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ビルメンテナンスはきつい?楽?きついと言われる理由11選

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株式会社矢野経済研究所の調査によると、国内のビル管理市場規模は右肩上がりで推移しています。

「ビルメンテナンスは楽すぎ」「待機時間はのんびり過ごせる仕事」と言われることも多く、ビルメンテナンスの仕事に就職や転職をしようか考える人は増加傾向です。

しかしビルメンテナンスの仕事についてインターネットで検索すると、「ビルメンテナンスはきつい仕事」という意見もあます。

一体「きつい・楽」のどちらが真実なのかわからない、と戸惑う方も多いです。

そこで、ビルメンテナンスは実際のところきついのか楽なのか解説します。

この記事の結論
  • ビルメンテナンスがきついかどうかは、仕事に何を求めているかによる。
  • 配属先によってはきつい。覚えることも意外と多い。しかし一度仕事を覚えてしまえば、ビルメンテナンスは比較的楽な仕事の可能性がある。
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ビルメンテナンスがきついと言われる理由

ビルメンテナンス,きつい

ビルメンテナンスの仕事には、楽な面もありますが、確かにきつい面も存在します。

以下はビルメンテナンスの仕事がきついと言われる理由です。

  1. ビルメンテナンスがきつい理由給料が安い
  2. 最初は割に合わないと感じやすい
  3. 昇給しづらい
  4. パート・アルバイトの割合が高い
  5. 夜勤や宿直がある
  6. 覚えることが多い
  7. 苦手な人と長時間一緒に過ごさなくてはならない
  8. 汚い仕事がある
  9. 休日の緊急呼び出しがある
  10. 現場異動がある
  11. イレギュラー対応がある
  12. トラブル対応やクレーム対応がある

給料が安い

まず、よく挙げられるビルメンテナンスのきついポイントは、給料の安さです。

ビルメンテナンスの全国平均年収は、厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、432.9万円です。

一方日本人の平均年収はというと、国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によれば、2021年(令和3年)の時点で443万円でした。

ビルメンテナンスの平均年収は、ほぼ日本人の平均年収と同じです。

このデータだけ見ると、「特別給料が安い職種ではないのでは?」と思えます。

しかし、次のグラフを見てください。

ビルメンテナンスの給料分布
※引用:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「ビル施設管理 所定内給与額別の人数割合」

これはビル施設管理者、 ビル中央管理室監視員として働いている人の所定内給料(残業代や各種手当を除いた給料額)別の人数割合をあらわしたグラフです。

稼いでいるビルメンは稼いでいますが、多くのビルメンは月16万円~30万円以下の給料で働いているとわかります。

会社によっては、本当に給料が安く、年収200万円という募集も見かけるほどです。

このような給料で働いていると「ビルメンテナンスでは生活できない」と感じる可能性があります。

待遇がいい会社選びに苦労します。

最初は割に合わないと感じやすい

特に最初のうちは、比較的給料が低めに設定されていることが一般的です。

未経験からスタートするビルメンテナンスの給料相場は、以下の通りです。

  • 東京:月収20万円~23万円前後
  • 地方:16万円~20万円前後

初期段階では「割に合わなくてきつい」と感じることもあります。

ビルメンテナンスはきつい夜勤があるので、給料が低いとモチベーションが湧きにくいです。

昇給しづらい

以下の年齢別の年収が示している通り、ビルメンテナンスは年齢による年収の差が少ない仕事です。

ビルメンテナンスの年齢別年収
※引用:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「ビル施設管理 年齢別の年収」

「働き続けていてもなかなか昇給しなくてきつい」と感じる可能性があります。

業務の性質上、「ビルメン4点セット」と呼ばれる基本的な資格や、「3種の神器」と呼ばれる上位資格を取ることで、収入アップを目指すことは可能です。

しかし資格を取っても、目指せる年収の天井は低めです。

周りに自慢できるほど高い年収を目指したい人には不向きな仕事と言えます。

特に家族を支える立場の人にとって、収入面でのプレッシャーは少なくないでしょう。

ビルメンテナンスの平均年収はいくら?仕事内容や年収アップにおすすめの方法を解説

パート・アルバイトの割合が高い

また、正社員ではない非正規雇用の募集が多いのもビルメンテナンスの特徴です。

政策入札研究フォーラムが大阪府で実施した調査『ビルメンテナンス業で働く人の雇用と生活の実態調査』(平成24年12月)によると、ビルメンテナンス業では男女ともに、正社員よりもパート・アルバイトの割合が高いです。

以下は、ビルメンテナンス業で働く大阪府男性の雇用形態の割合です。

正社員
パート・アルバイト 35.4%
契約社員 26.8%
その他 2.8%

 

