遣会社の営業の影の努力もたくさん見てきているので、これからも陰ながら彼らを応援したいと思います。
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