ITコンサルタントとは?
ITコンサルタントを解説するためには「IT」「コンサルタント」2つの言葉の意味をそれぞれ理解する必要があります。
・IT
インターネット通信とコンピューター(パソコン)を使った技術
・コンサルタント
ビジネスにおいては、企業の経営などに助言・指導する専門家
ITの技術を様々な形でビジネスに使えることに詳しく、それをアドバイスできる人のことをITコンサルタントと言います。
IT(インターネット)は知っているけど、コンサルタントって実際どんな仕事をするのかイメージが湧かない。給料は高そうで興味があるけど、コンサルタントと聞くとなんだか怪しいイメージがある。
そういったイメージを持っている方は多いと思います。
どんな仕事をしているのか・なぜ高給取りなのか疑問ですよね。
この記事では、そんなITコンサルタントの仕事内容・年収・ITコンサルタントになるとしたら必要なスキルなどをご紹介します。
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ITコンサルタントとは?仕事内容を解説
冒頭にある通り、IT(インターネット)とコンピューター(パソコン)を使って企業へ経営や事業がうまくいくようにアドバイスをしてくれるのが、ITコンサルタントです。
各会社の「顧客管理・広報活動・財務管理」の業務にITを取り入れることで、どのように便利で成長しやすくなるのかを分かりやすく提案したり、取引先と一緒に施策を考えていくお仕事です。
具体的な仕事内容を見ていきましょう。
- 「人・もの・金・情報」を正しく管理する「統合基幹システム(ERP)」の導入サポート
- 原材料の調達・製品の配送・商品データ(在庫数など)・財務などの流れを管理するSCMシステムの導入サポート ※SCM=サプライチェーンマネジメント
- 顧客(取引先)との関係を管理するCRMシステムの導入サポート など
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システムエンジニア(SE)との違い
ITコンサルタントは上に書いてある通り、ITの技術を利用したサービスやシステムを使って、企業経営において起こる課題を解決していくお仕事です。
システムエンジニアは、業務の簡素化などを目的としたシステムを開発・構築していくことがメインの仕事です。
簡単にまとめるとそれぞれの違いは、以下のような感じです。
ITコンサルタントの年収
会社員の場合だと平均900万円程度と言われています。
また、フリーランスで仕事を請け負うことができるレベルになれば、最大1200万円程度までいくこともあります。
20〜30代は上に書いてある金額より安くなりますが、将来的に見れば高い年収が見込めますし安いと言っても周りの同世代より十分差をつけれる金額にはなるでしょう。
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ITコンサルタントに必要なスキル4つ
一般的にみると高収入なため、正確かつ高いスキルが求められます。
その中でも重要な4つのスキルを紹介します。
①マネジメントスキル
「情報・商品・顧客」など色んなものを管理するシステムを扱います。
- なぜ、このシステムを導入するのか
- どうすれば、このシステムを効率的に使えるのか
- そのシステムはいつから使えるようになるのか など
システムを導入する取引先の社員さんたちがスムーズに扱えるよう「導入までのスケジュール」「導入後の使い勝手はどうか」など、ありとあらゆること・ものに対するマネージメント能力が求められます。
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②コミュニケーションスキル
取引先の方が、なにに困っているのか、そのためにどのようなことが必要なのか提案する前に、まず相手の状況を把握せねばなりません。
自分が思う解決策を提案するので、的を射たコミュニケーションスキルが基本必要になります。
また、対応する案件によっては、担当者が数十人と多いケースもあるでしょう。
1人で全員を相手にしないといけないことは、あまりないと思いますが、数が増えた時はどんな質問が飛んでくるかなど事前のシミュレーションを繰り返しておくことで、自然とコミュニケーション能力が高まっていきます。
③論理的思考能力
困っていることがヒアリングできても、抽象的なことしか言ってくれないことが、意外と多くあります。
そういう時、論理的思考力が役に立ちます。
