未経験での転職でも稼げる代表的な職種といえば、まず「営業職」が頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか？

営業職の求人では、「学歴・経歴不問」「未経験歓迎」と記載されたものが多いですよね。

転職者への門戸が広い営業職に興味はあるものの、実際のところどれくらい稼げるのかは誰もが気になるところ。

結論、営業職は結果次第で1000万円以上稼げる人がいれば平均以下の年収の人もいる、実力主義の職種です。

とはいえ実力以外にも、転職で狙うべき業界など年収を左右する要素はあります。

このページでは年齢・男女別の営業職の平均年収や、高収入を狙いやすいおすすめの業界を解説していきます。

また記事後半では、営業への転職で年収アップに成功する秘訣を解説しています。

営業への転職に興味がある人は、最後まで読んで年収アップの参考にしてくださいね！

営業の平均年収は500万円！

一般的に営業の平均年収は、約500万円といわれます。

国税庁の調査による日本の平均年収は約430万円なので、平均以上の年収を営業職は得られていますね。

参照元：国税庁『民間給与実態統計調査』

しかし実力主義の営業職は、得られる年収は人によって大きく変動します。

さらに営業職は、年代・男女によっても平均年収に差がありますよ。

下記それぞれの平均年収の違いについて確認して、転職活動の参考にしてください！

• 年代別｜営業の平均年収
• 男女別｜営業の平均年収

営業職におすすめの転職サイト・転職エージェント10選！

年代別｜営業の平均年収

年代	平均年収
20代	350万円～400万円
30代	350万円～400万円
40代	400万円～550万円
50代	500万円～600万円

上記表では、営業職の平均年収を年代別にまとめました。

20代と30代の平均年収は350万円から400万円で、日本の平均年収を下回っています。

しかし40代以降になると平均年収は上昇傾向にあり、50代では最高600万円の平均年収がありますね。

40代以降は役職が付いていることが多いので、そのぶん年収が高いともいえます。

また営業職は実力主義のため、経験年数が収入の差につながっていると考えられますよ。

ただし若い年代だったとしても年齢に関係なく、契約数や売上に貢献している限り平均以上の年収を稼げるのが営業職の魅力です。

男女別｜営業の平均年収

性別	平均年収
男性	400万円～500万円
女性	300万円～400万円

営業の平均年収を男女別に、上記表の通りまとめました。

男性の平均年収の方が、女性よりも100万円上回っています。

ただし女性の方が出産育児のために勤務年数が短かったり勤務日数を調整しているため、平均年収の差につながっている面もありますよ。

営業転職で高年収を狙えるおすすめの業界8選！

営業職への転職で、年収を上げるのにおすすめの業界8選は下記表の通りです。

業界	平均年収
海外営業	約500万円
医療系業界	約700万円
金融業界	約440万円
電子部品営業	約520万円
IT業界	約480万円
不動産業界	450万円～1000万円
商社営業	約410万円
自動車関連	450万円～1000万円

