「ビルメン」について検索しようとすると、「やめとけ」というワードが出てきます。
ビルメンはなぜやめとけと言われているのか、本当にビルメンに就職・転職するのはやめておくべきなのか、詳しく見ていきましょう。
- ビルメンやめとけの理由は「夜勤がある」「給料が低い」「汚い仕事がある」など
- ビルメンは残業が少なく、他にもメリットが多い。メリットがデメリットを上回るなら、ビルメンに就職・転職する価値はある
ビルメンは確かに、次のグラフが示している通り、基本給20万円以下~20万円台で働いている人が多い職業です。
※引用:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「ビル施設管理 所定内給与額別の人数割合」
「ビルメンは底辺だからやめとけ」などと言われてしまうこともあります。
しかしビルメンはメリットも多い仕事です。
「ビルメンはやめとけ」が誰にでも当てはまるわけではありません。
記事の後半でご紹介するメリットがデメリットを上回るようなら、ビルメンに就職・転職する価値はあります。
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ビルメンはやめとけと言われる理由
「ビルメンはやめとけ」と言われる10の理由を解説します。
- ビルメンはやめとけの理由10選夜勤があるからやめとけ
- 家族や友人との時間を作りにくいからやめとけ
- 割に合わないと感じる人もいるからやめとけ
- 汚い仕事があるからやめとけ
- ゴキブリやネズミと遭遇するからやめとけ
- 給料が低い・上がりにくいからやめとけ
- 同じことの繰り返しだからやめとけ
- 楽ではない可能性があるからやめとけ
- ビルメンにもコミュニケーション力は必要だからやめとけ
- 20代でビルメンになるのはやめとけ
夜勤があるからやめとけ
ビルメンの勤務は24時間体制で、日勤のみではなく夜勤や宿直があります。
- 夜勤とは…深夜に通常の業務をすること。
- 宿直とは…通常の業務はおこなわず、見回りや緊急時の対応のために、夜間に職場で待機すること。
夜間の労働は人間生活の自然なリズムに反するので、体力的に厳しい・合わないと感じて辞めてしまう人もいます。
夜勤が体質的に問題ないと感じる人もいますが、夜間労働は心身のストレス増加やうつ病、心臓病、脳卒中といった生活習慣病のリスクを高める要因になるとされています。
また、不規則な勤務が睡眠障害を引き起こす可能性も無視できません。
長期的には健康に悪影響を与えます。
日勤のみの現場もありますが、夜勤がある現場に異動となる場合があるので、完全に夜勤をなくすのはなかなか難しいです。
夜勤はどうしても難しいと感じるなら、異動や転勤がない自社ビルを管理する会社で、かつ夜勤がない会社を選ぶといいでしょう。
夜勤の例①24時間勤務
ビルメンで一番多いと言われている夜勤のパターンは、24時間勤務です。
たとえば朝の10時に出勤して、翌日の朝10時まで拘束されます。
■24時間勤務のスケジュール例
- 10:00 朝礼(出勤)
- 12:30~13:30 昼休憩
- 18:30~19:30 夕飯
- 24:00~6:00 仮眠
- 10:00 朝礼(退勤)
うち16時間は働きますが、この中には待機時間も含まれているので、ずっと忙しいわけではありません。
夜間は建物から人がいなくなるので、点検や修繕対応などのやることを済ませてトラブルさえなければ、基本的に暇です。
残りの8時間は仮眠と休憩にあてます。
ただ、まったりと過ごせる時間はあるものの、やはり24時間勤務は体力的にきついと感じることも多いです。
夜勤の例②18時間勤務
これは夕方頃から翌日の朝頃まで拘束されるパターンです。
仮眠の時間は2~6時間ほどで、幅があります。
拘束時間は24時間勤務より短めですが、1回の出勤で2日分の出勤としてカウントされることが多いです。
夜勤の例③12時間勤務
1日分の出勤として扱われる、12時間拘束の夜勤も存在します。
ただパターンとしては、18時間勤務や24時間勤務よりも少ないです。
たとえば22時からから次の日の10時まで拘束されます。
仮眠は2~4時間ほどです。
家族や友人との時間を作りにくいからやめとけ
ビルメンのような夜勤の仕事は、家族や友人との時間を確保しにくいです。
ほとんどの会社ではシフト勤務なので、決まった休みがあるわけではありません。
