私たちの生活に欠かせない家具を作る家具職人ですが、平均的な年収はいくらぐらいなのでしょうか？

机やイスといった生活に不可欠な道具を作るには、専門的な技術や経験が要求されます。

中途半端な腕前では、一人前の家具職人として生活できません。

そんな家具職人がどの程度の年収を得ているのか、気になりますよね。

この記事では家具職人の年収について、厚生労働省のデータを基に仕事内容などもあわせて解説します。

また、家具職人のなり方やおすすめの転職サイト・転職エージェントも紹介します。

最後まで目を通してください！

おすすめ新着求人

一覧を見る

• ハヤシエンジニアリング株式会社

  • 管工

  配管工スタッフ◎月給27万円以上◎未経験でも可◎大手ゼネコンとの取引多数

  

  • 職種

    管工

  • 給与/報酬

    【月給27万円～39万円(一律諸手当含む)＋賞与2回】

  • 勤務地

    名古屋市港区藤前

  応募する 詳細を見る

• 朋翔産業合同会社

  • 管工
  • 水道施設

  施工管理経験者歓迎（単独行動をできる方）｜一緒に暮らしを支える仕事をしませんか？

  

  • 職種

    管工

  • 給与/報酬

    月給：220,0000～600,000円

  • 勤務地

    現場施工作業員：各指定現場(基本直行直帰)東京都内が主となります。現場施工管理者：基本は本社事務所内

  応募する 詳細を見る

家具職人の平均年収

家具職人の年収を考えるには、厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」のデータが役に立ちます。

同サイトでは家具職人を「家具製造」として紹介しており、平均的な年収を約394万円と試算しています。

出典:厚生労働省 職業情報サイト jobtag 家具製造

ただし、一人前の家具職人になるには最低でも5年はかかると言われており、駆け出しのころの年収は低めです。

家具職人に限らず、職人のお仕事は腕前によって年収が大きく左右される点に注意しましょう。

さらに自分の工房を構えているのか、企業に所属しているのかといった点でも年収は変わります。

家具職人の事業規模別の平均年収

次にもう少し踏み込んで、家具職人の事業規模別の平均年収を考えましょう。

先ほど解説した通り、家具職人の年収は腕前はもちろん所属している企業の規模にも左右されます。

一般的には企業の規模が大きくなるほどに年収が増える傾向があります。

もちろん、独立して高年収を稼いでいる家具職人も多いので腕に自信があれば企業からの独立を目指すのも1つの手です。

家具職人の平均給料

では続いて、家具職人のひと月あたりの平均的な給料を考えましょう。

さきほど紹介した「jobtag」では、全国のハローワークの求人を基に家具職人の給料の平均を割り出しています。

それによると、全国の家具職人の平均給料は約21万円という結果でした。

出典:厚生労働省 職業情報サイト jobtag 家具製造

一見すると低いようにも思えますが、先ほども解説した通り職人の収入は腕前によって大きく左右されます。

駆け出しの家具職人はベテラン家具職人のように高い給料はもらえません。

そのため、全体的な給料の平均額も低くなりがちです。

家具職人の仕事内容

そんな家具職人ですが、具体的にはどのような仕事に携わっているのでしょうか？

家具職人の主なお仕事は、名前が示す通り家具の製造です。

机やイス、タンスやベッドなど私たちの生活に欠かせない道具を作っています。

機械による加工が主流になりつつある一方オーダーメイド家具の人気も根強く、ベテラン家具職人のなかには設計から材料の選定、組み立てや塗装に至るまで全て自分の手でおこなう人も多いです。