それぞれの業界の特徴について詳しく解説していきますので、営業職に興味がある人は参考にしてください。

①海外営業

海外営業の平均年収は、約500万円です。

海外営業は、製造業界やメーカーなど複数の業界で幅広く必要とされている職種です。

主な顧客は海外になりますが、基本的にやることは他の営業職とほぼ同じですよ。

海外営業が年収の高い理由は、取り扱う商品が高額のためインセンティブも高額になるからです。

ただし海外営業をする人は、高い専門性や幅広い知識を有している必要があります。

またビジネスレベルの語学力も、必須となりますよ。

②医療系業界

医療系業界の平均年収は、約700万円です。

なかでもMRの平均年収は713万円と、営業職の中でもトップクラスを誇ります。

MR（医薬情報担当者）とは医療従事者を訪問するして、医薬品の適正使用のために情報の提供・収集・伝達などを主な業務とする人を指します。

MRは未経験からでも始められますが、働きながらMR認定証という資格を取得する人が多いです。

ただし医療系業界の営業として成功するためには、下記の理由から精神的・身体的負担が大きいです。

上記が気にならずとにかく稼ぎたい人は、医療系業界の営業がおすすめですよ。

③金融業界

金融業界の平均年収は、約440万円です。

金融業界は新規参入のハードルが高いため、競合企業が少ないです。

ライバルの少なさから高い利益率を維持できるため、収入の安定した業界ですね。

金融業界の営業職は金融系の専門知識が必須のため、未経験者が始めるには難しい業種といわれます。

ただし生命保険業界は実力成果主義のため、未経験者でも採用されやすい傾向です。

生命保険の営業は、成果次第で年収1000万円超えも夢ではありませんよ。

④電子部品業界

電子部品業界の営業職の平均年収は、約520万円です。

電子部品業界は、さまざまな特定の分野に強い企業が多いのが特徴です。

それぞれの企業によって得意分野の専門性が細分化されているため、競争率が低く高い利益率を出しやすいといわれます。

さらに法人営業では大量発注の契約が多いため、平均年収が高い傾向にあります。

電子部品業界の営業職は未経験での採用率が高いので、興味がある人におすすめです。

⑤IT業界

急速に成長しているIT業界の営業職の平均年収は、約480万円です。

IT業界の営業では、ソフトウェアやハードウェアの開発に関する商品を販売するのが主な業務です。

近年ではクラウド関連のソフトウェアなど、形がないものも商品として販売をしています。

IT業界の営業はサービス内容や広告など、無形商材の知識や販売経験があれば転職に有利ですね。

基本的に商品の開発に関する知識は問われないので、安心してください。

IT業界も、実力次第で年収アップが狙いやすい業界ですよ。

⑥不動産業界

不動産業界の平均年収は幅があり、450万円～1000万円と差が大きいです。

不動産は取り扱う商品が巨額のことが多いため、インセンティブが高額になる傾向にあります。

成績次第で収入が左右される不動産業界で、トップクラスの営業マンは年収2000万円超えということも珍しくありません。

専門知識が不要のため未経験者でも転職しやすい業界ですが、働きながら宅建資格を取得する人も多いです。

ただし成果次第で収入が大きく左右される業界のため、収入が不安定になる覚悟は必要ですよ。

⑦商社営業

商社営業の平均年収は、約410万円が目安になります。

他の業界と比べて平均年収はやや低めですが、商社では賞与が高額なのが特徴です。

また海外赴任手当や繁忙期の多忙さに応じて、年収は高くなる傾向にあります。

商社は新卒や第二新卒など若い人材を採用する傾向にあるので、30代以降での商社転職は厳しいです。

ただしコンサルタントの知識や経験を有している人は、30代以降でも商社への転職は有利ですよ。

⑧自動車関連

自動車関連の営業も不動産業界と同様に、450万円～1000万円と平均年収に差があります。

自動車製造に必要な部品類をメーカーに販売したり、自動車を顧客に販売することが主な業務です。

インセンティブを高く設定している場合が多いため、年収も成果に応じて変動しやすいのが特徴です。

また自動車関連の部品・新車・中古車など販売する商品によっても、年収に差が出やすいですよ。

営業転職で年収アップを狙うにはインセンティブ制度を理解しよう

営業職についてリサーチしている人は、よくインセンティブ制度という単語を見聞きしているのではないでしょうか。

インセンティブとは、基本給に「プラスアルファした分の報酬」を指し、目標の達成度に応じて報酬を与えるいわゆる歩合制のことです。

営業職の収入は実質インセンティブ次第ともいえ、平均年収が人によって大きく異なる理由になります。

年収1000万円や2000万円を稼ぐ営業マンは、インセンティブによって高収入を得ていますよ。

インセンティブ次第で高収入を狙えるのでモチベーションややりがいにつながる反面、収入の不安定さやノルマのキツさで精神的に辛いと感じる人に分かれます。

インセンティブ制度には下記2種類があるので、詳しく解説していきます。

• 目標達成率に応じた支給
• 契約件数に応じた支給

目標達成率に応じた支給

まは目標達成率に応じたインセンティブ制度について、解説します。

1ヶ月間や半期など一定の期間内に目標を達成すると、利益の◯◯％または固定の金額が支給されます。

達成率の基準は、企業によって異なります。

例えば目標達成率100％で利益の20％、50％未満であれば発生しないなどと企業によって定められています。

目標達成率に応じたインセンティブは、広告業界やIT業界で多いのが特徴です。

契約件数に応じた支給

次に、次に契約件数に応じたインセンティブについて解説していきます。

企業によって基準は異なりますが、契約件数に応じて利益の◯◯％または固定金額がインセンティブとして支給されます。

不動産業界や自動車関連で、よく採用されている制度ですね。

求人のチェックポイントとして、インセンティブが高いと基本給が低く、インセンティブが低いと基本給が高い傾向にあります。

営業職の求人票は、どのような給料制度なのか要チェックですよ！

営業への転職で年収アップに成功する秘訣8選

営業への転職にあたり、年収アップに成功する秘訣8選を解説していきます。

営業に転職して稼ぎたい人は、ぜひ参考にしてください。

1. 高単価の商品を扱う業界に転職する
2. 法人営業が多い業界を選ぶ
3. 年収水準の高い企業を狙う
4. インセンティブで収入アップを目指す
5. 高いコミュニケーション能力を持つ
6. 営業に必要なスキルを磨く
7. 企業研究を徹底的にする
8. 転職の理由を明確にする