休日が平日になることも多く、一般的な社会生活とのズレが生じやすい、結婚すると続けにくくなってしまうというデメリットがあります。
ビルメンは独身が多いと言われることもあります。
割に合わないと感じる人もいるからやめとけ
夜勤をすると夜勤手当が出るので、「お金のためなら頑張れる」と思ってビルメンになる人もいます。
しかし夜勤に対する手当や待遇が、負担に見合っていないと感じるケースも少なくありません。
健康を害するリスクを高めてまでビルメンになりたいのか、本当にこの給料で夜勤を頑張れるのか、冷静に考えて入社を決めるべきです。
汚い仕事があるからやめとけ
ビルメンはトイレの詰まりの除去や、汚水槽の点検といった、汚い仕事もしなければなりません。
汚い仕事がどれくらいあるかは、現場によって異なりますが、ビルメンとして働く以上、これらの作業を担当する可能性があります。
作業に慣れることで心理的な抵抗は薄れるかもしれませんが、根本的に「汚い仕事」が苦手な人にビルメンは不向きです。
ゴキブリやネズミと遭遇するからやめとけ
ビルメンは汚い場所での作業が多いです。
その結果、ゴキブリやネズミといった害虫・害獣と遭遇する機会が増えます。
遭遇頻度は配属される現場によって異なり、新しいビルや清潔なオフィスビルでは遭遇しにくいです。
しかし古い建物や飲食店が入っているビルでは、害虫やネズミと遭遇する可能性が高まります。
汚い仕事と同様に、経験を積むことで徐々に耐性がついていきますが、すべての人が適応できるわけではありません。
どうしてもゴキブリやネズミが無理なら、ビルメンはやめとけと言えるでしょう。
給料が低い・上がりにくいからやめとけ
ビルメンは給料が低い・上がりにくいです。
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、ビルメンの全国平均年収は、432.9万円です。
次のグラフが示す通り、40代や50代になっても、年収が20代や30代の頃と大きく変わらない現実があります。
※引用:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「ビル施設管理 年齢別の年収」
ビルメン4点セットやビルメン3種の神器と呼ばれる資格を取ることで、収入を上げることはできます。
しかし目指せる年収は約500万円ほどであり、とても高い年収を実現するのは難しい仕事です。
「年収300~500万円で満足できないならビルメンはやめとけ」と言えます。
同じことの繰り返しだからやめとけ
ビルメンの日常業務は、特定の場所を巡回し、メーターの数値を記録するなど、一定のパターンに従った作業が多いです。
日々同じ作業の繰り返しになりがちだというデメリットがあります。
単調な作業の繰り返しが好きな人には向いているかもしれませんが、次の条件に当てはまる人は、ビルメンの仕事にやりがいを感じられない可能性があるでしょう。
- 成果を求めるタイプの人
- 変化を好む人
- チャレンジができる機会を求める人
楽ではない可能性があるからやめとけ
「ビルメンは楽すぎ」「勤務中に自由時間が多い」などの意見をインターネットで見て、ビルメンに興味を持つ人は多いです。
しかし配属される現場によっては、想像以上に忙しい場合もあります。
特に大規模なビルや施設、設備が複雑な現場では、激務になりやすい傾向です。
まったりとした勤務を期待してビルメンになったものの、実際に配属された現場が忙しい場合、異動願いを出したり、転職を考えたりする必要が出てきます。
しかし異動や転職をしても、必ずしも希望通りの環境に移れるとは限らず、リスクを伴います。
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ビルメンにもコミュニケーション力は必要だからやめとけ
ビルメンというと、機械のメンテナンスや待機が中心で、コミュニケーション力がなくても務まる仕事だと誤解している人がいます。
しかしビルメンにもコミュニケーション力は必要です。
テナントやビルオーナー、他の業者、同僚など、多くの人とのコミュニケーションが求められます。
とはいえ、基本的なコミュニケーション能力があれば対応可能です。
特別に高度なスキルを必要とするわけではありません。
ただし、コミュニケーションが極端に苦手な人は、ストレスを感じる可能性があります。
20代でビルメンになるのはやめとけ