なぜかと言うと、論理的思考力があることで抽象的な困りごとを言われたとしても「〇〇で困っているということは、△△ということにも困っているのでは?それであれば、□□することで解決できる」といった具合です。
わずかな情報しかなかったとしても、論理的思考力を身に付けておけば、点と点を線に繋げることができるようになります。
全体を見渡せて筋道が分かる「論理的思考力」は非常に大事なスキルです。
④リサーチスキル
ご存知の方も多いと思いますが、IT業界は情報の更新が非常に早く目まぐるしく変わっていきます。
常に分からないことは調べる。
知っていても情報がアップデートされていないか確認するために調べるといった地味なスキルもとても大事です。
ITコンサルタント職におすすめの4つの資格
ITコンサルタントを目指すあなたに、持っていると重宝する厳選した4つの資格をご紹介します。
①中小企業診断士
中小企業が正しく経営できているか、ヒアリング内容をもとに分析ができて分析にもとづいた助言をすることができると証明する資格です。
大手企業のITコンサルタントを希望する方は、関係なさそうに見えると思いますが、「企業の経営に対する問題点がどこにあるか」その問題に対して「改善するためには何が必要かを提案できるスキル」を持っていると判断された場合に保有できる資格です。
基礎の部分から成長していきたいと思っている方は、是非取得してみてください。
②ITコーディネータ
企業のビジネスを基礎部分から把握することができて、IT領域から課題解決できることがないか経営の知識や実務経験をベースに提案や対応することができる資格です。
ITコンサルタントとして成長していくために、一番初めに取得しておきたい資格です。
③ITストラテジスト
とても取得するのが難しい資格です。
それゆえに、もっているメリットはとても大きいです。
簡単に言うと「システム構築をエンジニアレベルで対応できる」「ITを使った戦略を考えることができて、実行まで移せる」スキルとノウハウを持っている人と判断できる資格です。
いわゆる食いっぱぐれのない資格と言えるでしょう。
④プロジェクトマネージャ(PM)試験
プロジェクトを進めていく上で、基本的には目標や期間を設定します。
実務経験はあっても、目標や期間に対して成果ありと証明することは中々難しいため
そういった部分を推し量るための資格です。
この資格を持っていれば、プロジェクトマネージメントにおいてどれくらいのスキルやノウハウを持っているのか判断することができます。
なんと、この資格をもっていれば資格手当がつく求人もあります。
それくらい持っていると評価の高い資格になります。
ITコンサルタントはブラックって本当?
結論、実力がないITコンサルタントもいるためブラックな部分もあります。
ここまでに紹介した通りIT・システム・人・情報など様々なものを利用して
企業の経営状態を良くしていくお仕事です。
提案やアドバイスが主となるお仕事で、ITコンサルタントの一言でプロジェクトの進み方が変わる場面もあります。
そんな中、知識やスキルがない状態で、大げさなことを言ったり無理難題をプロジェクトチームの人間に指示したりなどで、反感を買う状況を作ってしまうこともあります。
ただ、自分の力量をしっかり押さえれていれば心配することはありません。
レベルの低いままで止まるのではなく、もっとレベルアップできるように定期的な更新(ブラッシュアップ)をするよう心がけておきましょう。
ITコンサルタントには未経験でも転職できる?
2024年の1月時点では、数多くの求人サイトに「ITコンサルタント未経験歓迎」と記載のある求人が出ています。
日々自分の知識をアップデートをすることが苦にならないという方が、ITコンサルタントになるためには重要な素質なので、あなたに当てはまるものがあれば、転職できる可能性は高いでしょう。
ただ、未経験歓迎というのを鵜呑みにせず、応募する会社がどんな教育体制になっているのか事前のリサーチはしっかりしておきましょう。
ハローワークなどで質問すれば、教えてくれることもあると思います。
ITへの転職は未経験でもできるのか?未経験が心得ておくべきポイントとは
まとめ~ITコンサルタントに転職して年収アップを目指そう!~
20代で見ても十分な収入ですし、昇給の幅があるので将来性もバッチリです。
加えて、資格取得をすることで更なる収入アップが見込めます。
困っている人と一緒に問題を解決するお仕事なので、解決することが出来て業務が上手く回るようになったなど成果が出せれば、とても強くやりがいを感じられると思います。
日々学ぶことに抵抗のない方、提案やアドバイス誰かをサポートすることが好きな方は
収入で見てもやりがいで見ても、ITコンサルタントという働き方をおすすめします。