また、家具職人のお仕事は新たに家具を作るだけではありません。

アンティーク家具や壊れた家具などの修繕も、大切なお仕事の1つです。

思い入れのある家具を元通りにするには、熟練の技術が要求されます。

さらにインテリアデザイナーやインテリアコーディネーターの資格をとり、家具の枠にとどまらず内装全般のデザインに関わる家具職人もいます。

このように、一口に家具職人といっても活躍の場は非常に広く、手先の器用さはもちろん経営やデザインなど幅広いスキルが求められるお仕事なのです。

家具職人に向いている人4選

どんなお仕事にも向き不向きがあります。

家具職人の場合も例外ではありません。

ここでは家具職人に向いている人の特徴を4項目に厳選し、それぞれ詳しく解説しています。

下に挙げた4つの特徴を見てください。

自分とも照らし合わせながらチェックしましょう。

①手先が器用な人

家具職人は生活に不可欠な家具を製作するお仕事です。

手先が器用なことは、家具職人に求められる第一条件とも言えます。

特に細かな彫刻や細部への塗装は、手先が不器用に人には難しいです。

家具に求められるものは、機能性だけではありません。

空間に溶け込むデザインや、クライアントが好むデザインに仕上げる必要があります。

言い換えれば、家具に機能性が備わっているのは当たり前で、そこにどう色付けできるかが家具職人のカギなのです。

凝ったデザインや塗装ほど、手先の器用さが要求されます。

②モノ作りが好きな人

何といってもモノづくりが好きな人は家具職人に向いています。

特に将来自分の工房を構えたり独立を考えたりする人は、モノづくりが好きなことは必須です。

企業に勤める家具職人の場合は、自分の好きな工程以外を担当するケースも多くあります。

一方独立が叶えば、デザインや図面の作成、材料の加工から組み立てまで、モノづくりの工程のほぼすべてに携われます。

普段から日曜大工やプラモデル作りなどに親しんでいる人であれば、家具職人のお仕事にも抵抗がないケースが多いです。

➂妥協をしない人

職人の世界は、妥協が許されない世界でもあります。

家具職人の場合も同様です。

職人として常に良い仕上がりを追求し続けなければ、技量のブラッシュアップも企業やクライアントからの信頼獲得も難しいです。

特にイスやベッドなど、人が体を預ける家具を作る場合はちょっとした手抜きが大きな事故やケガに繋がりかねません。

快適性はもちろん、安全性にも妥協を許さない精神は家具職人にとって不可欠な要素と言えます。

④クライアントの要望を理解できる人

クライアントからの要望をしっかり理解できる能力も、家具職人に必要です。

特に将来独立を考える場合はなおさらです。

企業に勤めている家具職人であれば、大量生産の家具を決められた手順通りにこなせば及第点をもらえますが、クライアントから直接注文を受ける場合にはクライアントの求める要素をきちんと把握する必要があります。

さらに、クライアントがいつも明確なデザインを持っているとは限りません。

「落ち着く感じのイス」「華やかな気分になれるタンス」など、あいまいなイメージを提示されるケースも多いのです。

一流の家具職人にはこうしたあいまいなイメージをクライアント以上に理解して、クライアントが頭に思い浮かべる家具の具現化が求められます。

家具職人のやりがいや楽しい所3選

上では家具職人の仕事内容や向いている人の特徴に触れました。

そんな家具職人ですが、どんなところにやりがいや楽しさを感じられるのか気になりますよね。

特に、これから家具職人へのチャレンジを検討している人はぜひ押さえたいポイントです。

ここでは数ある家具職人のやりがいや楽しい点から、以下の3つをピックアップして解説します。

先ほど解説した仕事内容も思い出しながら読んでみましょう。

①お客様に喜んでもらえた時

自分が作った家具をお客様が喜んで使ってくれれば、家具職人として嬉しいですよね。

一口に家具製作といっても、使いやすさやデザイン、空間との調和などさまざまな要素を考えてお客様が納得するクオリティーを目指さなければなりません。

苦労したかいあってお客様に喜んでもらえれば、それまでの苦労も報われますよね。

また、商業施設やホテルなどで自分が制作にかかわった家具に出会うケースもあります。

多くに人に使われていることがわかれば、次の仕事への自信にもつながるのです。

②コンクールで高い評価を受けた時

家具職人の世界では、国内・国外を問わずさまざまなコンクールが開催されています。

コンクールで高評価を受ければ、家具職人としての総合的な技術の向上が実感できます。

仕事の片手間に出品作品の制作を進めなければならないため、時間や体力の消耗が大きいですが、その分得られるものも多いです。

賞を獲得すれば家具職人としての名声もあがり、自分の腕前を客観的にアピールできます。

自分の工房を構えている家具職人であれば、新たな顧客獲得のチャンスにもつながるのです。

➂ものづくりに携われる

ものづくりに携われる楽しみは、職人ならではの良い点です。

材料えらびや切り出し、研磨に組み立てや塗装まで一貫して制作する家具職人であれば、ものづくりの様々な工程を楽しめます。

もちろん、ハイクオリティな家具を仕上げるに上では楽しいことばかりではありません。

時に思い通りに仕上がらなかったりクライアントからの満足がもらえなかったりと、つらい部分もあります。

しかし、ノミやノコギリ、カンナといったさまざまな道具を使いこなして作品を仕上げていくうちに、ものづくりの楽しさに目覚めるケースも多いです。

家具職人の年収アップが狙える資格3選

つづいて、家具職人の年収アップが狙える資格を見ていきましょう。

年収アップを狙う上では資格の取得が1つの手段ですが、家具職人の場合も例外ではありません。

以下に挙げる3つの資格を見てください。

また、こちらの記事では手に職をつけたい人におすすめな資格をさまざま紹介しています。

興味のある人はぜひチェックしてください。

①家具製作技能士

家具製作技能士は、その名が示す通りに家具製作に関する技能を証明する国家資格です。

家具職人の世界では王道と言われるほどポピュラーな資格で、駆け出しの家具職人からベテランの家具職人まで、多くの人が取得を目指しています。

「家具手加工作業」「家具機械加工作業」「いす張り作業」の3種類があり、それぞれ1級～2級のレベルが用意されています。

いずれの試験も学科と実技に合格しなければならないので、計画的な勉強が必要です。

資格を取得すれば独立の際に大きな武器になるのはもちろん、企業に勤める場合にも資格手当が付与されるケースがあります。

年収を上げる上げたい家具職人にとって、まず挑戦したい資格です。

②木材加工用機械技能主任者

企業に勤める家具職人におすすめなのが「木材加工用機械技能主任者」です。

木材加工用機械技能主任者は、木材加工の機会の運用や保守・点検などの知識を証明できる国家資格です。

丸のこ盤やかんな盤などの木材加工用機械が5台以上ある現場(自動送材車式帯のこ盤がある場合は3台以上)設置されている現場には、かならず木材加工用機械技能主任者を選任しなければいけません。