転職市場では基本的に、若ければ若いほど伸びしろがあるので、未経験の仕事でもポテンシャル採用されやすいです。
世の中には、20代ならまだ未経験で挑戦できるものの、30代や40代になってからではなかなかチャレンジしにくい仕事が複数あります。
ビルメンは40代以降になってからでも、未経験で挑戦できる仕事です。
「ビルメンは歳を取ってからでもなれるから、20代でビルメンはやめとけ」と言われることがあります。
またビルメンは、普段の業務の中で新しいチャレンジをして何か実績を残すという機会も基本的に少ないです。
若いという特権を使って、単調なビルメンではなく、もっと面白い仕事をすべきだという意見もあります。
ビルメンのメリット
本当にビルメンになるのはやめておくべきかというと、そうではありません。
ビルメンのメリットが「ビルメンはやめとけ」と言われる理由を上回っていると感じるなら、チャレンジしてみる価値はあります。
ビルメンのメリット7選
- 待機時間がある
- 1人現場がある
- しっかり休める・残業も少ない
- もらえる手当が多い
- ビルメンの仕事は安定している
- 落ち着いて働ける
- 中高年でも転職しやすい
待機時間がある
ビルメンのメリットの1つ目は、1日1~2時間ほど待機時間があることです。
待機時間とは、出勤している時間のうち、毎日の日常検針をはじめとした必要な業務を取り除いた時間のことです。
待機時間とはいっても、空調機の運転監視をしたり、テナントから緊急のトラブルの連絡が来たときに対応したりしなければならないので、寝ていてはいけません。
しかし軽い雑談なら許されることが多く、比較的のんびり過ごせます。
■待機時間にビルメンがしていること
- 資料作成
- ネットサーフィン
- 雑談
- 資格の勉強
待機時間中も給料が発生するのは嬉しいポイントです。
ただし忙しい現場だと緊急の連絡が多く、暇な時間がほぼないということもあります。
とはいえ忙しい現場はスキルが磨かれるため、経験を積める点はメリットです。
1人現場がある
数は少なめですが、中には1人で勤務する現場もあります。
1人現場なら待機時間に好きなことをしやすいです。
1人で過ごす時間が長い仕事を探している人にとって、ビルメンの1人現場は魅力的でしょう。
しっかり休める・残業も少ない
ビルメンは特別高い年収こそ望めませんが、ワークライフバランスはいいです。
人員不足だったり、トラブルが発生したりしない限り、残業はほとんど発生しません。
プライベートの時間を大切にできます。
シフト制で土日休みではない場合も多いですが、休みそのものはしっかりと取れることが多いです。
もらえる手当が多い
ビルメンは宿直手当や資格手当など、各種手当が充実している場合が多いです。
基本給以外にも収入を増やせるチャンスがあります。
特に資格を持っていると、より高い給料を期待できます。
年収500万円台も実現可能です。
ビルメンの仕事は安定している
ビルが存在する限り、ビルメンテナンスの需要は続きます。
そのためビルメンは、仕事の安定性が高いです。
「AIや外国人労働者に仕事を取られてしまうのでは」と心配する人もいますが、次の理由からその可能性は低いと考えられます。
- 完全にAIに置き換えるのは難しい
- 国家資格が重宝される関係もあって、外国人ビルメンは少ない
特定の資格を持つことで、より専門性の高い仕事を担当し、将来に向けて経験を積んでいくことが可能です。
落ち着いて働ける
ビルメンには営業職のようなノルマがありません。
加えて、業務内容もそれほど難しくないです。
ビルの機械設備の点検が主な仕事なので、慣れてしまえば基本的に同じことの繰り返しとなります。
落ち着いて働きたい人にはおすすめの仕事です。
中高年でも転職しやすい
ビルメンは中高年でも、未経験から転職しやすい仕事です。
その理由は、業務内容が複雑ではないため、中高年者だろうと問題なく仕事をこなしやすいからです。
ただ、最近は若者からビルメンが人気になりつつある関係上、昔よりも中高年がビルメンに転職するのは難しくなってきています。
しかし中高年歓迎としているビルメンの求人はまだまだ見つけられるので、興味がある人は調べてみてください。
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「ビルメンやめとけ」のQ&A
「ビルメンやめとけ」に関連するよくある疑問は、次の通りです。
POINT
- ビルメンの年収だと生活できない?