営業に向いている人の特徴とは？営業職に転職したい方必見！

①高単価の商品を扱う業界に転職する

営業職で稼ぎたい人は、高単価の商品を扱う業界に転職するのがおすすめです。

商品が高単価であるほど、インセンティブも高額になる傾向にあります。

インセンティブが高い代表的な業界は、上述の通り不動産業界・保険業界・IT業界です。

ノルマに対するプレッシャーは大きいですが、高年収を狙いやすいですよ。

②法人営業が多い業界を選ぶ

法人営業が多い業界を選ぶのも、営業転職で年収アップをする成功の秘訣の一つです。

法人営業とは、BtoB（Business to Business）という顧客対象が法人の営業を指します。

法人営業が年収アップをしやすいのは、個人営業に比べ大量発注の営業が多いく売上を稼ぎやすいからです。

ただし接待などで休日出勤や終業後の付き合いが多いため、プライベート重視の人には向かないのが特徴ですね。

③年収水準の高い企業を狙う

転職活動の際、年収水準の高い企業を狙うのも一つの手ですよ。

成果次第の営業職の収入が不安定になりがちですが、基本給などの固定給が高い企業を選ぶと収入は安定しやすいです。

年収水準の高い企業の特徴は、下記の通りです。

ただしライバルが多い市場でもあるので、転職成功をするためには入念な対策が必須です。

④インセンティブで収入アップを目指す

営業職は、成果を出し続ける限り年収アップにつながる職種です。

まずは、インセンティブが導入されている企業を選びましょう。

さらにインセンティブの割合も、事前にチェックしておくことが重要です。

営業職は肉体的にも精神的にもハードな仕事ではありますが、「稼ぎたい！」という意欲が強ければ、自分の頑張り次第で収入アップできるのが特徴です。

日頃からインセンティブを意識して営業職を頑張ることで、年収アップに繋がりやすいですよ！

⑤高いコミュニケーション能力を持つ

営業転職して年収アップに成功しやすい人の特徴は、下記の通りです。

幅広いコミュニケーション能力を発揮できる人は、営業職で成功しやすい傾向にありますよ。

⑥営業に必要なスキルを磨く

営業職ではコミュニケーション能力はもちろんのこと、下記3つのスキルがあると転職に有利になるだけでなく、成果も出やすい傾向にあります。

上記3つのスキルがある人は、転職後も重宝される人材です。

日頃からこれらのスキル磨きを、意識しておきましょう。

⑦企業研究を徹底的にする

転職活動においては基本的なことですが、企業研究は徹底的にしておきましょう。

求人の内容だけでなく企業の公式サイトも確認し、概要・事業内容・新規プロジェクトなど企業情報は徹底的に洗い出してください。

企業研究をすることで自分の経歴やスキルが活かせるのか、足りないものがあるのかが分かります。

また、入社後のミスマッチも防げますよ。

⑧転職の理由を明確にする

こちらも基本的なことですが、転職の理由を明確にすることはとても重要です。

転職の理由は、人によって様々ですね。

「収入アップ」「やりがい」「人間関係」など、なぜ自分が転職したいのか理由を明確にしてください。

理由を明確にしておくことで、より自分に合った企業を選べます。

営業職の転職理由を考えるポイントとは？営業職に転職したい方必見！

営業転職で年収アップにおすすめの転職エージェント

営業への転職では転職エージェントを利用することで、年収アップに成功しやすくなりますよ。

転職エージェントではプロの目線で、履歴書の添削面接対策など様々な転職サポートを受けられます。

年収アップをしたい人に向けて、ハイクラス求人を取り扱うおすすめの転職エージェント3社を紹介して行きます。

• ビズリーチ
• リクルートダイレクトスカウト
• パソナキャリア

転職サイト・転職エージェント比較ランキング！おすすめの転職サービスについて徹底解説

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【まとめ】営業転職で年収アップを狙う人は転職エージェントを積極的に利用しよう

このページでは、営業職の平均年収や高年収を狙えるおすすめの業界について解説していきました。

営業職の全体的な平均年収は約500万円ですが、実際はインセンティブの影響が大きいので年収額は人によって差がありましたね。

また営業転職で年収アップするための秘訣8選を、改めて確認しておきましょう！

営業職は頑張り次第で稼げる反面、精神的・身体的にハードな職種であることは覚悟しておきましょう。

営業職で年収が上がる転職をしたい人は、転職エージェントを積極的に活用してください。

特に複数利用することで、選択肢の幅が広がり転職を有利にすすめられますよ！

営業職に転職するために！志望動機の書き方のポイントや例文を公開中