この調査では、正社員と正社員以外で平均月収に大きな差があることもわかっています。

夜勤や宿直がある

多くのビルメンテナンス会社は、24時間365日稼働しています。

日勤のみという会社がないわけではありませんが、基本的には夜勤や宿直が発生します。

最初の配属先が日勤のみでも、異動を命じられて夜勤ありになる可能性があります。

多くのビルメンテナンス会社がシフト制を採用しているため、生活リズムが大きく乱れることになり、長期的に見ると健康面に悪影響を及ぼす可能性が高いです。

実際、夜勤をしている人は、心臓病や脳卒中、うつ病のリスクが高まると言われています。

また、家族や友人とのプライベートな時間の確保も難しくなるでしょう。

夜勤や宿直は仮眠時間が設けられているとはいえ、連続して勤務すると、体力的な負担が増すことも否めません。

覚えることが多い

インターネットで「ビルメンテナンスは楽すぎる」という口コミを見たことがある人も多いでしょう。

しかし、ビルメンテナンスは、ただ待機していればいい仕事ではありません。

ビルメンテナンスの業務範囲は広く、様々な設備の知識や操作方法を覚える必要があります。

電気、給湯、冷暖房、警報設備など、建物によって管理しなければならない設備が異なり、それぞれに特有の点検項目や維持方法があるのです。

最初は情報量に圧倒されることも少なくありません。

苦手な人と長時間一緒に過ごさなくてはならない

どの職場でも、人間関係の悩みはつきものです。

ビルメンテナンスの仕事の場合、夜勤や宿直があるため、長時間同じ人と過ごすことになります。

職場に苦手な人がいると、長時間一緒に過ごすのはきついと感じるでしょう。

汚い仕事がある

ビルメンテナンスは、次のような汚い仕事もこなさなければなりません。

  • トイレの詰まり対応
  • 汚水槽の点検 など

清掃作業を含む汚れ仕事が避けられません。

虫やネズミとの遭遇もあり、これらが苦手な人にとっては、特にきつい業務内容です。

休日の緊急呼び出しがある

建物の設備トラブルは予測不可能で、休日でも緊急で呼び出されることがあります。

シフト制の現場では、そのときに出勤している人が対応するので、休日の緊急呼び出しは少ないです。

しかし土日祝休みの現場では、休日の呼び出しが発生しやすく、プライベートの計画が立てにくいと感じることもあるでしょう。

旅行中やどうしても外せない用事があるときは、呼び出されても出社する必要がありません。しかし他の人に申し訳ないと感じる可能性が高いです。

休日出勤が嫌な人には、シフト制の現場がおすすめです。

現場異動がある

ビルメンテナンスの仕事では、現場の異動がしばしばあります。

入社してからまったく異動がないという人もいますが、基本的にはずっと同じ現場で働くのは難しいです。

異動によって忙しさや通勤距離が大幅に変わることもあります。

たとえば通勤時間が30分から1時間半になってしまい、引っ越しの検討が必要になる場合もあります。

これがビルメンテナンスの仕事をきつく感じさせる一因となっています。

イレギュラー対応がある

ビルメンテナンスの仕事はルーティンワークが中心です。

しかし、時にはイレギュラー対応もしなければなりません。

ビルメンテナンスとして働いていると、テナントから雑用等を依頼されることがあります。

ビルメンテナンスの仕事では、自社で所有しているビルを管理する場合もありますが、他社から依託された施設を管理する場合も多いです。

施設を所有している会社にとって、入居しているテナントはお客様なので、テナントの要望にはできるだけ応えなくてはなりません。

トラブル対応やクレーム対応がある

ビルメンテナンスの仕事では、管理している施設で発生するトラブルに対応しなくてはなりません。

以下はトラブルの例です。

  • トイレ詰まり
  • 空調の故障
  • 利用者からのクレーム

トラブルが発生した際は、できるだけ早く原因を突き止め、解決する必要があります。

これらのトラブルは、事前に予測できるのもではありません。

突発的なトラブルに対応するためには、広範な知識と迅速な判断能力が求められます。

臨機応変な対応が苦手な人にとっては、精神的なストレスが大きい職種と言えるでしょう。

特に配属先が病院だった場合、設備にトラブルが起きると患者の命に関わりかねません。

責任重大できついと感じる可能性が高いです。

管理する建物によって忙しさは異なります。病院・ホテル・旅館のような24時間利用者がいる施設では、仕事が多く、激務になりやすいと言われています。

ビルメンテナンスは本当にきついのか

ビルメンテナンス,きつい

ビルメンテナンスは本当にきついのでしょうか。

ビルメンテナンスの仕事がきついかどうかは、個人の価値観や対応能力、そして何を求めて仕事をするかによって異なります。

きついかどうかは人それぞれ

ビルメンテナンスの仕事で、精神的なストレスやきつさを感じることもあるでしょう。

しかしメリットがデメリットを上回っていると感じる人もいるので、一概にきついとは言えません。

以下の点を考慮して、ビルメンとして働くかどうか選ぶことが大切です。

  • 自分自身の適性
  • 仕事に対して求めること
  • ライフスタイルに合っているかどうか

ノルマや残業がないところは楽

ビルメンテナンスの楽なところは、ノルマがない、残業がないといった点です。

■ビルメンテナンスの楽なところ

  • 定時で帰れること
  • 覚えてしまえば毎日が同じ作業の繰り返しであること
  • 生産性アップや営業成績アップなどの成果を求められないこと
  • ノルマがないこと
  • 納期がないこと
  • 待機時間は雑談等をして比較的自由に過ごせること

人によっては毎日が同じ作業に繰り返しできつい、自分の能力を活かして評価される機会が少なくてきつい、と感じるでしょう。

しかしルーティンワークが好き、成果を求められたくないという人には向いている可能性があります。

現場による

ビルメンテナンスがきついかどうかは、配属される現場によるところも大きいです。

現場ごとに仕事の量も、人間関係も異なります。

楽な現場なら待機時間はまったり過ごせますが、忙しい現場ではそうもいかないこともあります。

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ビルメンテナンスはきついかもしれないが慣れれば楽

ビルメンテナンスは給料が安い、勤務時間が不規則、意外と覚えることが多い・忙しいなどの理由で、きついと感じる人もいます。

最初のうちは特に「イメージと違った」とギャップに悩まされることがあるでしょう。

しかしイレギュラーな対応もあるとはいえ、基本的にビルメンテナンスの仕事は同じことの繰り返しです。

作業に慣れてしまえば、比較的楽な仕事だと言えます。

もしきつい現場に配属されてしまったとしても、これらの課題を克服し、キャリアを築いていくことで、より良い条件の現場に異動・転職できる可能性も十分にあるでしょう。

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