- ビルメンになると後悔しやすいことは?
- 底辺の仕事だからビルメンはやめとけ?
- ビルメンはきつい?楽?
ビルメンの年収だと生活できない?
ビルメンの年収だと生活できないかどうかは、扶養家族の有無や生活水準によります。
基本的には、贅沢をしなければ、生活できないということはありません。
特に一人暮らしなら、充分に生活していけます。
ただし次のようなケースでは、ビルメンの年収だと生活が厳しいと感じる場合もあります。
- 子どもを私立に行かせたい
- 妻が専業主婦で自分の収入だけが頼り
- もともとの生活水準が高い
ビルメンになると後悔しやすいことは?
ビルメンによくある後悔ポイントは次の通りです。
- 若い頃はよかったが、歳を重ねると変わらない毎日に焦りを感じる
- 単調な業務内容にやりがいを感じられない
- 給料が低い
- 大きな給料アップは見込めない
- だらけ癖がついてしまう
底辺の仕事だからビルメンはやめとけ?
「ビルメンは底辺の仕事だからやめとけ」という意見もあります。
ビルメンは底辺だと言われる理由は、次の通りです。
- 誰にでもできる仕事
- 高齢者や訳ありの人が多い
- 夜勤や害虫防除やトイレの修理などの汚い・きつい仕事
- 年収の水準が低い
しかしビルメンは底辺の仕事ではありません。
給排水設備の修理や、漏電の調査といった、経験がないとできない業務もあるので、「誰でもできる仕事」という意見は誤解です。
ビルメンはきつい?楽?
人によって価値観も配属される現場も違うので、ビルメンはきつい、楽、と一括りにして言うことはできません。
ビルメンにはいわゆる現場ガチャがあります。これは、楽な現場に配属されるかきつい現場に配属されるか分からないことです。
しかしビルメンの楽なポイントとして、残業がないことを挙げる人は多いです。
反対にビルメンのきついポイントとしては、「宿直勤務がある」「給料が低い」「汚い仕事もしなければならない」などの点がよく挙げられます。
ビルメンに転職・就職するか検討する際は、ビルメンの仕事の特徴が、自分の価値観に合っているかどうかが肝心です。
ビルメンはやめとけという意見もあるがメリットも多い
以上の通り、ビルメンはメリットも多い仕事です。
インターネットで検索すると「ビルメンはやめとけ」「ビルメンはきつい」などのネガティブな意見が出てきて、不安に感じるかもしれません。
しかしご紹介してきたやめとけと言われているポイントを覚悟できるなら、ビルメンに挑戦してみる価値はあるでしょう。
「GATEN職」ではビルメンの求人も多く取り扱っているので、ぜひどんな仕事があるかチェックしてみてください。