そのため、規模の大きな現場などでは重宝されやすいです。

もちろん、資格手当の付与も貴台できます。

資格取得に当たっては、講習と修了考査を2日間にわたっておこないます。

合格率はおおむね95％と非常に高いので、ぜひ取得を検討してください。

➂インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターは、快適な住空間をデザインするスペシャリストです。

クライアントとのヒアリングを通じて「どんな暮らしがしたいのか」「どんなイメージの部屋にしたいのか」といった点を導き出します。

得られた結果から、クライアントが望むイメージを実現するプランを提案するのがインテリアコーディネーターです。

家具職人との相性が非常に良い資格で、取得すればオーダーメイドの家具製作の場面でも武器になります。

デザイン力や構想力だけでなく、コミュニケーション能力も発揮できる資格です。

家具職人になる方法3選

家具職人になるにはどのような方法があるのでしょうか。

ここでは一般的な方法を3つピックアップして解説します。

こちらの記事も参考にしてください。

①工房に弟子入りする

まずは、憧れの家具職人や有名な工房に弟子入りを申し込む方法です。

自分の憧れの職人に弟子入りすることで、身につけたい技術や目標とする作風をダイレクトに学べるのがメリットです。

ただし、すべての家具職人が弟子入りを許しているわけではありません。

たとえ憧れの家具職人がいたとしても、弟子入りが許されないケースも多いのです。

また、1人前になるまでは収入面での不安もあります。

②ハローワークを利用する

続いてはハローワークを利用する方法です。

ハローワークを利用する最大のメリットは、職業訓練学校に通える点です。

一定の条件を満たせば、毎月職業訓練給付金を受給しながら家具職人の技術を身につけられます。

職業訓練校は全国各地にありますが、かならずしも居住地の近くにあるとは限りません。

利用にあたっては十分な下調べが必要です。

➂転職サイト・転職エージェントを利用する

1番のおすすめは、転職サイト・転職エージェントの利用です。

転職サイトを利用すれば、自分のレベルに合った家具職人の求人を見つけやすいだけでなく、企業から直接オファーがかかるケースもあります。

これは「スカウトサービス」といって、求人探しに励む人にとって心強いシステムなのです。

また転職エージェントを活用すれば、専任のエージェントが求人紹介や応募書類の添削といったサポートをしてくれます。

どちらも頼れるサービスなので、転職サイト・転職エージェントを利用する際には両方の併用をおすすめします。

併用の有効性はこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

家具職人になりたい人におすすめの転職サイト・転職エージェント3選

上で解説した通り、家具職人を目指すうえでは転職サイトや転職エージェントの活用がおすすめです。

そうはいっても、たくさんある転職支援サービスのなかからどれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。

そこでここでは、家具職人を目指す人におすすめの転職サイト・転職エージェントを3つ厳選して紹介します。

先ほど解説したように、転職支援サービスは複数を併用することでより効果を発揮します。

どれを利用すべきか迷った場合は、併用を検討してください。

転職エージェントの利用が初めての場合、こちらの記事もチェックしましょう。

GATEN職

doda

サイト名	doda
対応地域	全国
「家具　職人」をキーワードに含む求人数	約130件
利用料	無料

エージェントと二人三脚で家具職人の求人を探したい場合は、dodaがおすすめです。

専任のエージェントが、求人検索や応募書類の添削、面接対策などさまざまな作業をサポートしてくれます。

非公開求人も豊富なので、自力での検索やハローワークでの利用では見つけられなかった求人に出会える場合もありますよ！

1人での転職活動に不安がある人は、ぜひ活用してください。

リクナビNEXT

サイト名	リクナビNEXT
対応地域	全国
「家具　職人」をキーワードに含む求人数	約140件
利用料	無料

リクナビNEXTは「リクルート」が運営する転職サイトです。

転職支援事業最大手の企業が運営しているだけあって、求人数や求人の質が充実している点が人気を集めています。

スカウトサービスが用意されているので、自分では見落としていた優良企業からオファーがかかるケースもありますよ。

家具職人の年収まとめ

この記事では、家具職人の年収について政府の調査結果などをもとにして考察してきました。

職人の世界は腕前によって年収が大きく左右されます。

家具職人の場合も例外ではありませんが、それ以外にも企業の規模によって年収が変わるケースもあります。

また、年収アップには腕前を磨く以外にも資格の取得も有効です。

家具職人になる方法はさまざまありますが、一番おすすめなのは転職サイト・転職エージェントの活用です。

家具職人に興味が出た人は、紹介した転職サイト・転職エージェントを活用しつつ上手に求人を探しましょう。